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大掃除は危険と隣り合わせ
④
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まずは御手洗さんのパソコンに近い方から確認していく。
御手洗さんのパソコンから伸びているLANケーブルは営業島に設置してあるスイッチングハブに接続されていた。
スイッチングハブを確認すると、電源ランプが消えていることに気が付いた。
「あれ?電源が落ちているわ。」
スイッチングハブの電源コードを確認すると、コンセントから抜けかけていた。
私は、スイッチングハブの電源コードをしっかりとコンセントに挿し直した。すると、スイッチングハブの電源ランプが点灯する。
どうやら、電源コードが抜けかけていたことが原因のようだ。
「スイッチングハブの電源コードがコンセントから抜けかけていました。きっと、この所為でネットワークに接続できなかったのでしょう。」
「なるほど。あ……そういえば、磯野くんが乱暴に掃除機をかけていたからなぁ。掃除機をコードに引っ掛けたのかなぁ。まったくあいつは……。」
「あ……磯野さんでしたか。掃除機当番。」
「ああ。あいつだったな。結構乱暴に掃除機をかけてたからなぁ。コード類も気にせずに掃除機をかけたんだろう。」
うちの会社は古くて小さな会社なので、OAフロアになっていない。
つまりLANケーブルの配線などが床の上にむき出しになっているのだ。
それでも、歩くスペースなどはLANケーブルに足が引っ掛からないようにモールをつけてガードをおこなっている。
ただ、机の下まではガチガチにモールでガードできていないのが現状だ。
「う~ん。磯野さん、全部の部屋に掃除機をかけたんですよね?」
「そうだね。……これは、他のところも確認する必要があるかな。」
「そうみたいです。磯野さんは磯野さんのお仕事をされてください。私はちょっと全部の部屋を確認してきます。」
「ああ。悪いね。磯野くんに確認をさせてもいいが……、あいつは大雑把だかなぁ。あいつに確認させても、大して確認もせず大丈夫でしたっていうかもしれないし。申し訳ないが、麻生さん頼むよ。」
「いいえ。磯野さんにお願いしたら仕事増やされそうなので大丈夫です。あっ、その前に御手洗さんのパソコンがネットワークに接続できているか確認しますね。」
そう言って私は御手洗さんのパソコンを操作する。
先ほどと同じくブラウザを起動しグーゴルの検索画面を表示させようとする。
「よかった。インターネットには接続できるようになりました。やはりスイッチングハブの電源が抜けかけていたことが原因のようです。」
「そうか。よかった……というべきなのかな。」
御手洗さんは自分の部署の人間が引き起こした不始末に苦笑を浮かべた。
インターネットに接続できたのだから、サーバーにも問題なく接続することができるだろう。
そう軽く考えて御手洗さんのパソコンからサーバーにアクセスしようとしたところ……。
「……サーバーが……見つかりません?」
サーバーには以前とアクセスすることができなかった。
どうやらスイッチングハブ以外にも磯野さんがやらかしてくれたようだ。
インターネットには接続できているのに、サーバーに接続ができない。
と、なると原因は……サーバーから社内LANへ接続するルートに障害が発生しているか、そもそもサーバーの電源が落ちている可能性もある。
ただ、サーバールームは基本的に情報システム部以外の立ち入りを禁止しており、鍵もかかっている。
もし、サーバールームに入室する必要がある場合は情報システム部に連絡がくるはずだ。つまり、磯野さんがサーバーの電源を落とすことはあり得ないのだ。
「サーバーを確認してきますのでしばらくお待ちください。」
「ああ。悪いね。お願いするよ。」
御手洗さんの言葉を背に、私はサーバールームへと急いだ。
御手洗さんのパソコンから伸びているLANケーブルは営業島に設置してあるスイッチングハブに接続されていた。
スイッチングハブを確認すると、電源ランプが消えていることに気が付いた。
「あれ?電源が落ちているわ。」
スイッチングハブの電源コードを確認すると、コンセントから抜けかけていた。
私は、スイッチングハブの電源コードをしっかりとコンセントに挿し直した。すると、スイッチングハブの電源ランプが点灯する。
どうやら、電源コードが抜けかけていたことが原因のようだ。
「スイッチングハブの電源コードがコンセントから抜けかけていました。きっと、この所為でネットワークに接続できなかったのでしょう。」
「なるほど。あ……そういえば、磯野くんが乱暴に掃除機をかけていたからなぁ。掃除機をコードに引っ掛けたのかなぁ。まったくあいつは……。」
「あ……磯野さんでしたか。掃除機当番。」
「ああ。あいつだったな。結構乱暴に掃除機をかけてたからなぁ。コード類も気にせずに掃除機をかけたんだろう。」
うちの会社は古くて小さな会社なので、OAフロアになっていない。
つまりLANケーブルの配線などが床の上にむき出しになっているのだ。
それでも、歩くスペースなどはLANケーブルに足が引っ掛からないようにモールをつけてガードをおこなっている。
ただ、机の下まではガチガチにモールでガードできていないのが現状だ。
「う~ん。磯野さん、全部の部屋に掃除機をかけたんですよね?」
「そうだね。……これは、他のところも確認する必要があるかな。」
「そうみたいです。磯野さんは磯野さんのお仕事をされてください。私はちょっと全部の部屋を確認してきます。」
「ああ。悪いね。磯野くんに確認をさせてもいいが……、あいつは大雑把だかなぁ。あいつに確認させても、大して確認もせず大丈夫でしたっていうかもしれないし。申し訳ないが、麻生さん頼むよ。」
「いいえ。磯野さんにお願いしたら仕事増やされそうなので大丈夫です。あっ、その前に御手洗さんのパソコンがネットワークに接続できているか確認しますね。」
そう言って私は御手洗さんのパソコンを操作する。
先ほどと同じくブラウザを起動しグーゴルの検索画面を表示させようとする。
「よかった。インターネットには接続できるようになりました。やはりスイッチングハブの電源が抜けかけていたことが原因のようです。」
「そうか。よかった……というべきなのかな。」
御手洗さんは自分の部署の人間が引き起こした不始末に苦笑を浮かべた。
インターネットに接続できたのだから、サーバーにも問題なく接続することができるだろう。
そう軽く考えて御手洗さんのパソコンからサーバーにアクセスしようとしたところ……。
「……サーバーが……見つかりません?」
サーバーには以前とアクセスすることができなかった。
どうやらスイッチングハブ以外にも磯野さんがやらかしてくれたようだ。
インターネットには接続できているのに、サーバーに接続ができない。
と、なると原因は……サーバーから社内LANへ接続するルートに障害が発生しているか、そもそもサーバーの電源が落ちている可能性もある。
ただ、サーバールームは基本的に情報システム部以外の立ち入りを禁止しており、鍵もかかっている。
もし、サーバールームに入室する必要がある場合は情報システム部に連絡がくるはずだ。つまり、磯野さんがサーバーの電源を落とすことはあり得ないのだ。
「サーバーを確認してきますのでしばらくお待ちください。」
「ああ。悪いね。お願いするよ。」
御手洗さんの言葉を背に、私はサーバールームへと急いだ。
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