ハチ切れ令嬢は、笑みを浮かべながら復讐する。

晴海りく

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幕開け

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レイモンドは、胸ポケットから紺色の長方形のケースを出しながら
「アイナ?私からのプレゼントを受け取ってくれるか?」

アイナは受け取り、ケースの中を見てみる。
するとそこにはゴールドチェーンの一粒ダイヤモンドが輝いていた。
「うわぁ~!とても綺麗ね!ありがとう!
ん?このゴールドチェーン…光で…ゴールドがオレンジに見えるわ!」
レイモンドは、頷きながら
「そうなんだ!オレンジは、アイナの肌に映えるし…ぴったりかなって!」
「とても綺麗!」
椅子から立ち上がりアイナの背後に回る。
「私が着けるよ。
よしっ!どうだい?きつくない?」
「えぇ…大丈夫よ!
とても綺麗ね~」
と言うとレイモンドは、椅子に座りながら
「とても似合ってる!
実は…私と…」
首を見せながらレイモンドは、アイナに
「お揃いなんだ!」
と言うと
「あなたとお揃いなんて…うれしいわ!」
エヘヘと笑いながら、レイモンドとアイナは幸せそうに顔を更に、真っ赤にさせて笑った。

“幸せだな…
まだデートを終わらせたくないな~”

とアイナは、思っていた。







ガシャーン!!!!!









すると、アイナの真後ろの席の方から皿やグラスが割れる音がした。
そこからヒステリックで青いワンピースを着た金髪女性の声が
「ねぇ!!そこは、正論ではなく私を褒めるべきでしょ!!他のテーブル席では、恋人達が褒めあって愛を囁いているというのに…あなたは、私のことをこれでもかとバカにして!」
と怒っていた。
男性はオロオロと
「そんな!僕は、君の話を聞いて思ったことを伝えようと…」
「思ったことを伝える?…ただの考えなしの失礼な男なだけでしょ!!あなた!人の気持ちを考えたことある?ないでしょ?!」
「話を聞いたからには、君の力になりたいと思ったんだ!!」
「うるっさいわね!!何が、君の力になりたいよ!

しかも、さっきから!お金の話ばかりで…私は、あなたみたいに貧乏じゃないし…お金も持ってるわ!この私に指図するなんて…何事!!」
「僕は、商売人だ!!商売は、君より私の方がくわしい!」
そういうと、
「…っっ!!!私のことをまたバカにして!
あんたの店なんて、私が潰してやるんだから!!!この貧乏人がっっっ!!!!!」
女性はワイングラスを持ち、男にワインをぶっかけた。

「…っっ!!」

同時に、アイナの方にもワインが飛んだ。

「うわぁっ!!」

と言うと、女性は私を睨み付けながら

「私に何か用?」

アイナは、冷静に女性に言った。

「ワインが、かかったのだけど?」

女性は、アイナを上から下まで睨み付け

「あら?ごめんなさいね?
黄色のワンピースに赤が入って、お似合いよ?」

カチンときたアイナは、

「私のことよりも…
先程から怒り狂って、お連れの男性を困らせておりましたけど…おまけにワインをかけるだなんて失礼では?」

レイモンドは、
“ヤバイな!アイナが、キレそうだ…
しかも、先程から私に目線を配るヒステリックな女性が怖すぎる…”
と思っていたら女性がレイモンドの腕に絡め、アイナに挑発的な目線で
「ね~え?あなたの連れ、怖すぎない?
こんな女、ほっといて…私とどこかへ行きましょうよ?」
アイナは腹をたてながら
“この方!人として、最低だわ!!”

レイモンドは小さな声でヒッと声を出しながら
「行かないよ?
私は、恋人とのデートを君に邪魔されたくないんだ!」
と言いながら、アイナの顔を見る。
アイナもレイモンドの顔につられて、微笑んでいた。
ヒステリックな女性は、額に青筋をたてながら
「みんな揃って、私をバカにして!!!」
女性は、アイナにビンタをしようとしていた。

ヒュッ

アイナは女性の手をおさえようとした時、急に黒い塊が前に出る。

パシッ

ビンタは、アイナではなく女性と食事をしていた男性に当たった。
女性は、また怒り狂いながら
「あなたのことは、さっき片付けたわよ!!
何、しゃしゃり出てきたの!!」

男性は

「ローラ!!やめなさい!!
君は商売に向いていない!!
なぜなら、すぐ怒るし!!気に入らなかったら怒る!ご機嫌をとらないといけなくなるから、めんどくさいっ!!
あと僕達以外の人を巻き込むな!!」

ヒステリックな女性・ローラは、男性に怒られて更に激怒して店員も【帰れ】と促していた。
ヒールの音を鳴らしながら、帰っていった。

男性は、レイモンドとアイナに謝罪する。
「誠に申し訳ございません。私の名前は、アーロン・ハワードと言います。」
と言うとアイナは
「いいえ、大丈夫です。私の名前は、アイナ・ルメールと言います。
なんというか…大変でしたわね?」
アーロンは黒髪の長い髪を黄色のりぼんで、結んでいる。サイドを手でおさえながら
「ローラは、気性が激しい性格でね?
僕にも手がおえなくて…でも彼女のために力になってあげたかったんだ。」
アイナはアーロンの話に相槌を打ちながら
「そうなのね!
でもワインをかけたり、殴ろうとするのは最低な行いだわ!」
「あぁ…本当に申し訳ない…」
レイモンドは、アーロンに
「やぁ、私は、レイモンド・ヴェセリーだ!
ところで、君は…ワインが好きなのかい?
三人でワインを飲もうよ!」
と言うとアイナは、笑顔で
「いいわね!そうしましょう!」
と言うとアーロンはオロオロしながら
「今日一番うれしい、ひとときだ!」
レイモンドはアーロンに
「今日は君にハッピーになって帰ってほしい!」
アイナも頷きながら
「嫌な思い出は、忘れて話しましょう!」
三人でワインを飲み、レストランの外で別れようとしていた。
アイナはアーロンに
「とてもおもしろかったわ!
あっ!もしよかったら、再来週にパーティーを開くの!
あなたも、どうぞ来てほしいわ!」
「うわぁ~!素敵だな!ありがとう、ぜひ行かせてもらうよ!」
レイモンドはニカッと笑いながら
「住所を教えてもらっても?」
「あぁ…カタリナ・チャールストンの近くの葉巻屋だよ!タバコなども売っているんだ!」
「わかった!また近々!」
「あぁ!」
「「「おやすみなさい!」」」
と言ってアーロンを途中まで見送った。

レイモンドとアイナは、酔いが覚めるまで歩く。
レイモンドはアイナの肩を抱き
「ワインで濡れたから、私の体温で温めてあげる」
アイナは抱きつき
「温かいわ!レイモンド!今日は、ありがとう!」
「フフッ楽しんでくれて、よかった!」
そう言いながら、お互い目をあわせながらキスをした。

二人が歩いている方向から馬車が来て、屋敷へ帰った。



“まさか…
朝起きると、こんなことが起きてるだなんて!!”

























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