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第四章 突きつけられた真実
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いくら戸籍を抜いたからと言っても、世間は甘くない。
深海不動産はあっという間に倒産した。
身内に警察に逮捕されたものが出ては、取引先も銀行も撤退した。
まゆにはなるべく、隠し通そうとしたが、ある日事実を知ることになった。
「祐志さん、父の会社は倒産したのですか」
「ああ」
「お兄様が薬物で逮捕されたんですね」
「あいつは、もうお前の家族ではない」
「どう言うことでしょうか」
「親父さんが戸籍から抜いたんだ」
「そうなんですか」
まゆは俯いていた。
「まゆは何も心配することはない」
「祐志さんはなんで私にそんなに優しくしてくれるんですか」
「それは……」
「私は祐志さんにお見合いを阻止しようとして、恋人の振りを頼みました、でも今となってはそれも必要無くなりました、私はここにいる理由がありません」
「理由ならあるよ、まゆ、俺と結婚してくれ」
「えっ」
「俺はまゆを好きになった、ずっと一緒にいたい、まゆだって俺と一緒にいたいって思ってくれたんだろう」
「でも、お父様やお兄様のことを考えると、私だけ幸せになるなんて出来ません」
まゆは涙を流して俯いた。
「そんなことはないよ、親父さんだってまゆの幸せは願ってるさ」
ところが、まゆはこの後、親父さんに悩まされることになろうとは思いもしなかった。
俺の長期休暇が終わり、まゆは昼間は買い物に出かけたり、明るさを取り戻していた。
そんなある日、親父さんがまゆを訪ねてきた。
「まゆ、開けてくれ」
「お父様、すぐに開けます」
まゆは父親のすっかりやつれた姿に愕然とした。
「お父様、大丈夫ですか」
「もう、私はダメだ、あいつを養子にしたばかりに、こんなことになるなんて」
「お父様」
「まゆ、お金を貸してくれないか」
まゆは財布からお金を取り出し、父親に渡した。
「ありがとう、祐志くんは大切にしてくれるか」
「はい」
「そうか、それはよかった」
「潤のやつ、薬なんぞに手を出しよって、しかもお前を犯そうとするなんて困ったやつだ」
「お父様、どういうことですか」
まゆはその部分の記憶がない。
「お前もお前だ、潤がお前を抱きたいと言うなら、減るもんでもあるまいに、ちょっと相手をしてやればよかったんだ」
「お父様、何を言っているんですか」
「覚えておらんのか」
まゆは驚いた表情を見せた。
「潤はお前が好きだったんだ、日本に帰ってきて、お前が祐志くんと結婚すると聞いて、ショックだったんだろう、お前を抱きたかったんだよ、お前達は血の繋がりはないんだ、
お前だって潤が好きだったではないか、後もうちょっとで、お前を抱けたのにと悔しがっていたよ」
まゆの手は小刻みに震えた。
「でも、お前が祐志くんと結婚してくれたら、私も金に困らない、老後の面倒は祐志くんに見てもらうとしよう、頼んだぞ」
親父さんはマンションを後にした。
私は愕然とした。
お兄様は薬をやって逮捕されただけじゃなかった。
私を犯そうとした、違う、私はお兄様に犯されてしまったんだ。
時々、夢にうなされる。
祐志さんは前みたいに私を抱きしめない。
私がお兄様のことを受け入れてしまったから。
お兄様に犯された私を抱けるわけがない。
そして、このまま、私がここにいたら、祐志さんはお父様からお金をむしり取られてしまう。
私はすぐに荷物を整理し始めた。
早く、ここを出ていかなくちゃ。
私はマンションを後にした。
俺は仕事がおわり、まゆの待つマンションに急いだ。
部屋に入るとまゆの姿はなかった。
まゆ、どこに行ったんだ。
リビングのテーブルの上にメモが置いてあった。
『祐志さん、お世話になりました、他の男に抱かれた私を側においてくれて、結婚しようとまで考えてくれたこと嬉しく思います、でも、私はお兄様に犯されてしまったんですね、そんな私をどうして許せるんですか、それに私が祐志さんの側にいるとお父様は私を頼ります、これ以上私と関わると、祐志さんに迷惑がかかります、優しくしてくれて感謝いたします、祐志さんが大好きです』
まゆ、どうして勝手なことをするんだ、きっと親父さんが金を都合つけてくれとでも言いにきたんだろう。
それにまゆは間一髪だったんだ、犯されてなんかいない。
とにかく、俺はまゆを探すためマンションを後にした。
深海不動産はあっという間に倒産した。
身内に警察に逮捕されたものが出ては、取引先も銀行も撤退した。
まゆにはなるべく、隠し通そうとしたが、ある日事実を知ることになった。
「祐志さん、父の会社は倒産したのですか」
「ああ」
「お兄様が薬物で逮捕されたんですね」
「あいつは、もうお前の家族ではない」
「どう言うことでしょうか」
「親父さんが戸籍から抜いたんだ」
「そうなんですか」
まゆは俯いていた。
「まゆは何も心配することはない」
「祐志さんはなんで私にそんなに優しくしてくれるんですか」
「それは……」
「私は祐志さんにお見合いを阻止しようとして、恋人の振りを頼みました、でも今となってはそれも必要無くなりました、私はここにいる理由がありません」
「理由ならあるよ、まゆ、俺と結婚してくれ」
「えっ」
「俺はまゆを好きになった、ずっと一緒にいたい、まゆだって俺と一緒にいたいって思ってくれたんだろう」
「でも、お父様やお兄様のことを考えると、私だけ幸せになるなんて出来ません」
まゆは涙を流して俯いた。
「そんなことはないよ、親父さんだってまゆの幸せは願ってるさ」
ところが、まゆはこの後、親父さんに悩まされることになろうとは思いもしなかった。
俺の長期休暇が終わり、まゆは昼間は買い物に出かけたり、明るさを取り戻していた。
そんなある日、親父さんがまゆを訪ねてきた。
「まゆ、開けてくれ」
「お父様、すぐに開けます」
まゆは父親のすっかりやつれた姿に愕然とした。
「お父様、大丈夫ですか」
「もう、私はダメだ、あいつを養子にしたばかりに、こんなことになるなんて」
「お父様」
「まゆ、お金を貸してくれないか」
まゆは財布からお金を取り出し、父親に渡した。
「ありがとう、祐志くんは大切にしてくれるか」
「はい」
「そうか、それはよかった」
「潤のやつ、薬なんぞに手を出しよって、しかもお前を犯そうとするなんて困ったやつだ」
「お父様、どういうことですか」
まゆはその部分の記憶がない。
「お前もお前だ、潤がお前を抱きたいと言うなら、減るもんでもあるまいに、ちょっと相手をしてやればよかったんだ」
「お父様、何を言っているんですか」
「覚えておらんのか」
まゆは驚いた表情を見せた。
「潤はお前が好きだったんだ、日本に帰ってきて、お前が祐志くんと結婚すると聞いて、ショックだったんだろう、お前を抱きたかったんだよ、お前達は血の繋がりはないんだ、
お前だって潤が好きだったではないか、後もうちょっとで、お前を抱けたのにと悔しがっていたよ」
まゆの手は小刻みに震えた。
「でも、お前が祐志くんと結婚してくれたら、私も金に困らない、老後の面倒は祐志くんに見てもらうとしよう、頼んだぞ」
親父さんはマンションを後にした。
私は愕然とした。
お兄様は薬をやって逮捕されただけじゃなかった。
私を犯そうとした、違う、私はお兄様に犯されてしまったんだ。
時々、夢にうなされる。
祐志さんは前みたいに私を抱きしめない。
私がお兄様のことを受け入れてしまったから。
お兄様に犯された私を抱けるわけがない。
そして、このまま、私がここにいたら、祐志さんはお父様からお金をむしり取られてしまう。
私はすぐに荷物を整理し始めた。
早く、ここを出ていかなくちゃ。
私はマンションを後にした。
俺は仕事がおわり、まゆの待つマンションに急いだ。
部屋に入るとまゆの姿はなかった。
まゆ、どこに行ったんだ。
リビングのテーブルの上にメモが置いてあった。
『祐志さん、お世話になりました、他の男に抱かれた私を側においてくれて、結婚しようとまで考えてくれたこと嬉しく思います、でも、私はお兄様に犯されてしまったんですね、そんな私をどうして許せるんですか、それに私が祐志さんの側にいるとお父様は私を頼ります、これ以上私と関わると、祐志さんに迷惑がかかります、優しくしてくれて感謝いたします、祐志さんが大好きです』
まゆ、どうして勝手なことをするんだ、きっと親父さんが金を都合つけてくれとでも言いにきたんだろう。
それにまゆは間一髪だったんだ、犯されてなんかいない。
とにかく、俺はまゆを探すためマンションを後にした。
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