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初心者クエスト その4
僕も楽しみです
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色々あった誕生日から、私と斗真君は時々連絡を取り合う関係になった。今日こんないい事があったとか、お昼に食べたあれが美味しかったとか。金曜日だけじゃなくて、斗真君と繋がれていることがちょっと嬉しい。
今日は土曜日。私は駅前に来ていた。
「あっ、菜々子さん!」
私を見つけて斗真君が駆け寄ってくる。
「お待たせしましたか?すいません。」
「ううん。今だって集合時間前でしょ。私が1時間早く着いたから。」
「1時間…?」
「うん。あまりに楽しみ過ぎてね。さぁ、行こう!」
照りつける日差しの下、私達は目的の場所に向かって歩き出した。
「チャットに『動きやすい服装』って書いてありましたけど、これでよかったですか?」
隣を歩く斗真君が私に声をかける。斗真君の服装はベージュのTシャツに黒の七分パンツだった。
「うん、大丈夫。今日は体を動かすから一応ね。」
そう言う私は白のTシャツにゆったりとしたワイドパンツ。
今日はいつもみたいに私の家で出来ることじゃないから、金曜夜じゃなくて土曜日の昼に待ち合わせにしてもらった。
「菜々子さん、荷物多そうですね。僕、持ちましょうか?」
斗真君は私のボストンバッグを見て言った。
「ありがとう。でも大丈夫。持ってるだけで幸せ感じてるから。」
「…?」
斗真君は不思議そうに首を傾げた。
話していると目的の場所についた。
「ここだよ。」
「カラオケ…ですか?」
駅近の大きなカラオケに連れてこられて、斗真君は驚いてるみたいだった。
「そうそう。入ろ!」
受付を済ませて部屋に入ると、斗真君が言った。
「カラオケって、体を動かすところでしたっけ…?」
「カラオケは防音だから選んだの。ちょっと準備するから待っててね…」
そう言って私はバッグを持って部屋を出た。
「お待たせー。」
「お帰りなさい。あれ、着替えたんですか?」
私はトイレで黒のTシャツに着替えてきていた。
「うん。ほら、ここ読んでみて。」
そう言って胸の部分を指さす。
「えっと…idol battle fresh girls happy school life live ~winter~…って、何ですか!?」
「ふふん。今日はここでアイフレのライブを見ます!」
私はかばんから取り出したものを斗真君に見せた。
「これがライブDVDなんだけど、アイフレのアイドルたちが詩井野学園のホールでライブをするのね。アニメ映画っていう形で今年の12月に上映されてたんだ。…はいこれ。」
私はBIGタオルとペンライトを手渡した。
「斗真君の分ね。そのころちょうど忙しくて映画観に行けなくってさ。映画館の大画面で、しかも普通のライブと同じように声出したり、ライト振ったりするんだよ!アイフレが大好きな人達しかいない空間でさ!ほんっとうに行きたかった…その悔しさをライブグッズの購買に注いだんだよね。いやー、こんなところで役に立つとは。あっ、タオルは新品だから安心してね。」
「ありがとうございます。でも、新品なのに僕が使っていいんですか?」
「大丈夫。保存用は別にあるから。」
「は、はぁ…」
髪を束ね、自分の分のタオルを首にかけた。
「さて。ライブを観る前に練習しようか。」
「練、習…?」
「そう!サビを一緒に踊る曲があるの。簡単だからすぐに覚えられるよ。まず、両手をあげて…」
「こうですか?」
「そうそう!次に…」
斗真君に10分ほどレクチャーをし、いよいよDVDをセットした。
「二週間くらい前に発売されたばっかりで、まだ私も観るの初めてなんだ。だから、本当に楽しみ!」
「はい、僕も楽しみです。」
斗真君はそう言って微笑んだ。
そんなにアイフレのこと、好きになってくれてたんだ。それは嬉しいな。
「じゃあ、いくよ!スイッチオン!」
カラオケの画面には真っ暗なホールのステージが映し出された。そこに曲のイントロが流れる。
「ふぁ…!」
一言も聞き漏らさないように曲中以外は静かにしていようと決めていたから、声を抑える。
ライトが点き、ステージ上にアイフレのアイドル総勢19人が揃う。
『みんなー!今日はらむね達と一緒に楽しもうねー!』
「らむねちゃん!!」
脊髄反射で大きな声が出た。
メンバーが観客に声をかける。そして、曲のイントロが終わった。
「…!」
圧巻のダンスに、その歌声に思わず息をのんだ。『ここから始まるステージ』。アニメのED曲だし、ゲームで何回もプレイしたから、振り付けも歌声も完璧に頭に入っている。だからこそ、これはいつもと違う。このライブだけのパフォーマンスなんだ。
私はペンライトを掲げた。
「斗真君!らむねちゃん達のこと、いっぱい応援しようね!」
「あ…はい!」
暗いカラオケルームに白い2つの光が揺らめいた。
今日は土曜日。私は駅前に来ていた。
「あっ、菜々子さん!」
私を見つけて斗真君が駆け寄ってくる。
「お待たせしましたか?すいません。」
「ううん。今だって集合時間前でしょ。私が1時間早く着いたから。」
「1時間…?」
「うん。あまりに楽しみ過ぎてね。さぁ、行こう!」
照りつける日差しの下、私達は目的の場所に向かって歩き出した。
「チャットに『動きやすい服装』って書いてありましたけど、これでよかったですか?」
隣を歩く斗真君が私に声をかける。斗真君の服装はベージュのTシャツに黒の七分パンツだった。
「うん、大丈夫。今日は体を動かすから一応ね。」
そう言う私は白のTシャツにゆったりとしたワイドパンツ。
今日はいつもみたいに私の家で出来ることじゃないから、金曜夜じゃなくて土曜日の昼に待ち合わせにしてもらった。
「菜々子さん、荷物多そうですね。僕、持ちましょうか?」
斗真君は私のボストンバッグを見て言った。
「ありがとう。でも大丈夫。持ってるだけで幸せ感じてるから。」
「…?」
斗真君は不思議そうに首を傾げた。
話していると目的の場所についた。
「ここだよ。」
「カラオケ…ですか?」
駅近の大きなカラオケに連れてこられて、斗真君は驚いてるみたいだった。
「そうそう。入ろ!」
受付を済ませて部屋に入ると、斗真君が言った。
「カラオケって、体を動かすところでしたっけ…?」
「カラオケは防音だから選んだの。ちょっと準備するから待っててね…」
そう言って私はバッグを持って部屋を出た。
「お待たせー。」
「お帰りなさい。あれ、着替えたんですか?」
私はトイレで黒のTシャツに着替えてきていた。
「うん。ほら、ここ読んでみて。」
そう言って胸の部分を指さす。
「えっと…idol battle fresh girls happy school life live ~winter~…って、何ですか!?」
「ふふん。今日はここでアイフレのライブを見ます!」
私はかばんから取り出したものを斗真君に見せた。
「これがライブDVDなんだけど、アイフレのアイドルたちが詩井野学園のホールでライブをするのね。アニメ映画っていう形で今年の12月に上映されてたんだ。…はいこれ。」
私はBIGタオルとペンライトを手渡した。
「斗真君の分ね。そのころちょうど忙しくて映画観に行けなくってさ。映画館の大画面で、しかも普通のライブと同じように声出したり、ライト振ったりするんだよ!アイフレが大好きな人達しかいない空間でさ!ほんっとうに行きたかった…その悔しさをライブグッズの購買に注いだんだよね。いやー、こんなところで役に立つとは。あっ、タオルは新品だから安心してね。」
「ありがとうございます。でも、新品なのに僕が使っていいんですか?」
「大丈夫。保存用は別にあるから。」
「は、はぁ…」
髪を束ね、自分の分のタオルを首にかけた。
「さて。ライブを観る前に練習しようか。」
「練、習…?」
「そう!サビを一緒に踊る曲があるの。簡単だからすぐに覚えられるよ。まず、両手をあげて…」
「こうですか?」
「そうそう!次に…」
斗真君に10分ほどレクチャーをし、いよいよDVDをセットした。
「二週間くらい前に発売されたばっかりで、まだ私も観るの初めてなんだ。だから、本当に楽しみ!」
「はい、僕も楽しみです。」
斗真君はそう言って微笑んだ。
そんなにアイフレのこと、好きになってくれてたんだ。それは嬉しいな。
「じゃあ、いくよ!スイッチオン!」
カラオケの画面には真っ暗なホールのステージが映し出された。そこに曲のイントロが流れる。
「ふぁ…!」
一言も聞き漏らさないように曲中以外は静かにしていようと決めていたから、声を抑える。
ライトが点き、ステージ上にアイフレのアイドル総勢19人が揃う。
『みんなー!今日はらむね達と一緒に楽しもうねー!』
「らむねちゃん!!」
脊髄反射で大きな声が出た。
メンバーが観客に声をかける。そして、曲のイントロが終わった。
「…!」
圧巻のダンスに、その歌声に思わず息をのんだ。『ここから始まるステージ』。アニメのED曲だし、ゲームで何回もプレイしたから、振り付けも歌声も完璧に頭に入っている。だからこそ、これはいつもと違う。このライブだけのパフォーマンスなんだ。
私はペンライトを掲げた。
「斗真君!らむねちゃん達のこと、いっぱい応援しようね!」
「あ…はい!」
暗いカラオケルームに白い2つの光が揺らめいた。
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