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それも六回目となると、精液の出が悪くなってきた。
それならばと新たな条件を提示する。達していないのであれば、その声が漏れることも、身体が大きく振れることもないだろう。新たな敗北の条件を前に、王子は甘い痙攣を繰り返すその身を叱咤した。震える膝を立たせ、唇を噛みしめる。強ばる身体に奴隷の手が絡み、今度は最初から絶頂を促す愛撫を施させた。
ずっぽりと肉穴を犯す三本の指に前立腺を揉みしだかれ、乳首を弾かれ、肉棒を熱い舌に責めたてられる。王子は吐息さえ殺して全身の筋肉を突っ張らせていたが、人体とは不思議なもので、そうすると余計に鮮明に刺激を拾いやすくなるものだ。緩まぬ愛撫に早々に絶頂に達したようだったが、身体はピクリとも動かなかった。大したものだと嗤うも、眼光を灯す余裕もないのだろう。止まらない執拗な愛撫にこめかみを震わせながら、ただひたすらに耐え忍ぶ。王子の肉体を、泣き所を覚えた性奴隷の手によって何度も何度も快楽の頂きへと昇りつめさせられる。身体の反射を圧し殺そうとする様は中々拷問じみていて、王がここにいないのが些か残念に思えた。しかし十五分という時間はあまりに長い。過敏に熟れた亀頭を集中的に責められて潮を吹いたと同時、強ばった太腿が、強ばったままガクガクと震えた。顕著な反応は誤魔化しようがなく、王子の表情はまた絶望に落ちていく。
その次は潮を数度吹かされても耐えていたのに、乳首を執拗に扱かれた末の絶頂で背が跳ねた。その次は徹底した前立腺責めに耐えきれずに膝が折れた。数度は我慢が効いても、連続絶頂や直後責めを重ねられると腰が逃げる。どれだけ強い意志を持っていようが、肉体の許容範囲を超えた刺激による反射的な防衛反応は止められないようだった。
はーっ、はーっと熱い息が漏れ、紅潮した肌からポタポタと汗が滴る。酷使された筋肉が不自然なひきつりを見せ、その中でも必死に立て直そうと足掻く姿を嘲笑うように撫でられ、揉まれ、抉られ、快感の底へと堕とされる。もはや身体が動いてしまうまでに五分と保たなくなっても、戒めのように十五分間、絶頂と敗北がその身に叩きこまれた。
十回目を超えたところで奴隷に褒美をやる。指示を落とせば、我先にと王子の尻穴に滾る肉棒を差しこんだ。蕩けた後孔を埋める雄の熱に王子の唇から甘い声が漏れる。はっとして口を噤むも、もう遅い。その嬌声に奴隷は一層興奮したように腰を振る。激しい律動に揺さぶられて、もはや動く動かないの問題ではなかったが、王子は己の反応を抑えこもうと唇を引き結ぶ。しかし唇を割った指に舌を引きだされ、そのまま奥を何度も突かれると、その内に潰れたような声を上げて達した。凌辱は続く。張り出したカリ首に前立腺を揺さぶられ、胸の突起を潤滑油を纏った指に転がされ、肉棒を性奴隷の巧みな手淫に扱かれる。体内で繰り返し弾ける快楽に犯されながらも、汗と汁にまみれた四肢に力を入れてまだ抗おうとする。奴隷らの目にも、その哀れな姿はさぞ滑稽に映ったのだろう。お遊びのように薄い皮膚をくすぐり、絶頂とは別の痙攣で体の反応を引きだし、失意に堕ちる青年の表情を愉しんだ。一人が吐き出せば間髪入れずに次の肉棒が埋められる。そうして王子は代わる代わる犯された。
王が戻ってくる頃には、もはやただの乱行の場と化していた。最奥を突かれ、弄られすぎて赤くなった亀頭から潮を飛ばしたと同時、最後の十五分が終了した。従順な奴隷は肉棒を抜き去り、王子の身体を手放した。
数時間に及んだ蹂躙に心身は憔悴し、太腿には吐き出された白濁が伝い、刺激を失っても尚細かな痙攣が止められないようだった。しかし目の前の顔を見るなり、震える足で地を踏み体裁を取り繕う。王はその顎を掴み上げた。
一国の王子ともあろうものが、国民の一人も守れずに肉欲に溺れるとは。
その身に染みる敗北の味を問いながら、右手に掴んだそれを王子の目線まで上げる。
丁重に、腐らぬよう保存されていた頭部は、多少朽ちかけてはいるものの、しっかりと原型を留めていた。彼の実父──オステリア王の首を前に、王子の表情は掻き消えた。見開いた瞳は死人の色に染まる父の顔を一心に捉えている。ガキン、と拘束具が一際高く鳴り、擦れた手首から一筋の血が腕を伝い、肩口へと滴り落ちる。
口を割らせる為ではない。篭絡する為でもない。ただ王の愉悦その為だけにこの身を嬲られているのだと知った一人の青年の眼に宿る憤怒と後悔を、王はまるで蜜のように味わっていた。
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