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祭りの後で
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穏やかな波の音、優しく通り抜ける風、どこからか聞こえる仲間達の声。
「なんでもう一枚食べたんじゃ!!妾が最後に大事にとっておいたお肉じゃぞ!!」
「フィン?」
「そう言って知らないふりをすればどうにかなるとでも思っておるのか!!」
「まぁまぁ、お嬢ちゃん。あんま怒るとせっかくのメシがまずくなるで、ワイのやるさかい機嫌なおしや」
「本当か!!わーいありがとう」
「かまへんかまへん!」
……。
「なんでヒバチ!!?」
「お!兄ちゃんやっとお目覚めかいな」
闘技場で倒れたはずの私が仲間とヒバチの団栾に驚き飛び起きた場所は、リゾート宿泊施設の自分の部屋のベッドだった。
「フィーーーーーーーン!!」
「グホッ!」
よほど心配していたのかマロフィノがものすごい勢いで私に飛びつき腹部にめり込んだ。
「大丈夫かタタラ?どこか痛いとこはないか?」
「強いて言うなら……腹……」
「これ!マロよさんか!病み上がりじゃぞ」
「フィーん」
私の膝の上で丸まり気の抜けた返事をするマロフィノ。リアスは病み上がりと言うけれど、誰かが倒れた私に回復魔法をかけてくれたのだろう、腹以外に特別痛む箇所はない。
「大丈夫っすよ、(腹以外)どこも痛くないですし次の対戦も頑張れそうです」
「えっ……」
驚いた表情を見せながらリアスは言葉をつまらせた。
「拳獅子の優勝で終いや」
「はっ?」
「はっ?やあらへん、ついさっき決勝戦が終わったとこや言うてんねん」
「マジ?」
「んなつまらんシャレ誰が言うねん」
まさか決勝まで終わっていたなんて、私はどれほどの間眠っていたのだろうか。
「5日も寝とったわけなんやけど、まぁアレや、兄ちゃんは血ぃ流しすぎたんや。どんなに上級の回復魔法でも傷は塞がっても流れ出た血までは戻れへんからな」
まぁその血はアンタのせいで流れたんだけどな。
つーか5日も寝てたのか……ショックだ。でもそれよりも何よりも気になって仕方がないことがある。
「なんでアンタそんな顔ボコボコなんだ?」
「そこやねん!聞いてぇな!試合負けて姉御にボコボコにされてなんとかこうとか逃げて来てん、そしたら偶然このちびっ子達に会うたら目があった瞬間突然キレて、魔法はぶっ放してくるわ、噛み付いてくるわ、終いにはワイの玉蹴り上げてここまで引きずって来られてん!!ほんで、そんなこんなで今に至るやで」
「そんなこんなに何があったらこんな和気あいあい食事ができるんだよ!?」
「まぁそれはいいとしてじゃな、起きてすぐ悪いんじゃがヒバチに回復魔法かけてくれぬか?」
「えっ?あぁ、良いっすけど……つーか今気づいたけどなんでヒバチはパンイチなんすか?」
「いやー、姉御に身包み剥がされもうてな、ガハハハ!」
ガハハハってアンタ……まぁいいか、回復魔法【ハイパーヒール】私の手から放たれた光がヒバチを包むと瞬く間に傷が塞がり腫れが引いていった。
「マジか!?上級回復魔法やと!?兄ちゃん調魔士で戦闘力もあっていったい何者やねん」
「いや調魔士じゃないし」
「ほな、あの犬っころはお嬢ちゃんの?」
リアスは首を横に振った。
「ほな、あの犬っころは野良かいな!!?」
「ついでに俺たちのパーティーリーダーだ」
「……めちゃくちゃやん、どないなっとんねん。それで申請出すアンタ等もアンタ等やけど、受け付けるギルドもギルドやで」
大げさに身振り手振りで驚き続けるヒバチにリアスが申し訳なさそうに近く。
「それはそうとじゃな、ヒバチよ」
「なんや?」
「さっきは……その……すまなかった。妾達はその……」
頭を下げているリアスを見下ろすヒバチの表情はここから見えないが、ヒバチの右手が上がり私は思わずマロフィノをどけベッドを飛び降り戦闘態勢をとった。
「かまへんかまへん」
そう言うとヒバチの右手はリアスの頭をポンポンと優しく叩いた。
「ワイのせいで兄ちゃんが目覚めへんのが許せなかったんやろ?今も兄ちゃんが嬢ちゃん心配して飛び上がったしのう、全員が全員を大事しとる良いパーティーやんか」
どうやらヒバチという男はアホだけど相当器のデカイ男のようだ。アホだけど。
「ところでや、兄ちゃんせっかくおうたし聞きたいことがあるやけど」
優しい表情で振り返ったヒバチだったが瞳は真剣でどこか悲しそうだ。
「試合ん時……ヴィザル言うてへんかった?」
試合の時?言ったっけかなぁ……言ったような言ってないような……と、悩む私に詰め寄るヒバチ。
「どこかで会うたんか?ヴィザルはアスガルズにおるんか?アイツは何をしとったんや?」
「どっどうしたんだよ急に」
必死な表情で問い詰めてくるヒバチだったが突然うつむき立ち止まり。
「なんでもいい……なんでもいいから知ってることがあった教えてくれへんか」
私の知っているヴィザルと言えばアクリスで初めて戦いそして殺した魔者の名前であるが……もしヒバチの求めてる人物と同一であれば、そんなことを言っていいものかどうか。
躊躇したが、ありのままのことをヒバチに話すことにした。
求める人物と別人であってほしいと願いながら。
「俺はヴィザルという魔者に会ったことがある……」
私はヴィザルの容姿、出会った経緯、そして何があったのか事細かに話した。
それは、この気の良い半鬼人の男に対して誤魔化しや言い訳などせずに誠実でありたいと思ったからなのだが、なぜ彼にそんな気持ちになったのか自分でもよくわかってはいない。
そんな私の意を汲んでか、ヒバチはいつも調子で囃し立てるようなことはせずにただ黙ってうつむいたまま私の話を聞き続けている。
その様子を見ながら、ヒバチの求めている人物と私の殺したヴィザルが同一であると確信してしまった私はヴィザルの最後を伝えるべきか言葉を詰まらせた。
「マロフィノを助け出した後……その後……」
事実は事実なのだから思い切って「ヴィザルを倒した」と、言ってしまえばいいものを、なぜか言葉が出て行こうとしない。
嫌われたって怒られたってヒバチとはもう会わないだろうし別にいいじゃないか。もしかしたらヒバチがヴィザルを恨んでいて復讐のため探していたっていう可能性だって……まぁさっきの様子ではそれはないだろうけど。
「そうか……ヴィザルは死んだんか」
ヒバチの一言に私の心臓が大きく脈打ち、まるで胸を内側からドンドンと叩いているようだ。
私はヴィザルとの出来事に対して後ろめたさなんて全くありはしないが、なぜか自分の悪事が暴かれてしまったような最悪の気分になっている。
「そんな顔すんなや、別に兄ちゃんをどうこうしようなんて思ってへん。正直に話してくれておおきにやで」
「良いのかよ、アンタの大事な人だったんじゃ……」
「せやな、大事な人やった……昔は……でも変わってしもうたんや」
「そのヴィザルというのはおぬしの何だったんじゃ?」
「ヴィザルは……ヴィザルは……」
リアスの問いに答えを詰まらせるヒバチだったが、しばらく押し黙った後、衝撃の告白をした。
「ヴィザルは……ワイの母ちゃんや」
その告白に何をツッコメばいいのか……私の思考は停止した。
穏やかな波の音、優しく通り抜ける風、どこからか聞こえる仲間達の声。
「なんでもう一枚食べたんじゃ!!妾が最後に大事にとっておいたお肉じゃぞ!!」
「フィン?」
「そう言って知らないふりをすればどうにかなるとでも思っておるのか!!」
「まぁまぁ、お嬢ちゃん。あんま怒るとせっかくのメシがまずくなるで、ワイのやるさかい機嫌なおしや」
「本当か!!わーいありがとう」
「かまへんかまへん!」
……。
「なんでヒバチ!!?」
「お!兄ちゃんやっとお目覚めかいな」
闘技場で倒れたはずの私が仲間とヒバチの団栾に驚き飛び起きた場所は、リゾート宿泊施設の自分の部屋のベッドだった。
「フィーーーーーーーン!!」
「グホッ!」
よほど心配していたのかマロフィノがものすごい勢いで私に飛びつき腹部にめり込んだ。
「大丈夫かタタラ?どこか痛いとこはないか?」
「強いて言うなら……腹……」
「これ!マロよさんか!病み上がりじゃぞ」
「フィーん」
私の膝の上で丸まり気の抜けた返事をするマロフィノ。リアスは病み上がりと言うけれど、誰かが倒れた私に回復魔法をかけてくれたのだろう、腹以外に特別痛む箇所はない。
「大丈夫っすよ、(腹以外)どこも痛くないですし次の対戦も頑張れそうです」
「えっ……」
驚いた表情を見せながらリアスは言葉をつまらせた。
「拳獅子の優勝で終いや」
「はっ?」
「はっ?やあらへん、ついさっき決勝戦が終わったとこや言うてんねん」
「マジ?」
「んなつまらんシャレ誰が言うねん」
まさか決勝まで終わっていたなんて、私はどれほどの間眠っていたのだろうか。
「5日も寝とったわけなんやけど、まぁアレや、兄ちゃんは血ぃ流しすぎたんや。どんなに上級の回復魔法でも傷は塞がっても流れ出た血までは戻れへんからな」
まぁその血はアンタのせいで流れたんだけどな。
つーか5日も寝てたのか……ショックだ。でもそれよりも何よりも気になって仕方がないことがある。
「なんでアンタそんな顔ボコボコなんだ?」
「そこやねん!聞いてぇな!試合負けて姉御にボコボコにされてなんとかこうとか逃げて来てん、そしたら偶然このちびっ子達に会うたら目があった瞬間突然キレて、魔法はぶっ放してくるわ、噛み付いてくるわ、終いにはワイの玉蹴り上げてここまで引きずって来られてん!!ほんで、そんなこんなで今に至るやで」
「そんなこんなに何があったらこんな和気あいあい食事ができるんだよ!?」
「まぁそれはいいとしてじゃな、起きてすぐ悪いんじゃがヒバチに回復魔法かけてくれぬか?」
「えっ?あぁ、良いっすけど……つーか今気づいたけどなんでヒバチはパンイチなんすか?」
「いやー、姉御に身包み剥がされもうてな、ガハハハ!」
ガハハハってアンタ……まぁいいか、回復魔法【ハイパーヒール】私の手から放たれた光がヒバチを包むと瞬く間に傷が塞がり腫れが引いていった。
「マジか!?上級回復魔法やと!?兄ちゃん調魔士で戦闘力もあっていったい何者やねん」
「いや調魔士じゃないし」
「ほな、あの犬っころはお嬢ちゃんの?」
リアスは首を横に振った。
「ほな、あの犬っころは野良かいな!!?」
「ついでに俺たちのパーティーリーダーだ」
「……めちゃくちゃやん、どないなっとんねん。それで申請出すアンタ等もアンタ等やけど、受け付けるギルドもギルドやで」
大げさに身振り手振りで驚き続けるヒバチにリアスが申し訳なさそうに近く。
「それはそうとじゃな、ヒバチよ」
「なんや?」
「さっきは……その……すまなかった。妾達はその……」
頭を下げているリアスを見下ろすヒバチの表情はここから見えないが、ヒバチの右手が上がり私は思わずマロフィノをどけベッドを飛び降り戦闘態勢をとった。
「かまへんかまへん」
そう言うとヒバチの右手はリアスの頭をポンポンと優しく叩いた。
「ワイのせいで兄ちゃんが目覚めへんのが許せなかったんやろ?今も兄ちゃんが嬢ちゃん心配して飛び上がったしのう、全員が全員を大事しとる良いパーティーやんか」
どうやらヒバチという男はアホだけど相当器のデカイ男のようだ。アホだけど。
「ところでや、兄ちゃんせっかくおうたし聞きたいことがあるやけど」
優しい表情で振り返ったヒバチだったが瞳は真剣でどこか悲しそうだ。
「試合ん時……ヴィザル言うてへんかった?」
試合の時?言ったっけかなぁ……言ったような言ってないような……と、悩む私に詰め寄るヒバチ。
「どこかで会うたんか?ヴィザルはアスガルズにおるんか?アイツは何をしとったんや?」
「どっどうしたんだよ急に」
必死な表情で問い詰めてくるヒバチだったが突然うつむき立ち止まり。
「なんでもいい……なんでもいいから知ってることがあった教えてくれへんか」
私の知っているヴィザルと言えばアクリスで初めて戦いそして殺した魔者の名前であるが……もしヒバチの求めてる人物と同一であれば、そんなことを言っていいものかどうか。
躊躇したが、ありのままのことをヒバチに話すことにした。
求める人物と別人であってほしいと願いながら。
「俺はヴィザルという魔者に会ったことがある……」
私はヴィザルの容姿、出会った経緯、そして何があったのか事細かに話した。
それは、この気の良い半鬼人の男に対して誤魔化しや言い訳などせずに誠実でありたいと思ったからなのだが、なぜ彼にそんな気持ちになったのか自分でもよくわかってはいない。
そんな私の意を汲んでか、ヒバチはいつも調子で囃し立てるようなことはせずにただ黙ってうつむいたまま私の話を聞き続けている。
その様子を見ながら、ヒバチの求めている人物と私の殺したヴィザルが同一であると確信してしまった私はヴィザルの最後を伝えるべきか言葉を詰まらせた。
「マロフィノを助け出した後……その後……」
事実は事実なのだから思い切って「ヴィザルを倒した」と、言ってしまえばいいものを、なぜか言葉が出て行こうとしない。
嫌われたって怒られたってヒバチとはもう会わないだろうし別にいいじゃないか。もしかしたらヒバチがヴィザルを恨んでいて復讐のため探していたっていう可能性だって……まぁさっきの様子ではそれはないだろうけど。
「そうか……ヴィザルは死んだんか」
ヒバチの一言に私の心臓が大きく脈打ち、まるで胸を内側からドンドンと叩いているようだ。
私はヴィザルとの出来事に対して後ろめたさなんて全くありはしないが、なぜか自分の悪事が暴かれてしまったような最悪の気分になっている。
「そんな顔すんなや、別に兄ちゃんをどうこうしようなんて思ってへん。正直に話してくれておおきにやで」
「良いのかよ、アンタの大事な人だったんじゃ……」
「せやな、大事な人やった……昔は……でも変わってしもうたんや」
「そのヴィザルというのはおぬしの何だったんじゃ?」
「ヴィザルは……ヴィザルは……」
リアスの問いに答えを詰まらせるヒバチだったが、しばらく押し黙った後、衝撃の告白をした。
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