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鳥と竜の戦い(2)
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足を痛めることなくバハムートへの攻撃が成功し、喜ぶマロオニ。
そうマロオニの手には無くて足にはあるものそれは。
「ニクキュー最強だオニッ!!」
肉球である。
それにしても、マロは凄い。
体があれほど大きく変化したというのに、もう慣れてしまった。
私がこの世界に【タタラ】として転生して数ヶ月、私は今だに【AQURIS online】の時のような動きはできない。
まぁ生身の人間なのだからそれは仕方がない……。
「仕方ない……か……」
【AQURIS online】では崖を駆け上り、塔を落ちるように下り、森を風のように抜け、高レベルモンスターの群れも恐れず、10時間を超える単独レイドバトルにも挑み、誰も見たことのない場所、誰も発見したことのないアイテム、誰も遭遇したことのないモンスター、誰も通ったことのないルート……常に、私は……私は……。
「ゲームの時は、言い訳なんてしないじゃないか」
ウォール山脈の岩肌にもたれかかりながら、私は自身に【ハイパーヒール】をかけゆっくりと立ち上がった。
「これが、リアルとかゲームとかそんなんはどうでもいいじゃないか」
私は……私は……俺は……。
「タタラなんだ」
私は地面を思いっきり蹴り、バハムートめがけ一直線に突進をする。
「タタラ!!気をつけて!!オニッ」
「おう!!」
くの字に折れていたバハムートが態勢を立て直し、マロオニの声とほぼ同時に私の方向に体を向け息を大きく吸い込んだ。
【ヘビーブレス】バハムートの体内で超圧縮された空気が、私めがけ一気に放出された。
私は目に見えない空気の塊の圧力が迫るのを感じながら、【龍剣】【刃流し】【回転斬り】の融合するイメージ。
バハムートに向かって走る足を突進のためのオーラの爆発を逆噴射して急ブレーキ、ベルググに龍のオーラを纏わせその場で回転斬りを発動。
戦陣【龍巻】
龍のオーラを纏ったベルググを振り回す大回転は大きな空気の流れを作り【ヘビーブレス】を巻き込んだ。
「このままお返しするぜ!!」
私は回転を止め、バットを振るような勢いでベルググを振り【龍巻】をバハムートに向け発射。
バハムートは翼を広げ羽ばたこうともがいたが回転する【龍巻】の風圧に引かれ、そのまま【龍巻】に直撃。
「タタラッスッゴ!!オニ」
「当たり前だ!!まだまだお前には負けないぞ!!マロオニ!!」
私とマロオニは、歯を見せて笑う仕草をした。
『行くぞ!!』
バハムートを飲み込んだ【龍巻】が消えるタイミングを見計らいながら装備お気に入り1、漆黒の大剣を収納し、二刀流に換装。
そして【龍巻】が消滅すると同時に【龍剣】龍のオーラを纏いながらバハムートに剣突き出す、しかし、バハムート硬い鱗に弾かれしまったがそんなのは御構い無しで【双龍剣】龍のオーラが消える前に地面に短剣を突き刺し、それを軸に高速方向転換、再びバハムートに突撃し剣を突き立てたが弾かれた。
「まだまだだ!!」
戦陣【龍の巣】バハムート巨体に向け何度も龍のオーラを叩き込む。
一回目の【龍の巣】ではまったくダメージを与えていないと思った、だが、今違う。
確かにあの黒く硬い鱗にはヒビ一つ入れれてはいないが、龍のオーラの衝撃は確実にバハムートの体内にダメージを蓄積させている。
その証拠に、今まで龍剣で微動だにしなかったバハムートが一撃受けるたびに苦痛の声を漏らすようになった。
「そろそろいっくぞぉ!!オニ」
マロオニが叫びながらウォール山脈を駆け上り、バハムートの頭上に飛び上がった。
私はタイミングを合わせて【龍の巣】の手を止め、尽きかかったOPを回復するため魔法薬を取り出す。
「いっくぞぉ!!【おもおも】全開!!マロオニキィーー」
マロオニが攻撃態勢に入った瞬間、バハムートの暗い瞳がマロオニを睨んだ。
「ィッ!?クッ」
バハムートは空中で両足キックの態勢のマロオニを頭突きで叩き落とそうと長い首をしならせた。
マロオニは両腕をクロスして防御姿勢をとったが、バハムートは突然態勢を崩し、頭突きをするどころかマロオニキックに直撃され地面に沈んでいった。
って、まるで沼に落ちたように本当に沈んで行っている。
マロオニがバハムートから飛び降り私のもとに駆け寄り。
「マロ危なかったよぉ、でも、これはどうなってるオニ?」
そんなのは決まっている、こんなことをできるのは。
私はギルドの前の小さなエルフに目線を送った。
「ナイスタイミングです!!」
「何がナイスじゃ!!危ないところじゃったぞ」
突然バハムートが態勢を崩し、そして地面に沈んで行っているのはリアスの土魔法【クイックサンド】によるものだった。
それにしても、ナイスと言ったが、とてつもなく素晴らしいタイミングだった。
さすが、リアスさん!!と絶賛は心の中だけに留めておこう。
「ねぇ、タタラ。オニ」
「どうした?」
「んー……なんかおかしくない?オニ」
「何が?」
「全部沈んじゃったよ」
「えっ?」
マロオニが指差した先の【クイックサンド】で流砂化した地面には、確かにバハムートの姿は見当たらない。
「えっマジで沈んじゃった?」
「うん、マジマジ。オニ」
【クイックサンド】の効果はアイアンゴーレムでさせ、片足が沈む程度の深さだった。あれからだいぶレベルアップしたとはいえ、バハムートの巨体が埋まるほど深くなるものなのか?
そんな疑問を抱きリアスを見たが、当の本人でさえ驚きの表情である。
「総員戦闘態勢!!油断するんじゃない!!戦人君!!」
遠くから、もの凄いスピードで何者かが叫びながら迫って来た。
私とマロオニがその声の方に目線を送った瞬間だった。
【クイックサンド】で流砂化した地面が砂煙を天高く撒き散らしながら、大爆発。
私の脳裏には一瞬【天空の災厄】あのバハムートを倒したのでは?という考えがよぎったが、それは大きな間違いだと悟った。
「ゴッ……フッ……」
砂煙で視界が奪われたギルド前の広場で、私は、腹部に懐かしいあの恐怖を思い出させる衝撃と痛みを感じ、口から大量の血を吐き出し、そのまま地面に倒れこんだ。
左腹を何かに貫かれ、生暖かい水のようなものが私の下に広がっていく。
そして、薄れる意識と霞む目で見たのは。
漆黒の全身鎧の何者かが、右手に付いた液体を振り払いながら、兜の奥の夜の闇のような暗黒の瞳で私を見下ろしている姿だった。
そうマロオニの手には無くて足にはあるものそれは。
「ニクキュー最強だオニッ!!」
肉球である。
それにしても、マロは凄い。
体があれほど大きく変化したというのに、もう慣れてしまった。
私がこの世界に【タタラ】として転生して数ヶ月、私は今だに【AQURIS online】の時のような動きはできない。
まぁ生身の人間なのだからそれは仕方がない……。
「仕方ない……か……」
【AQURIS online】では崖を駆け上り、塔を落ちるように下り、森を風のように抜け、高レベルモンスターの群れも恐れず、10時間を超える単独レイドバトルにも挑み、誰も見たことのない場所、誰も発見したことのないアイテム、誰も遭遇したことのないモンスター、誰も通ったことのないルート……常に、私は……私は……。
「ゲームの時は、言い訳なんてしないじゃないか」
ウォール山脈の岩肌にもたれかかりながら、私は自身に【ハイパーヒール】をかけゆっくりと立ち上がった。
「これが、リアルとかゲームとかそんなんはどうでもいいじゃないか」
私は……私は……俺は……。
「タタラなんだ」
私は地面を思いっきり蹴り、バハムートめがけ一直線に突進をする。
「タタラ!!気をつけて!!オニッ」
「おう!!」
くの字に折れていたバハムートが態勢を立て直し、マロオニの声とほぼ同時に私の方向に体を向け息を大きく吸い込んだ。
【ヘビーブレス】バハムートの体内で超圧縮された空気が、私めがけ一気に放出された。
私は目に見えない空気の塊の圧力が迫るのを感じながら、【龍剣】【刃流し】【回転斬り】の融合するイメージ。
バハムートに向かって走る足を突進のためのオーラの爆発を逆噴射して急ブレーキ、ベルググに龍のオーラを纏わせその場で回転斬りを発動。
戦陣【龍巻】
龍のオーラを纏ったベルググを振り回す大回転は大きな空気の流れを作り【ヘビーブレス】を巻き込んだ。
「このままお返しするぜ!!」
私は回転を止め、バットを振るような勢いでベルググを振り【龍巻】をバハムートに向け発射。
バハムートは翼を広げ羽ばたこうともがいたが回転する【龍巻】の風圧に引かれ、そのまま【龍巻】に直撃。
「タタラッスッゴ!!オニ」
「当たり前だ!!まだまだお前には負けないぞ!!マロオニ!!」
私とマロオニは、歯を見せて笑う仕草をした。
『行くぞ!!』
バハムートを飲み込んだ【龍巻】が消えるタイミングを見計らいながら装備お気に入り1、漆黒の大剣を収納し、二刀流に換装。
そして【龍巻】が消滅すると同時に【龍剣】龍のオーラを纏いながらバハムートに剣突き出す、しかし、バハムート硬い鱗に弾かれしまったがそんなのは御構い無しで【双龍剣】龍のオーラが消える前に地面に短剣を突き刺し、それを軸に高速方向転換、再びバハムートに突撃し剣を突き立てたが弾かれた。
「まだまだだ!!」
戦陣【龍の巣】バハムート巨体に向け何度も龍のオーラを叩き込む。
一回目の【龍の巣】ではまったくダメージを与えていないと思った、だが、今違う。
確かにあの黒く硬い鱗にはヒビ一つ入れれてはいないが、龍のオーラの衝撃は確実にバハムートの体内にダメージを蓄積させている。
その証拠に、今まで龍剣で微動だにしなかったバハムートが一撃受けるたびに苦痛の声を漏らすようになった。
「そろそろいっくぞぉ!!オニ」
マロオニが叫びながらウォール山脈を駆け上り、バハムートの頭上に飛び上がった。
私はタイミングを合わせて【龍の巣】の手を止め、尽きかかったOPを回復するため魔法薬を取り出す。
「いっくぞぉ!!【おもおも】全開!!マロオニキィーー」
マロオニが攻撃態勢に入った瞬間、バハムートの暗い瞳がマロオニを睨んだ。
「ィッ!?クッ」
バハムートは空中で両足キックの態勢のマロオニを頭突きで叩き落とそうと長い首をしならせた。
マロオニは両腕をクロスして防御姿勢をとったが、バハムートは突然態勢を崩し、頭突きをするどころかマロオニキックに直撃され地面に沈んでいった。
って、まるで沼に落ちたように本当に沈んで行っている。
マロオニがバハムートから飛び降り私のもとに駆け寄り。
「マロ危なかったよぉ、でも、これはどうなってるオニ?」
そんなのは決まっている、こんなことをできるのは。
私はギルドの前の小さなエルフに目線を送った。
「ナイスタイミングです!!」
「何がナイスじゃ!!危ないところじゃったぞ」
突然バハムートが態勢を崩し、そして地面に沈んで行っているのはリアスの土魔法【クイックサンド】によるものだった。
それにしても、ナイスと言ったが、とてつもなく素晴らしいタイミングだった。
さすが、リアスさん!!と絶賛は心の中だけに留めておこう。
「ねぇ、タタラ。オニ」
「どうした?」
「んー……なんかおかしくない?オニ」
「何が?」
「全部沈んじゃったよ」
「えっ?」
マロオニが指差した先の【クイックサンド】で流砂化した地面には、確かにバハムートの姿は見当たらない。
「えっマジで沈んじゃった?」
「うん、マジマジ。オニ」
【クイックサンド】の効果はアイアンゴーレムでさせ、片足が沈む程度の深さだった。あれからだいぶレベルアップしたとはいえ、バハムートの巨体が埋まるほど深くなるものなのか?
そんな疑問を抱きリアスを見たが、当の本人でさえ驚きの表情である。
「総員戦闘態勢!!油断するんじゃない!!戦人君!!」
遠くから、もの凄いスピードで何者かが叫びながら迫って来た。
私とマロオニがその声の方に目線を送った瞬間だった。
【クイックサンド】で流砂化した地面が砂煙を天高く撒き散らしながら、大爆発。
私の脳裏には一瞬【天空の災厄】あのバハムートを倒したのでは?という考えがよぎったが、それは大きな間違いだと悟った。
「ゴッ……フッ……」
砂煙で視界が奪われたギルド前の広場で、私は、腹部に懐かしいあの恐怖を思い出させる衝撃と痛みを感じ、口から大量の血を吐き出し、そのまま地面に倒れこんだ。
左腹を何かに貫かれ、生暖かい水のようなものが私の下に広がっていく。
そして、薄れる意識と霞む目で見たのは。
漆黒の全身鎧の何者かが、右手に付いた液体を振り払いながら、兜の奥の夜の闇のような暗黒の瞳で私を見下ろしている姿だった。
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