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本編
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しおりを挟む「ちょっと、貴女たちうるさくてよ。それでも淑女なのかしら。お家の程度が知れるわね。男爵家か子爵家の出かしら。それともお金で爵位を買った家の出かしら?まさか、平民だなんて言わないわよね。それはないわよね。だって平民はこの学院になんて入学できるわけがないのだから。」
アクアさんに抱きつかれていると、ふいに私たちを咎めるような声が聞こえてきた。
まあ、教室で騒いでいたので怒られても仕方がないだろう。
しかも今日入学したてなのだから。
「不愉快な思いをさせて申し訳ございません。私はエメロード・ダイヤーモンドと申します。」
こう言うときは変に角を立てない方がいい。
それに怒られてもおかしくないほど騒いでいたのだから。
非はこちらにあるので素直に謝る。
「あら、貴女伯爵家の出だったの。とんだ田舎の伯爵家の出らしいわね。こんなにはしたなくはしゃいでいるだなんて。貴女みたいなはしたない人がいるだなんて私はとんでもないクラスに配属されてしまったものね。ああ、いやだわ。」
なんだか、この人嫌味たらしい人だななぁ。
あんまりかかわりあいになりたくないなぁ。
そんな思いが顔に出てしまっていたのだろう。
目の前の嫌味令嬢が盛大に眉を潜めた。
「失礼な人ね。あなた何様だっていうのかしら?」
って!アクアさん!!ここは火に油を注いでいい場面ではないんだから、そんなこと言わないで・・・。
私の必死な思いをよそに、アクアさんは続ける。
「ここにいるエメロードちゃんはね、とっても可愛いのよ。可愛いは正義なのよね。でも、貴女は可愛げがないわ。可愛くしてないとモテないわよ。」
思わず頭を抱えて踞ってしまう私。
アクアさん・・・。だから、そんなにきっぱり言い切らないで。
後が怖いから。
「まあ!まあ!この私よりそこの女が可愛いというの!貴女の目は節穴だわ!私はシルヴィアよ。シルヴィア・ディバーズよ。由緒正しい伯爵令嬢よ。貴女方のような方が私と同等に話すことなど烏滸がましいわ。」
そうシルヴィアさんは言い切ったのだが、私、シルヴィアさんと同じ伯爵令嬢なのだけれども。
「・・・シルヴィア、彼女も伯爵令嬢だから。」
そう思っていたらシルヴィアさんの影にいた男の人が冷静に突っ込みをいれてくれた。
シルヴィアさんと良く似ている容姿をしているけれども、双子かしら・・・?
「まあ!伯爵令嬢と言えども私より格下の伯爵令嬢でしょう?」
「先ほど彼女はエメロード・ダイヤーモンドと名乗っておりましたので、シルヴィアの方が格下だと思いますが・・・。」
そう言われて、シルヴィアさんはグッと唇を噛み締めた。
どうやらダイヤーモンド伯爵家というのは伯爵家でも格式高い家に位置しているようだ。
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