ハチ切れ令嬢は、笑みを浮かべながら復讐する。

晴海りく

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仮面舞踏会

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夜になり華やかなドレスコードに身を包み、仮面をつけて、はしゃいでいる人々が別邸の中へ入っていく。
招待客を二階から眺めながら
「すごい人だな…」
とバイロンが言う。
レイモンドも
「うわぁ…人酔いが…」
顔をひきつらせながら、みていた。

二人も着替えて仮面をつけている。
バイロンも、燕尾服の上から赤い色の毛皮のコートを着て、赤色と白色の仮面をつけている。
レイモンドは、燕尾服にオレンジ色の毛皮のコートを着て、ゴールドの仮面にオレンジ色と青色の羽を仮面のサイドにつけている。
バイロンは
「人、多いな~」
レイモンドも必死に
「これでは、アーロン・ハワードがわからないじゃないか!!」
「あれ、見ろ!いるじゃないか、貴族と話している。」
「よくもまあ…ノコノコと」
バイロンとレイモンドの背後から
「まったく、困ったものよね~」
振り向くと、紫色の仮面をしてサイドに青色と黄色の羽をつけているオレンジのドレスを着たアイナがいた。
バイロンはニカッと笑いながら
「アイナ!余裕だな!!」
アイナは笑う。
「余裕というか…ここ最近、色んなことに巻き込まれて腹がたっているのです!」
レイモンドはアイナに
「アイナ?今日も美しい…
だが!!絶対に怪我はしないように!!」
「ありがとう、レイモンド♪
私、幸せ者よね♪フフッ」
と三人で笑っていた。

カールソンがスッと礼をしながら、
「アイナ様、そろそろでございます。」
アイナはニッコリと
「さぁ、楽しみましょう!」
と言って階段の真ん中の方へ行き、マイクを持った。

階段の真ん中で、ライトが二つ交差する。
カールソンはベルを鳴らしながら
「皆様、少しこちらへ注目していただけませんでしょうか?
ゴホン)まもなく、アイナ・ルメール嬢がスピーチを致します。拍手でお迎えください。」



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アイナは、オレンジのドレスを少したくしあげて階段をおりていく。
口角をあげて笑みを浮かべる。

“さてさて、アーロン・ハワード様?
私は、こちらにいますよ?
殺したくて仕方がないのでしょ?
なぜ、あなただとわかったか…教えてあげましょうか?
それはね…?”

マイクを持ち
「こんばんは♪アイナ・ルメールです。
本日は、この前の婚約パーティーでの…配慮にかけたことを誠に申し訳ございません。
今日は、存分に…お楽しみになってくれることを願います。
そして、今回のコンセプトは…【仮面舞踏会】です。
皆様、ドレスコードばかりで退屈では…ありませんか?だからこそ今回は、皆様と一緒に貴族のしきたりを無視して遊びましょう!
なにも恥ずかしいことは…ございませんよ?
私には仮面が…服がありますもの♪
仮面を忘れてきた、またはドレスや違う服を着てみたいという方がいらっしゃったら、私からみて左側に衣装の貸出が可能でございますので…ぜひご自由にお使いくださいませ?
もしもこの服が素敵だわ♪と思って、持って帰ってしまうと…カタリナ・チャールストンの素敵なお洋服が一生着れなくなるので…ご了承ください。と先程から手を振っているカタリナが言っていました。

フフッ皆様、楽しみましょう♪
私も、お洋服や仮面をかえて遊ばせていただきます!
私のこと…わかる方がいらっしゃるかしら?
楽しみね!

それから、今日は食事やお酒・ジュースなど色々とございます。
ダンスもございますので、お楽しみに!
ではっグラスを持って下さい。

乾杯~♪」

招待客は楽しそうに
「「「「「「「乾杯~」」」」」」」


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拍手が響いた。


アイナは階段をおりていく。
招待客と話をしていく。
招待客の女性が
「アイナ様?今日は、とても変わったパーティーですよね?」
アイナは頷きながら
「毎週毎週、つまらない堅苦しいパーティーなど楽しくないでしょ?
それなら、今日きたお客様に楽しんでいただかないと!!」
「アイナ様、最高ですね♪私も、お洋服をかえてみたいわ!」
他の女性達も
「私も!」
「私も行きたいです!」
男性も
「あの…アイナ嬢、私も着替えてみたいのだけど」
「子供も大丈夫でしょうか?」
女の子と男の子が手を繋いで
「私と弟も着替えてもいいですか?」
「いいですか?」

「もちろんよ!
さぁ、皆さん。行きますよ?」
と言ってアイナは、招待客を案内した。

貸出の所へ行くと、全身ゴールドをみにまとったスーツを着て白色のリボンブラウスのカタリナがいた。
アイナの姿をみてカタリナが言う。
「アイナ嬢、今日は私もお呼びいただき誠に光栄でございます。精一杯、つとめさせていただきます。」
カタリナの肩をポンと叩き、礼をやめさせる。
「カタリナ?私をいつも助けてくれるでしょ?
あなたもパーティーを楽しんで?いい?」
「もったいないお言葉…ありがとうございます。」
アイナは、ニッコリと微笑んで
「この方達に服を」
「はい、ぜひ!」

子供の女の子と男の子がアイナの手をとり
「アイナ様…サイズは、あるかな?」
「僕、小さいし…」
と言うとアイナは頭を撫でる。
「大丈夫!私も探すわ!」
と言うとカタリナが笑顔で
「こちらに子供用のお洋服がありますよ?
お嬢ちゃん?坊っちゃん?」
すると、赤いドレスやピンクのドレスそれに緑色のスーツに赤色のスーツなどたくさんの色があった。
子供達は、目を輝かせながら
「うわぁ~綺麗!!」
「全部着てみたい!」
と言うとアイナが
「パーティー中は、好きなように…」
色々と見ているとカタリナに
「仮面もいっぱいあるわね!」
「もちろんです!どんな年齢層でも大丈夫ですよ~」
アイナも自分の服を見ながらニヤリとした。

衣装の貸出の所から、出た。
アイナは心の中で

“さてさて、アーロン・ハワードさんはどこにいるのかしら?
ここよ?青いレースのドレスを着ているわよ♪
仮面も全体的にピンク色にしたわ!
どこからか見ているのかしら~?”

そう思いながら、招待客と話していく。




階段近くの二階では、ずっと見えないところで
「アイナ~誰とでも話すな~危ないだろ~」
とレイモンドが嘆いていた。
カールソンは、レイモンドに
「レイモンド様。アイナ様を信じましょう。
あなたはアーロン・ハワードに顔が、われている。気をつけないと…
あとお料理を少しずつ、お皿に取って参りましたので…よろしかったら、どうぞ」
茶色のソファーのクッションを抱きしめて
「ありがとう、カールソン。
俺は大丈夫だから、アイナ達のフォローへ行ってくれ。
バイロンに任せているけど…心配だ…」
「大丈夫ですよ、アイナ様は、必ず切りぬけられます。では、私もフォローへ言って参りますね?
あっ!そうそう!お着替えは、あなたのソファーの後ろに…たくさんの服を見繕ってきたので…もしよければ一人でファッションショーを!」
ソファーでゴロゴロしながら
「一人ファッションショー…一人ファッションショー!!!」
レイモンドは、カールソンの執事の服を着る。
髪は後ろでシニョンにして黒の仮面をつけ、トレーを持っていった。

階段をおりると、アーロン・ハワードがいた。
黒髪を後ろにまとめているのは相変わらずだが、茶色のスーツに赤色の毛皮と赤色のハットを着ている。
仮面は、赤色に緑色の羽をつけて視線をめぐらせていた。
レイモンドは心の中で
“アイナを探している?
いや、もしかすると…わからないのか?
アイナに似た人を狙って…”

アーロンは、黒髪の女性に太ももの後ろを切ってかかる。
女性は
「いたっ!なにこれ…
ヒッ!!血!!」
レイモンドは女性を医務室へ、スタッフに案内させた。
“わからないんだな…
いや、アイナを動揺させている?”

一部ザワザワしていたので、アイナはカールソンに
「どうしたの?」
「女性が切られたと…」
とカールソンが言いにくそうに言う。
「始まったわね!」


“どこからか見ているのでしょ?
私は、ここよ?”













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