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迷いの森
兵に追いかけられたり、どこからともなく矢も飛んできてクタクタなエレノアとビビは、森の中へ入った。
エレノアは、ビビに
「ごめんね?無理させて…私、降りようか?」
「大丈夫だよ!あなたこそ捕まって、ろくに食べ物も食べてないでしょ?羨ましいけど細すぎよ!」
一人と一頭のたわいもない会話をしていたら、木が根っこを動かしながら
「お嬢さん達、お困りかい?」
「「「「「お困りかい?」」」」」
森の木々達がワラワラと取り囲む。
エレノアは、
“囲まれたわ…”
と感じていた。
悟られないように、
「水が飲める場所は、あるかしら?」
木々達をまとめているリーダーが、
「あぁ…あるよ?いっぱいな!あー右だったかな?お前達、右側を開けてやれ…」
「「「はーい」」」
すると右側を通りやすく道を作ってくれる。
エレノアは、
「ありがとう」
と言いながら右へ行く。
するとリーダーは、
「おや?待てよ?左だったような…」
冷静にエレノアは、
「では、左に」
リーダーは、慌てながら
「待て待て!!慌てるな!水は、逃げないよ!!」
ビビは
「ちょっとわからないんじゃないの!!」
エレノアは、またしても昔、父・クラムとの思い出を思いだした。
エレノアと父・クラムと森の中で、キノコや木の実を採っていた。
すっかり暗くなって迷っていると木々達が、クラムに言う。
「あちらへ行けば、人里へ帰れるよ!ウヒヒ」
エレノアは、幼いながらにクラムの腕にしがみつき
小さな声で
「…嘘つき」
と呟く。
クラムは、エレノアの頭を撫でながら
「エレノア?夜になると森は、私達が知らない世界になるんだよ?だからね?」
どこからともなくクラムの手には、木の棒に布を巻きつけマッチに火をつけた。
クラムは悪い顔をして木々達に
「…私達に燃やされるか、案内するか好きな方を選べ!!」
「お父様!?」
「ほらっ!エレノアも!」
エレノアは、腰のベルトの後ろからナイフを取り出し
「…焚き火にするのと木彫りにするの…どっちがいい?」
クラムは、大爆笑をしながら
「さすが我が娘!!いいぞ!舐められたら、こっちが有利にする!人間をバカにしていると痛い目にあうのをわからせないとな!!ガッハッハッハッ!!」
木々達は
「「「ごっごめんなさ~い!!!」」」
“あのとき、入った森が悪かったと思ったけど…こんな感じなのね!だから、人が迷ったりするのだわ!”
エレノアは、ビビの首付近を撫でながらストッと地面に降りる。
ビビは
「エリー!!おちょくられているのよ!」
エレノアは、木々達に言う。
ニッコリと
「しっかりと道案内をしてくれませんか?」
木々達はエレノアを囲いながら
「そんなに行きたいのか~?」
「教えてやらんこともない!」
「教えな~い!!」
と言っている。
エレノアは、再び
「水がある場所は、どちらですか?…さもないと
」
「「「「「さもないと…」」」」」
ブンッ!!!!!
ガシャン
ボッ ボッボッ ボーーーーー
エレノアは、木のリーダーにランプを投げ
「あなたが燃えてしまいますよ?」
リーダーは、木の根を見ながら
「あっっちぃー!!!!!」
と叫び走っていく。
エレノアは、ビビに
「さあ!あの燃えている木が案内してくれるわよ!
!」
「…あんたのそういうとこ…私好きよ?」
「ありがとう!舐められたら、殺るのよ?」
とエレノアは、笑顔で言いきる。
ビビは、
「ついてきて正解だったわ…」
燃える木の後を追って、川にたどり着いた。
木々達は、リーダーに水をかけている最中だった。
その横でエレノアとビビが、水を飲んでいる。
木々達は、エレノアに
「お前~!」
「許さないぞ!人間!!」
「よくもこんな酷いことができるな!!」
「悪魔みたいな女め!!」
「クソ女!!!」
ビビは、大きな声で
「あんた達、飛び蹴りするわよ!!!」
木々達は、ざわついている。
エレノアは、たくさん水を飲み、口を服の袖で拭いて木々達の方へ視線を向ける。
「…この辺り一辺、燃やしてやろうか??!!」
「「「「「キャー!!!!!!」」」」」
悲鳴をあげて逃げていく木々達。
すると逃げている木々達のリーダーに矢が刺さった。
「ぐっ!!人間、矢を射るなんて卑怯だ!!」
エレノアは、驚きながら
「射ってないわ!!ハッ!ビビ!!追手が来たわ!」
ビビの上に跨がり、場所を変える。
ザザザザサザザザザザザザ
その同時刻・場所では、緑のマントを纏った黒髪の短髪と青い瞳の男と黒のフードを被った男とオレンジ髪の顎の下に髭を生やした男が馬に乗り、捜していた。
黒のフードの男が、黒髪の男に
「レオ?エレノア嬢は、本当にこちらにいるのでしょうか?」
黒髪の男・レオは
「エレノアの兄・ウィリアムが手紙と写真を寄越した…間違いないだろう。それにしても、エレノアは綺麗になったな…」
オレンジの髪の男が
「だってここ数年、会ってないのに…」
レオは
「おいおい、トニー?お前の顎髭、似合ってないぞ?剃れよ?今日!」
「今日!…いや、話関係ないだろ!なぁ、カイ?」
カイは
「似合ってないですし…ちょっとイラッとします!」
「おい!俺だけ、酷くね?」
「「いや…?」」
アウ~~~~~~~~~
カイは、フードを取りながら
「おや?狼ですか?」
レオは難しい顔をしながら
「…かすかに馬の走る音がする。行こう。」
ザザザザザザザザ
ザザザザザザザザ
エレノアはビビと走っていて、矢がもうそこまで近づいていた。
ビュン
トス
矢がエレノアの右腕に刺さる。
「うっ!!!」
ビビは、
「エリー?まさか!!刺さったの?」
心配したビビは、スピードを減速しようとしていて、エレノアはビビの手綱をしっかり持ち
「まだ緩めちゃダメよ!!走って!!」
ビュン
トス
さらに、左ふくらはぎに刺さる。
エレノアは心の中で
“お母様…ごめんなさい!アヴェーヌへ…アヴェーヌへ行きたかったけど…ここで私は、終ってしまうかもしれない…”
後ろをチラリと見る。
兵士が、エレノアの頭を狙っていた。
“もうダメだ!!”
ビュン
と矢が、エレノアへ向かってきていた。
“ん?当たらない?”
目の前に人影が三人見えた。
一人は兵士にタックルをかけ、もう一人は、魔法を使っている。
もう一人は、ビビを落ち着かせてエレノアの怪我を見ながら
「エレノア・グランティ!しっかりしろ!助けに来たんだ!」
血を流しすぎたエレノアは、前のめりに倒れそうになるのを、しっかりと手綱を持って踏ん張っていた。
「…ありがとう…ご…ざ…ます…」
意識を失った。
ずっと
「おいっ!しっかりしろ!!」
と呼んでくれている。
“誰かに抱きしめてもらっている…
温かくて…いい匂いがする…”
レオは、カイとトニーに
「兵士達は、追っ払ったか?」
「「はい/あぁ」」
「帰ろう、怪我が酷い」
レオはエレノアを自分の馬に乗せ、ビビをトニーに任せた。
カイは、エレノアの怪我を見ながら回復の魔法をかけ
「これで、ひとまず…」
レオは頷きながら
「アヴェーヌへ帰ろう」
それを高い崖から見ていた狼が吠える。
アウ~~~~~~~~~~~~~
エレノアは、ビビに
「ごめんね?無理させて…私、降りようか?」
「大丈夫だよ!あなたこそ捕まって、ろくに食べ物も食べてないでしょ?羨ましいけど細すぎよ!」
一人と一頭のたわいもない会話をしていたら、木が根っこを動かしながら
「お嬢さん達、お困りかい?」
「「「「「お困りかい?」」」」」
森の木々達がワラワラと取り囲む。
エレノアは、
“囲まれたわ…”
と感じていた。
悟られないように、
「水が飲める場所は、あるかしら?」
木々達をまとめているリーダーが、
「あぁ…あるよ?いっぱいな!あー右だったかな?お前達、右側を開けてやれ…」
「「「はーい」」」
すると右側を通りやすく道を作ってくれる。
エレノアは、
「ありがとう」
と言いながら右へ行く。
するとリーダーは、
「おや?待てよ?左だったような…」
冷静にエレノアは、
「では、左に」
リーダーは、慌てながら
「待て待て!!慌てるな!水は、逃げないよ!!」
ビビは
「ちょっとわからないんじゃないの!!」
エレノアは、またしても昔、父・クラムとの思い出を思いだした。
エレノアと父・クラムと森の中で、キノコや木の実を採っていた。
すっかり暗くなって迷っていると木々達が、クラムに言う。
「あちらへ行けば、人里へ帰れるよ!ウヒヒ」
エレノアは、幼いながらにクラムの腕にしがみつき
小さな声で
「…嘘つき」
と呟く。
クラムは、エレノアの頭を撫でながら
「エレノア?夜になると森は、私達が知らない世界になるんだよ?だからね?」
どこからともなくクラムの手には、木の棒に布を巻きつけマッチに火をつけた。
クラムは悪い顔をして木々達に
「…私達に燃やされるか、案内するか好きな方を選べ!!」
「お父様!?」
「ほらっ!エレノアも!」
エレノアは、腰のベルトの後ろからナイフを取り出し
「…焚き火にするのと木彫りにするの…どっちがいい?」
クラムは、大爆笑をしながら
「さすが我が娘!!いいぞ!舐められたら、こっちが有利にする!人間をバカにしていると痛い目にあうのをわからせないとな!!ガッハッハッハッ!!」
木々達は
「「「ごっごめんなさ~い!!!」」」
“あのとき、入った森が悪かったと思ったけど…こんな感じなのね!だから、人が迷ったりするのだわ!”
エレノアは、ビビの首付近を撫でながらストッと地面に降りる。
ビビは
「エリー!!おちょくられているのよ!」
エレノアは、木々達に言う。
ニッコリと
「しっかりと道案内をしてくれませんか?」
木々達はエレノアを囲いながら
「そんなに行きたいのか~?」
「教えてやらんこともない!」
「教えな~い!!」
と言っている。
エレノアは、再び
「水がある場所は、どちらですか?…さもないと
」
「「「「「さもないと…」」」」」
ブンッ!!!!!
ガシャン
ボッ ボッボッ ボーーーーー
エレノアは、木のリーダーにランプを投げ
「あなたが燃えてしまいますよ?」
リーダーは、木の根を見ながら
「あっっちぃー!!!!!」
と叫び走っていく。
エレノアは、ビビに
「さあ!あの燃えている木が案内してくれるわよ!
!」
「…あんたのそういうとこ…私好きよ?」
「ありがとう!舐められたら、殺るのよ?」
とエレノアは、笑顔で言いきる。
ビビは、
「ついてきて正解だったわ…」
燃える木の後を追って、川にたどり着いた。
木々達は、リーダーに水をかけている最中だった。
その横でエレノアとビビが、水を飲んでいる。
木々達は、エレノアに
「お前~!」
「許さないぞ!人間!!」
「よくもこんな酷いことができるな!!」
「悪魔みたいな女め!!」
「クソ女!!!」
ビビは、大きな声で
「あんた達、飛び蹴りするわよ!!!」
木々達は、ざわついている。
エレノアは、たくさん水を飲み、口を服の袖で拭いて木々達の方へ視線を向ける。
「…この辺り一辺、燃やしてやろうか??!!」
「「「「「キャー!!!!!!」」」」」
悲鳴をあげて逃げていく木々達。
すると逃げている木々達のリーダーに矢が刺さった。
「ぐっ!!人間、矢を射るなんて卑怯だ!!」
エレノアは、驚きながら
「射ってないわ!!ハッ!ビビ!!追手が来たわ!」
ビビの上に跨がり、場所を変える。
ザザザザサザザザザザザザ
その同時刻・場所では、緑のマントを纏った黒髪の短髪と青い瞳の男と黒のフードを被った男とオレンジ髪の顎の下に髭を生やした男が馬に乗り、捜していた。
黒のフードの男が、黒髪の男に
「レオ?エレノア嬢は、本当にこちらにいるのでしょうか?」
黒髪の男・レオは
「エレノアの兄・ウィリアムが手紙と写真を寄越した…間違いないだろう。それにしても、エレノアは綺麗になったな…」
オレンジの髪の男が
「だってここ数年、会ってないのに…」
レオは
「おいおい、トニー?お前の顎髭、似合ってないぞ?剃れよ?今日!」
「今日!…いや、話関係ないだろ!なぁ、カイ?」
カイは
「似合ってないですし…ちょっとイラッとします!」
「おい!俺だけ、酷くね?」
「「いや…?」」
アウ~~~~~~~~~
カイは、フードを取りながら
「おや?狼ですか?」
レオは難しい顔をしながら
「…かすかに馬の走る音がする。行こう。」
ザザザザザザザザ
ザザザザザザザザ
エレノアはビビと走っていて、矢がもうそこまで近づいていた。
ビュン
トス
矢がエレノアの右腕に刺さる。
「うっ!!!」
ビビは、
「エリー?まさか!!刺さったの?」
心配したビビは、スピードを減速しようとしていて、エレノアはビビの手綱をしっかり持ち
「まだ緩めちゃダメよ!!走って!!」
ビュン
トス
さらに、左ふくらはぎに刺さる。
エレノアは心の中で
“お母様…ごめんなさい!アヴェーヌへ…アヴェーヌへ行きたかったけど…ここで私は、終ってしまうかもしれない…”
後ろをチラリと見る。
兵士が、エレノアの頭を狙っていた。
“もうダメだ!!”
ビュン
と矢が、エレノアへ向かってきていた。
“ん?当たらない?”
目の前に人影が三人見えた。
一人は兵士にタックルをかけ、もう一人は、魔法を使っている。
もう一人は、ビビを落ち着かせてエレノアの怪我を見ながら
「エレノア・グランティ!しっかりしろ!助けに来たんだ!」
血を流しすぎたエレノアは、前のめりに倒れそうになるのを、しっかりと手綱を持って踏ん張っていた。
「…ありがとう…ご…ざ…ます…」
意識を失った。
ずっと
「おいっ!しっかりしろ!!」
と呼んでくれている。
“誰かに抱きしめてもらっている…
温かくて…いい匂いがする…”
レオは、カイとトニーに
「兵士達は、追っ払ったか?」
「「はい/あぁ」」
「帰ろう、怪我が酷い」
レオはエレノアを自分の馬に乗せ、ビビをトニーに任せた。
カイは、エレノアの怪我を見ながら回復の魔法をかけ
「これで、ひとまず…」
レオは頷きながら
「アヴェーヌへ帰ろう」
それを高い崖から見ていた狼が吠える。
アウ~~~~~~~~~~~~~
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