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日生のところも、その…大変そうだな
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シュークリームを食べ終わった俺達は駅へと向かった。この感じだと次はあの場所か。
電車に二駅揺られ、少し歩いた先にあの空き地があった。もう桜は完全に散ってしまって、緑の大木が日の光を浴びて輝いている。
ラフェが口を開く。
「白い花がいっぱい咲いてた時もよかったけど、今も十分綺麗だな。」
「そうだな。」
俺達は大木の木陰に入って座った。俺はずっと気になっていたことを口にした。
「なぁ…どうして急に魔界へ帰るなんて言い出したんだ?」
「少しずつ考えてはいたんだ。目覚めたばかりの頃はずっと怒ってたけど、ソーマに会って魔界にいた頃を思い出した。私はたくさんの人に支えられて暮らしてたんだなって思ったんだ。その一方で、私が魔界を出てきたことでその人達に迷惑や心配をかけてしまっていると思った。このまま意地を張ってこの世界にいても事態は勝手によくなったりしない。どのみち父さんときっちり話し合わないといけないと思ったんだ。まあ、これだけ抵抗しておけば、父さんも少しは私の話を聞いてくれるだろうし。それでもなかなか決心がつかなかったんだが、シノがとんでもない爆弾を残していったんだ。そのせいでというか、おかげでというかようやく決心がついた。」
「そうだったのか…」
頭の中でぐるぐるしていたことがやっとすっきりした気がする。ラフェが前向きな気持ちで決めたことなら、俺は送り出してやらないといけない。
俺は立ち上がった。
「それなら早くやり残したこととやらを終わらせて、魔界へ返品してやらないとだな。」
「人を不良品みたいに言うなぁっ!」
俺達はその場所を後にした。
再び電車に乗って、山の方へと向かっていく。そこからバスに乗り換え、佐取峡の遊歩道近くで下車した。
「船も乗るか?」
「いや、今回はいい。あまり時間もないからな。」
ラフェは佐取峡をスルーし、「森の小路」へと入って行った。しばらく山道を進んでいくと、あの場所にたどり着く。
「はぁー、やっぱりここはいいなぁ!」
ラフェは大きく伸びをした。
「魔力はバッチリ百二十%! 魔界へ帰る準備は万端だな!」
「そうだな。」
胸の奥の方が冷たくなったが、気が付かないふりをした。
「さて、次が最後の場所だ!」
「え?」
てっきりここが最後だと思っていた。他にめぼしい場所なんてあったか…?
「最後は日生の家に行きたい。いいか?」
「俺の家!? …まあ、いいけど。」
「やった!」
なぜか最後は俺の家に行くことになった。
学校から徒歩十五分。まあいい立地だと思う。
「ただいまー。」
一階のパン屋の入り口から声をかけると、レジで作業していた母さんと目が合う。
「お帰り…って誰その子!? ちょっとお父さん!」
母さんは厨房にいるであろう父さんに声をかけた。これはまずいぞ…
「こいつはただの知り合いで…」
「お父さん! 早く来て! 日生が遂に…女の子を…っ!」
あー、だめだ。全く聞いてないわ。
その時、ラフェが一歩前に進み出た。
「初めまして、ラフェだ。日生には今まで随分世話になった。その日生が生まれ育った場所を見てみたくて今日は連れてきてもらった。」
「どうぞどうぞ好きなだけ見ていってちょうだい! うちにはパンしかないけど、後で部屋に持っていくわね。」
「嬉しい。ここのパンは大好きなんだ。」
「大好きですって! お父さーん! 今夜は赤飯…じゃなくてあんぱんよ!」
ラフェは俺の方を向いた。
「日生のところも、その…大変そうだな。」
「同情どうも。」
ラフェを二階の部屋へ連れて行こうとすると、母さんにこっちへ来いと手招きされた。
「なに?」
「らふえちゃん?かしら。ちょっと不思議な感じだけど、いい子そうじゃない。大事にするのよ。」
「そんなんじゃないって。」
完全に勘違いしてるなぁ…今晩、誤解を解くのが面倒そうだ。
俺はラフェを自分の部屋に案内した。何気に女子を部屋に上げるのって初めてかも。
「ここが日生の部屋かぁ…」
勉強机にベッド、本棚、ローテーブル、クローゼット。部屋としては普通で特に面白みもないだろう。
ラフェはベッドの下を覗き込み始めた。
「お前、何してるんだ?」
「何って…宝探し?」
「宝って…」
魔界にもそういう文化ってあるのか…? いやまあ、ベッドの下にはないんだけど。
ラフェは本棚をいじり始めた。そこはちょっと…!
「なんだ、日生は持ってないのか?」
「な、なんのことかな…」
「秘密の魔法書とか、伝説の大剣とか…」
「ある訳ないだろ!」
なんだそういうオチか…俺は胸を撫でおろした。
「そう言えばここ、魔界じゃなかったな。」
そう言ってラフェはテーブルの前に座った。そして部屋をぐるっと見回す。
「なんかいいな…日生の部屋って感じがする。」
「そうか?」
俺には何の個性もない部屋に思えるけど。
その時、ドアがノックされ、母さんが入ってきた。
「ジュースと菓子パン持って来たわよ。たくさんあるから遠慮せずに食べてね。ではごゆっくりー」
そう言ってさっさと部屋を出て行った。変に気を使ってる感じが腹立つ。
「見たことないパンがいっぱいあるぞ!」
そう言ってラフェは目を輝かせた。そう言えば、クリームパン以外は見たことないのか。
「これはメロンパン、こっちはチョココロネ、でこれはあんぱん…ほんとにたくさんだな。」
大皿にパンが山盛りになっていて、一体何個あるのか分からない。母さん、本当に俺が彼女を家に連れてきたとして、この量のパンを出すのはどうかと思うぞ。
「これ全部、食べてもいいのか?」
「いいってさ。」
「それなら遠慮しないぞ? いっただっきまーす!」
そう言って両手にパンを持ち、幸せそうに噛み締める。
「これも、これも、全部美味しい! …でも、私は日生の毎朝作ってくれるパンが一番好きだぞ。」
「…それはどうも。」
俺は見られたくなくて顔を逸らした。
いつの間にかあんなにあったパンは全て無くなっていた。
「ふぅ…お腹いっぱい。」
「よく食べたな。」
「すごいだろ。」
別に褒めてない。
ジュースに手を伸ばすと、近くにあったラフェのコップに手が当たった。コップが倒れて、中のジュースがラフェにかかる。
「悪い!」
近くにあったティッシュを適当にとって、服についた染みをぬぐう。結構濡れてるな…これは着替えを用意したほうがいいか…
「ちょ、ちょっと日生!」
その時、風が吹いた。見るとラフェは角と尻尾が現れている。顔も赤い。
「じ、自分で拭くからいい!」
「そ、そうか…ちょっと着替え探してくる。」
そう言って俺は部屋を出た。俺は何をやっているんだ。女子の体にべたべたと触って…ん? 女子?
前まではラフェのことを女子だなんて思ってなかったのに、今日はなんだか調子がおかしいみたいだ。
電車に二駅揺られ、少し歩いた先にあの空き地があった。もう桜は完全に散ってしまって、緑の大木が日の光を浴びて輝いている。
ラフェが口を開く。
「白い花がいっぱい咲いてた時もよかったけど、今も十分綺麗だな。」
「そうだな。」
俺達は大木の木陰に入って座った。俺はずっと気になっていたことを口にした。
「なぁ…どうして急に魔界へ帰るなんて言い出したんだ?」
「少しずつ考えてはいたんだ。目覚めたばかりの頃はずっと怒ってたけど、ソーマに会って魔界にいた頃を思い出した。私はたくさんの人に支えられて暮らしてたんだなって思ったんだ。その一方で、私が魔界を出てきたことでその人達に迷惑や心配をかけてしまっていると思った。このまま意地を張ってこの世界にいても事態は勝手によくなったりしない。どのみち父さんときっちり話し合わないといけないと思ったんだ。まあ、これだけ抵抗しておけば、父さんも少しは私の話を聞いてくれるだろうし。それでもなかなか決心がつかなかったんだが、シノがとんでもない爆弾を残していったんだ。そのせいでというか、おかげでというかようやく決心がついた。」
「そうだったのか…」
頭の中でぐるぐるしていたことがやっとすっきりした気がする。ラフェが前向きな気持ちで決めたことなら、俺は送り出してやらないといけない。
俺は立ち上がった。
「それなら早くやり残したこととやらを終わらせて、魔界へ返品してやらないとだな。」
「人を不良品みたいに言うなぁっ!」
俺達はその場所を後にした。
再び電車に乗って、山の方へと向かっていく。そこからバスに乗り換え、佐取峡の遊歩道近くで下車した。
「船も乗るか?」
「いや、今回はいい。あまり時間もないからな。」
ラフェは佐取峡をスルーし、「森の小路」へと入って行った。しばらく山道を進んでいくと、あの場所にたどり着く。
「はぁー、やっぱりここはいいなぁ!」
ラフェは大きく伸びをした。
「魔力はバッチリ百二十%! 魔界へ帰る準備は万端だな!」
「そうだな。」
胸の奥の方が冷たくなったが、気が付かないふりをした。
「さて、次が最後の場所だ!」
「え?」
てっきりここが最後だと思っていた。他にめぼしい場所なんてあったか…?
「最後は日生の家に行きたい。いいか?」
「俺の家!? …まあ、いいけど。」
「やった!」
なぜか最後は俺の家に行くことになった。
学校から徒歩十五分。まあいい立地だと思う。
「ただいまー。」
一階のパン屋の入り口から声をかけると、レジで作業していた母さんと目が合う。
「お帰り…って誰その子!? ちょっとお父さん!」
母さんは厨房にいるであろう父さんに声をかけた。これはまずいぞ…
「こいつはただの知り合いで…」
「お父さん! 早く来て! 日生が遂に…女の子を…っ!」
あー、だめだ。全く聞いてないわ。
その時、ラフェが一歩前に進み出た。
「初めまして、ラフェだ。日生には今まで随分世話になった。その日生が生まれ育った場所を見てみたくて今日は連れてきてもらった。」
「どうぞどうぞ好きなだけ見ていってちょうだい! うちにはパンしかないけど、後で部屋に持っていくわね。」
「嬉しい。ここのパンは大好きなんだ。」
「大好きですって! お父さーん! 今夜は赤飯…じゃなくてあんぱんよ!」
ラフェは俺の方を向いた。
「日生のところも、その…大変そうだな。」
「同情どうも。」
ラフェを二階の部屋へ連れて行こうとすると、母さんにこっちへ来いと手招きされた。
「なに?」
「らふえちゃん?かしら。ちょっと不思議な感じだけど、いい子そうじゃない。大事にするのよ。」
「そんなんじゃないって。」
完全に勘違いしてるなぁ…今晩、誤解を解くのが面倒そうだ。
俺はラフェを自分の部屋に案内した。何気に女子を部屋に上げるのって初めてかも。
「ここが日生の部屋かぁ…」
勉強机にベッド、本棚、ローテーブル、クローゼット。部屋としては普通で特に面白みもないだろう。
ラフェはベッドの下を覗き込み始めた。
「お前、何してるんだ?」
「何って…宝探し?」
「宝って…」
魔界にもそういう文化ってあるのか…? いやまあ、ベッドの下にはないんだけど。
ラフェは本棚をいじり始めた。そこはちょっと…!
「なんだ、日生は持ってないのか?」
「な、なんのことかな…」
「秘密の魔法書とか、伝説の大剣とか…」
「ある訳ないだろ!」
なんだそういうオチか…俺は胸を撫でおろした。
「そう言えばここ、魔界じゃなかったな。」
そう言ってラフェはテーブルの前に座った。そして部屋をぐるっと見回す。
「なんかいいな…日生の部屋って感じがする。」
「そうか?」
俺には何の個性もない部屋に思えるけど。
その時、ドアがノックされ、母さんが入ってきた。
「ジュースと菓子パン持って来たわよ。たくさんあるから遠慮せずに食べてね。ではごゆっくりー」
そう言ってさっさと部屋を出て行った。変に気を使ってる感じが腹立つ。
「見たことないパンがいっぱいあるぞ!」
そう言ってラフェは目を輝かせた。そう言えば、クリームパン以外は見たことないのか。
「これはメロンパン、こっちはチョココロネ、でこれはあんぱん…ほんとにたくさんだな。」
大皿にパンが山盛りになっていて、一体何個あるのか分からない。母さん、本当に俺が彼女を家に連れてきたとして、この量のパンを出すのはどうかと思うぞ。
「これ全部、食べてもいいのか?」
「いいってさ。」
「それなら遠慮しないぞ? いっただっきまーす!」
そう言って両手にパンを持ち、幸せそうに噛み締める。
「これも、これも、全部美味しい! …でも、私は日生の毎朝作ってくれるパンが一番好きだぞ。」
「…それはどうも。」
俺は見られたくなくて顔を逸らした。
いつの間にかあんなにあったパンは全て無くなっていた。
「ふぅ…お腹いっぱい。」
「よく食べたな。」
「すごいだろ。」
別に褒めてない。
ジュースに手を伸ばすと、近くにあったラフェのコップに手が当たった。コップが倒れて、中のジュースがラフェにかかる。
「悪い!」
近くにあったティッシュを適当にとって、服についた染みをぬぐう。結構濡れてるな…これは着替えを用意したほうがいいか…
「ちょ、ちょっと日生!」
その時、風が吹いた。見るとラフェは角と尻尾が現れている。顔も赤い。
「じ、自分で拭くからいい!」
「そ、そうか…ちょっと着替え探してくる。」
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