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三章

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あ、でも、プーちゃんも怪しいような気がする。

プーちゃんの魔力を封じ込めたということは、プーちゃんの魔法でマリアのことを探索できたということだろうか。

もしそうだとするならば、さっさとプーちゃんにマリアを探索してもらえばよかったなぁ。

どちらにしろ、今のところマリアへ繋がることはまだわかっていない。

プーちゃんにしろトンヌラさんにしろ今の状態を解除しないことには進展しないだろうし。

これは・・・乳液と化粧水を作り続けるしかない・・・のか?

あれ?

いや、まてまて。

もしかして、女王様の目的って私に化粧水と乳液を大量生産させることじゃ・・・ないよね?

違うよね?

そうだとしても、トンヌラさんの状態を解除するには乳液と化粧水の効果を期待するしかないんだよね。うん。

どちらにしろ作らないといけないということか。

プーちゃんの方も化粧水で解除できればいいんだけど・・・。

「マコトさん。マリアを連れて帰るまでここに居候させていただけませんか?」

プーちゃんの魔力が封じ込められた今、転移の魔法が使えないからキャティーニャ村にすぐ帰ることもできないし。

宿に泊まってもいいんだけど、プーちゃんがこの状態だと宿に連れて行くのも一苦労だし。

「別に構わないよ。好きなだけ泊まっていくといい。だけど、私は魔道具の作成があるからあまり君達に構うことができないよ?」

「はい。構いません。食事もこちらで用意いたしますので。」

「そうかい。ああ、そうだ。よかったら化粧水と乳液を少しわけてくれないかな?魔道具との融合を試してみたいんだ。」

マコトさんは快く頷いてくれた。

化粧水も乳液もマコトさんに渡すことに抵抗はない。

それに、私もマコトさんの魔道具がとっても気になるし。

って、魔道具って言えば!!レンジもどきと炊飯器もどき!!

「化粧水も乳液も効果がアレですが、いくらでも差し上げます!あと、お願いばかりですみませんが、ユキさんのところにあったレンジもどきと炊飯器もどきの火蜥蜴の火炎袋ってなんなのか教えてくれませんか?炊飯器もどきが欲しいんですっ!」

是非ともマコトさんにレンジもどきと炊飯器もどきを作って欲しいので、前のめりになりながら確認する。

作ってもらうにも材料が必要だしね。

材料も、情報が少ないだけに本当にプーちゃんの素材でいいのかわからないし。

「ははっ。やっぱり君も日本人だね。いいよ。材料を集めてきてくれたらいくらでも作るよ。でも・・・今は材料集め難しいと思うよ。ヌメリン草は誰かさんがやらかしてくれたお陰で、いくらでも手に入るようになったみたいだけど。で、火蜥蜴の火炎袋だっけ?あれは火を吐く竜の喉付近にある火打ち石代わりの骨のことなんだよ。火炎袋なんて名前がついちゃってるけど、本当は骨なんだ。」

「骨っ!!」

マコトさんったら衝撃の事実を・・・。

火炎袋は袋ではなくって、骨のことでした。

名前ってあてにならないんだね。

火蜥蜴も竜のことだったし。

「そう。骨。まあ、竜は宝玉を壊されない限り怪我をしても再生するからね。プーちゃんから採取すればいいんじゃないかな?って言いたいところだけど、今のプーちゃんからは採取ができないんだ。」

「え?なんでですか?」

マコトさん曰く、プーちゃんの火炎袋でもいいらしい。

でも、今のプーちゃんから採取できないとはいったいどういうことだろうか?

「滑ってるからね。今のプーちゃんには傷一つつけられないと思うよ?」

 

 

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