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ほなさいなら
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「こんなことを聞くのもあれだけど、父親は?」
「人間や、まぁ母ちゃんが居のうなってすぐ死んでもうたんやけどな」
ええー、うっそー。だってヴィザルは4メートルぐらいの巨体だぜ、それが人間となんて……無い無い、あり得ない。
「いや、あれやで。母ちゃん普段は【人化】スキルでワイと同じくらいの身長で、しかもわりと美鬼やで」
よほどひきつっていたのだろう私の顔を見てヒバチが補足を入れた。
「人化スキル?」
「ワイもようわからへんねんけど、母ちゃんいわくレベル100超えた魔者がたまぁに授かるスキルらしいで」
授かる……か。
「どないしたんや難しい顔して」
「いや、なんでもないです」
「つーかタラちゃん他人行儀はやめようや」
「タラちゃんって誰がやねっ……だっ!」
「タタラの兄ちゃんやから略してタラちゃんやがな」
「タラちゃんか、いいのう、妾もこれからタラちゃんと」
「絶対呼ぶな!!」
「かまへん、かまへん、ガハハハ」
「フィン!フィン!」
私がかまうわ!勘弁してくれよまったく。楽しそうな雰囲気にマロフィノが吠えながら部屋を走り周る。
「さてと。ほんならワイはこれで」
「これでってどこへ行くんじゃ?」
「どこ、言われてもアレやけどとりあえずぶらり旅や」
「ぶらり旅ってお前」
「ギルドにはもう戻れへんしフリーの冒険者でもやってみるわ」
ギルドに戻れないって俺に負けただけでどんだけ揉めてんだよ。さすがにエヴァさんだって追放まではしない……と思う。
「ほな、さいなら」
部屋の入り口の扉を閉めながら別れの挨拶を一方的に言い放ち出て行ったヒバチを追いかけて私は部屋を飛び出し、日が沈んだばかりでまばらに明かりが灯り出した宿泊施設の歩道で少しだけ大きな声で。
「待て!」
「なんやタラちゃん」
「それはやめろ!」
「ハハハ、ほんでなんやねん」
誤魔化すように笑うヒバチに駆け寄りアイテムボックスから取り出した【物】を手渡す。
「これは……石?いや……まさか……」
手渡された【物】を見てヒバチの表情が驚きへと変わり物凄い声量の叫び声の後。
「くろっ!黒っ!黒い魔石!!なんや!?なんやねんコレっ!?国宝級の秘宝!?黒い魔石!?なんや!ホンモン!?はぁ!?」
「お守りだ、やるよ」
「お守りってタラちゃんこんなん持っとったら逆に危ないで」
「鬼人ヴィザルの魔石だ」
「……」
その一言にバタバタとわめき散らしていたヒバチが真剣な顔で魔石を見つめている。
「それがどんなに価値があるものだとしても、ヒバチ以上にその魔石に価値を見出せるヤツはいないと思うから、やるよ」
「……きに……おおきにやで」
両手で大切に魔石を包み、うつむきながら魔石を包んだ両手を額に当て何度も繰り返されたヒバチの感謝の言葉は小さな声で震えて、ところどころしか私の耳には届かなかったが、私の心に深く突き刺さる。
魔者の母は死ねば遺体も残らず灰になって消える。それが仇である私から、思いがけない形見を渡せれたヒバチの心情は私の想像力では理解できないものだろう。だが、このままヒバチと別れることはどうしてもできなかった。
「タラちゃん、ワイはアンタのことこれっぽっちも恨んでへん、ホンマやで。アンタが倒してくれへんかったら母ちゃんは人をぎょうさん殺してまうところやった。だから、ホンマにおおきに」
いったいヴィザルに何があったのか、それを尋ねようとしたその時。
「ヒバチ!!」
「誰や!?」
女性に名前を叫ばれ振り返るヒバチ。
「誰ややと?ずいぶんナメくさったクチを聞くのうヒバチ!!」
暗がりの奥から真っ赤な長い髪を振り乱し近づいてくる女性の声は明らかに殺気だっていた。
「あっ姉御……」
「アネゴ?ってことはあの人は……」
炎のような赤い髪、夕陽のようなオレンジの瞳、エヴァさんと同格の豊満な胸とスレンダーな体にタイトなワインレッド色のレザージャンプスーツを装備して手持ったバットよりも細く長い黒の金棒を肩にかけ、まるで今から親の仇を取りに行くかのように殺気を放つこの女性がヒバチを半殺しにしたロールギルドのギルドマスター……方向性はイザベルのマスターと似てはいるが、試合に負けたって理由だけでここまで自分のギルドの冒険者に殺気を向けれるものなのか?
「なんやテメェ、負けた相手と何してんねん。まさかテメェ、あの試合わざとか」
「ちゃいます、コイツとはさっき偶然会うただけです」
「タタラ、ヒバチどうした?」
「フィン?」
「ずいぶん仲良さげやのう、ヒバチ」
部屋から出てきたリアス達を見てヒバチの表情が曇る。
「タラちゃん、世話んなりました」
「はっ?なんだよ突然」
「姉御の標的はワイや、せやから行くわ」
「標的ってなんだよ」
ヒバチは、はにかみながら笑い、そのまま何も言わずにロールギルドのギルドマスターの元へ歩いていくが、その足取りは重く見えた。
「キッチリ落とし前つけてもらうでヒバチ」
「……はい」
「ええ度胸や、逃げずについて来いや」
「……はい」
赤い髪を翻し、ヒバチとロールギルドのギルドマスターが夜の闇に消えて行った。
「フィーン」
「タタラ、ヒバチはどうなるんじゃ?」
私の裾を握りリアスが心配そうな表情でヒバチ達が消えた暗がりを見つめる。
「さぁ……」
ヒバチはさっきギルドを追放されたようなことを言っていたが、今の会話でロールギルドのギルドマスターは落とし前がどうとか言っていた。
ということはつまり、ロールギルドのギルドマスターがヒバチに責任を取らせてギルドから追放したのではなく、別な形で責任を取らせようとしたギルドマスターからヒバチが逃げ出したということなのではないだろうか?
だとすると半殺しの暴行にも耐えたほどのヒバチが逃げ出すほどの【罰】とは……。
嫌な予感が私の中を駆け巡り、冷たい汗が体を冷やす。
「なんだか胸騒ぎがするんじゃ」
「……俺もです」
「フィ……」
言い合せなくても今、私達は同じようなことを考えている。
とても想像などしたくもないことだが……それは、ヒバチの【死】だ。
しかし、試合で負けたくらいで本当にそんなことをされてしまうのだろうか。
ふと見上げた夜の空は、まるで私達の不安を表現したように漆黒の雲で覆われていた。
「人間や、まぁ母ちゃんが居のうなってすぐ死んでもうたんやけどな」
ええー、うっそー。だってヴィザルは4メートルぐらいの巨体だぜ、それが人間となんて……無い無い、あり得ない。
「いや、あれやで。母ちゃん普段は【人化】スキルでワイと同じくらいの身長で、しかもわりと美鬼やで」
よほどひきつっていたのだろう私の顔を見てヒバチが補足を入れた。
「人化スキル?」
「ワイもようわからへんねんけど、母ちゃんいわくレベル100超えた魔者がたまぁに授かるスキルらしいで」
授かる……か。
「どないしたんや難しい顔して」
「いや、なんでもないです」
「つーかタラちゃん他人行儀はやめようや」
「タラちゃんって誰がやねっ……だっ!」
「タタラの兄ちゃんやから略してタラちゃんやがな」
「タラちゃんか、いいのう、妾もこれからタラちゃんと」
「絶対呼ぶな!!」
「かまへん、かまへん、ガハハハ」
「フィン!フィン!」
私がかまうわ!勘弁してくれよまったく。楽しそうな雰囲気にマロフィノが吠えながら部屋を走り周る。
「さてと。ほんならワイはこれで」
「これでってどこへ行くんじゃ?」
「どこ、言われてもアレやけどとりあえずぶらり旅や」
「ぶらり旅ってお前」
「ギルドにはもう戻れへんしフリーの冒険者でもやってみるわ」
ギルドに戻れないって俺に負けただけでどんだけ揉めてんだよ。さすがにエヴァさんだって追放まではしない……と思う。
「ほな、さいなら」
部屋の入り口の扉を閉めながら別れの挨拶を一方的に言い放ち出て行ったヒバチを追いかけて私は部屋を飛び出し、日が沈んだばかりでまばらに明かりが灯り出した宿泊施設の歩道で少しだけ大きな声で。
「待て!」
「なんやタラちゃん」
「それはやめろ!」
「ハハハ、ほんでなんやねん」
誤魔化すように笑うヒバチに駆け寄りアイテムボックスから取り出した【物】を手渡す。
「これは……石?いや……まさか……」
手渡された【物】を見てヒバチの表情が驚きへと変わり物凄い声量の叫び声の後。
「くろっ!黒っ!黒い魔石!!なんや!?なんやねんコレっ!?国宝級の秘宝!?黒い魔石!?なんや!ホンモン!?はぁ!?」
「お守りだ、やるよ」
「お守りってタラちゃんこんなん持っとったら逆に危ないで」
「鬼人ヴィザルの魔石だ」
「……」
その一言にバタバタとわめき散らしていたヒバチが真剣な顔で魔石を見つめている。
「それがどんなに価値があるものだとしても、ヒバチ以上にその魔石に価値を見出せるヤツはいないと思うから、やるよ」
「……きに……おおきにやで」
両手で大切に魔石を包み、うつむきながら魔石を包んだ両手を額に当て何度も繰り返されたヒバチの感謝の言葉は小さな声で震えて、ところどころしか私の耳には届かなかったが、私の心に深く突き刺さる。
魔者の母は死ねば遺体も残らず灰になって消える。それが仇である私から、思いがけない形見を渡せれたヒバチの心情は私の想像力では理解できないものだろう。だが、このままヒバチと別れることはどうしてもできなかった。
「タラちゃん、ワイはアンタのことこれっぽっちも恨んでへん、ホンマやで。アンタが倒してくれへんかったら母ちゃんは人をぎょうさん殺してまうところやった。だから、ホンマにおおきに」
いったいヴィザルに何があったのか、それを尋ねようとしたその時。
「ヒバチ!!」
「誰や!?」
女性に名前を叫ばれ振り返るヒバチ。
「誰ややと?ずいぶんナメくさったクチを聞くのうヒバチ!!」
暗がりの奥から真っ赤な長い髪を振り乱し近づいてくる女性の声は明らかに殺気だっていた。
「あっ姉御……」
「アネゴ?ってことはあの人は……」
炎のような赤い髪、夕陽のようなオレンジの瞳、エヴァさんと同格の豊満な胸とスレンダーな体にタイトなワインレッド色のレザージャンプスーツを装備して手持ったバットよりも細く長い黒の金棒を肩にかけ、まるで今から親の仇を取りに行くかのように殺気を放つこの女性がヒバチを半殺しにしたロールギルドのギルドマスター……方向性はイザベルのマスターと似てはいるが、試合に負けたって理由だけでここまで自分のギルドの冒険者に殺気を向けれるものなのか?
「なんやテメェ、負けた相手と何してんねん。まさかテメェ、あの試合わざとか」
「ちゃいます、コイツとはさっき偶然会うただけです」
「タタラ、ヒバチどうした?」
「フィン?」
「ずいぶん仲良さげやのう、ヒバチ」
部屋から出てきたリアス達を見てヒバチの表情が曇る。
「タラちゃん、世話んなりました」
「はっ?なんだよ突然」
「姉御の標的はワイや、せやから行くわ」
「標的ってなんだよ」
ヒバチは、はにかみながら笑い、そのまま何も言わずにロールギルドのギルドマスターの元へ歩いていくが、その足取りは重く見えた。
「キッチリ落とし前つけてもらうでヒバチ」
「……はい」
「ええ度胸や、逃げずについて来いや」
「……はい」
赤い髪を翻し、ヒバチとロールギルドのギルドマスターが夜の闇に消えて行った。
「フィーン」
「タタラ、ヒバチはどうなるんじゃ?」
私の裾を握りリアスが心配そうな表情でヒバチ達が消えた暗がりを見つめる。
「さぁ……」
ヒバチはさっきギルドを追放されたようなことを言っていたが、今の会話でロールギルドのギルドマスターは落とし前がどうとか言っていた。
ということはつまり、ロールギルドのギルドマスターがヒバチに責任を取らせてギルドから追放したのではなく、別な形で責任を取らせようとしたギルドマスターからヒバチが逃げ出したということなのではないだろうか?
だとすると半殺しの暴行にも耐えたほどのヒバチが逃げ出すほどの【罰】とは……。
嫌な予感が私の中を駆け巡り、冷たい汗が体を冷やす。
「なんだか胸騒ぎがするんじゃ」
「……俺もです」
「フィ……」
言い合せなくても今、私達は同じようなことを考えている。
とても想像などしたくもないことだが……それは、ヒバチの【死】だ。
しかし、試合で負けたくらいで本当にそんなことをされてしまうのだろうか。
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