43 / 47
43
しおりを挟む
数日後の慰労会にはトキコさんも来た。
バイト代で買ったというきれいな若草色のコートを羽織って。
「仕事しないかって誘われた時は冗談でしょって驚いたけど、やってみるもんね。ファミレス終わってなけりゃ、続けてたと思うわ」
トキコさんはワインとホタテのアヒージョを交互に口に運びながら上機嫌だ。頬が赤い。
「私ももっとトキコさんと一緒に働きたかったです」
そう言って微笑む柳子の頬もお酒のせいで赤くなっている。青いベルベットのワンピースが素敵だ。
「ファミレスはなくなっちゃったし、私のモーニングライフもここで終わりね」
トキコさんは笑い、小さく吐息を漏らした。
あの、と僕は口を開いた。
「もしよかったら、『旋律』という喫茶店のモーニングを食べに行ってみてください。おいしいピザトーストとコーヒーが自慢のお店なんです」
アンさんとマークさんには、行き場を失ったファミレスの常連さんたちを受け入れてはもらえないだろうか、とお願いをしておいた。忙しいのが嫌いな彼らだから、断られるかもしれないと不安だったが、意外にもあっさりOKしてくれた。
「困った時はお互い様だもの」
うちでよかったらいくらでも来てでょうだい、サービスするわよ、と言ってくれた。
「お兄ちゃんのおすすめなら間違いないわよね。じゃあ、今度アヤメを誘って行ってみるわ」
トキコさんの笑顔を見て、僕はこくこく頷いた。
「ぜひ行ってみてください。外観はちょっとびっくりするかもしれないですけど、中は素敵ですから」
「どんな外観なの?」
「それは見てのお楽しみってことで……」
余計なことを言ってしまったかも。
それからトキコさんは、アヤメさんの話をした。最近ちょくちょくトキコさんの家に遊びに来ているらしい。泊まっていくことも多いとか。
「アヤメがいてくれてよかったわ。一人じゃ億劫で出かける気になれないとこも、あの子に誘われたら、じゃあ行こうかって気にもなるし。すぐ男に色目つかうところはどうかと思うけど、それだけ気が若いってことよね。あの能天気で明るいところは私も見習わなきゃって思うし」
いつになく饒舌なのはやっぱりアルコールのせいだろうか。
そのあと突然、店長が奥さんの妊娠をあかしたので、その場は一転お祝いムードに包まれた。出産予定日は春頃だという。
終わりと始まりを繰り返しながら人生は進んでいくんだなぁと僕はつくづく思った。
そして十一月。
僕は新しい職場で奮闘しつつ、エッセイ漫画の賞に無事応募をすました。
結果はともかく、ちゃんと完成させて応募できたということに満足した。
柳子とは最近あまり会えていない。
大学の授業に新しいファミレスの仕事。いろいろやること、覚えることが多くて、体力には自信がある柳子も何度か体調を崩した。
そんな忙しい彼女のために、僕は桃色おにぎりを作って彼女の部屋の前に置いている。
やりはじめてみると、これが意外と大変で、当然だけど寝坊ができない。それに、お米を毎朝炊かなければいけないのでかなりの手間だ。冷凍ご飯を使うとおいしくできない。鮭フレークを入れて握って、桜でんぶをまわりにまぶすのも手間がかかる。それから部屋の前まで置きに行かなくてはならない。本当におにぎりの差し入れは大変だ。
それを毎日欠かさずやってくれてたんだから、いまさらながら、柳子には頭が下がる。それを、「食べきれないから冷凍庫にためてる」なんて言って、本当に申し訳なかった。
ということで、怠惰な自分には毎日続けることは困難だと思い知ったので、週に二回、月曜日と金曜日の朝だけおにぎりを届けることにした。
律儀な柳子は毎回お礼を忘れない。帰宅すると、僕の部屋のドアの前にお菓子が置いてある。アメとかチョコとかガムとかグミとか、たまにコンビニスイーツなこともあって、けっこう嬉しい。僕もそういうお礼をすべきだったのに、しなかった。本当に反省することばかりだ。
ということで、十二月の柳子の誕生日にはすごいサプライズを用意しようと思った。
でもサプライズなんてしたことないので、いいアイデアが浮かばない。
「そういうのは自分で考えな」
困って巧を頼ったのだが、彼はじろりと僕を睨むとそう言い放った。
「彼女がいねー俺がなんでお前らのバースデーイチャイチャの計画たてなきゃならんのだ」
巧は最近また、アプリでデートしてた女の子にふられたらしい。
「そういうのって、他人が考えたのだってあとで知ったら、ちょー興ざめだから気をつけたほうがいいよー」
茉美もスマホをいじりながら言う。
場所はいつもの学食。お昼ご飯を食べる学生たちで周囲はがやがやしている。
「そうそう。イマイチでも自分で苦労して考えるのがいいんだって」
樹奈までがそう言ってカレーをぱくぱく食べる。
「それよか、樹奈。着物着て落語とかよくない?」
「よいねー。落語って生で聞いたことないなぁ」
「わたしもー」
茉美と樹奈は浅草を着物で散策する計画をまたたてている。前回僕は行かなかったけど、今回は参加するつもりだ。
夏休み明け、茉美と樹奈はすっかり元通りになっていた。どちらから歩み寄ったのかはわからないが、またこうして四人で一緒にいることが増えた。
もちろん、茉美はゲームサークル、樹奈はスケボーやバイトで忙しいことには変わりない。でも、大学にいる時はこうして一緒に昼ご飯を食べている。
「そういや、このまえ、松角先輩に声かけられたよ」
巧は思い出したように言って茉美を見る。
「『茉美、大学最近来てますか? 連絡つながらないんですけど』って」
それを聞いた茉美は鼻を鳴らした。
「なにをいまさら」
茉美と松角先輩はいまも微妙な関係のままだ。
「私が連絡しても無視してばっかのくせに」
「返事してないの?」
樹奈が苦笑いしながら訊く。
「相手と同じことしてるだけだよ」
「すねてんのかぁ~。茉美ちゃん、かわい~い」
じろっと茉美に睨まれて、巧は小さく(すみません)と謝った。
「サプライズにこだわるより、二人に関係のあるものでお祝いしてあげると喜ぶんじゃない? 思い出の場所に連れていくとか」
優しい樹奈は何のかんのと言って、やっぱりきちんと助言をくれる。
「思い出の場所か……」
ファミレスぐらいしか思い浮かばない。
柳子と出会ってから、一緒に行った場所はファミレス、正子さんち、『旋律』、カレー屋、コンランドリー、駐車場……。
どこも誕生日のサプライズにはふさわしくない気がする。
「ひとつも思い浮かばないの?」
樹奈はちょっと呆れた顔をしている。
「ほんとに付き合ってるの?」
茉美まで疑わしそうに僕を横目で見る。
「あ、この話はもう終わりで」
慌てて話を終わらせた。
やっぱり巧の言う通り、「自分で考えな」ってことだな。
*
バイト代で買ったというきれいな若草色のコートを羽織って。
「仕事しないかって誘われた時は冗談でしょって驚いたけど、やってみるもんね。ファミレス終わってなけりゃ、続けてたと思うわ」
トキコさんはワインとホタテのアヒージョを交互に口に運びながら上機嫌だ。頬が赤い。
「私ももっとトキコさんと一緒に働きたかったです」
そう言って微笑む柳子の頬もお酒のせいで赤くなっている。青いベルベットのワンピースが素敵だ。
「ファミレスはなくなっちゃったし、私のモーニングライフもここで終わりね」
トキコさんは笑い、小さく吐息を漏らした。
あの、と僕は口を開いた。
「もしよかったら、『旋律』という喫茶店のモーニングを食べに行ってみてください。おいしいピザトーストとコーヒーが自慢のお店なんです」
アンさんとマークさんには、行き場を失ったファミレスの常連さんたちを受け入れてはもらえないだろうか、とお願いをしておいた。忙しいのが嫌いな彼らだから、断られるかもしれないと不安だったが、意外にもあっさりOKしてくれた。
「困った時はお互い様だもの」
うちでよかったらいくらでも来てでょうだい、サービスするわよ、と言ってくれた。
「お兄ちゃんのおすすめなら間違いないわよね。じゃあ、今度アヤメを誘って行ってみるわ」
トキコさんの笑顔を見て、僕はこくこく頷いた。
「ぜひ行ってみてください。外観はちょっとびっくりするかもしれないですけど、中は素敵ですから」
「どんな外観なの?」
「それは見てのお楽しみってことで……」
余計なことを言ってしまったかも。
それからトキコさんは、アヤメさんの話をした。最近ちょくちょくトキコさんの家に遊びに来ているらしい。泊まっていくことも多いとか。
「アヤメがいてくれてよかったわ。一人じゃ億劫で出かける気になれないとこも、あの子に誘われたら、じゃあ行こうかって気にもなるし。すぐ男に色目つかうところはどうかと思うけど、それだけ気が若いってことよね。あの能天気で明るいところは私も見習わなきゃって思うし」
いつになく饒舌なのはやっぱりアルコールのせいだろうか。
そのあと突然、店長が奥さんの妊娠をあかしたので、その場は一転お祝いムードに包まれた。出産予定日は春頃だという。
終わりと始まりを繰り返しながら人生は進んでいくんだなぁと僕はつくづく思った。
そして十一月。
僕は新しい職場で奮闘しつつ、エッセイ漫画の賞に無事応募をすました。
結果はともかく、ちゃんと完成させて応募できたということに満足した。
柳子とは最近あまり会えていない。
大学の授業に新しいファミレスの仕事。いろいろやること、覚えることが多くて、体力には自信がある柳子も何度か体調を崩した。
そんな忙しい彼女のために、僕は桃色おにぎりを作って彼女の部屋の前に置いている。
やりはじめてみると、これが意外と大変で、当然だけど寝坊ができない。それに、お米を毎朝炊かなければいけないのでかなりの手間だ。冷凍ご飯を使うとおいしくできない。鮭フレークを入れて握って、桜でんぶをまわりにまぶすのも手間がかかる。それから部屋の前まで置きに行かなくてはならない。本当におにぎりの差し入れは大変だ。
それを毎日欠かさずやってくれてたんだから、いまさらながら、柳子には頭が下がる。それを、「食べきれないから冷凍庫にためてる」なんて言って、本当に申し訳なかった。
ということで、怠惰な自分には毎日続けることは困難だと思い知ったので、週に二回、月曜日と金曜日の朝だけおにぎりを届けることにした。
律儀な柳子は毎回お礼を忘れない。帰宅すると、僕の部屋のドアの前にお菓子が置いてある。アメとかチョコとかガムとかグミとか、たまにコンビニスイーツなこともあって、けっこう嬉しい。僕もそういうお礼をすべきだったのに、しなかった。本当に反省することばかりだ。
ということで、十二月の柳子の誕生日にはすごいサプライズを用意しようと思った。
でもサプライズなんてしたことないので、いいアイデアが浮かばない。
「そういうのは自分で考えな」
困って巧を頼ったのだが、彼はじろりと僕を睨むとそう言い放った。
「彼女がいねー俺がなんでお前らのバースデーイチャイチャの計画たてなきゃならんのだ」
巧は最近また、アプリでデートしてた女の子にふられたらしい。
「そういうのって、他人が考えたのだってあとで知ったら、ちょー興ざめだから気をつけたほうがいいよー」
茉美もスマホをいじりながら言う。
場所はいつもの学食。お昼ご飯を食べる学生たちで周囲はがやがやしている。
「そうそう。イマイチでも自分で苦労して考えるのがいいんだって」
樹奈までがそう言ってカレーをぱくぱく食べる。
「それよか、樹奈。着物着て落語とかよくない?」
「よいねー。落語って生で聞いたことないなぁ」
「わたしもー」
茉美と樹奈は浅草を着物で散策する計画をまたたてている。前回僕は行かなかったけど、今回は参加するつもりだ。
夏休み明け、茉美と樹奈はすっかり元通りになっていた。どちらから歩み寄ったのかはわからないが、またこうして四人で一緒にいることが増えた。
もちろん、茉美はゲームサークル、樹奈はスケボーやバイトで忙しいことには変わりない。でも、大学にいる時はこうして一緒に昼ご飯を食べている。
「そういや、このまえ、松角先輩に声かけられたよ」
巧は思い出したように言って茉美を見る。
「『茉美、大学最近来てますか? 連絡つながらないんですけど』って」
それを聞いた茉美は鼻を鳴らした。
「なにをいまさら」
茉美と松角先輩はいまも微妙な関係のままだ。
「私が連絡しても無視してばっかのくせに」
「返事してないの?」
樹奈が苦笑いしながら訊く。
「相手と同じことしてるだけだよ」
「すねてんのかぁ~。茉美ちゃん、かわい~い」
じろっと茉美に睨まれて、巧は小さく(すみません)と謝った。
「サプライズにこだわるより、二人に関係のあるものでお祝いしてあげると喜ぶんじゃない? 思い出の場所に連れていくとか」
優しい樹奈は何のかんのと言って、やっぱりきちんと助言をくれる。
「思い出の場所か……」
ファミレスぐらいしか思い浮かばない。
柳子と出会ってから、一緒に行った場所はファミレス、正子さんち、『旋律』、カレー屋、コンランドリー、駐車場……。
どこも誕生日のサプライズにはふさわしくない気がする。
「ひとつも思い浮かばないの?」
樹奈はちょっと呆れた顔をしている。
「ほんとに付き合ってるの?」
茉美まで疑わしそうに僕を横目で見る。
「あ、この話はもう終わりで」
慌てて話を終わらせた。
やっぱり巧の言う通り、「自分で考えな」ってことだな。
*
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ヤクザに医官はおりません
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
彼は私の知らない組織の人間でした
会社の飲み会の隣の席のグループが怪しい。
シャバだの、残弾なしだの、会話が物騒すぎる。刈り上げ、角刈り、丸刈り、眉毛シャキーン。
無駄にムキムキした体に、堅い言葉遣い。
反社会組織の集まりか!
ヤ◯ザに見初められたら逃げられない?
勘違いから始まる異文化交流のお話です。
※もちろんフィクションです。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる