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鈴の求む場所編
しおりを挟むはやとはミオンとなにやら話し込んでいた。
「いやぁーそう思っただけだよ??エヘッ」
「もぉー!!イライラするわねぇー!!
だから、どぉーしてそう思ったのよ!!」
「だって、鈴はロックと記憶に反応するように思えたから…あと、道と…デショー??」
「まぁー、確かにそうね、何も無いのに鳴り響くのはおかしいし…」
「だろぉー!!!ヘエエッ」
はやとは楽しそうに話をしていた。
後ろのソファーで亞希は寝ていた。
ミオンははやとに言った。
「よしっ!それじゃー面倒はカノンにでも見てもらうとして
あんた達は記憶を探して来なさい!
行く宛が見つからないなら、鈴を最初に見つけた場所にでも行ってみるといいわ。」
「ぅん…」
「そぅ、それじゃー最初の目的地は決まったわね!」
はやとはミオンをじぃーーーっと見つめていた。
「...何よ…」
ミオンがそう言うと、使い魔の札がはやとの額をペシッっとはたく。
「いてっ…痛いよぉー…」
「何見つめてんのよ。」
「いやだって…[捕獲する]って言われたから…
てっきりここから出してくれないのかと…
出したとしても、君たちと一緒なのかな?って
そう思ってたから…」
「...ふぅー…
私だってそうしたいのはやまやまよ……
でも、こっちにも色々あるのよね……
あっそうだ!!
外に出るなら、ついでに仕事もあげるわ!!
ウフフフフ」
ミオンはそう言って書類棚をガサガサとあさり出した。
「何か、楽しそうだね。」
「ハイ!これ!」
ポンっと書類を手渡す。
写真が載っているその書類は何枚も重なっていて
ページをめくっていくはやと。
「その紙に載ってる街はね、あんたと一緒の
私達の世界奴と契約した違法者が居て
そいつが殺人を繰り返している…
それを止めて欲しいのよ。時間切れになる前に。」
ミオンの説明中、はやとは書類をペラペラとめくっていた。
最後のページを見た時、はやとは目を疑った。
そこに載っていた写真は
生首が地面に転がっていて、コメカミを鋭い刃物でえぐられたようなものだった。
「うわ………見なきゃ良かった……」
「悪いけど、私達は調べなきゃ行けないことがあって行けないの。
だから、代わりに行ってきてよ!
間に合うなら…契約者を連れてきて欲しい…
間に合うなら...ね…」
「...??いいよ、行っても…。
契約者がいるならロックもいるはずだもんね。」
「そうね。」
「嫌だぞ!!!
どーして寄り道なんてしなきゃならない!!」
「...起きたわね...」
「...起きたね...」
「私達の目的は、私の記憶探しのはずだぞ!!
はやと!!!」
「亞希…??怒こってる??」
「まぁーっ…分かってるわよ…そんな事くらい…
行く途中にある街だから、お願いしただけじゃない。」
「でもさぁー亞希!
もしかしたらココにも亞希の記憶あるかもしんないよ??」
「なに!?」
「あの鈴に入っていた記憶は、玩具箱に繋がる
道を開いた…そしたらそこからロックが出てきた。
そこから考えると…
ロックが居る場所に記憶がないって事はないと思うよ?だろ??」
「...うっ…ぅん…ガキが……」
「ん?なんか言った??」
「さっすがはやとくぅ~ん♪
わかってるぅ~♪♪どっかのバカ猫と違って♪」
「黙れーー!!
...まぁーいいわっ…私は優しいから。
そんな仕事、一瞬で終わらせて記憶探ししてやる。
だから、任されてもいいぞ!!」
「じゃっ決まりね!さっそく、荷物を……
カノンーー!カノンーー!!」
ミオンが呼ぶとタバコの火を消し振り返る。
「なんだ?」
「あなたも準備しなさい!!」
「あぁー…わかった…」
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
支度が終わった亞希とはやとが外に出ると
ミランとミオン、カノンがいた。
「おまたせぇー!」
「遅いわよ!!全く……」
「でも、大丈夫よ…まだミオンの飛竜が来てないから。」
「ひっ…飛竜...??」
「そうよ!飛竜…あんた知らないの??」
「あんなのアニメとかファンタジー映画とかでしか見ないし…」
「私が契約しているのはこの2枚の札だけど
私は影を司る魔女。
飛竜と言っても、真っ黒な影の飛竜。」
「えっ、俺達飛竜に乗って行くの?」
「なわけないでしょ?
馬車くらいわかるわよね?」
「あぁーそれくらいなら…」
「馬車の馬が飛竜になった感じよ!」
「わかりやすい説明です...
えっちょっと待って!!その飛竜って誰が操縦ってか誰がそのっ...」
「言いたい事はわかるわ。
安心しなさい。飛竜を操るのも私の力で出す
人形の影よ!」
「安心した。」
すると、ガタンガタンと音を立てやってきた。
馬車の飛竜バージョンみたいなその乗り物。
目の前で泊まると、飛竜を繋ぐツナをイスに置き
影が降りてきた。
「おっそいわよ!!
私を待たせるなんていい度胸ね!!」
お怒りモードのミオンにペコペコと頭を下げる
「早く荷物を積んではやと達を案内しなさい!!」
そう言われて、影は早足ではやとたちの荷物を持ち
こちらへと言っているように手を飛竜車に向けた。
ミオンは影の飛竜を撫でる。
「少し長い旅になるかもしれないけど…
頑張ってね!」
飛竜はミオンに頬ずりする。
すると、影がミオンのそばに来る。
「できたの?」
コクンっと頷く影。
「そぅ、それじゃー出発ね!!
カノン!2人が喧嘩しないようにちゃんと見ててよね!」
「あぁ…」
影が中に入った3人にペコっと頭を下げると
扉をしめる。
外にいるミランとミオンにも頭を下げる。
「気を付け行ってらっしゃい。」
影は深く頭を下げると飛竜のツナを持つとイスに座り
ツナを振る。ファシッっとはたく音がすると
飛竜が走り出す。
ミランは静かに見送る。
ミオンの札がペラペラと手を振るように見送った。
ガタンガタンと揺られながら街に向かう飛竜車。
はやとは楽しそうに笑っていた。
「(あぁーどんな街なんだろーか…
楽しみだなぁ~♪)」
「夜には着く。」
カノンのその言葉を最後に飛竜車の中は会話もなく
街に向かった。
亞希も少し不安気に窓の外を眺めていた。
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