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手をとって?
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レイモンドは黒のタキシードを脱ぎ、アイナの肩に掛ける。
アイナは、レイモンドに
「ありがとう」
とお礼を言う。
階段で、二人は座っている。
冷たい風にあたりながらアイナは、ふと思った。
“この雰囲気って、ついに…告白っ?!って所よね?”
と思わずレイモンドの顔を、横顔を見る。
アイナはレイモンドの顔を見つめて、微笑む。
“告白よりも今は、何も話さず一緒にいる幸せを噛み締めていたい…”
そして、馬車が来た。
バイロンが手を振りながら
「二人とも帰ろうぜ!」
と言うと、レイモンドは、アイナの手を握り
「さあ、帰ろう」
「えぇ、そうね」
と言いアイナを馬車に乗せる。
アイナは、安心したのか座った瞬間すぐに目をつむった。
バイロンとレイモンドは、クスリと笑う。
バイロンは自分の肩にアイナの頭をのせ、レイモンドに
「グレイは連行されて、明日が取り調べだ。」
レイモンドは、ため息を吐きながら
「そうか…長かったな…」
バイロンは、ニカッと笑いながら
「…アイナのこと、好きか?」
と言う。
レイモンドは、眠っているアイナの顔を見て
「あぁ…昔から…好きだよ…本当に…」
バイロンは、レイモンドの肩を叩きながら
「何度も言うが、幸せに…大切にしてくれるなら…ヒヒッ!俺は、レイモンドにアイナを託したい!!頼んだぞ!」
レイモンドは、照れながら
「任せろ!!」
アイナは、幸せそうな顔で寝ている。
ルメールの屋敷の前に着く。
バイロンは、先に降りて屋敷へ入っていった。
アイナは、目を開ける。
「あれ?着いたの?…?」
キョロキョロとしていると、目の前には、レイモンドが寝ていた。
アイナは、レイモンドの寝顔を見ながら
「フフッ…レイモンド?寝てるわね…
お兄様とレイモンドの仕事の事、驚いたわ。だから、スーツやタキシードに穴があいてたり蜘蛛の巣が絡まってたり怪我をしたり…今日、納得したわ!」
レイモンドの顔を近づけて覗くように
「…私、好きですよ?レイモンドの事!フフッ」
と笑うとアイナの視線は、自分の膝へうつす。
“寝ている時に言うなんて…”
と思っていると、レイモンドはアイナの腕を引っ張り抱きしめる。
「私も愛してる、アイナ!」
驚いたアイナは、思わずレイモンドに
「おっ起きて…」
焦っているアイナを気にせずレイモンドとアイナは、キスをした。
アイナは、顔を真っ赤にさせながら
「せめて…起きててよ~!!恥ずかしいじゃない!」
と言うとレイモンドは、笑いながら
「タイミングを逃してしまった!」
「「フフフ」」
レイモンドは、馬車を出てアイナに手を差しのべる。
「アイナ嬢?お兄様に、挨拶をさせてくれないだろうか?報告もしたいので…」
アイナは、
「えぇ、ヴェセリー侯爵!ぜひ、兄に報告を…
あ~殴られ…ご覚悟を…」
「…気を付けるよ!」
二人は、玄関の外まで歩く。
レイモンドは、少し歩くのを止める。
アイナは、レイモンドの方へ向く。
「アイナ?もう一度言うが、太っていても痩せていても…好きと言うことは変わらないよ。」
と言うとアイナは、頬を染めて
「私もレイモンドにそう言われて、嬉しい!」
そう喜んだ。
レイモンドは、ふと昔のことを思い出す。
“あぁ…初めてアイナと出会った時のあの笑顔だ…”
アイナも
“レイモンド…昔から、クシャッとした笑顔が可愛くて本人には…言えない私の楽しみなんだ!”
二人は、手を繋いでバイロンとサブリナに
「「ただいま~」」
“復讐は、幕を閉じた。
なんだか…今は、レイモンドと隣にいることが幸せなのだと、やっと気づかされたような気がする。
見てっ!あの笑顔!可愛い!!”
アイナは、レイモンドに
「ありがとう」
とお礼を言う。
階段で、二人は座っている。
冷たい風にあたりながらアイナは、ふと思った。
“この雰囲気って、ついに…告白っ?!って所よね?”
と思わずレイモンドの顔を、横顔を見る。
アイナはレイモンドの顔を見つめて、微笑む。
“告白よりも今は、何も話さず一緒にいる幸せを噛み締めていたい…”
そして、馬車が来た。
バイロンが手を振りながら
「二人とも帰ろうぜ!」
と言うと、レイモンドは、アイナの手を握り
「さあ、帰ろう」
「えぇ、そうね」
と言いアイナを馬車に乗せる。
アイナは、安心したのか座った瞬間すぐに目をつむった。
バイロンとレイモンドは、クスリと笑う。
バイロンは自分の肩にアイナの頭をのせ、レイモンドに
「グレイは連行されて、明日が取り調べだ。」
レイモンドは、ため息を吐きながら
「そうか…長かったな…」
バイロンは、ニカッと笑いながら
「…アイナのこと、好きか?」
と言う。
レイモンドは、眠っているアイナの顔を見て
「あぁ…昔から…好きだよ…本当に…」
バイロンは、レイモンドの肩を叩きながら
「何度も言うが、幸せに…大切にしてくれるなら…ヒヒッ!俺は、レイモンドにアイナを託したい!!頼んだぞ!」
レイモンドは、照れながら
「任せろ!!」
アイナは、幸せそうな顔で寝ている。
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アイナは、目を開ける。
「あれ?着いたの?…?」
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「フフッ…レイモンド?寝てるわね…
お兄様とレイモンドの仕事の事、驚いたわ。だから、スーツやタキシードに穴があいてたり蜘蛛の巣が絡まってたり怪我をしたり…今日、納得したわ!」
レイモンドの顔を近づけて覗くように
「…私、好きですよ?レイモンドの事!フフッ」
と笑うとアイナの視線は、自分の膝へうつす。
“寝ている時に言うなんて…”
と思っていると、レイモンドはアイナの腕を引っ張り抱きしめる。
「私も愛してる、アイナ!」
驚いたアイナは、思わずレイモンドに
「おっ起きて…」
焦っているアイナを気にせずレイモンドとアイナは、キスをした。
アイナは、顔を真っ赤にさせながら
「せめて…起きててよ~!!恥ずかしいじゃない!」
と言うとレイモンドは、笑いながら
「タイミングを逃してしまった!」
「「フフフ」」
レイモンドは、馬車を出てアイナに手を差しのべる。
「アイナ嬢?お兄様に、挨拶をさせてくれないだろうか?報告もしたいので…」
アイナは、
「えぇ、ヴェセリー侯爵!ぜひ、兄に報告を…
あ~殴られ…ご覚悟を…」
「…気を付けるよ!」
二人は、玄関の外まで歩く。
レイモンドは、少し歩くのを止める。
アイナは、レイモンドの方へ向く。
「アイナ?もう一度言うが、太っていても痩せていても…好きと言うことは変わらないよ。」
と言うとアイナは、頬を染めて
「私もレイモンドにそう言われて、嬉しい!」
そう喜んだ。
レイモンドは、ふと昔のことを思い出す。
“あぁ…初めてアイナと出会った時のあの笑顔だ…”
アイナも
“レイモンド…昔から、クシャッとした笑顔が可愛くて本人には…言えない私の楽しみなんだ!”
二人は、手を繋いでバイロンとサブリナに
「「ただいま~」」
“復讐は、幕を閉じた。
なんだか…今は、レイモンドと隣にいることが幸せなのだと、やっと気づかされたような気がする。
見てっ!あの笑顔!可愛い!!”
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