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しおりを挟むウトウトウト。
柔らかな日差しの中で僕はまったりと眠りを貪っていた。
最近はとても、疲れるからか、とても眠い。
ご飯を食べる、ユウの送り迎えをする以外はずっとお気に入りの場所で寝ている日々を送っている。
そこに、靴下さんがやってきた。
「マオ、最近元気ないね?」
「そう?」
「うん。ずっと寝てる気がする。どこか具合が悪いんでしょ?」
靴下さんは僕に近づいてくる。
隠していたんだけど、僕が具合が悪いってことに気づいているみたいだ。
靴下さんは、僕の鼻に自分の鼻をくっつけて、僕の匂いを嗅ぐ。
そうしてから、ぼくの頭をペロペロと舐めた。
「くすぐったいよ」
子猫のときは、母猫に舐められたことはあるが、大人になってからははじめてで、なんかこそばゆい。
「マオ、毛並みが悪くなっているよ。やっぱり病気じゃないか?君の飼い主は何をしているの?病院には連れて行ってくれないの?」
毛並みでわかってしまうのか。
靴下さんは、するどいなぁ。いつもは「のほほん」としているのに。
「皆には内緒ね?」
「・・・。飼い主はなぜマオをほおっておくの!」
靴下さんが僕を心配して怒っている。
ピンっとしっぽを立てて、耳もピンと立てており臨戦体制だ。
「心配してくれてありがとう。病院には行ったんだ。僕、ガンなんだって・・・。治らないんだって。今は薬で症状を抑えたり、痛みを取ったりしているんだ」
「そんな・・・っ!人間と一緒にいても治せないの!!」
「うん。今の獣医学では難しいらしいよ」
「マオっ!」
靴下さんが、僕の頭をさらに強く舐める。
頬や首筋も舐めてくる。
必死に僕を慰めてくれようとしているのがわかる。
「ありがとう。でも僕は平気。靴下さんには会えたし、近所の猫たちは僕のにゃんこ口座を大人しく聞いてくれているし。それに、ユウに会えたから。僕は幸せ」
「でも、マオ!マオは僕より1年も遅く産まれているんだよ。僕より君は若いんだ。それなのに、君は・・・」
靴下さんは僕のために涙を流してくれた。
「ありがとう」
猫は通常孤独な動物だ。
具合が悪いときは独り。
死ぬときだって独り。
でも、僕は独りは寂しいと感じている。
「皆には内緒にする。内緒にするからマオ長生きしておくれ」
「うん」
まだ、泣き虫ユウの側にいたいしね。
できるだけ、頑張ろうと思う。
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