73 / 144
祭りの後で
しおりを挟む
♦︎
穏やかな波の音、優しく通り抜ける風、どこからか聞こえる仲間達の声。
「なんでもう一枚食べたんじゃ!!妾が最後に大事にとっておいたお肉じゃぞ!!」
「フィン?」
「そう言って知らないふりをすればどうにかなるとでも思っておるのか!!」
「まぁまぁ、お嬢ちゃん。あんま怒るとせっかくのメシがまずくなるで、ワイのやるさかい機嫌なおしや」
「本当か!!わーいありがとう」
「かまへんかまへん!」
……。
「なんでヒバチ!!?」
「お!兄ちゃんやっとお目覚めかいな」
闘技場で倒れたはずの私が仲間とヒバチの団栾に驚き飛び起きた場所は、リゾート宿泊施設の自分の部屋のベッドだった。
「フィーーーーーーーン!!」
「グホッ!」
よほど心配していたのかマロフィノがものすごい勢いで私に飛びつき腹部にめり込んだ。
「大丈夫かタタラ?どこか痛いとこはないか?」
「強いて言うなら……腹……」
「これ!マロよさんか!病み上がりじゃぞ」
「フィーん」
私の膝の上で丸まり気の抜けた返事をするマロフィノ。リアスは病み上がりと言うけれど、誰かが倒れた私に回復魔法をかけてくれたのだろう、腹以外に特別痛む箇所はない。
「大丈夫っすよ、(腹以外)どこも痛くないですし次の対戦も頑張れそうです」
「えっ……」
驚いた表情を見せながらリアスは言葉をつまらせた。
「拳獅子の優勝で終いや」
「はっ?」
「はっ?やあらへん、ついさっき決勝戦が終わったとこや言うてんねん」
「マジ?」
「んなつまらんシャレ誰が言うねん」
まさか決勝まで終わっていたなんて、私はどれほどの間眠っていたのだろうか。
「5日も寝とったわけなんやけど、まぁアレや、兄ちゃんは血ぃ流しすぎたんや。どんなに上級の回復魔法でも傷は塞がっても流れ出た血までは戻れへんからな」
まぁその血はアンタのせいで流れたんだけどな。
つーか5日も寝てたのか……ショックだ。でもそれよりも何よりも気になって仕方がないことがある。
「なんでアンタそんな顔ボコボコなんだ?」
「そこやねん!聞いてぇな!試合負けて姉御にボコボコにされてなんとかこうとか逃げて来てん、そしたら偶然このちびっ子達に会うたら目があった瞬間突然キレて、魔法はぶっ放してくるわ、噛み付いてくるわ、終いにはワイの玉蹴り上げてここまで引きずって来られてん!!ほんで、そんなこんなで今に至るやで」
「そんなこんなに何があったらこんな和気あいあい食事ができるんだよ!?」
「まぁそれはいいとしてじゃな、起きてすぐ悪いんじゃがヒバチに回復魔法かけてくれぬか?」
「えっ?あぁ、良いっすけど……つーか今気づいたけどなんでヒバチはパンイチなんすか?」
「いやー、姉御に身包み剥がされもうてな、ガハハハ!」
ガハハハってアンタ……まぁいいか、回復魔法【ハイパーヒール】私の手から放たれた光がヒバチを包むと瞬く間に傷が塞がり腫れが引いていった。
「マジか!?上級回復魔法やと!?兄ちゃん調魔士で戦闘力もあっていったい何者やねん」
「いや調魔士じゃないし」
「ほな、あの犬っころはお嬢ちゃんの?」
リアスは首を横に振った。
「ほな、あの犬っころは野良かいな!!?」
「ついでに俺たちのパーティーリーダーだ」
「……めちゃくちゃやん、どないなっとんねん。それで申請出すアンタ等もアンタ等やけど、受け付けるギルドもギルドやで」
大げさに身振り手振りで驚き続けるヒバチにリアスが申し訳なさそうに近く。
「それはそうとじゃな、ヒバチよ」
「なんや?」
「さっきは……その……すまなかった。妾達はその……」
頭を下げているリアスを見下ろすヒバチの表情はここから見えないが、ヒバチの右手が上がり私は思わずマロフィノをどけベッドを飛び降り戦闘態勢をとった。
「かまへんかまへん」
そう言うとヒバチの右手はリアスの頭をポンポンと優しく叩いた。
「ワイのせいで兄ちゃんが目覚めへんのが許せなかったんやろ?今も兄ちゃんが嬢ちゃん心配して飛び上がったしのう、全員が全員を大事しとる良いパーティーやんか」
どうやらヒバチという男はアホだけど相当器のデカイ男のようだ。アホだけど。
「ところでや、兄ちゃんせっかくおうたし聞きたいことがあるやけど」
優しい表情で振り返ったヒバチだったが瞳は真剣でどこか悲しそうだ。
「試合ん時……ヴィザル言うてへんかった?」
試合の時?言ったっけかなぁ……言ったような言ってないような……と、悩む私に詰め寄るヒバチ。
「どこかで会うたんか?ヴィザルはアスガルズにおるんか?アイツは何をしとったんや?」
「どっどうしたんだよ急に」
必死な表情で問い詰めてくるヒバチだったが突然うつむき立ち止まり。
「なんでもいい……なんでもいいから知ってることがあった教えてくれへんか」
私の知っているヴィザルと言えばアクリスで初めて戦いそして殺した魔者の名前であるが……もしヒバチの求めてる人物と同一であれば、そんなことを言っていいものかどうか。
躊躇したが、ありのままのことをヒバチに話すことにした。
求める人物と別人であってほしいと願いながら。
「俺はヴィザルという魔者に会ったことがある……」
私はヴィザルの容姿、出会った経緯、そして何があったのか事細かに話した。
それは、この気の良い半鬼人の男に対して誤魔化しや言い訳などせずに誠実でありたいと思ったからなのだが、なぜ彼にそんな気持ちになったのか自分でもよくわかってはいない。
そんな私の意を汲んでか、ヒバチはいつも調子で囃し立てるようなことはせずにただ黙ってうつむいたまま私の話を聞き続けている。
その様子を見ながら、ヒバチの求めている人物と私の殺したヴィザルが同一であると確信してしまった私はヴィザルの最後を伝えるべきか言葉を詰まらせた。
「マロフィノを助け出した後……その後……」
事実は事実なのだから思い切って「ヴィザルを倒した」と、言ってしまえばいいものを、なぜか言葉が出て行こうとしない。
嫌われたって怒られたってヒバチとはもう会わないだろうし別にいいじゃないか。もしかしたらヒバチがヴィザルを恨んでいて復讐のため探していたっていう可能性だって……まぁさっきの様子ではそれはないだろうけど。
「そうか……ヴィザルは死んだんか」
ヒバチの一言に私の心臓が大きく脈打ち、まるで胸を内側からドンドンと叩いているようだ。
私はヴィザルとの出来事に対して後ろめたさなんて全くありはしないが、なぜか自分の悪事が暴かれてしまったような最悪の気分になっている。
「そんな顔すんなや、別に兄ちゃんをどうこうしようなんて思ってへん。正直に話してくれておおきにやで」
「良いのかよ、アンタの大事な人だったんじゃ……」
「せやな、大事な人やった……昔は……でも変わってしもうたんや」
「そのヴィザルというのはおぬしの何だったんじゃ?」
「ヴィザルは……ヴィザルは……」
リアスの問いに答えを詰まらせるヒバチだったが、しばらく押し黙った後、衝撃の告白をした。
「ヴィザルは……ワイの母ちゃんや」
その告白に何をツッコメばいいのか……私の思考は停止した。
穏やかな波の音、優しく通り抜ける風、どこからか聞こえる仲間達の声。
「なんでもう一枚食べたんじゃ!!妾が最後に大事にとっておいたお肉じゃぞ!!」
「フィン?」
「そう言って知らないふりをすればどうにかなるとでも思っておるのか!!」
「まぁまぁ、お嬢ちゃん。あんま怒るとせっかくのメシがまずくなるで、ワイのやるさかい機嫌なおしや」
「本当か!!わーいありがとう」
「かまへんかまへん!」
……。
「なんでヒバチ!!?」
「お!兄ちゃんやっとお目覚めかいな」
闘技場で倒れたはずの私が仲間とヒバチの団栾に驚き飛び起きた場所は、リゾート宿泊施設の自分の部屋のベッドだった。
「フィーーーーーーーン!!」
「グホッ!」
よほど心配していたのかマロフィノがものすごい勢いで私に飛びつき腹部にめり込んだ。
「大丈夫かタタラ?どこか痛いとこはないか?」
「強いて言うなら……腹……」
「これ!マロよさんか!病み上がりじゃぞ」
「フィーん」
私の膝の上で丸まり気の抜けた返事をするマロフィノ。リアスは病み上がりと言うけれど、誰かが倒れた私に回復魔法をかけてくれたのだろう、腹以外に特別痛む箇所はない。
「大丈夫っすよ、(腹以外)どこも痛くないですし次の対戦も頑張れそうです」
「えっ……」
驚いた表情を見せながらリアスは言葉をつまらせた。
「拳獅子の優勝で終いや」
「はっ?」
「はっ?やあらへん、ついさっき決勝戦が終わったとこや言うてんねん」
「マジ?」
「んなつまらんシャレ誰が言うねん」
まさか決勝まで終わっていたなんて、私はどれほどの間眠っていたのだろうか。
「5日も寝とったわけなんやけど、まぁアレや、兄ちゃんは血ぃ流しすぎたんや。どんなに上級の回復魔法でも傷は塞がっても流れ出た血までは戻れへんからな」
まぁその血はアンタのせいで流れたんだけどな。
つーか5日も寝てたのか……ショックだ。でもそれよりも何よりも気になって仕方がないことがある。
「なんでアンタそんな顔ボコボコなんだ?」
「そこやねん!聞いてぇな!試合負けて姉御にボコボコにされてなんとかこうとか逃げて来てん、そしたら偶然このちびっ子達に会うたら目があった瞬間突然キレて、魔法はぶっ放してくるわ、噛み付いてくるわ、終いにはワイの玉蹴り上げてここまで引きずって来られてん!!ほんで、そんなこんなで今に至るやで」
「そんなこんなに何があったらこんな和気あいあい食事ができるんだよ!?」
「まぁそれはいいとしてじゃな、起きてすぐ悪いんじゃがヒバチに回復魔法かけてくれぬか?」
「えっ?あぁ、良いっすけど……つーか今気づいたけどなんでヒバチはパンイチなんすか?」
「いやー、姉御に身包み剥がされもうてな、ガハハハ!」
ガハハハってアンタ……まぁいいか、回復魔法【ハイパーヒール】私の手から放たれた光がヒバチを包むと瞬く間に傷が塞がり腫れが引いていった。
「マジか!?上級回復魔法やと!?兄ちゃん調魔士で戦闘力もあっていったい何者やねん」
「いや調魔士じゃないし」
「ほな、あの犬っころはお嬢ちゃんの?」
リアスは首を横に振った。
「ほな、あの犬っころは野良かいな!!?」
「ついでに俺たちのパーティーリーダーだ」
「……めちゃくちゃやん、どないなっとんねん。それで申請出すアンタ等もアンタ等やけど、受け付けるギルドもギルドやで」
大げさに身振り手振りで驚き続けるヒバチにリアスが申し訳なさそうに近く。
「それはそうとじゃな、ヒバチよ」
「なんや?」
「さっきは……その……すまなかった。妾達はその……」
頭を下げているリアスを見下ろすヒバチの表情はここから見えないが、ヒバチの右手が上がり私は思わずマロフィノをどけベッドを飛び降り戦闘態勢をとった。
「かまへんかまへん」
そう言うとヒバチの右手はリアスの頭をポンポンと優しく叩いた。
「ワイのせいで兄ちゃんが目覚めへんのが許せなかったんやろ?今も兄ちゃんが嬢ちゃん心配して飛び上がったしのう、全員が全員を大事しとる良いパーティーやんか」
どうやらヒバチという男はアホだけど相当器のデカイ男のようだ。アホだけど。
「ところでや、兄ちゃんせっかくおうたし聞きたいことがあるやけど」
優しい表情で振り返ったヒバチだったが瞳は真剣でどこか悲しそうだ。
「試合ん時……ヴィザル言うてへんかった?」
試合の時?言ったっけかなぁ……言ったような言ってないような……と、悩む私に詰め寄るヒバチ。
「どこかで会うたんか?ヴィザルはアスガルズにおるんか?アイツは何をしとったんや?」
「どっどうしたんだよ急に」
必死な表情で問い詰めてくるヒバチだったが突然うつむき立ち止まり。
「なんでもいい……なんでもいいから知ってることがあった教えてくれへんか」
私の知っているヴィザルと言えばアクリスで初めて戦いそして殺した魔者の名前であるが……もしヒバチの求めてる人物と同一であれば、そんなことを言っていいものかどうか。
躊躇したが、ありのままのことをヒバチに話すことにした。
求める人物と別人であってほしいと願いながら。
「俺はヴィザルという魔者に会ったことがある……」
私はヴィザルの容姿、出会った経緯、そして何があったのか事細かに話した。
それは、この気の良い半鬼人の男に対して誤魔化しや言い訳などせずに誠実でありたいと思ったからなのだが、なぜ彼にそんな気持ちになったのか自分でもよくわかってはいない。
そんな私の意を汲んでか、ヒバチはいつも調子で囃し立てるようなことはせずにただ黙ってうつむいたまま私の話を聞き続けている。
その様子を見ながら、ヒバチの求めている人物と私の殺したヴィザルが同一であると確信してしまった私はヴィザルの最後を伝えるべきか言葉を詰まらせた。
「マロフィノを助け出した後……その後……」
事実は事実なのだから思い切って「ヴィザルを倒した」と、言ってしまえばいいものを、なぜか言葉が出て行こうとしない。
嫌われたって怒られたってヒバチとはもう会わないだろうし別にいいじゃないか。もしかしたらヒバチがヴィザルを恨んでいて復讐のため探していたっていう可能性だって……まぁさっきの様子ではそれはないだろうけど。
「そうか……ヴィザルは死んだんか」
ヒバチの一言に私の心臓が大きく脈打ち、まるで胸を内側からドンドンと叩いているようだ。
私はヴィザルとの出来事に対して後ろめたさなんて全くありはしないが、なぜか自分の悪事が暴かれてしまったような最悪の気分になっている。
「そんな顔すんなや、別に兄ちゃんをどうこうしようなんて思ってへん。正直に話してくれておおきにやで」
「良いのかよ、アンタの大事な人だったんじゃ……」
「せやな、大事な人やった……昔は……でも変わってしもうたんや」
「そのヴィザルというのはおぬしの何だったんじゃ?」
「ヴィザルは……ヴィザルは……」
リアスの問いに答えを詰まらせるヒバチだったが、しばらく押し黙った後、衝撃の告白をした。
「ヴィザルは……ワイの母ちゃんや」
その告白に何をツッコメばいいのか……私の思考は停止した。
0
あなたにおすすめの小説
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる