契約結婚のはずが、御曹司は一途な愛を抑えきれない

ラヴ KAZU

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第七章 元彼 海城真人

俺はミクの元彼の出現の方が一大事だよ

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「あっ」

「声をかけてくれたら良かったのに」

「だって……」

「もしかして、取引先の由美子さんに抱きつかれたところを見て、勝手に勘違いしたのか」

「勘違い?」

「由美子さんとはなんの関係もないよ」

「でも……」

「それより、俺はミクの元彼の出現の方が一大事だよ」

「どうしてですか」

「ミクは元彼とよりを戻したいと思っているかもって、心配してる」

ミクははっきり言って真人の言葉に動揺している。

まさか私との別れを後悔してるなんて……

「ミク、ミクは俺の妻だ、ミクとの関係を変える気持ちはない」

省吾はミクの腕を引き寄せ抱きしめた。

省吾さんは私との契約結婚を解消するつもりがないって事?

私はどうすればいいの?

「ごめんなさい、頭の中が混乱して、少し時間をください」

ミクは省吾の腕をすり抜けて、自分の部屋に入った。
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