猫好き悪役令嬢の華麗なる!?スローライフ計画

葉柚

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第三章

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私はヒロインちゃんと一緒に授業を受けていた。
この世界は私に優しい世界だと信じて、私もヒロインちゃんも断罪などないと安心しきって過ごしている。
あれから、春兄ことアレキサンドライト様とも普通に話すようになったし、凪だとわかったナギ様とも普通に接している。
凪には、前世で触れなかった分だけ執拗に構っているかもしれない。

「平和ね。なぁ~んか拍子抜けしちゃったよね。頑張って攻略対象を攻略しなきゃって頑張ってた私の頑張りは無駄だったってことが身に染みたよー」

そう言ってヒロインちゃんは「はぁ」とため息をついた。
このヒロインちゃん、安心したからか最近では私の前ではこうやって素をさらけ出してくれる。
だから、私もヒロインちゃんといると素をさらけ出せるんだけど。

「そうだね。あのときのアンナ嬢ったら酷かったものね。すごく残念な子がいると思っていたわよ」

「失礼ねー。だって、テンプレ通りに断罪されると思っていたんだもの。」

そう言いながら、ヒロインちゃんは膝に乗っているティーガをそっと撫でた。

最初はティーガ様もヒロインちゃんを警戒していたが、最近は気を許しているようでヒロインちゃんにもなついているようだ。
ちなみに私の膝の上には凪がいる。
くつろぐように、私の膝の上ですやすやと寝息を立てて眠っている。
そんな私たちを囲むように、クロロ様、フィラー様、ギュリン様、ヤン様が寝そべっている。
当初、みんな凪のことを警戒していたが、最近では凪にも慣れたようで、私とヒロインちゃんを囲むようにみんなでいることが当たり前になった。

「平和だねー。」

「そうだね、なんか拍子抜けしちゃうね」

「ねえ、アンナ嬢は学園を卒業したらどうするの?」

「私?どうしようかなぁ。今までは断罪回避に燃えてたからなぁ。他は考えていなかったなぁ。でも、叶うことならこの世界の身分差をなくして、どんな人でも学校で学べるようになったらいいよね。そのために、尽力しようかな」

「意外だわ。まともね」

「ひどい!まともってなによ!?いいじゃない夢くらいみたって」

「ええ、いいと思うわよ。頑張ってね」

「頑張るわ。そういうアルメディア嬢は・・・って前に聞いたわね」

「うん、変わっていなくってよ」

そう言って私たちは平和な時間を楽しんだ。
これから起きるだろうことには全く気づきもせずに。
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