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仮面の生贄
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ドン ドン ドン
太鼓のような音で目が覚めた。
宿泊先の民家の外から、リーリャの声がした。
「香菜ー!!遊びましょう!」
香菜は、家族に
「行ってくるね?」
と言うと
「「「いってらっしゃい!」」」
と見送ってくれた。
リーリャは、香菜に
「香菜?今から行くところはね…内緒の場所なの…誰にも言わないでね?」
「んっ?うん、わかった!」
村のゲートを出て、草を掻き分けながら長い長い道を歩いた。最後に階段が見えてきた。
石段を登りながら、汗を腕で拭く。そして、リーリャが
「ここよ!」
と言われ、まっすぐ前をみると女性の石像が三体ある。蔓でわかりにくくなっているが、左の像は腕が蛇のようになっていて真ん中の像は、額に目がついていて、右の像は足が蜘蛛の足のようになっていた。その下にはお花や供物が置かれていて、その真ん中に仮面が置いてある。
仮面は、シンプルに細長い目と鼻と口がある。ただ臭いが生臭いような気がした。陽の光でそう見えるのか赤黒いような…日陰になると真っ黒になる。
リーリャは、仮面を見ながら
「この仮面は、村の秘密なの…香菜には、知ってほしかった…この村のこと。」
香菜は
「秘密を教えてくれてありがとう!絶対誰にも言わない!!」
“この仮面、なんか怖い…触りたくないし…みたくない!”
リーリャは、香菜の手を繋ぎ
「さぁ、もう帰りましょう!」
「うん。」
「…香菜、村のことも私のことも忘れないでね?」
「忘れないよ!私達、友達でしょ?」
「…そうね」
帰りは、楽だった。
ドン ドン
香菜はリーリャに、この音のことを聞こうとしたらアレスがゲートの所に立っていた。
「香菜!」
村のゲートを一緒に入ると、アレスに案内された。ここでリーリャと別れた。
香菜はリーリャに
「リーリャ、また明日!」
リーリャは、ただ手を振るだけ。
今日も何やら豪華なご馳走を用意してくれていて巧が村長に
「毎日、豪華な食事をありがとうございます。」
一華も
「本当に何もかも新鮮です」
宏人も香菜も礼をした。
村長は、
「お客様なのだから、当たり前だよ!」
食べている間、村民の人達が踊ったり楽器で演奏をしてくれた。
アレスは、いつもよく話すのに今日は…難しい顔をして珍しく話さない。
香菜は
「アレスさん、体調悪いの?」
アレスは香菜の頭を撫でながら
「大丈夫だよ!いっぱいお腹に、入れときなさい」
と言われ、食べ物を口に含む。
香菜達は、食事が終わり宿泊先の民家に入った。
ドン ドン ドン
香菜は、虫除けスプレーをしている宏人に
「お兄ちゃん…この音、なんだろうね?」
「うん。ずっと朝から鳴っているよな…」
すると巧と一華とアレスの大きな声が聞こえてくる。
「今日!?何かあるのか?」
「アレス、理由を話して?」
「君達家族は、今日…出ないと巻き込まれてしまうかもしれない!!お願いだ!大変なことになる!!」
香菜と宏人は、顔を見合わせ
「どうしたんだろ…」
「この音と関係があるのか?」
するとアレスが部屋に入ってきて
「君達!今から荷造りをしなさい!」
香菜と宏人は
「「えっ??」」
と驚く。
巧は、
「…ヘリが今日で飛べなくなるらしいんだ…」
と頭をかいていた。
一華も
「さっ、早く準備をしましょう!」
と言って荷物を全てまとめアレスの車に乗り込んだ。
香菜は、車の中で
「…リーリャとお別れしてない…」
宏人が
「日本語だけど置き手紙は、したじゃないか…」
「うん…バイバイ、リーリャ。」
そう言って村の外へ出た。
遠くからだが、あの鳴き声がした。
ウーウーウー ウーフフフ
ヴアァァァァァーーーーー
アレスの車のスピードが上がった。
香菜は、少し不安になった。
“村で何かが…始まった”
と。ただリーリャや村民の無事を願うことしかできなかった。
空港につき、ヘリが待機していて椎名家の四人が乗り込み最後に、アレスが機長にゴーサインを出して奥地から離れていった。
ヘリをおりたときに、アレスが言う。
「二度と村へ来ては、いけないよ?」
ここからは、空港でチケットを手配して日本へ帰国した。
それから、数年後。
巧は、日本の大学で研究していると同僚から荷物を受け取る。
開けてみると、そこには仮面があった。
同僚は、
「なんだ?この仮面?なんか臭くね?」
巧は、驚きながら
「これさ…どこの国から?」
同僚は、差出人の住所をみると
「あーなんて書いてるんだ?ア…アフリカとしか書いてねぇ…」
巧は、
「…あの村か…?」
同僚は、慌てながら
「おいおい!あの村は、壊滅して誰もいないだろ?一晩で村民やすべての生きている生き物がいなくなるって…どういうことだよ?」
巧は同僚と共に仮面を調べた。
すると二人は、恐怖に震えた。
調べた結果、この仮面は、何百人の人の臓器・髪・皮膚・骨で出来上がっていたことが判明した。
安全に、この仮面を保存していたのに…次の日には
消えていた。
あの仮面を送ったのは、誰だったのか?
あの仮面は、誰が何の目的で作られたのか?
そして…今、あの仮面は…どこへ消えたのだろうか?
誰もわからない。
太鼓のような音で目が覚めた。
宿泊先の民家の外から、リーリャの声がした。
「香菜ー!!遊びましょう!」
香菜は、家族に
「行ってくるね?」
と言うと
「「「いってらっしゃい!」」」
と見送ってくれた。
リーリャは、香菜に
「香菜?今から行くところはね…内緒の場所なの…誰にも言わないでね?」
「んっ?うん、わかった!」
村のゲートを出て、草を掻き分けながら長い長い道を歩いた。最後に階段が見えてきた。
石段を登りながら、汗を腕で拭く。そして、リーリャが
「ここよ!」
と言われ、まっすぐ前をみると女性の石像が三体ある。蔓でわかりにくくなっているが、左の像は腕が蛇のようになっていて真ん中の像は、額に目がついていて、右の像は足が蜘蛛の足のようになっていた。その下にはお花や供物が置かれていて、その真ん中に仮面が置いてある。
仮面は、シンプルに細長い目と鼻と口がある。ただ臭いが生臭いような気がした。陽の光でそう見えるのか赤黒いような…日陰になると真っ黒になる。
リーリャは、仮面を見ながら
「この仮面は、村の秘密なの…香菜には、知ってほしかった…この村のこと。」
香菜は
「秘密を教えてくれてありがとう!絶対誰にも言わない!!」
“この仮面、なんか怖い…触りたくないし…みたくない!”
リーリャは、香菜の手を繋ぎ
「さぁ、もう帰りましょう!」
「うん。」
「…香菜、村のことも私のことも忘れないでね?」
「忘れないよ!私達、友達でしょ?」
「…そうね」
帰りは、楽だった。
ドン ドン
香菜はリーリャに、この音のことを聞こうとしたらアレスがゲートの所に立っていた。
「香菜!」
村のゲートを一緒に入ると、アレスに案内された。ここでリーリャと別れた。
香菜はリーリャに
「リーリャ、また明日!」
リーリャは、ただ手を振るだけ。
今日も何やら豪華なご馳走を用意してくれていて巧が村長に
「毎日、豪華な食事をありがとうございます。」
一華も
「本当に何もかも新鮮です」
宏人も香菜も礼をした。
村長は、
「お客様なのだから、当たり前だよ!」
食べている間、村民の人達が踊ったり楽器で演奏をしてくれた。
アレスは、いつもよく話すのに今日は…難しい顔をして珍しく話さない。
香菜は
「アレスさん、体調悪いの?」
アレスは香菜の頭を撫でながら
「大丈夫だよ!いっぱいお腹に、入れときなさい」
と言われ、食べ物を口に含む。
香菜達は、食事が終わり宿泊先の民家に入った。
ドン ドン ドン
香菜は、虫除けスプレーをしている宏人に
「お兄ちゃん…この音、なんだろうね?」
「うん。ずっと朝から鳴っているよな…」
すると巧と一華とアレスの大きな声が聞こえてくる。
「今日!?何かあるのか?」
「アレス、理由を話して?」
「君達家族は、今日…出ないと巻き込まれてしまうかもしれない!!お願いだ!大変なことになる!!」
香菜と宏人は、顔を見合わせ
「どうしたんだろ…」
「この音と関係があるのか?」
するとアレスが部屋に入ってきて
「君達!今から荷造りをしなさい!」
香菜と宏人は
「「えっ??」」
と驚く。
巧は、
「…ヘリが今日で飛べなくなるらしいんだ…」
と頭をかいていた。
一華も
「さっ、早く準備をしましょう!」
と言って荷物を全てまとめアレスの車に乗り込んだ。
香菜は、車の中で
「…リーリャとお別れしてない…」
宏人が
「日本語だけど置き手紙は、したじゃないか…」
「うん…バイバイ、リーリャ。」
そう言って村の外へ出た。
遠くからだが、あの鳴き声がした。
ウーウーウー ウーフフフ
ヴアァァァァァーーーーー
アレスの車のスピードが上がった。
香菜は、少し不安になった。
“村で何かが…始まった”
と。ただリーリャや村民の無事を願うことしかできなかった。
空港につき、ヘリが待機していて椎名家の四人が乗り込み最後に、アレスが機長にゴーサインを出して奥地から離れていった。
ヘリをおりたときに、アレスが言う。
「二度と村へ来ては、いけないよ?」
ここからは、空港でチケットを手配して日本へ帰国した。
それから、数年後。
巧は、日本の大学で研究していると同僚から荷物を受け取る。
開けてみると、そこには仮面があった。
同僚は、
「なんだ?この仮面?なんか臭くね?」
巧は、驚きながら
「これさ…どこの国から?」
同僚は、差出人の住所をみると
「あーなんて書いてるんだ?ア…アフリカとしか書いてねぇ…」
巧は、
「…あの村か…?」
同僚は、慌てながら
「おいおい!あの村は、壊滅して誰もいないだろ?一晩で村民やすべての生きている生き物がいなくなるって…どういうことだよ?」
巧は同僚と共に仮面を調べた。
すると二人は、恐怖に震えた。
調べた結果、この仮面は、何百人の人の臓器・髪・皮膚・骨で出来上がっていたことが判明した。
安全に、この仮面を保存していたのに…次の日には
消えていた。
あの仮面を送ったのは、誰だったのか?
あの仮面は、誰が何の目的で作られたのか?
そして…今、あの仮面は…どこへ消えたのだろうか?
誰もわからない。
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