輝夜物語

輝夜

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音楽の力

ハーメルンのギター弾き

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いよいよ当日がやってきた。
足のない人を迎えに行き、会場の準備を手伝っていただいた。

F◯cebookで繋がった、まだ逢ったことのない人達と出逢える良い機会でもある。

お茶やお菓子を用意していると

「おはようございま~す!」

春さんが来てくれた。

「何か手伝うことはありますか?」

と、すぐにお菓子を並べてくださった。

「春さん!ありがとう~!今日は、どんな風になるか、ドキドキだよ~!」

「ほんとですね~!まぁしぃさんは、あとは、自分に任せて!って言ってましたね・・・」

映画が終わった後は、全て彼にお任せしている。
打ち合わせもしていない。

わぁ・・・どうなるんだろう・・・

不安はあるが、それと同時に、未知なることへのワクワクがある。

「おはようございます。今日の上映会はこちらですか・・・?」

その後から次々と人がやってきた。

F◯cebookで知った、あの人やこの人・・・

似顔絵描きのニャ~さん、写真家のミシャさんや、カイロのチナさん・・・

ミーさんや、みゆ先生も到着された。

来てくれた皆の笑顔がとてもステキで、その笑顔にふれるだけで自分が癒された気がした。

「F◯cebookではありがとうございます!」

「こちらこそ、来てくださってありがとうございます!」

そして、彼がやってきた。

マウンテンマウスの『まぁしぃ』と呼ばれている彼だ。

「マウンテンマウスのまぁしぃです!今日はよろしくお願いします!!」

満面の笑みをたずさえて彼はやってきた。

「こちらは、奥さんのユリちゃんです!!」

とにかく明るく楽しく元気いっぱいで、人をワクワクさせる力がある。

この人が噂の『まぁしぃ』か・・・。

「こちらこそよろしくお願いします!映画が終わったあとは、全てお任せいたしますので!」

彼はニカっと笑って、オーケーサインを出した。

もうそろそろ時間だ・・・

人前で話をするのは苦手だが、そうも言ってはいられない。自分はどちらかといえば緊張して声が震えてしまうほうだ。

だから、挨拶は事前に心に決めていた。

上手くやろうとしないこと。

失敗しても大丈夫ということ。

失敗するくらいがむしろ丁度良いのだと。

「皆様、今日はお越しくださりありがとうございます。今から上映会をはじめさせていただきます。」

おじぎをすると、すぐにプロジェクターの再生ボタンを押し、部屋の電気を消した。

神様との約束・・・それは、胎内記憶のお話である。

子供達は、じっとはしていられないようだった。絵を描いて遊んでもらおうという考えは甘かったらしい。
暗くなったと思えば、走り回る子、グルグル探検する子。

そして、子供達は、いよいよ扉の外に出ようとしているではないか!!

お母さん達にも子供達のことは気にせずゆっくり観ていただくというのが今回の目的でもある。

私は子供達と共に部屋から出た。

子供達は自由そのものだ。部屋から出たと思ったら、今度は走り回りだした。
広い場所だから、思う存分走り回れる。

そうこうしてるうちに、
まぁしぃがギターを弾きながらやってきた。

満面の笑みで童謡を歌いながら歩く。

すると、子供達が彼に気づき、

なんと、彼の後ろに列をつくって歩き出したのだ。

え・・・何これ!?

これ・・・あれに似てる!!

そう!!ハーメルンのバイオリン弾き!!

ギターを弾き、歌いながら、子供達が行列をつくるその姿は、まさに、

『ハーメルンのギター弾き』

であった。



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