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四章
4ー33
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バンッ!!
「美味しそうな匂い・・・。」
「え?」
朝食を食べ始めようとしたところ、食堂の外に続くドアから音が聞こえてきた。
誰かがドアにへばりついているような気がする。
「どうしたんですか、マユさん?」
エーちゃんが手を止めて、こちらを見てきた。
「え、あ、うん。なんかね、誰か来たみたい。ドアのところに誰か張り付いているみたいなんだ。」
「えっ!?いつも食堂はお昼からなのに、いったい誰が・・・?」
エーちゃんはそう言って外に出ていこうとする。
「ま、待って!」
私はそう言ってエーちゃんを止める。
だって、誰が来たかわからないんだよ?
こんな朝早くに食堂のドアにへばりついている人が普通の人だとは思えないし。
エーちゃんじゃ危険すぎる。
私はそう判断して、エーちゃんを止めた。
「マユ、安心して。害はないわ。たぶん。中に入れてあげなさい。あ、でもその前に朝食を食べてからにした方がいいわ。」
「え?」
黙々とエーちゃんの朝食を食べていたマリアがそう言ってきた。
いったいマリアはなんでそんなことを言うのだろうか。
そう思ったがすぐに心当たりを思い出した。
マリアは人の考えていることがわかるのだ。
つまり、マリアはこの食堂のドアに張り付いている人の心の声が聞こえてきたのだろう。
でも、害がないのならばすぐにこの食堂に入れてしまえばいいのに、なぜ朝食を食べてから中に入れろというのだろうか。
「え?でも、朝食を食べる前に入れたらダメなの?」
「ダメよ。絶対ダメ。だって、このエーちゃんが作ってくれた最高に美味しい朝食が食べられなくなるわよ。私はいやよ。そんなの。だから、入れるのならば私が朝食を食べ終わってからにしてちょうだい。」
「え、あ、うん。わかった。」
いったい誰が来たと言うのだろうか。
でも、マリアがそう言うってことはエーちゃんの朝食を食べてからの方がいいんだろう。
それに、エーちゃんの朝食は本当に美味しそうだしね。
これが食べられなくなるのはちょっと辛いな。
「エーちゃん。マリアがああ言っているから朝食を食べてしまいましょうか。」
「うーん。いいんですかねぇ。」
エーちゃんは少し考えているようだが、私たちが首を横に振るのでドアを開けるのをやめた。
そうして、私たちと並んで朝食を食べ始める。
「良い匂いーーーー!開けてよぉーーーー!!」
朝食を食べ始めると、外から大きな叫び声が聞こえてきた。
んにゅ?
なんか、どっかで聞いたような声だなぁ。
そう思うが、エーちゃんがつくってくれたご飯が食べれなくなると嫌なので我慢。
そして、みんなが食べ終わったことを確認してから、私は席を立つと食堂のドアを開けた。
「ひどいよぉーーーー!僕も美味しいご飯食べたいのーーー!ご飯ちょうだい!!」
そこには今日会う約束をしていたビーちゃんがいた。
「ってえ!?ビーちゃんっ!!?」
「えっ!?ビーちゃんっ!!?」
私が叫んだのを聞いたエーちゃんがビーちゃんの名前に即座に反応する。
そうして、エーちゃんは素早くテーブルの下に身を隠してしまった。
っていうかどうしてビーちゃんがここにいるのだろうか。
確かに今日ここでビーちゃんと会う約束をしていたけれども、ビーちゃんはここの場所を知らないはずだし。
今日、ビーちゃんをエルフの里からつれてくる予定だったけれど、ここの位置までは教えてなかったし。
「ビーちゃん、どうしてここがわかったの?」
「エーちゃんのことならなんでもわかるの!!そういう風に、しーちゃんとせーちゃんが僕を造ったの。いつでもエーちゃんの危機にかけつけられるように、僕にはエーちゃんレーダーが備わってるんだよ。」
「はあ?」
「は、ははははははははじめて聞きましたぁ。」
ビーちゃんの説明に私は驚きを隠せない。
エーちゃんなんてまたどもりはじめているし。
っていうか、なにそれ。
エーちゃんがいる場所がわかるレーダー内蔵とか、なにそれ。
それ軽くストーカーにならないだろうか?
プーちゃんもタマちゃんもなんていうものをビーちゃんに組み込んでいるのだろうか。
「ねえ、ご飯、僕にもちょうだい。」
「ひぃっ!!?」
ビーちゃんがエーちゃんにそっと近づくと、エーちゃんは恐怖にひきつったような声を出した。
あああ。
やっぱりダメだったか。
せめてエーちゃんに説明してエーちゃんの覚悟ができてから会っていれば少しは違ったかもしれないが・・・。
時すでに遅しである。
「・・・嘘つき。優しく接すればエーちゃんが僕のことを好きになってくれるって言ったのに!僕のこと怖がってるじゃん!」
ビーちゃんは私のことをギッと睨み付けた。
まあ、確かに今日のビーちゃんはエーちゃんに優しく接してあげていたような気がする。
約束は守ってくれていたようだ。
「それは・・・。」
思わず言葉につまってしまう私。
どうしたらいいんだろうか。
この場合はエーちゃんが驚いてしまったっていうこともあるし・・・。
「ち、ちちちちち違いますっ!ま、まままままままマユさんは悪くありませんっ!私が、私が私が悪いんですぅーーーーーー!!!」
おっと、テーブルの下に隠れているエーちゃんがビーちゃんに向かって叫んだ。
「エーちゃん・・・。」
エーちゃんが私を庇ってくれようとしていることに目から涙が溢れだしそうになる。
「ち、ちちちちち違うんです。わ、わわわわわわわ私が・・・ビーちゃんの顔が好みにドンピシャで見ていられないだけなんですぅーーーーー!!!」
「美味しそうな匂い・・・。」
「え?」
朝食を食べ始めようとしたところ、食堂の外に続くドアから音が聞こえてきた。
誰かがドアにへばりついているような気がする。
「どうしたんですか、マユさん?」
エーちゃんが手を止めて、こちらを見てきた。
「え、あ、うん。なんかね、誰か来たみたい。ドアのところに誰か張り付いているみたいなんだ。」
「えっ!?いつも食堂はお昼からなのに、いったい誰が・・・?」
エーちゃんはそう言って外に出ていこうとする。
「ま、待って!」
私はそう言ってエーちゃんを止める。
だって、誰が来たかわからないんだよ?
こんな朝早くに食堂のドアにへばりついている人が普通の人だとは思えないし。
エーちゃんじゃ危険すぎる。
私はそう判断して、エーちゃんを止めた。
「マユ、安心して。害はないわ。たぶん。中に入れてあげなさい。あ、でもその前に朝食を食べてからにした方がいいわ。」
「え?」
黙々とエーちゃんの朝食を食べていたマリアがそう言ってきた。
いったいマリアはなんでそんなことを言うのだろうか。
そう思ったがすぐに心当たりを思い出した。
マリアは人の考えていることがわかるのだ。
つまり、マリアはこの食堂のドアに張り付いている人の心の声が聞こえてきたのだろう。
でも、害がないのならばすぐにこの食堂に入れてしまえばいいのに、なぜ朝食を食べてから中に入れろというのだろうか。
「え?でも、朝食を食べる前に入れたらダメなの?」
「ダメよ。絶対ダメ。だって、このエーちゃんが作ってくれた最高に美味しい朝食が食べられなくなるわよ。私はいやよ。そんなの。だから、入れるのならば私が朝食を食べ終わってからにしてちょうだい。」
「え、あ、うん。わかった。」
いったい誰が来たと言うのだろうか。
でも、マリアがそう言うってことはエーちゃんの朝食を食べてからの方がいいんだろう。
それに、エーちゃんの朝食は本当に美味しそうだしね。
これが食べられなくなるのはちょっと辛いな。
「エーちゃん。マリアがああ言っているから朝食を食べてしまいましょうか。」
「うーん。いいんですかねぇ。」
エーちゃんは少し考えているようだが、私たちが首を横に振るのでドアを開けるのをやめた。
そうして、私たちと並んで朝食を食べ始める。
「良い匂いーーーー!開けてよぉーーーー!!」
朝食を食べ始めると、外から大きな叫び声が聞こえてきた。
んにゅ?
なんか、どっかで聞いたような声だなぁ。
そう思うが、エーちゃんがつくってくれたご飯が食べれなくなると嫌なので我慢。
そして、みんなが食べ終わったことを確認してから、私は席を立つと食堂のドアを開けた。
「ひどいよぉーーーー!僕も美味しいご飯食べたいのーーー!ご飯ちょうだい!!」
そこには今日会う約束をしていたビーちゃんがいた。
「ってえ!?ビーちゃんっ!!?」
「えっ!?ビーちゃんっ!!?」
私が叫んだのを聞いたエーちゃんがビーちゃんの名前に即座に反応する。
そうして、エーちゃんは素早くテーブルの下に身を隠してしまった。
っていうかどうしてビーちゃんがここにいるのだろうか。
確かに今日ここでビーちゃんと会う約束をしていたけれども、ビーちゃんはここの場所を知らないはずだし。
今日、ビーちゃんをエルフの里からつれてくる予定だったけれど、ここの位置までは教えてなかったし。
「ビーちゃん、どうしてここがわかったの?」
「エーちゃんのことならなんでもわかるの!!そういう風に、しーちゃんとせーちゃんが僕を造ったの。いつでもエーちゃんの危機にかけつけられるように、僕にはエーちゃんレーダーが備わってるんだよ。」
「はあ?」
「は、ははははははははじめて聞きましたぁ。」
ビーちゃんの説明に私は驚きを隠せない。
エーちゃんなんてまたどもりはじめているし。
っていうか、なにそれ。
エーちゃんがいる場所がわかるレーダー内蔵とか、なにそれ。
それ軽くストーカーにならないだろうか?
プーちゃんもタマちゃんもなんていうものをビーちゃんに組み込んでいるのだろうか。
「ねえ、ご飯、僕にもちょうだい。」
「ひぃっ!!?」
ビーちゃんがエーちゃんにそっと近づくと、エーちゃんは恐怖にひきつったような声を出した。
あああ。
やっぱりダメだったか。
せめてエーちゃんに説明してエーちゃんの覚悟ができてから会っていれば少しは違ったかもしれないが・・・。
時すでに遅しである。
「・・・嘘つき。優しく接すればエーちゃんが僕のことを好きになってくれるって言ったのに!僕のこと怖がってるじゃん!」
ビーちゃんは私のことをギッと睨み付けた。
まあ、確かに今日のビーちゃんはエーちゃんに優しく接してあげていたような気がする。
約束は守ってくれていたようだ。
「それは・・・。」
思わず言葉につまってしまう私。
どうしたらいいんだろうか。
この場合はエーちゃんが驚いてしまったっていうこともあるし・・・。
「ち、ちちちちち違いますっ!ま、まままままままマユさんは悪くありませんっ!私が、私が私が悪いんですぅーーーーーー!!!」
おっと、テーブルの下に隠れているエーちゃんがビーちゃんに向かって叫んだ。
「エーちゃん・・・。」
エーちゃんが私を庇ってくれようとしていることに目から涙が溢れだしそうになる。
「ち、ちちちちち違うんです。わ、わわわわわわわ私が・・・ビーちゃんの顔が好みにドンピシャで見ていられないだけなんですぅーーーーー!!!」
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