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第三章 平和が無敵の灯火 編
ニューファミリーはスロ〜〜リ〜〜
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「シチュー作ったの~。よかったらどうぞ~」
「ええの?ありがとう」
「それでね~、うちの旦那ったら勘違いしてて…~……」
「そうなんや、そん時はこう返してみ。
…~…」
ミミとクララ達が来て早1ヶ月
2家族とも新しい生活に慣れたようだ。
その証拠のひとつとしてクレアさんが夕飯を口実にして井戸端会議をしに来ている。
最初の方は匠が2家族分作って持っていってたのに、ここ最近なんかクレアさんとメアリさんが2日に一回は入れ替わりで夕飯をお裾分けしに来る。
家計的に助かっているのであまり言えないが考えてもみて欲しい。
本人達からすれば1週間に2回しか来てない感覚かもしれないが、こっちは2日に一回長ーーい話に巻き込まれないように部屋とガレージで息を潜めてるのだ。
おかげで作業が進む進む。
もうすでに飛行板のパワーアップが済んで、専用の拡張パーツに手をつけている。
聞こえてきた話によると、イアンさんとベンさんも冒険者だ。2人ともCランクではまぁまぁ強いらしい。
ちなみに俺はちょっと前にDランク。
依頼数だけで見るとすでにCランクなんだが、討伐依頼は当分してないからDランクで止まっている。
まぁお仕事依頼ばっかりやってたらそんなもんだよね。
特に上を目指しているわけではないし、一般の冒険者が嫌がる地味な依頼をいくつも受け持っているため、時間のかかる依頼はまあまあの確率で俺に回される。
わざわざ討伐依頼に出なくても生活は成り立つ。
「ただいまっ!」
「ただいま~」
「帰ったら手~洗いやー!」
「「はーい」」
「それじゃあ、私もそろそろ帰るわね~」
「ほな、また話そな~」
「毎回毎回、そんなに話す内容ある?」
「それぞれの家での面白エピソードとかどこどこの居酒屋で喧嘩があったとか結構聞いとっておもろいで。
3日もあれば話題のひとつやふたつできるもんやて」
「その話題ひとつやふたつの間に飛行板が飛行車になってるんだけど?」
「ほんまに?ちょっと後で見せてや」
「どうせ明後日の話題になるんでしょ。
メルタとティールズが帰ってきたらね。」
inガレージ
「どうよ!これが飛行板の新しい姿。飛行車!」
「飛行板もなかなかの発明じゃったが今回のもなんとなくすごそうじゃのぉ」
「第一印象、軽トラやな」
「やっぱり?」
「…ケイトラ?」
「ワイらの故郷にそういう乗り物があるんよ」
「ケイトラ…馬車より早い?」
「馬車の倍は出るんちゃう?知らんけど」
「主の故郷…速いの好き?」
飛行板、改め飛行車には運転席と助手席のシート、ドアやら屋根、後ろに荷台が着いたもの、そして鍵、ウィンカーやテールランプ、シートベルト、ライトと冷暖房、自動ブレーキ、シガーソケット、ナビ代わりのレーダー完備。。
違う点はタイヤが小さいものしか無く、飛ぶこと、荷台に連結器用ジョイントが付いていること、運転席と荷台が直通になっているドアが運転席と助手席の間についていること。
匠が軽トラというのも当たり前だ。
俺もパワーアップ改造の途中から軽トラにしか見えなくなってきたからむしろそっちに寄せた。横幅とかも軽トラに合わせた。
飛行板は素材の色のままだったが、わざわざ白塗料を大量に買ってぬるほどに。
「そんでこの穴は…屋台とかの固定用?」
「正解。
そのジョイント穴があればいろいろな物を乗せれるようになってる。
例えばこんな風に」
ピッピッピッ
ウィィィィィン
壁についた操作板に数字を打ち込むと天井の魔法陣からコンテナのような箱型のアタッチメントが降りてくる
「なんこれ」
「『アタッチメントボックス』って名前つけたんだ。
コレは飛行板の初期型でもある飛行布団をベースにして救急車にしたの。」
「キュウキュウシャとはなんじゃ?」
「病人やら怪我人を治療しながら医者のところに運ぶ乗り物や。
やってることは前の飛行布団と一緒。」
「…大きい担架?」
「うーん…わかりやすく言うと空飛ぶ担架が飛行布団で、それを便利にしたのがコレだね。まぁ本来なら救急車は飛ばないんだけどね」
アタッチメントボックスには別電源とかいろいろついているので重さによるバッテリーの減りとかは気にしなくてもいいし、どの飛行車などの箱を付けるかを指定してやれば連結は自動で行われる。
他にも消防車用、乗る用のアタッチメントボックスがある。
あと残り二台の飛行板の改造をするのとアタッチメントの種類を増やすのに時間はかかるだろうが、どうせ今後も長話の時があるだろうし、創造やらスキルを使えばスムーズに行くだろう。
「ほぉー、主人の故郷は発明に溢れとるようじゃのう、一度でもいいから行ってみたいものじゃ」
「それやると、もいっぺん死ぬことになるで」
「よし諦めよう」
「命…大事」
なんか一度死んだ人たちがなんか語り合っているが、知らねっ!
あ、俺も一度死んだんだっけ?まぁいいや。知らね!
数日後
今日は神界に来ている。なんでも緊急の用があるんだとか。
「ごめんね~急に呼び出しちゃって」
「別にええけど何事なん?
神界から緊急のお呼びがかかるってことは、何か問題でも起きたん?」
「またあの死神がやらかした?」
「いや、ちょっと違う。じゃが似たような感じでもあるな」
「どゆこと?」
「用件を先に話すとね、リョーくんの所で引き取って欲しい子がいるの…」
「?…引き取るっいうてのは?」
「タクミやティールズ達みてぇに元人間の魂を1人、神界から人間界に連れてってもらいてえんだよ。」
「こちらの不手際で輪廻転生の途中で溢れてしまった魂がいくつかおってのぉ。
もう一度輪廻転生に回そうにも半分くらいこぼれてしもうた影響が残ってしまって、天界はその魂の処理と手続きに時間がかかり過ぎとるんじゃよ。
輪廻転生の影響が残った魂は時間が経つと消滅するか転生先で悪影響が出てしまうんじゃ。」
確か、天界があの世って呼ばれる所で、神界がその上位の世界、要は子会社と親会社的な世界の関係だったはず。
輪廻転生は通常、天界で行われるはずなんだけど、今はそうも言ってられないから神界が介入して魂をそのままの状態で、新しい生命として転生させざるを得ない状況になったそうだ。
「手続きって…そういうのは魔法とかでやるんじゃないの?」
「まぁな。魔法の上位互換みてぇなもんで大半は自動化されてるんだがよ、大事な書類とかアクシデントの後処理なんかは手作業でしかできねぇんだよな…」
うわぁ…あの世結構アナログなのね…ちょっと意外。
「そっちの事情は分かったけど、何人来るの?いっぺんに何十とか来るとなるとさすがに抱えきれなくなっちゃうんだけど」
「そこは大丈夫じゃ。お主に頼みたいのは1人じゃから。
他の魂は我々で手分けして別々の世界におる転生者や転移者に頼んでるところじゃ。」
「なんで転生者とか転移者の所に?」
「私達とリョーくん達って教会で連絡取れるじゃない?
全員がそうってわけではないんだけど、別々の並行世界にはこういう関係が築けている転生者が何人かいてね。
そういう子に頼んだ方が、送った子に異常があったときにその辺がスムーズにいくの。」
「そのうちの1人が俺だと。」
まぁ今回、インカムに「急ぎで来てくれ」って連絡が入ったから、俺と匠が教会に来てるんだけど、普通はこういった強引な呼び出しはしちゃいけない決まりなんだって。
「そういうことじゃよ。特にお主のところは体と高度なチートを必要としないから任せる側のこっちは助かるんじゃよ。」
まぁ、魔法と体とその他諸々は俺が作れるからな。
「分かった、引き受けるよ。
でも急ぎで来たから魂用の魔石持ってきてないんだけど。」
「そこも問題ねぇ、こっちで用意した。亀系の上位種の魔石だ。元の転生予定が亀だったから相性もいい。影響も少なく済むはずだ。」
技巧神から魔石を受け取る。
「魔法の相性は?」
「良くて地属性だが、タートル系の魔獣は攻撃より守りの方が多い。
お前さんのところには2人すでにいるからな。
防御専門で結界系かチート級の荷物持ちで空間系にしとけ。」
「了解」
「あ…」
神界にいれるタイムリミットが近いようだ。
「そうじゃ、最後にひとつ。お主にやった説明書はまだ持っとるかの?」
俺が森に着いたときに降ってきた分厚い本だ。
「これ?」
「ちょっと持っておれ」
創造神が何やら詠唱しだした。
するとかざした創造神の右手と説明書が白く光った。一体何をしたんだろうか?
「今回の礼と言ってはなんじゃが、これを持っていくといい。お主の助けになるはずじゃ。これはの…」
創造神の言葉が途中で途切れて、俺たちの意識は元の世界へと戻る。右手には魔石、左手には説明書だった本があるから夢ではないようだ。
帰宅した俺と匠、メルタ達を加えて会議を始める。
「まず亀系魔獣ってどんなのがいるんだっけ?」
「アイランドタートル、ロックタートル、フォレストタートル…あとストーンタートルもおるぞ」
直訳すると島亀、岩亀、森亀、石亀か?
多分住んでる場所に合わせて進化する。
亀→小石亀→岩亀とか亀→草亀→木亀→林亀→森亀みたいに。
「神々がおっしゃるところをみるに島とか山じゃの。
アイランドやフォレストの魔石になると個体差はあるが小さくても集団で抱える大きさじゃ。この濃さは相当ギュッ!とされておるわ」
「この世界の亀ってそんなデカイん?」
「通常のタートルやストーンタートルとかならば片手で持てるくらいじゃな。
島や森じゃと思うとった場所がタートルの甲羅の上じゃったなんて話は何度か耳にしたことがある。」
「…アイランドタートルの上、村がある、らしい。」
島が亀だったのを知らずに住んでて、何十年だか何百年に一度移動する島がある。
なんかのアニメでもみた気がする。多分その類だろう。
この世界の亀の概要が分かったところで本題に入る。
「形のモデルはタートルでいいとして、魔法属性はどうするんじゃ?」
「結界か空間魔法にしとけって言われたけど、どっちにしようかなーって」
「…ウチにはタマちゃん、いる」
忘れてはいけないのがタマちゃんズ自体は多少自動で動くとは言っても、基本的に攻撃が来るか命令が出ないと結界を出さない。
また、魔石を分けて入れてるとは言っても魔法結界、物理結界意外も多少使えるはずなんだが、その2つを出すかどうか、結界の大きさをどうするかくらいしか判断できない。
いつぞや使った分身の術は小さい球状の結界をいくつか出させて手動で人型にしただけのお粗末なものだったから使い手も欲しいし。
「かといっても空間魔法も袋とリングあるしね。」
「確かにそうじゃが、空間魔法はアイテムボックスだけじゃないぞ。」
「ん~…」
ワープも確かに夢がある。
どこでも〇〇~!!なんて言って街から森へ、街から街へなんて言うことができれば視野はかなり広がる。
四次元〇〇〇〇と、どこでも〇〇…
あれ…ド〇〇○ん作ろうとしてる?
「主、まだ出てこんのかの?」
「そうなんよ。あれからトイレ以外ででてけえへん。飯は食うとるし、魔法で綺麗にしとるから生きとるとは思うけどな、」
「アムが行ってもね、ブツブツ言ってるの」
「ずーっと作ってるの」
「…集中力 異常」
ガチャッ
「んーーーーっ 体バッキバキ。」
「お!言うとったら出てきたで」
「のぉ~主、そろそろ休んだらどうじゃ?」
「…もう3日目。体に悪い。」
「え?もうそんな経つ?」
寝てなかったわけじゃない。
昼寝や夜寝を合計しても4時間くらい寝てたし、持ってきてもらった食事もとってる。
ただ昼と夜の違いが分からなくなってるだけ。
「ね~あそぼうよ~」
「おひるねしようよ~」
まぁアムとレグをかまってやれてないのは事実だけど。
「ほんで、今どのくらいなん?いつもの調子やったらもうそろそろ完成しとる頃やろ」
「体はできてるんだけど起きてくれなくてさ…ガレージや飛行車やとの連携確認もできてないし」
「ちょっと待っとくれ主よ。ガレージと飛行車って何を作っとるんじゃ?」
「空間魔法と結界魔法でいろいろできるようにしたの。見てみる?」
「…空間魔法…結界…ガレージ…飛行車…亀………????」
みんな全然理解できていないようなのでひとまずガレージに連れて行く。
アイツがちゃんと動ければ今後、かなり楽になるかもしれない…起きればの話だけど。
ガレージに入った俺たちは飛行車よりちょっと小ぶりな、大型のメロンパンとバスケットボールくらいのメロンパン10個…ではなく大小の甲羅。
「あ~…ひとまず甲羅に収まるところまで再現したんね。」
「まだ起きてないからこっちを先に紹介しとくね。元タマちゃんズことリトル亀ちゃんズね」
「カメ~」「カメカメ~」「あ、待て~」「待て待て~」
早速アムとレグが10匹のリトル達と遊び出した。
「…結界魔法の方?」
「正解。俺で言うナッケンジョーみたいに後付けでも魔法は使えるようにしたの。」
「リトルってことは大きい方のサポート要員かの?」
「今まで通りタマちゃんズみたいに俺たちの命令も聞くけど、普段はガッチリと守り要らないでしょ?
普段は家のセキュリティとして働いてもらおうかなと。」
家に鍵はついてるがこの世界の人なら壊そうと思えば壊せる可能性があるので念入りに。
小亀とはいえサイズは匠とそんな変わらないし、意思がないだけで魔石は各個体ごとに1つずつ入っているので結界魔法のレベルは割と高い。
ちなみにタマちゃん同様空中移動ね。
カシャン!
ニョ~ッキ、ニョーッキ、ニョーッキニョーッキ、ズズ~ッ
「やっとお目覚めだね。
紹介するまでもないけど亀ちゃんことタートルゴーレムの陸だよ。」
目を開ける、周り見渡す、とりあえず戸惑う。みんなそうだったのでここは割愛する。
「ど~も~、ボ~~クは~~亀田~陸ってい~ま~す」
しゃべるのおっそ!!この場にいた全員がそう思った。
とりあえず神からもらった説明書、改め、世界の辞書を読んでみる。
説明書が創造神の力で、いろんな情報が見れるようになった。
普段真っ白なんだけど、見たい情報を念じて見ると文字が浮かんでくる。
「ちょっと待ってね…この子の情報、この子の情報…出た!亀田陸14歳。優しい性格で元々のんびりした性格だったんだけど天界の影響でさらにゆっくりになった。だってさ」
「のんびりがゆっくりて…大丈夫なんか?」
「だ~いじょ~ぶだ~いじょ~ぶ」
「…不安しかない。」
「まぁ…事情が事情じゃし、無理に急かさん方が良かろう。それで主よ、ガレージがどうとかって話をしておったが?」
忘れるところだった。動作確認をしなければ
「陸、とりあえず歩いてみて」
「Zzzz…」
「寝るなー!」
この後動作確認するだけなのにめちゃくちゃ難航した。バッテリーは持続してるはずなんだけどね
なんとか叩き起こして空間魔法の方をテストする。
「【スタンバ~イ】」
ブゥーーーーン
甲羅の上部分が左右に開いて、アタッチメントボックスよりちょっと広いくらいの幅で止まる。
露出した面には魔法陣と飛行車にもついている穴がある。
「まずは消防車から。」
「【しょ~かボックス・ゴ~】」
魔法陣から消防車の赤いアタッチメントボックスが出てくる。
「1ご~車にドッキ~ング」
そう。彼にになってもらう仕事は空間魔法を使った移動式の車庫。
家のガレージと彼の魔法空間が繋がっていて、家に忘れものした!なんてことがあってもお届け可能なのだ。
それだけではない
「【救急ボックス・ゴ~】
【ボ~クに~ドッキ~ング】」
ガチャンッ
飛行車みたいに移動できるわけではないが、地面にとどまったままならアタッチメントボックスを使うことができる。
これにより、攻撃用のアタッチメントボックスがあれば、攻防一体の無敵状態となる。まだないけど。
ちなみに両手足がアタッチメントボックスのジョイントと同じ形なので、家から出る移動は飛行車の後ろにライドオンさせる。
リトル達との連携確認も問題なく完了だ。
今晩は俺の部屋で歓迎会をした。
リビングですりゃ良くねって?
幅がデカすぎて通れないの!
かろうじて俺の部屋ならガレージとシャッター1枚で繋がってるから入れるけど…
早めに空間魔法を使いこなせるようになってもらわないと
「ええの?ありがとう」
「それでね~、うちの旦那ったら勘違いしてて…~……」
「そうなんや、そん時はこう返してみ。
…~…」
ミミとクララ達が来て早1ヶ月
2家族とも新しい生活に慣れたようだ。
その証拠のひとつとしてクレアさんが夕飯を口実にして井戸端会議をしに来ている。
最初の方は匠が2家族分作って持っていってたのに、ここ最近なんかクレアさんとメアリさんが2日に一回は入れ替わりで夕飯をお裾分けしに来る。
家計的に助かっているのであまり言えないが考えてもみて欲しい。
本人達からすれば1週間に2回しか来てない感覚かもしれないが、こっちは2日に一回長ーーい話に巻き込まれないように部屋とガレージで息を潜めてるのだ。
おかげで作業が進む進む。
もうすでに飛行板のパワーアップが済んで、専用の拡張パーツに手をつけている。
聞こえてきた話によると、イアンさんとベンさんも冒険者だ。2人ともCランクではまぁまぁ強いらしい。
ちなみに俺はちょっと前にDランク。
依頼数だけで見るとすでにCランクなんだが、討伐依頼は当分してないからDランクで止まっている。
まぁお仕事依頼ばっかりやってたらそんなもんだよね。
特に上を目指しているわけではないし、一般の冒険者が嫌がる地味な依頼をいくつも受け持っているため、時間のかかる依頼はまあまあの確率で俺に回される。
わざわざ討伐依頼に出なくても生活は成り立つ。
「ただいまっ!」
「ただいま~」
「帰ったら手~洗いやー!」
「「はーい」」
「それじゃあ、私もそろそろ帰るわね~」
「ほな、また話そな~」
「毎回毎回、そんなに話す内容ある?」
「それぞれの家での面白エピソードとかどこどこの居酒屋で喧嘩があったとか結構聞いとっておもろいで。
3日もあれば話題のひとつやふたつできるもんやて」
「その話題ひとつやふたつの間に飛行板が飛行車になってるんだけど?」
「ほんまに?ちょっと後で見せてや」
「どうせ明後日の話題になるんでしょ。
メルタとティールズが帰ってきたらね。」
inガレージ
「どうよ!これが飛行板の新しい姿。飛行車!」
「飛行板もなかなかの発明じゃったが今回のもなんとなくすごそうじゃのぉ」
「第一印象、軽トラやな」
「やっぱり?」
「…ケイトラ?」
「ワイらの故郷にそういう乗り物があるんよ」
「ケイトラ…馬車より早い?」
「馬車の倍は出るんちゃう?知らんけど」
「主の故郷…速いの好き?」
飛行板、改め飛行車には運転席と助手席のシート、ドアやら屋根、後ろに荷台が着いたもの、そして鍵、ウィンカーやテールランプ、シートベルト、ライトと冷暖房、自動ブレーキ、シガーソケット、ナビ代わりのレーダー完備。。
違う点はタイヤが小さいものしか無く、飛ぶこと、荷台に連結器用ジョイントが付いていること、運転席と荷台が直通になっているドアが運転席と助手席の間についていること。
匠が軽トラというのも当たり前だ。
俺もパワーアップ改造の途中から軽トラにしか見えなくなってきたからむしろそっちに寄せた。横幅とかも軽トラに合わせた。
飛行板は素材の色のままだったが、わざわざ白塗料を大量に買ってぬるほどに。
「そんでこの穴は…屋台とかの固定用?」
「正解。
そのジョイント穴があればいろいろな物を乗せれるようになってる。
例えばこんな風に」
ピッピッピッ
ウィィィィィン
壁についた操作板に数字を打ち込むと天井の魔法陣からコンテナのような箱型のアタッチメントが降りてくる
「なんこれ」
「『アタッチメントボックス』って名前つけたんだ。
コレは飛行板の初期型でもある飛行布団をベースにして救急車にしたの。」
「キュウキュウシャとはなんじゃ?」
「病人やら怪我人を治療しながら医者のところに運ぶ乗り物や。
やってることは前の飛行布団と一緒。」
「…大きい担架?」
「うーん…わかりやすく言うと空飛ぶ担架が飛行布団で、それを便利にしたのがコレだね。まぁ本来なら救急車は飛ばないんだけどね」
アタッチメントボックスには別電源とかいろいろついているので重さによるバッテリーの減りとかは気にしなくてもいいし、どの飛行車などの箱を付けるかを指定してやれば連結は自動で行われる。
他にも消防車用、乗る用のアタッチメントボックスがある。
あと残り二台の飛行板の改造をするのとアタッチメントの種類を増やすのに時間はかかるだろうが、どうせ今後も長話の時があるだろうし、創造やらスキルを使えばスムーズに行くだろう。
「ほぉー、主人の故郷は発明に溢れとるようじゃのう、一度でもいいから行ってみたいものじゃ」
「それやると、もいっぺん死ぬことになるで」
「よし諦めよう」
「命…大事」
なんか一度死んだ人たちがなんか語り合っているが、知らねっ!
あ、俺も一度死んだんだっけ?まぁいいや。知らね!
数日後
今日は神界に来ている。なんでも緊急の用があるんだとか。
「ごめんね~急に呼び出しちゃって」
「別にええけど何事なん?
神界から緊急のお呼びがかかるってことは、何か問題でも起きたん?」
「またあの死神がやらかした?」
「いや、ちょっと違う。じゃが似たような感じでもあるな」
「どゆこと?」
「用件を先に話すとね、リョーくんの所で引き取って欲しい子がいるの…」
「?…引き取るっいうてのは?」
「タクミやティールズ達みてぇに元人間の魂を1人、神界から人間界に連れてってもらいてえんだよ。」
「こちらの不手際で輪廻転生の途中で溢れてしまった魂がいくつかおってのぉ。
もう一度輪廻転生に回そうにも半分くらいこぼれてしもうた影響が残ってしまって、天界はその魂の処理と手続きに時間がかかり過ぎとるんじゃよ。
輪廻転生の影響が残った魂は時間が経つと消滅するか転生先で悪影響が出てしまうんじゃ。」
確か、天界があの世って呼ばれる所で、神界がその上位の世界、要は子会社と親会社的な世界の関係だったはず。
輪廻転生は通常、天界で行われるはずなんだけど、今はそうも言ってられないから神界が介入して魂をそのままの状態で、新しい生命として転生させざるを得ない状況になったそうだ。
「手続きって…そういうのは魔法とかでやるんじゃないの?」
「まぁな。魔法の上位互換みてぇなもんで大半は自動化されてるんだがよ、大事な書類とかアクシデントの後処理なんかは手作業でしかできねぇんだよな…」
うわぁ…あの世結構アナログなのね…ちょっと意外。
「そっちの事情は分かったけど、何人来るの?いっぺんに何十とか来るとなるとさすがに抱えきれなくなっちゃうんだけど」
「そこは大丈夫じゃ。お主に頼みたいのは1人じゃから。
他の魂は我々で手分けして別々の世界におる転生者や転移者に頼んでるところじゃ。」
「なんで転生者とか転移者の所に?」
「私達とリョーくん達って教会で連絡取れるじゃない?
全員がそうってわけではないんだけど、別々の並行世界にはこういう関係が築けている転生者が何人かいてね。
そういう子に頼んだ方が、送った子に異常があったときにその辺がスムーズにいくの。」
「そのうちの1人が俺だと。」
まぁ今回、インカムに「急ぎで来てくれ」って連絡が入ったから、俺と匠が教会に来てるんだけど、普通はこういった強引な呼び出しはしちゃいけない決まりなんだって。
「そういうことじゃよ。特にお主のところは体と高度なチートを必要としないから任せる側のこっちは助かるんじゃよ。」
まぁ、魔法と体とその他諸々は俺が作れるからな。
「分かった、引き受けるよ。
でも急ぎで来たから魂用の魔石持ってきてないんだけど。」
「そこも問題ねぇ、こっちで用意した。亀系の上位種の魔石だ。元の転生予定が亀だったから相性もいい。影響も少なく済むはずだ。」
技巧神から魔石を受け取る。
「魔法の相性は?」
「良くて地属性だが、タートル系の魔獣は攻撃より守りの方が多い。
お前さんのところには2人すでにいるからな。
防御専門で結界系かチート級の荷物持ちで空間系にしとけ。」
「了解」
「あ…」
神界にいれるタイムリミットが近いようだ。
「そうじゃ、最後にひとつ。お主にやった説明書はまだ持っとるかの?」
俺が森に着いたときに降ってきた分厚い本だ。
「これ?」
「ちょっと持っておれ」
創造神が何やら詠唱しだした。
するとかざした創造神の右手と説明書が白く光った。一体何をしたんだろうか?
「今回の礼と言ってはなんじゃが、これを持っていくといい。お主の助けになるはずじゃ。これはの…」
創造神の言葉が途中で途切れて、俺たちの意識は元の世界へと戻る。右手には魔石、左手には説明書だった本があるから夢ではないようだ。
帰宅した俺と匠、メルタ達を加えて会議を始める。
「まず亀系魔獣ってどんなのがいるんだっけ?」
「アイランドタートル、ロックタートル、フォレストタートル…あとストーンタートルもおるぞ」
直訳すると島亀、岩亀、森亀、石亀か?
多分住んでる場所に合わせて進化する。
亀→小石亀→岩亀とか亀→草亀→木亀→林亀→森亀みたいに。
「神々がおっしゃるところをみるに島とか山じゃの。
アイランドやフォレストの魔石になると個体差はあるが小さくても集団で抱える大きさじゃ。この濃さは相当ギュッ!とされておるわ」
「この世界の亀ってそんなデカイん?」
「通常のタートルやストーンタートルとかならば片手で持てるくらいじゃな。
島や森じゃと思うとった場所がタートルの甲羅の上じゃったなんて話は何度か耳にしたことがある。」
「…アイランドタートルの上、村がある、らしい。」
島が亀だったのを知らずに住んでて、何十年だか何百年に一度移動する島がある。
なんかのアニメでもみた気がする。多分その類だろう。
この世界の亀の概要が分かったところで本題に入る。
「形のモデルはタートルでいいとして、魔法属性はどうするんじゃ?」
「結界か空間魔法にしとけって言われたけど、どっちにしようかなーって」
「…ウチにはタマちゃん、いる」
忘れてはいけないのがタマちゃんズ自体は多少自動で動くとは言っても、基本的に攻撃が来るか命令が出ないと結界を出さない。
また、魔石を分けて入れてるとは言っても魔法結界、物理結界意外も多少使えるはずなんだが、その2つを出すかどうか、結界の大きさをどうするかくらいしか判断できない。
いつぞや使った分身の術は小さい球状の結界をいくつか出させて手動で人型にしただけのお粗末なものだったから使い手も欲しいし。
「かといっても空間魔法も袋とリングあるしね。」
「確かにそうじゃが、空間魔法はアイテムボックスだけじゃないぞ。」
「ん~…」
ワープも確かに夢がある。
どこでも〇〇~!!なんて言って街から森へ、街から街へなんて言うことができれば視野はかなり広がる。
四次元〇〇〇〇と、どこでも〇〇…
あれ…ド〇〇○ん作ろうとしてる?
「主、まだ出てこんのかの?」
「そうなんよ。あれからトイレ以外ででてけえへん。飯は食うとるし、魔法で綺麗にしとるから生きとるとは思うけどな、」
「アムが行ってもね、ブツブツ言ってるの」
「ずーっと作ってるの」
「…集中力 異常」
ガチャッ
「んーーーーっ 体バッキバキ。」
「お!言うとったら出てきたで」
「のぉ~主、そろそろ休んだらどうじゃ?」
「…もう3日目。体に悪い。」
「え?もうそんな経つ?」
寝てなかったわけじゃない。
昼寝や夜寝を合計しても4時間くらい寝てたし、持ってきてもらった食事もとってる。
ただ昼と夜の違いが分からなくなってるだけ。
「ね~あそぼうよ~」
「おひるねしようよ~」
まぁアムとレグをかまってやれてないのは事実だけど。
「ほんで、今どのくらいなん?いつもの調子やったらもうそろそろ完成しとる頃やろ」
「体はできてるんだけど起きてくれなくてさ…ガレージや飛行車やとの連携確認もできてないし」
「ちょっと待っとくれ主よ。ガレージと飛行車って何を作っとるんじゃ?」
「空間魔法と結界魔法でいろいろできるようにしたの。見てみる?」
「…空間魔法…結界…ガレージ…飛行車…亀………????」
みんな全然理解できていないようなのでひとまずガレージに連れて行く。
アイツがちゃんと動ければ今後、かなり楽になるかもしれない…起きればの話だけど。
ガレージに入った俺たちは飛行車よりちょっと小ぶりな、大型のメロンパンとバスケットボールくらいのメロンパン10個…ではなく大小の甲羅。
「あ~…ひとまず甲羅に収まるところまで再現したんね。」
「まだ起きてないからこっちを先に紹介しとくね。元タマちゃんズことリトル亀ちゃんズね」
「カメ~」「カメカメ~」「あ、待て~」「待て待て~」
早速アムとレグが10匹のリトル達と遊び出した。
「…結界魔法の方?」
「正解。俺で言うナッケンジョーみたいに後付けでも魔法は使えるようにしたの。」
「リトルってことは大きい方のサポート要員かの?」
「今まで通りタマちゃんズみたいに俺たちの命令も聞くけど、普段はガッチリと守り要らないでしょ?
普段は家のセキュリティとして働いてもらおうかなと。」
家に鍵はついてるがこの世界の人なら壊そうと思えば壊せる可能性があるので念入りに。
小亀とはいえサイズは匠とそんな変わらないし、意思がないだけで魔石は各個体ごとに1つずつ入っているので結界魔法のレベルは割と高い。
ちなみにタマちゃん同様空中移動ね。
カシャン!
ニョ~ッキ、ニョーッキ、ニョーッキニョーッキ、ズズ~ッ
「やっとお目覚めだね。
紹介するまでもないけど亀ちゃんことタートルゴーレムの陸だよ。」
目を開ける、周り見渡す、とりあえず戸惑う。みんなそうだったのでここは割愛する。
「ど~も~、ボ~~クは~~亀田~陸ってい~ま~す」
しゃべるのおっそ!!この場にいた全員がそう思った。
とりあえず神からもらった説明書、改め、世界の辞書を読んでみる。
説明書が創造神の力で、いろんな情報が見れるようになった。
普段真っ白なんだけど、見たい情報を念じて見ると文字が浮かんでくる。
「ちょっと待ってね…この子の情報、この子の情報…出た!亀田陸14歳。優しい性格で元々のんびりした性格だったんだけど天界の影響でさらにゆっくりになった。だってさ」
「のんびりがゆっくりて…大丈夫なんか?」
「だ~いじょ~ぶだ~いじょ~ぶ」
「…不安しかない。」
「まぁ…事情が事情じゃし、無理に急かさん方が良かろう。それで主よ、ガレージがどうとかって話をしておったが?」
忘れるところだった。動作確認をしなければ
「陸、とりあえず歩いてみて」
「Zzzz…」
「寝るなー!」
この後動作確認するだけなのにめちゃくちゃ難航した。バッテリーは持続してるはずなんだけどね
なんとか叩き起こして空間魔法の方をテストする。
「【スタンバ~イ】」
ブゥーーーーン
甲羅の上部分が左右に開いて、アタッチメントボックスよりちょっと広いくらいの幅で止まる。
露出した面には魔法陣と飛行車にもついている穴がある。
「まずは消防車から。」
「【しょ~かボックス・ゴ~】」
魔法陣から消防車の赤いアタッチメントボックスが出てくる。
「1ご~車にドッキ~ング」
そう。彼にになってもらう仕事は空間魔法を使った移動式の車庫。
家のガレージと彼の魔法空間が繋がっていて、家に忘れものした!なんてことがあってもお届け可能なのだ。
それだけではない
「【救急ボックス・ゴ~】
【ボ~クに~ドッキ~ング】」
ガチャンッ
飛行車みたいに移動できるわけではないが、地面にとどまったままならアタッチメントボックスを使うことができる。
これにより、攻撃用のアタッチメントボックスがあれば、攻防一体の無敵状態となる。まだないけど。
ちなみに両手足がアタッチメントボックスのジョイントと同じ形なので、家から出る移動は飛行車の後ろにライドオンさせる。
リトル達との連携確認も問題なく完了だ。
今晩は俺の部屋で歓迎会をした。
リビングですりゃ良くねって?
幅がデカすぎて通れないの!
かろうじて俺の部屋ならガレージとシャッター1枚で繋がってるから入れるけど…
早めに空間魔法を使いこなせるようになってもらわないと
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