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ゆぅちゃん

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家族殺し編 (呪)

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亞希あき!亞希!?ちょっとこっちに来なさい!!」

家中に響いた、甲高い声にびっくりした亞希が急ぎ足で、自分の部屋から母の居るリビングへと向かった。

「なぁに?お母さん…」

「なぁに?じゃないわょ!!アンタまた同じ事を言わせる気!?」

「えっ!?なっ…何??亞希…何かした??」

何について叱られてるかわからない亞希は、母にそう問うと、母は亞希の長く綺麗な髪をクシャっと掴み、キッチンまで引っ張った。

「痛い!痛い!痛いょママ!!」

「亞希!!これを見なさい!!私、昨日、家を出る時なんて言った!?食べたら食器くらい洗ってっていったよね?なんでそのままなの!?」

母は、洗い場に散らかっているお皿を指さして言った。

「あっ…」

「あっ…。じゃないのよ!!何回言わすの??」

「ごっごめんなさい!!!」

「ごめんなさいじゃないでしょぉー!毎回、毎回、同じ事ばっかり言わせて!!それくらいしなさいよ!!
アンタ女の子でしょ!!」

「ごめんなさい!ごめんなさい!!」

「ったく、なんでアンタは言うことを聞かないのよ!」

「うぅー…」

母は、掴んだ亞希の髪を離して、自分の頭を掻く。

「でも…ママ聞いて…。」

亞希が何かを言いかけた時、母は亞希を睨みつけ、亞希の頬をめがけて、手をあげた。

バチンッッッ!!!!

「言い訳するな!!」

「ヴ……うぅっ……うわーーんっっ」

母に強く打たれた亞希は、あまりの痛さに泣き出した。
その泣き声に更に苛立った母は、イライラをぶつける様に亞希に当たった。

「うるさい!!」

バチンッッッ!!

バシッッッ!!

ドカッッッ!!

殴ったり、蹴ったり、そしてまた殴ったり…
亞希は、壁に強く打ち付けられた。

「わぁぁああぁあぁぁぁんっ」

娘の泣き声で目を覚ました父が駆けつけてきた。

「…っ!?秋恵あきえ!!一体どうしたんだ!?」

「アナタ…亞希ったら、また言ったことしないで遊んでたのよ!」

「…だからって、こんなに叩かなくたって…亞希大丈夫か??」

「うっ…ぅん…。」

「アナタ!!甘やかさないでよ!!女の子なんだし、家事が出来るようにしつけてるだけじゃない!」

「だからって、叩くことないだろ!!」

父がそう強く怒鳴ると、秋恵ははを食いしばって、悔しそうに俯く。

「亞希、大丈夫か??痛かっただろ…ほら、お部屋に戻りなさい。」

父にそう促された亞希は、コクリと頷き、涙に濡れた顔を服の袖で擦りながら階段を上り、部屋に戻った。

亞希がリビングを出たのを確認した父が秋恵に話しかける。

「秋恵は少し厳しくしすぎだょ…まだ中学生なんだから、家庭科の授業だってあるんだし……」

「……。アナタは、甘すぎるのよ。」

秋恵はそう言って、リビングを後にした。

その頃、部屋に戻った亞希は、ベッドの上で、体育座りしていた。

(ママはきっと亞希のこと嫌いなんだ…だからあんなふうに力いっぱい殴ったりするんだ…。
ママなんか嫌いだ…!!大っ嫌いだ…!!
ママなんか……………)

            『死んじゃえばいいのに…』

《ドクン...》

亞希は、そう呟くと、なにかに操られたように机に向かいルーズリーフを取り出し、母の名前をフルネームで書くと、携帯に付けていたブードゥー人形のストラップを力ずくで引っ張った。
そして、ブードゥー人形をバラバラにちぎった。

頭...

胴...

右腕...

左腕...

右足...

左足...

無惨な姿になったブードゥー人形を、母の名前を書いた紙の上に置いた。

秋野しゅうの  秋恵あきえ

       〇
  ― │ー
    /   \


亞希は、紙と紙の上のバラバラになったブードゥー人形をみつめると、不気味に笑った。

「ヒシッ…キシシシシシシシシシシ…」

何かに取り憑かれたかのように笑い続ける亞希。

けたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけたけた

笑いが止まった途端、スクっと立ち上がり、亞希は俯いたまま、フッと静かに笑った。
亞希はじーっと机の上の紙と、紙の上のブードゥー人形を見つめていた。

ずっと...ずぅーっと...



そして、夜。
リビングでは、夕食を作り終えた秋恵がテーブルに料理を並べていた。
しばらくして、夕食の準備が整った秋恵は、秋斗あきとを呼びに部屋に戻る。

「アナタ、夕食ができたわょ。」

「あぁ、分かった、すぐ行くよ。」

返事を聞いた秋恵は次に亞希を呼びに行く。
部屋の前でコンコンっとノックした後

「亞希、ご飯できたから、したにおりてきなさいよー!」

部屋の外から秋恵の声が聞こえ、亞希はハッとした。

「ぅん、わかった…すぐおりるね…」

亞希の返事を聞いて、秋恵はリビングに戻る。
秋斗は自分の席についている。
冷蔵庫から、キンキンに冷えたビールを取り出し、グラスと一緒に、秋斗の前に置く。
すると、亞希がおりてきた…リビングに入って来たと思ったら、立ち尽くしていた。

「何してるのよ亞希!早く座りなさいよ!食べれないでしょ!?」

亞希はそれでもずっと立っていた。

「亞希!!早く座りなさい!!」

そう言って秋恵は亞希に近づく。
そして、亞希!!と強く怒鳴ると亞希は

「呪いが完成するよ...。」

ボソッと言った。

「何?何か言った??」

秋恵がそう言うと、亞希は、さっきの紙と紙の上に置いたブードゥー人形を秋恵に見せた。
ブードゥー人形が落ちないようにセロハンテープでしっかりと止められていた。
それを見た秋恵がヒッ…と小さく怯えた声を出した。

「なっ…何よコレ!!何のつもりよ!!亞希!いい加減にしなさいよ!!!」

そう言ってまた、亞希を殴ろうと手をあげようとした。

「その手!!その手がいつも…いつも亞希を叩く!!
優しく撫でてくれるより、叩くのにばっかり使うそんな手!!要らない!!!」

亞希がそう言って秋恵の右腕を強く睨む。
秋恵と亞希の言い合いにため息をこぼしながら秋斗が2人に目を向けたその時...
秋恵の右腕が飛んできた...。

秋恵も秋斗も状況が掴めなかった。
秋斗は目の前の腕が一体なぜ飛んできたのか...
秋恵はどうして自分の右腕が無くなったのか...

「.........!?ぁぁあああぁぁあぁぁああ!!!!」

叫びと同時に込み上げてくる痛み。
秋恵の叫びを聞いて、秋斗もやっと状況を把握する。

「なっ!?なんだ!?いっ…一体どうなってんだ!!」

「痛い…!!痛い!!!!やぁぁあああぁぁあぁぁああ!!!!」

「ママ…分かるょ亞希もね、亞希も痛い思いいっぱいしたから、ママが痛いの、亞希は分かるょ…」

亞希はそう言ってニコッと笑う。

「アンタ!!何したのよ!!」

「ママが亞希をまた叩こうとしたから、要らなくなったから取っちゃった。」

「何意味わからないこと言ってんのよ!!」

秋恵はそう言ってまた亞希に向かっててをあげる。

バチンッッッ!!!!

「うっ…うぅー…また叩いた…左腕も亞希を撫でてくれないんだね…左腕も亞希を叩くんだね…左腕も亞希を泣かすんだ...そんな左腕も亞希は要らない!!!!」

そう亞希が言い放つと、秋恵の左腕が宙を舞う。

「いやぁぁあああぁぁあぁぁあ!!!!」

秋恵が血だらけになって叫び声をあげる。
秋斗はもぅ目の前の光景に怯えて声を無くしていた。

「亞希を叩いた罰だょ…コレでママはもぅ亞希を叩けないね?さてと…足だけでどうしようか…?亞希とお散歩でもしてくれる?」

「あぁ…アンタ…ばっ…馬鹿じゃないの。??ママはね、アンタと遊んでるほど…ひっ……ひまじゃ…ない…のよ…
散歩なんて行かないわょ...!!!」

「ママはいつだって、暇じゃないって言って亞希と遊んでくれなかった…。
発表会だって…運動会だって…ママは来てくれなかった。
亞希より仕事…仕事って…そんなママの足なんてっ!!」

「要らない!?」

「そぅ…いらない…ママの足なんて2つとも要らない!!!!」

そう言うと秋恵の両足が宙を舞った。
秋恵はドスンと尻餅をついた。

「やぁぁあああぁぁあぁぁあ!!!!いっいたい…痛い…!!」

「コレでママはずっと亞希の傍に入れるね、手も足もないママ…亞希を叩けないし、蹴ったりも出来ない…亞希に意地悪するものが無くなったね!」

亞希が嬉しそうに言う。

「い…イカレてるわ…馬鹿みたい…アンタってホント馬鹿ね!」

「どうして?どうして馬鹿だなんて言うの?亞希は嬉しいんだよ?ママは嬉しくないの?」

「当たり前でしょ!?嬉しいわけがない!!ホント馬鹿ねな子ね!!私は馬鹿は嫌いなのよ!!」

「...ママ…亞希の事…嫌いなの…?」

「えぇ、そうょ…嫌いよ!!大っ嫌いよ!!」

「止めてよ!どうしてそんな事言うの!?」

「嫌いだから、大嫌いって言ってるの!そんなことも分からないの?ホント馬鹿ね!!」

「イヤイヤ!!馬鹿なんて言わないで!」

「何!?今度は口でも取るの!?やって見なさいよ!今更何も怖くないわょ!!」

「やだ!!亞希そんな事しない!!ママ大好きだもん!」

「私はアンタなんか嫌いよ!」

「やめて!!」

「私はアンタなんか大っ嫌いよ!!」

「やめて!!」

「アンタなんか!!」

「ママ…」

「アンタなんか…」

「ママ…やめて…」

「アンタなんかぁー!!」

「ママ…やめて…言わないで…!!」

「アンタなんか生まれてこなければ良かったのよ!!」

「いやぁぁあああぁぁあぁぁあぁぁあああぁぁあぁぁあ!!!!!!!!」

亞希の叫び声と同時に、秋恵の首が飛んだ。
リビングが血で染まっている。
秋斗は錯乱していた。

「亞希ぃ~ほぉ~ら今日ぉ~はぁ~たこ焼きだぞぉ~
綺麗にまん丸たこ焼き作れるかなぁ~??」

目の前の状況を受け入れられない秋斗は狂っていた…
そんな秋斗を静かにみつめる。
秋斗はまだブツブツと何か言っている。

「うるさい。」

亞希がそう小さく言うと、テーブルの上の千枚通しがふわふわと浮き上がり、秋斗の眉間に突き刺さった。

「グフッ…!!」

キヒッ…キハハハハハハハハハ
母親と父親、2体の死体を見て、亞希は笑いだした。

「死んでるよ…死んでるよ……死んでるよ!!
キハハハハハハハハハ!!
最高の死に化粧だねぇ~
キハハハハハハハハハ!!!!」

疲れた亞希は脱衣場で返り血を浴びた服を脱ぎ、着替えて自分の部屋に戻った。
ベッドに仰向けに寝転ぶとそのまま眠りについた。

翌朝。。。5時。。。
昨日の出来事を思い出した亞希はリビングに向かった。
血の匂いが充満した部屋。
亞希は臭い。とつぶやくと、黒いビニール袋を取り出すと
バラバラにななった秋恵の死体を詰め始めた。
亞希は冷静だった。
秋斗の死体は物置からノコギリを持ち出して、丁寧に刻んだ。
死体を詰めたビニール袋を1度お風呂場へと運び、リビングの掃除をした。
血で染まった絨毯をハサミで細かく切ってゴミ袋へ入れて
フローリングを拭いた雑巾もゴミ袋へ…

冷蔵庫に貼ってあったゴミ出し表に目をやると、都合よく、今日はゴミの日。
何の躊躇もなく、玄関にゴミを出した。
勿論、お風呂場に置いた死体ごみも出した。
亞希は、学校へ行く準備をした。
お風呂に入り、朝食を済ませ、テレビをつけ天気予報を見ていた。

「今日は晴れか…。」

すると、チャイムがなる。

ピーンポーン。

亞希は、ハッとして、モニターを見に行く。
そこに立っていたのは、近所に住む、友達の大屋おおや みさだった。
通話ボタンを押して返事をする。

「はぃ。」

「亞希ぃー?おはよぉー!一緒に学校にいこー!」

亞希は時計に目を向けた。

(あぁ、もぅそんな時間か…)

「ちょっとまっててぇー!鞄取ったらでるからー!」

「わかったぁー!」

亞希はみさの返事を聞くと、自分の部屋に戻り、鞄を取って、戸締まりの確認をして、家を出た。

「お待たせー!」

「んーん!じゃいこっかぁー!」

「ぅん♪」

歩き出した時、前からゴミ収集車が見えた。
曲がり角を曲がる時、後ろを見ると、家の前のゴミ袋は
ちゃんと収集されていた。

「亞希??」

「ん?」

「どうかした?忘れ物?」

「んーん、何でもない…」
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