見よう見まねで生産チート

立風人(りふと)

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第六章 天空を統べるNOVAの箱舟 編

飛び立て! 下街れびてぇと

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 パラパッパァ♫  パッパッパァパラパァー♫
 都いっぱいに広がるファンファーレ

 パァーンッ! パァーンッ! パパァーンッ!
 王城を背景に、式典へ花を添える色とりどりの花火




「らっしゃい! 串肉全種類焼きたてだよ」
「うまそー! ハーブのやつ一本くれ!」
「毎度ありぃ」


「そこのお嬢さん達っ いいアクセサリー入ってるよ! 見ていきなっ」
「あっこれカワイイ!」
「ほんとだ、お揃いで買おうよ」
「そうね。コレとコレください」



 至る所に取り付けられた国旗と、あっちこっちから聞こえてくる人々の声が王都の創立祭を色鮮やかに飾っている。

 多くの人々はこれまでにない大々的なイベントに心を躍らせ、財布の紐を緩めて、食って呑んで、遊んで買って。

 文字通り、いやそれ以上のお祭りムードに王都全域が太陽より熱い熱気に包まれていた。









「さすがは王都の創立祭ともなると、多くの人が集まっとるのぉ、本当に行かんでよいのか?」
「俺はパス。 っていうか誰も行かないんじゃない?」
「そ、そうじゃのぉ…」


 現在俺たちはリースの自宅にて、送られてきた中継映像を見ている。

 これまで創立祭を利用して押し進めてきた国王暗殺の首謀者が今さら諦めるとは思えないのだが…3つの理由で自宅待機となっている。


 1つ目、俺たちはあくまでも消防団のようなものであり、俺たちがいることが災害が起きること前提であるとされ、純粋に創立祭を楽しみにしていた市民が楽しめないから。




 2つ目、王都の飛行船とウチのNOVAでは明らかに見劣りするから。
 例えるならば白馬が走っている背景に新幹線が映り込む時代劇の有名な放送事故のようなものだ。




 そして何より3つ目
 我が家はみんな王都に全くと言っていいほど興味がない。

 シルヴィアの場合
「はぁ? わたくしがあのような悪夢の地に行って何を楽しむと言うんですの? 破滅させますわよ?」

 ケリーの場合
「創立祭の影響でお客さん増えてて、ここしばらくは絶賛書き入れ時っす」

 フィエリアの場合
「僕もいいや。滅多にない3連休だからプラモ組み立てたいし」

 ティー兄の場合
「…興味ない。 畑の世話する」

 子供達の場合
「おじいちゃんとあそぶからいかな~い」
「ぼくもトラジローとあそぶからいい。」

 ステラさんの場合
「今日はお隣の奥様達(ママとも)とランチに行ってそのあとショッピングなの~」

 陸…
「ZZZZZzzzzzz…」

 匠
「だいたいのモンはお前が揃えてくれるし、目立ってまで王都まで行かんでええわ。」

 ケンちゃんの場合
『その日は推しのライブツアーの日デス。
 マスターで言うところの有給休暇を行使しマス』




「確かにそうなるじゃろうな…
 ただでさえ連日の飛行船騒ぎやその他諸々でウンザリしておる、関らんで済むならそうするに越したことはないといったところじゃろうか」
「俺も彼らも手は尽くした。
 後は、向こうがどんな手を使ってくるか…だね」
「じゃな」

 ピコンっ
「おっ きたきた。」

 王都に派遣した小さなナイトから送られてくる映像を映すブラウザに続いてもう一つ送られてきた。


「ボルトの緩みが8件、工具の置き忘れが2件…外に不審物が1件…これは既に全部対処済み…と
 他は特に外部から余計な物も仕込まれていない、魔法陣も異常なし、機体には問題なし…と。」
「ほぉ、聞いた性格の割には丁寧な仕事をするんじゃのぉ…例の末っ子弟子は」
「え?あ、そういえばメル爺とテーリオさんって会ったことないんだっけ」
「あるにはあるぞ。 ほれ、前に冒険者ギルドに転移で来ておったじゃろう。 あの時じゃ」


 あ~…ステラさんの一件の時か
 そういえば緊急出動の時は留守を任せてるからテーリオさんと会う機会もほとんどなかった。

 仮にも同じ制服を持つ仲間になったわけだし、今度酒の席でも設けてみるか


「メル爺も見たら分かると思うよ。
 無意識で強化魔法使って、ジャンプでジオラマ拠点の屋上ま楽々で飛べる。
 それに、本人は気付いてないだろうけど、彼の隠れた才能には俺も驚かされてるよ」
「隠れた才能? 目利きの才能とかか?」
「いろんなものの声を聞く才能だよ。
 ある程度の知性を持つ動物やゴーレムとなら会話が成立するんだ」
「? それれくらいであれば主やフィー坊であれば出来るじゃろ? そこまで驚くことでもないような…」
「ならメル爺」


 再度ブラウザを画面の端へ追いやり、動画や音声を集めたファイルを開いて、その中の1つを再生する。


『ガァルォォ!』

「今の、どう聞こえた?」
「ワシをナメるでないわ、これはワシの獣面が虎であることに不満を漏らした時の鳴き声じゃろ」
「惜しいね。それはこっち」

『ガァォォオ!』

「一緒じゃろ…」
「違うんだよ。最初に再生したのがこないだの地震の二次災害で火災になった現場の音声。
 これを彼の耳を通すと、『あ“あ”ん!? んだとゴラァ!?』って聞こえるんだって。」
「なるほどのぉ じゃが小さく怒っておると言う意味では似たり寄ったりな気も…」
「ならこっちは?」


『ジジジキキキッ』


昆虫型守護者達インテクターズの羽音か?さすがにそれは分からんな… 貴族の襲来を知らせる声かのぉ?」
「近いけど残念。ヤバめの夫婦喧嘩を知らせる声だってさ。」
「どう聞いたら分かるんじゃそんなの」
「正直俺だって虎次郎が何を言っているか全然分かってあげられてない。だからすごいんだ。」


 彼は探査魔法をなんとなくで使いこなし、虎次郎やから救難信号を受け取れる

 昆虫型守護者達インテクターズはゴーレムの護衛本能と虫の動きに尾ヒレをつけさせただけで構造自体が結構シンプルだから、通信できる範囲もたかが知れてる。

 完全に独立稼働のAIを搭載している虎次郎はともかく、ゴーレムの括りの中でも量産型のガジェット寄りであることを加味すると、本来なら専用のデバイスを介さないとそんなこと出来ないはずなのに…


「彼はそれを生身、それもなんとなくの感覚でやっておる、ということじゃな。」
「そういうこと。 狙撃と近接戦闘用に教えた初級魔法を柔軟な発想で使いこなしてる。
 危険物チェックのついでにミリ単位のネジの緩みに気づくなんて…生産チート持ちの俺から見ても…本当にすごい」


 そうこうしているうちに、PC画面に新たな景色が映し出される。

 王城を背景に設営された豪華な会場に一歩また一歩と国王陛下が登壇する。
 開会挨拶が始まるようだ。


「今日の日を迎えられた事、私はこの上なく嬉しく思う。
 ここに至ったのはひとえに長い王国の歴史築いて下さった歴代の先王陛下、ならびに多くの国民ひとりひとりの協力あってこそであり…~…」


 式辞は王都に滞在するすべての国民の耳へ届くように放送されており、先ほどまで街を歩いていたお年寄りから幼子までが足を止めて全体が拝聴していた。


「今日の日のような平和と栄光が未来永劫みらいえいごう発展し続けることを王家一同願っている。」





 一方、祭りの裏 飛行船を格納している造船場では

「最終チェック完了。 異常ありません」
「了解した。 テーリオ、そっちは」

 ふぅっ
「片っ端から調べたけど、爆弾とかはついてなかったぞ」
「よし、いよいよ…か」
「あぁ。 この船はゼッテー落とさせねぇ」
「国王陛下も市民の安全も…我々が守る。」


 機関士の手により複数ある真新しいエンジンが鼓動を始め、各システムの起動音が順々に産声を上げていく。


「ナビゲーションシステム起動確認、魔獣迎撃システム起動確認、防犯システム起動確認、全システム起動に異常ありません。」
「風向き西に4メートル、視界良好、問題ありません」



「時間はたっぷりあるからなー 焦らずトロくさくいくぞー」
『「おう!」』


 造船所から真新しい顔を陽の光に晒していく飛行船。
 その周囲を警戒する第三騎士団と、最後の最後まで気の抜けない作業員達によって、ゆっくりと歩みを進めていく。



「ゆっくりー! おっきく曲がれよー」


 人が歩くよりは少し速く、ランニング程度に走ったら十分追いつけるスピードを維持する。

 飛行船に対して歴史を感じさせる離発着場に乗り入れると、いつでも飛び立てるようにエンジンを温める。



 その間にも国王の開式の辞は続く。


「おーらいっ! おーらいっ! ストップ!!」


 当然だが王都は国の中で最も大きい街。
 離発着場は港に隣接するように造られており、式典が行われている王城前からでは何キロか離れている。


 国王が移動している間に何事もないよう、最大限の警備体制が敷かれている




「団長様、機内の最終チェック クリア致しました。
 いつでも飛ばせます。」
「陛下がご到着されるまであと1時間近くある。
 私を含め騎士団長3名が同乗するため機内の安全は我々が責任を持って対処するが機体の運転は専門外だ。
 どうかよろしく頼む」
「ええ、快適な空の旅をお届けしましょう!」




「んっ?」
「どうしたんですか?」
「なんか今遠くから変な音がしたような…」
「え?何も聞こえませんでしたけど…気のせいですよ、きっと」

 ヒュンッ!

「いや、気のせいじゃねぇ…」

 急激に焦りの色に染まり、飛行船前の方に駆け出す。

「ダンチョ! 機関士のおっさん! 逃げろ!」
「「は?」」
「間に合えっ!」

 チャキンッ!
 剣を抜き、何も無いところに振り下ろす。
 キィンッ!
 カランッカンッカンカン…

「「!」」
「釘…鉄の矢か?」
「オメェらボサっとしてんな! あぶねえっ」
 キィンッ! キンキンッ

「グハッ!」
「うがぁっ!」
「ディートレイヒ! 副団長!」
「スコットさん!」

「ドルガン頼む!」
「光よ、盾の手足となれ【グリッターシールド】!!」


 大盾を魔法で拡張し、何とかカバーに入る。
 光の盾の表面には無差別と呼べるほどの横殴りの金属の雨が猛攻を続けていた


「我々と同じ狙撃手スナイパー…いや、狙いがランダムすぎる…」
「とにかくオレらで元を叩かねーと」


 路地の隙間からマズルフラッシュと呼ばれる銃火器特有の光を放つ四角い影が視界に映った。


「あれか! 緑のゴミ箱んとこ!」
「あれは…無人の砲台!?
 まさかそんなものを隠して持っていたか!」
「1つじゃねー。 全部で7つ、囲まれてんぞ」
「ジオラマ基地の防衛設備に似たような物があったな、たしか…設置式のタレットとかいう砲台と造りは一緒か?」
「全然クソだあんなモンっ 造りがザコすぎる!
 大せんせーが造ったんならっ! もうオレらは蜂の巣だろ!」
「そうだが、かなり計算された場所に設置されている、急いで止めないと飛行船に当たるぞ。
 左を私が。 右4つは頼む。」
「ルチオ! ギル! 打ち落とせ!」
「了解です!」
「…堕ちろ」


「【大回転打法 千本ノック】!」
 カキキキキキキキキキキキキキキィィィン!


 ジャギギン! ジャギギン!
 キキキン!  キキキキン
「オレ様に敵うとおもってやがんのかぁ?
 ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャーーー!」

「やってくれたな コンチクショっ!」
 グググググググググググ…ピュンっ

「標的補足…」
 カシャコンっ ダァン!








 なんやかんやあって被害は最小限に謎のタレットとの闘いは終わったが…


「怪我人は20名。 そのうち重症者は6名います」
「急いで怪我人の救護を。 重症者優先だ」
「はっ」


 ガシャァァァァァァン!!
 近くから大きい金属音がして周り一同の緊張が再度跳ね上がる。


「何事だ!」
「あーわりぃ、チャチャっと行って拾ってきた。
 粗大ゴミしか残ってなかったけどよ」

 ホッ…
「お前か…驚かさないでくれ。」
「タレットだかパレットだか知らねーがよ、油を燃料にして動くタイプだったから見つけんのが遅れたぜ」
「そうか…探査魔法は魔力を使っている物や生命に強く反応する、魔道具ではない製品は周りの魔力反応に埋もれてしまうということか」
「クソっ! してやられたぜ…」


「あれは…!」

 異常がないか確認を急いでいた機関士の顔が青ざめる。

「団長様 一大事です!」
「っどうした!」

「船体に」
 プシューーーーーっ!
「穴が空いてます!」
「なんだって!?」










「なるほど…無人機、それも燃料式なら王都中にある魔道具の反応に埋もれて探査魔法の隙をつける…敵ながら見事な策じゃな」
「・・・・・」
「主よ、ここは手を貸すべきではないのか?」
「え~ぇ? 王都にかかわるとめんどくさい輩が押しかけてくるからやりたくないんだけど…」


 タンスの上に畳まれているリバーシブルの上着とその隣に並べて置いてあるドラゴンのお面が目に入った。










「ダメです!穴がどんどん広がっています!」
「ガスの露出が止まりません!」
「陛下が来られるまで1時間と少し…」
「バルーンの替えは旧式の物と同じなのですぐにでも手配できますが、交換作業をするとなると1時間ではとても間に合いません」
「そんな…!」
「嘘だろ…」
「テーリオ、縫い合わせて応急処置は出来ないか」
「バルーンの布を繋ぎ合わせるためには、専用の金具に専用のワイヤーを入れなきゃいけねぇ。
 こんなところでその作業はできねーし、穴を塞がねーと空気の圧力で引きちぎれる。」
「そうだ、クモ型ゴーレムのキャッチロープの糸なら粘着性がある。
 穴を開けなくてもくっつけられるのでは!」
「ロープ同士ならくっつくだろうがキャッチロープは接着剤じゃねぇんだ。
 今いるクモ達をかき集めても、バルーンを支えるほど強くはくっつかねーよ
 魔法も土魔法みたく長く残るモンじゃねーしな」
「八方塞がりということですか…」
「こうなれば仕方ない…リョー殿に緊急要請を!
 …ってあれ…テーリオは?」
「テーリオさんなら電話がかかってきたみたいで船内に…」
「ま…まさか」
「これはあれですね、彼の隠し弾を発動させるクチの」
「だな。 ルチオ、胃薬持ってきているか」
「どうぞ」




【「もう少し左。 それです、そのカバーを外したら端子を差し込む穴があります」】

 パコッ
「これか」
【「そこに今送ったケーブルを繋いでください」】
「よし」
【「もう片方は」】
「分かってらい、こいつに繋げってんだろ?」


 ケーブルの片方は船長席のモニターに、もう片方は飛行船の縮小模型に。


 この模型はただの模型ではない。
 無論、部品の配置などを理解するのに模型が都合がいいのもあるが、使い方は別に2つある。

 1つはNOVAやジオラマ拠点と同じで、大きくして実際に稼働させる持ち運び移動手段。
 戦隊ヒーローの手持ちサイズから巨大化する巨大メカのあのシステムだ。
 物量保存の法則をでブチ破ることで実現したのだ。
 残念ながら巨大化に大半の魔力を消費するので短時間しか運用できないという超インスタント飛行船なのが惜しいところ。

 もう1つはバックアップとしての役割。
 動力に使っている魔力電池にはUSBポートを隠しており、中には図面や魔法に関する全てのデータが保存されている。

 それを飛行船のとある場所にケーブルで繋ぎ、模型側のスイッチを入れることで、模型に仕込んだ俺の魔力を使って一度だけ完全に修復することができるというわけだ。


「穴が…塞がっていく…」
「まるで回復魔法じゃないか」
「すげえ!」
「いったいどうなってるんだ…」


 機関士や作業員たちはこの光景を見て開いた口が塞がらない。

 逆に、第三騎士団の面々はこの光景に驚くどころか全員が呆れ返っていた。


「あーあ、これはまたもやられましたね団長」
「まったくだ。 リョー殿には毎度悩みと恵みで胃を痛くされるばかりだ。」
「このままでは胃薬がいくつあっても、団長の胃に穴が空くどころか胃がなくなりかねませんね」
「それだけは勘弁していただきたいものだ。」





 この後、無事に飛行船は国王と国の関係者たちを乗せて王国を1時間ほど周回し、何事もなかったかのようにセレモニーは幕を閉じた。
 その裏で某職人戦医の手回しがあったことは国王にも伏せられた。








「はーぁ、コイツの電池切れは時間で回復しねーんだとよ」
「無理もないだろ、それだけ小さな模型に船一隻を全回復させる力を隠すだけでも、とんでもない技術だぞ」
「けどよぉ、大せんせーもズルイこと考えるよなぁ」
「なにがだ?」
「模型づくりでオレの実力みてぇとか言って渡しといて、結局こんなもん仕込んでたんだぜ?」
「それのどこが…」
「カッコよすぎんだろぉぉぉ!」

 シーーン…

 ハァ…
「切り札を黙っていた事を怒っているのかと思っていたら…心配して損した。」
 コツ…コツ…コツ…

「あっ ちょっと待てよー!

 ポケットから着信音が小さく響く

 ガサゴソ…
「おっ 大せんせーからか」

 ピッ
「【どした?】」














 王都から少し離れた林の中、ものものしい魔法陣を広げる怪しげな人だかりがあった。




 ちっ!
「『鉄の雨』を防ぎきっただと…! あの偽善者め!どこまでも小賢しいことを!
 貴様らぁ! どう継ぎ接ぎしたのかは知らんがあの船は穴だらけに違いない!確実に堕とせ!」


 直上を向いた10m近い禍々しいサークルから一斉に黒い影が飛び出る
 その軌道の先に吸い付くように飛行船が向かっており、そのままでは直撃は免れない事を暗に示していた。


「これで国王は終わり。玉座はあのお方のものだぁ…!
 軟弱な王 アレクサンドル・フォン・カトレアよ…その船と共に我が策略の前に沈むがいい!」


 黒い死神の鎌と天空の大船は、吸い寄せられるかのように距離を詰めていく。


「死ねぇ!」

 ピタッッ グニャッ
  
「は?」

 確実に当たる軌道にいた黒い球は、空中で完全に動きを止め、こねている時のパン生地のように形を歪め始め、その光景を見た男達は間抜けな声を出さざるを得なかった。


「あ~あ~ 素材の無駄遣いしちゃって…
 今日この辺りは花火禁止だって知らないんですか」
「なにヤツだ!」


 つい先程まで誰もいなかったはずの場所に立っていたのは、赤いドラゴンのお面に迷彩というなんとも不審者以外の何者でもない人間だった。


「赤いトカゲの面…! どうして貴様が!?
 ここは貴様のような者が立ち入っていい場所ではない!」
「俺たちもそのつもりだったんですが、ことの成り行きってヤツです。
 あと一応ドラゴンですので以後お忘れなく」
「うるさい! そんなことはどうだっていい!
 どうやってここを突き止めた!」
「どうやってって簡単でしょ。
 運動不足の弟子におつかいを頼んだだけなんで。
 ね、俺の末っ子弟子さん」

 ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…
「ったく…ダンチョもオメェも人使いが荒すぎだっつーの
 少しくらい…休んだって…いいだろうがよぉ」
「そこはまぁ、強化魔法の訓練ってことで。
 弟子と師匠の関係なんですから、サボった分の訓練は見逃しませんよ」
「鬼ぃ…」

 迷彩ローブの汗だく青年に視線を落とし、次は空を見上げる

「とりあえずあれは…」
「なっ! 何をする気だ! やめろ!」

 その先でグニャリグニャリと変形を続ける黒い玉に対して引き金を引く。

 ダァン!

 飛行船が通り過ぎると様子と共に、目標と形を保つ力を失った黒い物体は塵となって飛散した。

「危険物処理完完了」
「あ…ぁぁ…ぁぁああああああああ!」

 頭を抱え絶望の表情に発狂した貴族風のヒゲオヤジの絶叫は飛行船の音に楽々淘汰された。

「き…様ぁぁぁあああああああ!! 私の長年の計画に何度も何度も邪魔してくれおって!
 貴様らには死をもって制裁してくれる!
 大人しく首を差し出せ!」
「やだって言ったら?」
「愚民に拒否権などあるはずがなかろう!ざ
 私が死ねといえば黙って死ねぇぇぇ!!」


 黒ずくめ達がゾロゾロと俺たちを取り囲み、剣を抜いて睨みつける。


「ま、こーなるわな」
「討伐か捕縛か、国家権力の判断は?」
「決まってんだろ、ふん縛ってダンチョに突き出す!」
「なら、インテクターズ無しで殺さずに無力化して見せてください」

 へへっ
「分かってらい」



「やれ!」

 男の一声を皮切りにざっと30人が寄ってたかって襲ってくる。


 俺たちは慌てることなく互いの背中を守る陣形をとり、こちらも武器を構える。


「【フラッシュ】!」

 天高く掲げた愛武器(ナッケンジョー)から眩い光を発し敵の目を封じる。

「うわっ!」
「目がぁ!」

「おりゃっ! コンニャロっ おらっ! どっこいせー!」


 もっと格上の魔獣を経験している彼にとって腕が立つだけの人間の相手は造作もない。

 ヤンキー漫画のように襟首を掴んで蹴りを入れ、片手で投げ飛ばして、峰打ちの要領で敵を叩き伏せていく。


 その間も俺への攻撃は続くもので、念動クナイで攻撃を防いで

「【スリープ】 【スタン】 【スタン】 【スリープ】」

 近づいてきた奴らから眠らしていくだけの簡単なお仕事だ。




「小癪なぁ! だが、刃向かったことを末代まで悔やむがいい!」

 すると男は魔法陣に駆け寄り、陣の中心に隠してあった米袋くらいある麻袋を放り込む。


「我が血筋と代々契りを交わせし冥府のはぐれ者よ!
 これまでの供物に加え、ここに捧げる供物と引き換えに私に力をぉぉお!」


 本能的にヤバいとか案じた俺たちは一瞬のアイコンタクトを取り、後ろに飛び退いて少し離れることで難を逃れる。


「ぐっ…ぐぁぁああああああああ!!」
「なんだこれ! こんなの聞いてないぞ!」
「ぅぁあああ! 助けてくれぇぇぇ!」


 魔法陣からドス黒いヘドロのような魔力が溢れだし、そこから伸びる無数の腕が周りにいた男達を呑み込む。


「おいおい…何がしてーんだよアイツら…?」
「どうやら土壇場で魂を売ったみたいですね…
 それにしてもアレは一体…」


 止まることなく溢れ出る黒い物体は少しずつ形を形成し、すぐに木の高さと遜色ない大型の人型に。
 ドス黒い見た目と強く歪んだ魔力で満たされた大きい人型のなにかに。

『…シィ…! 欲シィ…!』

「【鑑定】…[悪食の死霊王]…
 魔力を介する物質や生命体を食うモンスター…」
「確かにアイツはやべーってことはオレでもビリっビリに伝わってきてるぜ
 どーするよ、放っておいたらとんでもねーことになんだろ」
「ええ。 ここでなんとかしないと。」
「なら考えるより、まずは試しだっ」
 グググググ…ピュン!
 シーン…

「破裂しねぇ…外しちまったか」
「いえ、確かに当たってます。
 ヤツに弾の破裂攻撃が効いてないんです。」
「それってキツネの坊主のシッポと同じ感じか?」


 焼石に水ということが言いたいのだろうが、焼石に水も、ケリー&狐太郎の変化合装も、蒸気が上がるという反応があるだけまだマシだ。

 彼は狩人としての能力も高い。
 100m程度なら動いていようが戦っている最中だろうが片手間に狙える。無論威力は申し分ない。
 なんなら条件さえ揃えば1km離れていようとも自動車のフロントガラスに大ヒビくらいは入れられる。

 それが全く通じないということは…普通に耐久値が高いな。
 それに、マジックシューターは魔力の弾だから使い物にならないということでもある。


『欲シィ…! 欲シィ…!』

「うわっ こっち来たぞ!」
「考えてる暇は与えてくれないようですね…」
「しゃーねーなぁ、いくぞ!」
 バビューーンっ

「あっ ちょっと!」

「撃ってダメなら斬ってみなってなぁ!」


 脳筋のように叫びながらも、軽々とした身のこなしで敵の背後に回って、跳躍の勢いを活かして首の後ろを斬りつける…が

「なっ!?」
 ズブ…
「なんだ…!?」

 振り抜いたはずの剣は黒々しい身体に囚われ、全く動かなくなり、ヒット&アウェイで切り逃げするための跳躍の勢いと、動かない剣とに引っ張られて体勢を崩してしまった。

『欲シィ…!』

「どゔぁっ!!」

 黒いモンスターはおもちゃを取り合う子供のように、そのおもちゃを握って離さない小さな存在を振り放す。

 あの速度はまずい!

「テーリオさん! これを!」

 咄嗟に展開していたクナイのうちの何本かを振り飛ばされていく軌道の先に飛ばす

「こんのぉぉぉっ!」
 スカっ…
「へ?」

 命綱となるべきクナイの柄を掴み損ね、そのまま吹っ飛んでいく。 

「うわぁァァァァァァァァァァァァ!」
「テーリオさん!」

 その身を安定させるべく振り回していた手が懐にしまっていたある物の存在に気づかせる。

「まだだ!」

 取り出したのは祖父の形見であり、再出発の証でもある木製のゴムパチンコだ。

 グググググ…
「じいちゃん…頼む!」
 ピュンッ!

 遠征時に数多のクラッシュタートルを釣り上げた特製リールから伸びる糸がクナイの柄に巻きついて、釣り手を引き寄せる。

 あとはリールを離して着地するだけ。

「大丈夫ですか」
「あぁ、死ぬかと思ったぜ」
「よかった」
「よかねーだろ、武器取られちったんだからな」
「武器を取られた…」


 真っ黒いモンスターを観察すると、首の後ろに刺さって見えるパチンコ剣が急激に変色しているのと、さっきまで青々と茂っていた木々が崩壊している様子が目に入る。


「やっぱりすごい勢いで魔力吸ってるなぁ…
 だからこんな周りくどい方法で飛行船を」
「なんだ? 分かるように教えてくれよ」
「鉄球と剣に魔力を纏わせる訓練をした時の話は覚えてますか」
「そりゃ なんとなくはな」


 魔力にはいろんな使い方がある。
 その方法の1つに、制作者が武器に魔力を練り込んだり、使用者が武器に魔力を纏わせる方法がある。

 どっかのアニメで言うところ『武装色』や『黒刀』と言えば誰だって理解できるだろう。
 前衛型なら必須になる能力だ。

 木剣でも鉄の剣の攻撃を受け止め、鉄の剣でもミスリルやオリハルコンと打ち合えるようになるという。
 武具と使い手のポテンシャルを引き出す第二、第三の強化魔法と言ってもいい。


「魔力で武器が強くなるなら、その逆もあるということです。
 しかも魔力を抜かれた金属は、何もしてない金属よりも脆くなる。
 あんなのが飛行船にあたっていたら…」
「結界もお構いなしにぶっ壊れるな」
「かくいえ俺たちも危険なんですけどね」
「ってことは…あのバケモンを倒せないってことかよ!」
「いいえ、方法はあります。」
「まさか魔法も魔力も使わずに倒すとか言わねぇよなぁ
 あんなんに力づくなんて無理あんだろ」
「まぁ見ててください。 ちょっとした理科の実験授業です。」









 どんなに絶望的だろうと完全な生物というものは存在しない。

 サメは鼻先のロレンチーニ器官と呼ばれる場所を直接刺激されれば混乱する。
 ライオンだってネコの親戚である運命には逆らえず、水が苦手だ。

 それと同じで、あの手のモンスターは物理に優れないという弱点があるはずだ。
 普通なら剣での物理攻撃は有効なはずだが、それが効かないってことは…


「【 着装 】」
『【Burning up】』
「【ドラゴンウィング】」


 紅の翼を広げ、大きく動かして人工的に風を起こす。


「やっぱりね」


 爆風に煽られて、先ほどまで『黒い』しか見た目の情報源のなかった全貌とカラクリが露見する。

 欲望を具現化したかのようなデップリとした図体をした骸骨(スケルトン)
 顔のような模様…というか霊魂を撚り合わせたような君の悪い黒い霧

 ヤツに射撃も剣による一撃も効かなかったのは、魔力を黒い霧が吸い取って本体である骸骨に蓄積、吸い取った魔力で本体の物理耐性を強化していたのだ。


 となるとやることは簡単だ。
 霧を剥がして、露見した部位を攻撃力の高い物理技で狙い撃ちするだけ!
 ただいつも通り念動をつかっても、あの魂の霧を通り抜ける途中で魔力を吸われて威力が無くなるので…


「【マグネットボールS】 【マグネットボールN】」


 リニアやレールガンをイメージして…赤い電磁玉と青い電磁玉を規則正しく並べる。
 目的はもちろん、磁力で念動の力をさらに高める!

「発射!」
 ギュオン!

 バギィッ!
『ッ!!』

 肋骨の一本が砕け散る。

『ホシィ…モット…』
「欲しいならあるだけくれてやるよ 発射! 発射!」

 着弾した箇所から骨が飛び散り、死霊王が大きくのけぞる。

 さらに発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!発射!



 100あるクナイの大半を失った頃、地に足をつけていた死霊王もドスーーンと音をたててバラバラの骨となり地に落ちる。


「やったか!?」
「実験は成功…と。」
「スゲェ…」
「ただし、今ので倒せたら死霊王だなんて名前はつかないでしょう」


『欲シィ…ソノチカラ…寄越セ…』

「ね?」
「うそだろ!? まだ生きてんのか!?」


 砕けたはずの骨は逆再生をされた映像のように組み上がる。


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
『寄越セ…寄越セ…寄越セ…寄越セ…寄越セ…寄越セ…』


 その身の周りに大きな頭蓋骨を模した分体が囲む。
 カチカチと下顎を上下させ、迫ってくるその様は貴族社会の薄汚れた大人たちのソレにしか見えない。

 俺の脳裏にいろんな人の顔が映る。

 家族や仲間たち、依頼元の人たち、騎士団の面々、うろ覚えの患者たち


「お前の腹に…俺のチカラが納まるわけにはいかないんだよ」


 彼ら、彼女らのために多少無茶してしまうのは異世界人…いや、日本人の習性なのだろうか?
 自然と手がスマホ画面を操作

『【ITEM BOX】』

 空中に80cmほどの穴が空き、そこに手を突っ込み、ある物と一緒に引っこ抜く。


「俺は奪われることが大の嫌いでね」
「そいつはっ 太陽の剣!」


 太陽聖剣アマテラス。
 例の遠征時に出会った精霊の加護を得て手に入れたいわゆる正統派のチート装備だ。

 煌めきを上品に纏う剣を天に掲げ、その切先を標的に向ける。


「勝負だ死霊王!」
『ヨコセェェェ!』


 骸骨型の子機が襲ってくる。
 金色の炎が横一閃に斬り伏せる。

 次々に襲ってくる子機を2撃、3撃で薙ぎ払おうとするが…

「っ…!」

 なにかやたらと引っ掛かって動作に繋がらない。
 推理アニメの見逃してる手がかりみたいな違和感ではなく、野球観戦好きが実際にバッターボックスに立ったような物理的な…

 今まで目を背けていた…戦闘スキルの壁か!

 俺のスキル構成は本来ならファンタジー世界を無双するほど都合良くはない。

 どれだけチート装備で身を固めようと勇者にはなれないし、体力的な平均を見るならむしろヘタレもいいところだ。


「やばい…死ぬっ!」


 ピュンッ! シュルシュルシュルシュル! ググ…!

「!」
「しっかりしやがれ大せんせー!
 ここで死んだらオレがダンチョや下街のオッサン達に顔向けできねーだろうがっ!」


 そうだ…!
 俺がこんな百害あってロクな見返りもない公共事業に手を出したのって…

 仲間を、仲間のそのまた仲間達を、彼らの紡いできたモノを守りたくなったから。

 理由なんてその程度でいい。
 己を信じ、仲間を信じて戦っていれば必ず成就することをこれまで幾度となく教わってきた。

 今だって背中を預ける仲間がいる!

 余計なことは考えなくていい…もっと単純に考えるんだ!



 ぱっ…
 聖剣を手放して持ち替える。 念動というもう一つの手に。

「このっ!」

 スバッ!  ズバッ!  バスっ!


「慣れねー武器使ってっからスキだらけだバッキャロー!」
 グググググ…! ピュンッ!


 よしっ これならいける!


 フルパワーの加湿器のように無限に湧き出る黒い霧、そしてそこから生み出される頭骸骨型の手駒をバッサリと斬り、ジリジリと前に進んでいく。


『寄越セぇ! 寄越セェェェェェエ!』


 黒い霧を手元に集めて棒状に形成、さらにその先から弧を描いた刃を伸ばす。


「近接もいけますが?じゃないって…!」

 ブォォオン!
 キィンッ!!
「クッ!!」


 一撃即死のひと振りになんとか打ち合う。
 ギャリギャリと音を立てながら刃とヤイバがぶつかり、擦れ合う

「【創造】!!」


 絶え間なく襲ってくる分体には周囲の木々からダイヤ製のクナイで応戦する。


『寄越セ! 寄越セェェェェエエエエエ』
「やる訳ないだろうがぁぁぁぁぁああああ!!」


 互いに力をぶつけ合う。

 漆黒の鎌がパワーと魂の物量にモノを言わせる。

 が、こちらの力はそれより強く、溶かすかのように易々と斬り込む。


「はぁぁぁああああああ!!」


 全身の竜騎士装備の力を上乗せして

 ピシッ…ピシッ…ポキィン!

「俺を喰いたければ、前々前世くらいからやりなおせぇぇえ!!」

 鎌を失った死霊王に聖剣を突き立て、俺に残った力という力を聖剣に流し込む。



 ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…!
「きっつ…」
「スゲェ…勝っちまった…」

 ガクガク…ドサッ

「お、おいっ!」

 へっ…
「こんなとこで寝やがって…しゃーねーなぁ」






















 パチッ
「んっ…」

 窓から差し込む日の光に叩き起こされる。

「ここは…?」

 見覚えのない天井、固く冷たいベッドに薄っぺらい粗末な毛布

 牢獄にしては豪華な造りだが、人が住む部屋にしてはずいぶん質素な部屋に寝かされているようだった。

「イッテテ…え~っと…俺は何がどうなって?」


 ズキズキと痛む頭で記憶を辿るが死霊王に剣を突き立てたあたりで記憶がない


 あれから何があったのか、どれくらい経っているのかもわからないまま体感で1時間程度経っただろうか

 ガチャゴッ…っと少々立て付けが悪いっぽい音の後に、遠慮のないバァーーンという音と共に入ってくる気配が。

 入ってきたのは言うまでもなく…


「よっ 生きてっか?」
「生きてますけど…行儀もへったくれもない登場ですね」
「へへへっ 1日寝込んでたオメェもずいぶんなあいさつだけどな。
 ほれっ 食うか?」


 答えを聞く間も無く下投げでリンゴを放り投げてくる。

 それをキャッチすると腹の虫が雄叫びをあげてしまい我慢できず、口が勝手に貪りついてしまう。

 ムシャッ
「それで、あの後はどうなったんですか?」

 ムシャッ
「いろいろメンドーなことはあったがよ、なんとか創立祭はなんもなく終わったぜ」


 彼の話を要約…いや、翻訳するとこうだ。

 派手にやった手前、王都や周辺都市に多少の混乱こそあったものの、事態を察したフォンドバーグ団長をはじめ、国王陛下、第一騎士団長バスターの奔走により飛行船のフライトに影響なく済んだそうだ。

 その後、俺はテーリオさんに担がれて王都に運び込まれ、今は第三騎士団の宿舎の一室で寝かされて丸一日たってしまったらしい。


「地獄から出たバケモンをぶっ倒して王サマ助けて、貸し作ってんだもんなぁ
 胃がいてぇ、頭がいてぇって、真っ青の顔でアッチコッチ飛び回ってぜ」
「ですよね…」


 団長さんごめんなさい…
 近いうちに埋め合わせはしますから…!


「やってもやっても仕事が終わらん…
 リョー殿ぉ…いい加減にしてくれぇぇーーー!」
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感想 11

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みんなの感想(11件)

A・l・m
2022.06.04 A・l・m

ナマンダブ自体は市販小説なんかでもセリフに使われるくらいには普通の言葉なのでどうでもいい。

……特定宗教の祈りを載せるな!の意味ならそこは作者さん次第なのでやっぱりどうでもいい。(市販されてるし)

……鳥ゴーレムはびっくりした。

解除
とめきち
2022.06.04 とめきち

えたいのしれないおばちゃんに、簡単に手の内さらすんじゃないよ。
拘束されて、タダ働きさせられるよ。
ただでさえ、初対面から態度の悪いおばちゃんなんだから。
平和ボケした日本じゃないんだから、用心しなきゃ。
安直に信用しすぎなんだよ。
全員ぐるだったらどうするんだ⁉️

解除
マナ
2022.06.03 マナ

その前に間違えてる箇所を感想で送ってる話です

解除

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