THIRD ROVER 【サードローバー】オッサンのVRMMOは異世界にログインする

ケーサク

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スキルイマジネーター

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 【マンドラゴラ】との戦闘を戦術的回避をし、【アガルタ】をさらに下層へと潜行し始めた私達【渡り鳥】が19階層に到着し周辺の魔獣を掃討して少し休憩をしていた時、私は突然ある事が気になった。

「リアスはスキルや魔法をどうやって使ってるんですか?」
「はぁ?何を意味の分からん言うておるんじゃ?タタラも普通に使っておるではないか」
「いや、その、普通というのは……俺の場合はメニューウィンドウを開いてそこから使いたいスキルまでスクロールして選択して使ってるんですが」

「はぁっ?」

 呆れた表情のリアスが教えてくれたことを簡単に説明すると。この世界の人々がスキルや魔法を使う場合、私のようにメニューウィンドウを開いて選択というようなことはせず、頭の中でイメージしそれをOPを使用して実行しているとのことだ。

 そこで新たな疑問。

「そのスキルや魔法のイメージというのは使用したことがあれば当然出来るのでしょうけど、初めはどうやって覚えるんですか?」

「はぁぁっ!?」

 呆れたというより若干怒りに近い表情のリアスが教えてくれたのは、この世界の人々がスキルや魔法を覚える方法は大きく3つ。
 ひとつは他人から教わる。
 もうひとつは自分で鍛錬を重ね閃く。
 最後は生まれた時から習得している、だ。
 その全てに共通していることは、スキルや魔法を使うための適性が必要ということなのだが、そういった適性を検査する専門機関もあるそうだ。

「……で、納得したか?」
「はい、ご教授いただきありがとうございました」
「うむ、よろしい」

 いや、ちょっと待てよ。

 そういうことなら、私もこの世界の住人なワケだし、もしかしたら!

 その時、私はとんでもないことを思いついてしまった。

 そして。

 ♦︎

「コイツで最後だ!!」

 10回以上の連続【龍剣】をバハムートに叩き込み、私は一旦バハムートと距離をとりリアス達の元へ駆け寄った。

「怪我はないすか?」
「フィン!」
「あるわけなかろう。それにしても、相変わらず凄い威力じゃのう【イマジネーター】というやつは」

 あの時のリアスの会話でヒントを得た私が【アガルタ】を潜行しながら辿りついた新境地。

 ソウルジョブ【スキルイマジネーター】
 
 ソウルジョブ【スキルメーカー】のまさかの上位職で、それと共に習得した特殊スキル【イマジネーター】はイメージしたスキルと魔法を発動する。という、説明が書かれただけの謎のスキルだった。
 そして、これを習得すると同時に恐ろしい事が私に起こった。
 なんと、魔法使用ウィンドウとスキル使用ウィンドウがメニューから消滅してしまったのだ(ダブルスキルも)。

 そこから猛特訓のすえ今のように自在にスキルや魔法を発動できるようになったのだが、この【イマジネーター】には隠れた制限があることを突き止めた。

 ひとつ、扱う武具や魔法属性に適性があること。
 ふたつめ、それに見合った身体能力があること。
 みっつめ、基本は私が今まで習得したスキルや魔法がベースになる。

 どんなに明確なイメージがあっても、なんとか波みたいなのや、マンガやアニメで見たような技は使えなかった。

 残念。

「タタラ!見るんじゃ!!」

 回想に没頭する私はリアスの声で振り返り、驚愕した。
 現状、私が思いつく最高スキル、戦陣【龍の巣】はバハムートの鱗一枚すら破壊出来ず。

「グロゥッ」

 パッと見、まったくのノーダメージなんですけど。

 つーか、このバハムートをここまでボロボロにしたヤツって何者なんだよ!?



 

 
 
 

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