ハチ切れ令嬢は、笑みを浮かべながら復讐する。

晴海りく

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第三章 カタリナの店

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トントン

ガチャ


「アイナ?準備は、いいか?」
とレイモンドが部屋へ入ってきた。
アイナは、頷きながら
「玄関先で待ってくれてたらいいのに…」
「今日、とても楽しみだったから!つい…ね?
アイナ、今日の服素敵じゃないか!白のブラウスに青のスカート。黒のジャケットも、かっこいいね!綺麗だよ!」
照れながら
「あなたもカーキ色のスーツ、かっいいわ。フフ、レイモンドは、本当によく褒めてくれるから嬉しい!ありがとう!」
レイモンドは、アイナの手をとり
「さあ、今日は楽しもう!」
そういって、馬車に乗り込んだ。



アイナは馬車の窓から、町の景色・イモールエ地方ザリをみる。
ザリは、ジャガイモとビールと音楽が盛んな町である。昼からビールや食事を味わい、知らない人達で楽器を弾き踊っていた。
レイモンドも
「もうすぐ着くよ?ぜひ、アイナに驚いてほしい」
「充分、町の景色に驚いているけど…さらになのね?」
馬車が停まる。
レイモンドが馬車のドアを開け、アイナの手をとる。

「ようこそ、カタリナのお店へ…」
するとレイモンドの背後から、ヒールの音がした。
「ノンノン、レイモンド・ヴェセリー。違うわ!カタリナ・チャールストンのビューティーサロンですよ?」
アイナは、レイモンドの右肩から覗き込む。
赤毛の癖毛を一纏めにして、くすんだゴールドのバレッタでとめている。服は、エメラルドグリーンのマーメイドスカートを履き、同じ色の丈の短いジャケットを羽織っていた。
そして、目があった。
「あら?あら、あら、あら?お嬢様かしら?なんて、かわいらしいお顔なのでしょう!惜しいわ!なんというか…似合っているのに、まだ磨き足りないっていうか…ちょっと来て!!」
とアイナの手を引っ張った。
「あっ!えっ?!ちょっ?」
カタリナは、アイナの方へ振り返り
「初めまして、アイナ・ルメール嬢。私は、ビューティーサロンのオーナー、カタリナ・チャールストンでございます。お見知りおきを…さて、さて、アイナ嬢は、髪の毛が紺色ロングですから…オレンジ?ベージュ?ピンク?カーキ?あえて、紫・ボルドー・イエローの服もいいわね…」

カランカラン

店に入った。
辺りを見まわすと二階まで、服・ネックレス・イヤリング・靴・ヘッドアクセサリー・香水・化粧品などが仕切られていて見るのも楽しそうな所になっていた。

“何かブツブツと言っているわ…”
アイナは、カタリナに見つめられすぎて目がウロウロとしていた。
その時、カッと目を開くカタリナ
「アイナ嬢!カーキのワンピースとボルドーのワンピース、それから…オレンジのロングワンピースこれは、夜会の時にでも使えますね…」
試着室まで連れていきカーテンを開け
「さあ!!入って!」
アイナは、オロオロしながら
「はっはい!」
「まずは、カーキのワンピースから着てみましょう!」
そういってアイナに指示した。
レイモンドは、試着室のソファーに座る。
カタリナは、仁王立ちで
「レイモンド・ヴェセリー?あなたは、このワンピースに似合うネックレスとイヤリングと靴を探してらっしゃい!」
「なっ!えっ?!私がか?」
「早く!」
急いで探しに行く。
アイナは、カーキのワンピースを着てカーテンを開けた。
「カッカタリナさん?このワンピース…とても短いわ!」
とモジモジした。
「膝上のワンピースは、今の女性には恥ずかしいですが…流行りです!」
アイナは、思った。
“おしゃれすぎて、流行りがわからないわ…”
「次は、オレンジです!」
と言いカーテンを閉められ、アイナは、着替える。
“オレンジは、派手よ…ピンクでも…嫌だったのに…でも…好きな色”
「カッカタリナさん?」
目の前にレイモンドが座っていて
「アイナ?とても似合っているよ…綺麗だ。」
「…ありがとう…」
二人は頬を赤く染めているが、割ってはいってきたカタリナが
「あら?オレンジの方が似合う。フム。これは…考えないと…アイナ嬢に似合うように工夫しないと…アイナ嬢、次はボルドーのワンピースです。」
またカーテンが閉まる。
“さて、ボルドーのワンピースか…着たことのない色”

スッ

鏡を見ると、アイナの顔によく似合っていた。
“オレンジも好き…また違ってボルドーも好き…膝上のワンピースにシースルーのスカートがくっついていて足が目立たない…外へ歩くなら、これかな?”
カーテンを開けると、カタリナとレイモンドが立っていてカタリナが笑顔で
「アイナ嬢!このワンピース、気に入りましたね?ではっレイモンドが合わせた黒のチョーカーと黒のヒールを合わせましょう。」
カタリナは顎で、レイモンドに
「やるんですよ?」
「はいはい、仰せのままに…」
アイナの首にチョーカーをつける。そして、ヒールを履くために手を貸した。
“ちょっと…ドキドキする…”
「レッレイモンド、ありがとう…」
とアイナが言うとレイモンドが
「…気に入ったかい?」
「えぇ…」
レイモンドは、アイナの横の髪を耳にかけた。
「とても綺麗だ。」
カタリナは、微笑みながら
「コホン、服が決まれば…髪と爪、化粧もやりますよ?」
アイナは、驚きながら
「そこまでするの?」
カタリナは、高笑いで
「それが、カタリナ・チャールストンのビューティーサロンなのです!!さあ、さ、」

カランカラン


店のベルが鳴る。
誰かが入ってきた。

















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