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追いかけてくる
久しぶりに戻った場所は、変わってなかった。
ハロウィーンの期間ということもありカボチャやおばけなど色んな模様が彫られたり貼られたりしていた。
香菜は、一人で町を歩いていた。
するとあの、とうもろこし畑が見えてきた。
思い出す…
かかしに追いかけられてから、この道を使わなくなったこと。
マリーは、この道を使っていたのだろうか?と想像した。
キョロキョロと歩きながら
「マリー、私…ここへ戻ってきたんだよ?色んな話…したかったな~」
と呟いた。
久しぶりに、とうもろこし畑の中へそっと入ってみた。怒られないかドキドキしながら…
香菜は、ふと不思議に思った。
かかしが数体増えたような気がした。
そして…ずっとかかし達は、私を見ているような気がする。
ガサガサ
ガサガサ ガサガサ
と葉の音がする。その音と同時に、あの音がする。
トントントン
トン トン トントン
香菜は、その場で震える。逃げなきゃって思っているが、足が動かない。
力を入れる。動かない。
【ここから逃げて…】
【早く!!】
【かかしに、されてしまう!】
【我々が手を貸すから!早く!】
誰かが香菜の後ろをトンっと押した。
香菜は、走る。
目の前に、青シャツのかかしが現れる。
「…ワタシの畑に何のようだ?お前~見たことあるぞ?石を投げたガキの友達だな?怖がっていたな~大丈夫だよ?一緒に、かかしになれば怖くないよ!」
ドス
牧草フォークが香菜の目の前に、刺さった。
香菜は叫びながら逃げる。出入口が、わからないので隠れるしかない。
“あいつが…あいつが…マリーを殺したの?”
考えていると、また上から牧草フォークがふってきて避けた。
香菜は、あのフォークは危ないから引き剥がそうと思い、もう一度フォークがふってきた瞬間奪い取ろうと考えた。
ヒュッ
ドス
香菜は、牧草フォークにしがみついた。
かかしは
「人間…人間…許さない許さない…ワタシの畑を荒らす…荒らす」
そして、かかしから奪い取り
「おりゃっ!!」
香菜は、牧草フォークで振りかぶり、かかしを真っ二つにした。
牧草フォークを手から放す。
「…ハッ…ハッ…」
すると香菜の手に、温かい手のようなものが重なる。
「えっ?」
と視線をあげると透明な姿をしたマリーやかかしにされていた人達が香菜に礼を言い消えていく。
マリーは香菜に
「香菜?連絡できなくてごめんね?」
と言い、抱きしめる。
「マリー?会いたかった…」
「私も…」
優しい笑顔でマリーが
「やっと…ママに会える…」
と言い消えていった。
気づいたら、とうもろこし畑から出ていた。
そして、家へ帰る。
─次の日─
「行ってきます!」
そう言って、外の探検に出掛けようとしていた。
すると、マリーのお母さんが
「香菜?おはよ~」
「おはようございます。」
マリーのお母さんは、香菜に言いたそうな顔をしている。
「あの…変なこといっていい?昨日…夢をみていたみたいで…その…なんというか、マリーが出てきて言うの…香菜が私を自由にしてくれたって!私は、天国へ行くのって言ってたのよ…?」
「マリーが、そんなことを?」
と香菜は驚いていた。
マリーのお母さんは香菜に
「えぇ…あの、夢の話だけど【ありがとう】と言わせてちょうだい?
…起きてたはずなのに、マリーが見えるなんて…私、おかしいのかしら?ごめんなさいね?変な話して?」
香菜は、マリーのお母さんに
「変じゃないですよ!!大丈夫です!」
マリーのお母さんは、微笑みながら
「えぇ…そうね…」
そう言って別れた。
とても悲しくて怖い経験だった。
香菜は、空を見ながら心の中で“友よ…幸せに…”と願った。
ガサガサ
ガサガサ ガサガサ
トン トントントントン
トントン
トン
トン
ハロウィーンの期間ということもありカボチャやおばけなど色んな模様が彫られたり貼られたりしていた。
香菜は、一人で町を歩いていた。
するとあの、とうもろこし畑が見えてきた。
思い出す…
かかしに追いかけられてから、この道を使わなくなったこと。
マリーは、この道を使っていたのだろうか?と想像した。
キョロキョロと歩きながら
「マリー、私…ここへ戻ってきたんだよ?色んな話…したかったな~」
と呟いた。
久しぶりに、とうもろこし畑の中へそっと入ってみた。怒られないかドキドキしながら…
香菜は、ふと不思議に思った。
かかしが数体増えたような気がした。
そして…ずっとかかし達は、私を見ているような気がする。
ガサガサ
ガサガサ ガサガサ
と葉の音がする。その音と同時に、あの音がする。
トントントン
トン トン トントン
香菜は、その場で震える。逃げなきゃって思っているが、足が動かない。
力を入れる。動かない。
【ここから逃げて…】
【早く!!】
【かかしに、されてしまう!】
【我々が手を貸すから!早く!】
誰かが香菜の後ろをトンっと押した。
香菜は、走る。
目の前に、青シャツのかかしが現れる。
「…ワタシの畑に何のようだ?お前~見たことあるぞ?石を投げたガキの友達だな?怖がっていたな~大丈夫だよ?一緒に、かかしになれば怖くないよ!」
ドス
牧草フォークが香菜の目の前に、刺さった。
香菜は叫びながら逃げる。出入口が、わからないので隠れるしかない。
“あいつが…あいつが…マリーを殺したの?”
考えていると、また上から牧草フォークがふってきて避けた。
香菜は、あのフォークは危ないから引き剥がそうと思い、もう一度フォークがふってきた瞬間奪い取ろうと考えた。
ヒュッ
ドス
香菜は、牧草フォークにしがみついた。
かかしは
「人間…人間…許さない許さない…ワタシの畑を荒らす…荒らす」
そして、かかしから奪い取り
「おりゃっ!!」
香菜は、牧草フォークで振りかぶり、かかしを真っ二つにした。
牧草フォークを手から放す。
「…ハッ…ハッ…」
すると香菜の手に、温かい手のようなものが重なる。
「えっ?」
と視線をあげると透明な姿をしたマリーやかかしにされていた人達が香菜に礼を言い消えていく。
マリーは香菜に
「香菜?連絡できなくてごめんね?」
と言い、抱きしめる。
「マリー?会いたかった…」
「私も…」
優しい笑顔でマリーが
「やっと…ママに会える…」
と言い消えていった。
気づいたら、とうもろこし畑から出ていた。
そして、家へ帰る。
─次の日─
「行ってきます!」
そう言って、外の探検に出掛けようとしていた。
すると、マリーのお母さんが
「香菜?おはよ~」
「おはようございます。」
マリーのお母さんは、香菜に言いたそうな顔をしている。
「あの…変なこといっていい?昨日…夢をみていたみたいで…その…なんというか、マリーが出てきて言うの…香菜が私を自由にしてくれたって!私は、天国へ行くのって言ってたのよ…?」
「マリーが、そんなことを?」
と香菜は驚いていた。
マリーのお母さんは香菜に
「えぇ…あの、夢の話だけど【ありがとう】と言わせてちょうだい?
…起きてたはずなのに、マリーが見えるなんて…私、おかしいのかしら?ごめんなさいね?変な話して?」
香菜は、マリーのお母さんに
「変じゃないですよ!!大丈夫です!」
マリーのお母さんは、微笑みながら
「えぇ…そうね…」
そう言って別れた。
とても悲しくて怖い経験だった。
香菜は、空を見ながら心の中で“友よ…幸せに…”と願った。
ガサガサ
ガサガサ ガサガサ
トン トントントントン
トントン
トン
トン
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