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一章
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「マユ、何故?って顔してる。プーちゃんが教えてくれたの。マユの家に変態がいる!って」
へ、変態?
リュリュさんって変態だったの?
『マーニャ様の友達は守らなければな。パンを買いに行かせるのではなかった』
プーちゃんが反省している?
「マユに言ってなかったけど、リュリュさんは魔道具バカなんだけど、それ以上に女にだらしないのよ。この村では村中に知れ渡ってるからリュリュさんを家に入れる女の子はいないんだよ」
「え?」
「泣きをみた女の子は数知れず・・・。私がリュリュさんのことが好きで他の女の子といるとうざったく泣くってリュリュさんは思ってるから、私が近づくと逃げて行くのよねぇ」
おおう。マリア演技上手だったのね。騙されたよ。
『我は人間の考えていることが読めるのでな。リュリュがマリアを苦手としていることに気づいてマリアを呼んだのだ。感謝するがいい、マユ』
プーちゃんってば、心が読めるのか。
「まあ、プーちゃんがいれば大丈夫だとは思ったんだけどね」
『我は人間には手がだせぬ。出してしまえば討伐されるからな。ダンジョンから出てマーニャ様のそばにいる限りは人間に手を出せぬのだ。威嚇しかできぬ。情けないことよ』
マリアはニコニコ笑っているし、プーちゃんは少し落ち込んだように顔をふせている。
プーちゃんほんとに優しい竜なんだね。
「しっかし、マーニャ様のことだからすぐにプーちゃんを呼び出すだろうとは思っていたけど、もう呼び出していたなんてビックリよ」
『マーニャ様だからなっ』
プーちゃんは、そう言って胸を張っている。マーニャのことよっぽど好きなのね。
マリアも予想していたからそんなに驚かなかったらしい。
「マユ、プーちゃんのことは安心して、今朝ギルドに連絡したから、プーちゃんを見掛けただけでは討伐されないわ。プーちゃんが人間を手にかけたら別だけどね。ただ、みんなプーちゃんを見て怖いと思うかもしれないけど、気にしないことよ」
『我は気にせぬ。マユも気にするな』
「あ、うん」
マリアったら、昨日の今日なのに手際がいいな。
でも、安心した。
プーちゃんの姿を見ても誰も討伐しにこないなら安心だ。
安心して、プーちゃんをこの家に住まわせることが出来る。
「これからもよろしくね」
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