13 / 14
13話 古代魔法の獲得
しおりを挟む『まず俺様ができることについて話してやるヨォ』
そう前置きをするロギアとひたすら走る僕。
ロギアが力を行使してから3日が経った。
僕は山の中をずっと走り続けている。
持久力の底上げは足場の悪い環境でこそ真価を発揮する。
さらにはバランス力、察知力なんかも鍛えられて一石三鳥はあると言われた。
そんなへとへとの状態での話なんてちっとも頭に入ってこないけど、ロギアの話はちゃんと聞かないと怒られるし、強くなれないと言われたから、どんな状況でも耳を傾けている。
『俺様は基本何でもできるがァ、オマエにできるのはァ乗っ取りィ、煽りィ、そして知識の提供のみだァ』
「捨てて良い?」
『捨てたら地獄の底まで追いかけてぶっ殺すぞォ?』
「勘弁して」
『言い方が悪かったがァ乗っ取りは前回みたいなやつだァ。テメェの承諾があればァその体を俺様が使うことができるゥ。そして二つ目の煽りはァ……応援と思ェ』
一つ目は実際にやってもらったからわかるけど、二つ目は応援じゃねぇ。ただの煽りじゃないか。
あれはランクXの煽りだ。
『三つ目が大事なことだァ。俺様は剣の状態じゃ簡単なことしかできねェ。せいぜいランクVぐらいまでだなァ。だから、俺様が持っている戦闘に関する知識や今じゃ覚えれねぇ古代魔法を教えてやる。くくくっ…これはランク外の力だからなぁ…!!テメェの頑張り次第では強くなれるぜェ?』
「え?……古代魔法って覚えれるの…?全部が強くて僕じゃ無理なんじゃ…」
古代魔法
それは大昔の時代に亡くなってしまった失われた魔法。
そのどれもが強力なもので英雄譚や勇者物語で数々登場する憧れの魔法だった。
『あァ?何か勘違いしてねぇかァ?古代魔法は誰でも使える魔法なんだよォ。ただ使うには申請が必要だァ。しかしなぁ、この時代には許可する奴らが滅ぼされちまっていねぇから使えねぇだけだ。オマエならこの時代でただ1人、使えるようになるぜェ。俺様がいるからなァ!!』
「許可、申請?そんなの知らなかったよ」
ただ強い魔法で、選ばれた人しか使えないものだと思っていた。
それが使えるようになる。
現状を変えられるかもしれない。
その少しの望みができただけで暁光だった。
『ものは試しだァ。復唱しろォ』
『古代の王よ。汝の持てる全ての力を、我が身に移し、我が身を助け、我が身に大いなる力をもたらせ』
【古代の王よ。汝の持てる全ての力を、我が身に移し、我が身を助け、我が身に大いなる力をもたらせ】
『くくくっ。このロギア様が許可するぜェ。全・て・持ってけや』
言われた通りに言葉を発し、ロギアが許可をした。
何かこれから起こるのかと思ったが、何も起こらなかった。
てっきり何か魔法を使えるものだと思ったけど…
『これで使うための地盤ができたァ。今から使えるようになった魔法を調べてやっから刀身に触れろォ』
言われるまま刀身に触れること数分。
『ひひっ…』
ヒヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!
ロギアの大声が響いた。
『ハァ~♪ オマエなに?俺様と相性バッチリすぎねぇかァ?俺様と出会うべくして生まれてきただろ♪ いやァ~、嬉しいぜェ?この魔法ならァ……くくっ』
「え?ど、どうしたの?っていうかどんな魔法だった!?」
ご機嫌な様子だが、どんな魔法が使えるのかを早く知りたかった。
『そう急ぐなァ。結論から言うとだなァ、白髪チビの使える魔法は2つだけだったァ。本来ならどんなやつでも五つ以上は適性があるがなァ…。でもガッカリするんじゃねぇぞ?オマエが使えるその魔法はァ……』
ーーーー唯一無二の最強の中の最強だーーーー
『やってみるもんだなァ。おかげで良い結果だァ。オマエが使える魔法は【雷装雷魔らいそうらいま】とォ【悪纏魔装あくてんまそう】だァ』
雷装雷魔と悪纏魔装
それが僕の魔法。
唯一無二の魔法。
一度しか聞いていない。見てもない、実演もしていない。
だけど、名前がすごくしっくりきた。
ずっと知っていたような感覚。
使い方もなんとなくわかった。
【雷装雷魔】
魔法名を口に出すと、足を中心に微弱だが雷…電気が発生した。
足を踏み出そうとすると、足の裏に電気が集まっているような感覚があった。
いつもより地面を強く感じる。
雷を少し動かそうと脳内でイメージをしてみた。するとそれはびっくりするほど滑らかに体を通って腕へと流れていった。
それからもぐるぐると体中を巡らせて遊んでいたわけだが…エクスはなんとなくこの魔法を理解した。
・・・1度の使用でだ
『………まじかァ』
古代魔法はイメージだ。
使ってみてわかった。
これは誰もが使えるように難しい操作を必要としない魔法だ。
現代の魔法は詠唱を必要とし、難しい陣を描いたり頭を使わなければいけない。
僕はこの魔法たちが消えてしまった理由がわかった気がした。
「強すぎるんだ」
誰でも使えてしまうから。
意味のない争いも数えきれないほど起きたんだろうと想像する。
そんなすごい魔法を僕は使えるようになった。
そう考えると徐々に嬉しさが込み上げてきて…僕は雷を足に動かし一歩を踏み出した。その足が地面に触れた瞬間、
エクスの意識が飛んだ。
0
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日ごろに発売となります。
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる