猫好き悪役令嬢の華麗なる!?スローライフ計画

葉柚

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第二章

18

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始業式はつつがなく終了した。

ここでのイベントはヒロインちゃんが遅れて登場するシーンだが、転生者なヒロインちゃんはもちろん遅れてなんてやってこない。

つまり、始業式でのイベントは発生しなかった。



このあとは。教室に戻っての自己紹介のシーンがある。ここで、ヒロインちゃんとマクロン様の絡みがある。



元気いっぱいのヒロインちゃんにマクロン様が「うるさい」と一言言うのだ。

さて、どうなるのか私は一生徒として観察する。



「さて、初等部からの持ち上がり組も多いけど、初めて会うものも多いことでしょう。一人ずつ自己紹介をおこないましょう。では、廊下側の前から順に自己紹介をしてください。」



あれ?



あれれ???



自己紹介することになるのは一緒だけど、なんでここで攻略対象が担任になっているの??



攻略対象の一人、マーベルク・ダージキール。

それが、担任の名前だ。

整った顔立ちには柔和な笑みが浮かんでいる。

生徒たちの中にも先生をぽぉーと眺めている女子生徒もいる。



それはいいんだけど、なぜ担任?



思わず、ヒロインちゃんの顔を見てしまった。

ヒロインちゃんも、私の方を見つめていたので、目がバッチリと会う。

ヒロインちゃんもやはり、ビックリしているようだ。

目をパチクリと瞬いている。



それでも、自己紹介が続いており、ヒロインちゃんの番になる。



スッと立ち上がったヒロインちゃんは、落・ち・着・い・た・淑・女・の笑みを浮かべて自己紹介をおこなう。



「アンナ・ランドイッチです。皆様ご存じかと思いますが、私はランドイッチ男爵を父に持ちます。母親は正妻ではありませんが、男爵令嬢として10才の頃から育てられました。生粋の令嬢ではございませんが、皆様の学友として相応しくありたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします」



うむ。

スラスラと淑女のように告げ、恭しく着席する。乙女ゲームのヒロインちゃんんとは思えないほど、落ち着いた淑女がそこにいた。

特訓の成果があったわね。

もちろん、これは私がスパルタ指導した。



少しでも、断罪&ざまぁ要素をなくすためだ。



ここで絡む予定のマクロン様も特に何も言わない。

どうやらイベントはスルーされたようだ。

ホッと息を吐いた瞬間、



「では、アルメディア嬢、自己紹介をよろしくお願いいたします」

マーベルク先生の声が響いた。

ん?

おかしい。

なぜ、今私のファーストネームを呼んだ?

おかしいぞ。

この世界、ファーストネームで呼び会えるのは親しい間柄というのが鉄則だ。

それが、なぜ?



「アルメディア嬢?」



考え混んでしまった私にもう一度名前を呼ばれる、



「は!はひぃ!!」



あ、噛んだ。積んだ。



穴があったら入りたい。



「アルメディア・レコンティーニですわ。よろしくお願いいたしますわね」



早口でそれだけ告げるとさっと席に座る。

恥ずかしい。

このまま埋まりたい・・・。
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