こうして少女は、奴隷となった

月詠嗣苑

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見知らぬ少女

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「よ、宜しくお願いします…」

    58個の目が、一斉に私を見てる。時折、小さな呟きもきこえる中、教壇に立った私は、簡単に自己紹介をし、

「じゃ、あそこね」と担任の小林先生が指差した空席に着いた。

ザワッ…

『えっ?』
『そこ?』

    ???

    どこからともなく、小さな呟きが聞こえたが、何も知らない春井姫生は、席についた。


「あ、裕香。お前、春井に教科書見せてやれ」
「はーい。」

『えっ?』
『かわいそ』

    また、聞こえた…近くの子かな?

「宜しくね。私、野際裕香」
「あ、はい。春井姫生です」緊張して声が上ずったが、明るそうな女の子だった。私とは、正反対。

    1時間目も2時間目も私は、野際さんに教科書を見せて貰った。

    おかしい、と思ったのがお昼休み。野際さん以外の女の子が、誰一人として近寄って来ず、みんな遠巻きに私と野際さん、近くにいる男の子数人を見ていた。


「なんか変な感じ…」その事をパパに言ったら、「まぁ、初日だし、姫生は転入生だから観察されてんだろ」と笑って言った。

「そうなのかな?パパ、おかわりは?」
「貰う!」

    でも、それが間違ってた事がわかったのが、転入して1ヶ月がたった頃…

    席替えで、私を含む5人が一番後ろの席になった時だった。


サワッ…

ビクンッ…

    席が隣の溝口くんが、授業中私の足を触ってきた。

「あの…」
「…。」
「足…」

    手を払いのけても、溝口くんの手は、私の足を大胆に撫でていく。しかも、少し笑って。

「純平、バレるよ」後ろの野際さんが、小さな声でそう言って、一旦辞めるものの…

    サワッ…

『また?』触り始め、とうとう野際さんも見ない振りを決め込んだ。

    給食の時間、机を向き合わせ純平くんは、野際さんに注意されていたが、

「しょうがねーだろ?溜まってんだよ」と言っていたが、野際さんは、それには答えず他の男の子達も「俺だって」「なぁ」と口々に言っていた。

「姫生ちゃん、今日私んちで、宿題しない?」
「えっ?別にいいけど…」と、誘われた。この学校に来て、始めてのお友達が、野際さんだった。最近は、他の女の子とも話したりしている。

「姫生ちゃん、お父さんは?」
「今日は、お仕事。」
「どんな仕事?」

    昼休みに野際さん交えて、他の女の子と話す。

「車の部品を作ってるとこの…」
「もしかして、淀川?」
「うん…」そう言ったら、なんか周りの女の子が、急に無口になった。
「あー、そういや愛知にあるとかパパ言ってたぁ。」
「姫生ちゃん?野際さんのパパって、そこの社長なんだ」
    隣にいた門倉さんが、言った。

『気を付けて…』

「ん?なーに?」
「…。」
「誰か、なんか言った?」と聞いても、周りの子は、首を傾げる。でも、なんか聞こえたんだけど…

    学校帰り、パパにメールで、『友達と、勉強してくる!』とだけ送り、一旦家に帰ってから、溝口くんに野際さんちまで案内してもらって、大きな門をくぐった。

「おっきな家だね…」
「あいつの親、二人とも社長だからな」と溝口くんは、楽しそうに笑って言った。

    野際さんちは、全てが広かった。玄関もお部屋もだし、グランドピアノまであった。

    ガチャッ…

「ここが、私の部屋。狭いんだけどね」と、野際さんが言ってたけど、明らかにうちのリビングの倍はある…

「ほぇぇっ。広い」
「そっかな?」野際さんは、なんか笑ってた。

    ドンッ…

    後ろから、高橋くんが突き飛ばして、舌打ちされたけど。

「お前、んなとこに突っ立ってんじゃねーよ」
「ごめんなさい」と謝り、それぞれテーブルに着き、鞄から宿題を取り出し、やり始めるが…

「えっ?姫生ちゃん、ここわかるの?」
「うん。前の学校でやったから」前の学校は、先へ先への授業だったから、習ってないとこでも宿題として出されてた。パパに教わりつつやったから…

「案外、お前より春井のが頭良かったりして」佐々木くんが、野際さんのおでこをつついて笑ってた。
「そんなことないよ。野際さん、かなり頭いいもん!」これは嘘ではない。野際さん、全てのテストで100点!!

    でも、この時の事が、野際さんを怒らせてただなんて私には到底気付かなかった。

    宿題が、一通り終わると、

「ね、ゲームしよっか?」と野際さんが言い、みんな賛成にまとまった。

「なにすんだ?」
「Willか?」
「ううん。王様ゲーム」
「…。」

    周りが、ちょっと静かになって溝口くんが、「よしっ」とガッツポーズしてた。

「なっ」
「おうっ!」
「ふふっ」

    どんなゲームかは知らないけど、みんな楽しそうに笑ってた。

「最初は、グーッ。ジャンケンポンッ!」
「…。」
「あ…」
「げっ」
「よっしゃぁ!!」と溝口君が、グーをだし、全員チョキ。

「俺、王様だから、裕香。お前俺と…」と何故か、溝口くんが私を見て、
「キスしよっか。どびっきりの濃いやつ」
「…。」

    えっ?キスって、ドラマとかでやってるのだよね?しかも、ここで?と思ったけど、目の前にいる溝口くんと裕香ちゃんが、普通にしてた。ブチュッブチュッって…

「凄い…」
「そう?普通だよ」と裕香ちゃん、口をハンカチで拭きながら言った。

    次々に、ジャンケンしては、各々王様になって色々やってた。

「じゃ、今度は…」伊藤くんが、私を見てニヤッと笑って、こう言った。

「溝口、お前後ろから姫生押さえろ」
「えっ…」溝口くんが、私の後ろに周り、腕を掴んだ。ただ、それだけだと思ったけど、

    ビクンッ…

「やっ!!ちょっ…」
「王様の命令は、絶対服従なの。危ないの以外は…クスッ」裕香ちゃんが、立ち上がって、ベッドに腰かけた。

「…んなっ…やっ…離して…」

    伊藤くんの手が、どんどん私の服に入ってきた。

「こいつ、胸あるぞ」
「いやぁっ…」といきなり服を捲った。

    ゴクッ…

    佐々木くんが、マジマジと私の胸を見てる。

「大人しくしてろよ」
「…。」

    伊藤くんが、そう言ってチュパチュパと私の胸を舐めてきた。

「姫生、これはゲームだから」裕香ちゃんは、笑って言った。

「やめて……やめて…」身をよじり、抵抗するも…

「下は、どうかな?っと」スカートを捲られ、下着の中に手が…

「やぁぁぁぁっ…」
「な、どうだ?」溝口くんが、私の後ろから伊藤くんに聞く。

「ツルツルのビチョビチョ…」

    やっ…やめて…いやっ…

    下着を脱がされ、片足を佐々木くんが押さえてた。

「裕香ちゃん!助けて!」と裕香ちゃんに言っても、裕香ちゃんはニヤニヤ笑って、視線を雑誌に移してた。

「宗太、ゲームだからね。本番は、ダメ」裕香ちゃんが、雑誌から目を離さずに言った。本番?なにそれ…

    ヌチュヌチュと伊藤くんの指が、動く。

「やっ…はぁっ…いやっ…うっ…」

    足がモゾモゾと動く。

「気持ちいいんだ。姫生」

    やめて…やめて…いやっ…んっ…いやっ…

    それでも、伊藤くんの指は、止まらなかった。

    はふっ…うっ…いやぁっ…

    身体に電気が走り、足がプルプル震えた。

    何が起こったのかわからず、呆然としていて、急にほっぺたに冷たい感じがした。

「飲む?」差し出されたお茶のペットボトルを受け取ったものの…

「言わないよね?つか、言えないよね?言ったら、あんたのお父さんクビになるし」

    パパが、お仕事してるとこ裕香ちゃんのパパが、社長だった。

「お前は、今日から俺達のオモチャだ」
「…。」
「裕香の親父、娘命だからな」
「…。」

    何が言いたいのか、やっとわかった。

『だから、言ったのに』また、聞こえた。


    脱がされた下着を履き、「言ったら、パパに言うから。あることないこと言う」と裕香ちゃんに脅され、裕香ちゃんちをあとにした。

「ここ、お前んち」溝口くんが、送ってくれたが…
「うん」
「親は?」
「仕事。じゃ…」

    中に入ろうとしたら、溝口くんも入ってきて…

「俺んちと同じ造りだ。部屋は?」
「帰って…」
「いいだろ?ヤリたくなった」

    溝口くんは、お邪魔しますと言って、ズカズカと2階に昇り、南側の扉を開けた。

「やっぱ、同じだ。俺の部屋も南側だから」
「帰って…ねぇ!」そう言っても、溝口くんはニヤニヤ笑うだけで、動かない。

「あいつらに食べられる前に、俺が食っとく。脱げよ」
「えっ…」

    溝口くんが、1歩ずつ私に近付き、私が後ろに下がる。

「濡れてんだろ?あんたの大事なとこ」

    ドシンッ…

    突き飛ばされて、ベッドに倒された。

「脱げって。あ、脱がされたい?」
「…。」

    怖かったから、なるべく見られないように服を脱いだ。

「そ、れ、も!!ツルツルおまんちょ見たい」

    唾を飲み込み、スルスルと下着を脱いだら、ベッドに倒されて、ベチョベチョとキスされた。

「お前は、今日から俺らのオモチャだからな。抵抗したら、わかるよな?」

    パパが、クビになったら、ホームレスになる!!嫌だ!

    頷くしかなかった。

    溝口くんは、ベロベロと首とか胸とか舐めてきたし、段々と下に下がって…

「あーしっ!!」と軽く太股を叩いてきた。

「なんで…?」「どーして?」私が聞いても、溝口くんは、「さーな」としか答えなかった。

「おわっ!!ひっ!!」

    大事なとこに、溝口くんの舌が(感触が)当たって、足の先がムズムズした。

    やっ…ひゃっ…めっ…てっ…

    訳のわからない言葉が出る。

    ちょっとだけ、目を開けると溝口くんは、ゴソゴソと妙な動きをして、私の真上にきてた。

    ゴツゴツと何かがあたり、ピチャピチャと変な音がした。

「いいよな。お前は、オモチャだから」

    ズッ…

「やっ…なに?痛いっ!やっ…やっ…」

    離して欲しくて、足をバタバタしたり、溝口くんの背中を叩きまくった。

    ズッ…ズブッ…

「いやぁっ…」
「貫通成功だ」笑ってた。

    アソコの中が、ズキズキと痛かった。

「やっぱ、処女はいいわー」溝口くんは、溜め息をつきながら、妙な動きをしていた。

「最高に気持ちいい」

    ペチンッペチンッと変な音がした。

『私が言ったのに』また…

「や、見ないで!!」固く目を閉じ、溝口くんに抱きつく。

「恥ずかしがるなって。お前、次は、かなりヤラれるから」
「…。」

    目を開けるのが、怖かった。なんか、まだあの女の子がいそうだって思った。

「あぁっ、気持ちいい。いいよなー、中に出しても」

    ???

    ペチンッペチンッから、パンッパンッに音が変わって、お腹の奥が痛くなった。

「姫生、声出して」と言われても声って?嫌な事をされてるのに、冷静に考えた。わからない…

    でも…

    溝口くんが、妙な動きをすると変な声が出る。嫌だから、口を覆ったら、外された。

    あっ…あっ…うんっ…

「気持ちいいだろ?sex」

    これが?sexなの?

「ハァッ…我慢したいが、無理だー」

    急に溝口くんの動きが早くなって、止まった。

「なんか、あったかい」
「アァッ、おまんちょピクピクしてる」

    目を開けたら、女の子が手で顔を隠してるのが見えたけど、直ぐに消えた。

「ハァッ…お前、この事言うなよ?」
「うん」

    溝口くんのパパもクビになるのかな?わかんないけど。それから、暫く溝口くんは、私の家でダラダラして、「またな」と言って帰って行った。

「ねぇ、誰かいるの?ねぇっ!」少し大きく問いかけても、その女の子は、私の前に現れなかった。

「寝ぼけてたのかなー?わかんないけど。」


    次の日から、裕香ちゃんの私に近付き、対するいじめが始まった。

    先生がいる時は、何もされない。居なくなると、突き飛ばされたり、物を隠されたり、給食にゴミとか入れられたりしてたし、裕香ちゃんの家で変な事をいっぱいされた。あのsexってやつ。

    溝口くんにされた時よりも、怖くて泣いて叫んだけど、ダメだった。

「姫生ちゃん、いい子だもんね。言ったら、わかるよね?」

    毎度毎度言われ、パパがクビになるの嫌だから、誰にも言わなかった。

『バカね。だから、言ったのに』

姿は見えないのに、声だけは聞こえる。でも、誰なの?
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