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四章

4ー14

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『・・・なぜマユは怒られておるのだ?マユがお主になにかしたのか?』

プーちゃんは首を傾げて私とガー様を見比べている。

『ふんっ。そのダンジョンマスターはプーちゃんが始祖竜であったことに驚くあまりマユを詰めよって自分の気持ちを昇華しようとしておるのじゃ。なんと器の小さきことか。妾は失望したのぉ。』

どこからか取り出した扇で口元を隠しながらタマちゃんが告げる。

図星をつかれたのかガー様はグッと黙りこんでしまった。

『そうなのかっ!ということは、マユはとばっちりを受けたのだな?ふむ・・・。』

『ほほっ。このダンジョンマスターにお灸を据えねばのぉ。』

タマちゃんの目が面白いものを見つけたとばかりに、ガー様を見つめている。

その視線をうけて、ガー様はガタガタと震えだした。

「も・・・申し訳ありませんっ。まさか始祖竜様と精霊王様に縁のあるお方だとは知らずに・・・。」

『ほぉ・・・。お主、妾たちが姿を現してからマユに詰めよっておったではないか?嘘はよくないぞえ。それに、妾たちと縁がなければ相手になにをしてもよいと言うのかえ?』

「はっ・・・。いえ、それは・・・。」

言い訳をすればするほど、ガー様の立場が悪くなってくる。

それにつれ、タマちゃんの表情はどんどんと輝きを増している。

うん。

タマちゃんってば、完全にガー様で遊んでいるな。

『ふむ。我のマユに害をなそうとするものは許せぬな。どうしてくれようか。』

プーちゃんの凄みのある声が辺りに響く。

ガタタタターーーーーンッッッ。

すると店の奥から凄まじい音が聞こえてきた。

プーちゃんとタマちゃんの視線が店の奥を捉える。

「あ・・・っ。し、失礼いたしましたっっっっっ!!!」

そう言って勢いよく謝ってきたのはこのお店で働いているエルフだった。

『お主は・・・。』

『おぉ。なつかしいのぉ。』

エルフの店員さんを見て、プーちゃんとタマちゃんの目が輝いた。

どうも友好的な視線を送っている。

タマちゃんとプーちゃんの知り合いだろうか・・・?

『元気であったか?』

『なつかしいのぉ。まったく変わっておらんのぉ。』

「は、はいっ。し、始祖竜様と精霊王様におきましても、たたたたいへんお元気そうでなによりでありまするぅ。」

『はははっ、相変わらず面白いしゃべり方をするな。』

『そこが良いのであろう?』

エルフさん噛みまくってるし。ちょっと可哀想になる。

それにしてもいったいどういう知りありなのだろうか?

プーちゃんもタマちゃんもとっても嬉しそうなんだけど。

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