異世界で世界を救った後、戻されたのは幕末だった

ぅ→。

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光様の考え

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私は光様の考えが分からなかった。

「光様」
「何だ?」
「光様は存じておりましたよね?アメリカがスペインを攻撃するのを」

光様は頷く。

「それなのに、どうしてアメリカと同盟を結んだのですか?神日本国は利用されたようなものではないですか?」
「月よ。この戦争は我が国が止められたものではない。もし、本当に止めようとするならば、アメリカ軍を軍で監視するしかなかったであろう。他国からしたら何故、神日本国がアメリカを監視してるのかも分からない。もしかしたら神日本国がアメリカを攻撃しようとしてるのかもしれないと思われる」

そうなったら他国からの心象は最悪になるね。西欧諸国は勝手に植民地を増やしておきながら、有色人種が白色人種の国に理由なき攻撃をしようものならば、批判は避けられない。

「それならば、被害は最小限に済ます方が良いであろう」

避けられない戦争ならば、被害は少ない方がいいに決まってる。だから、光様は同盟後、数多くの武器をアメリカに売ったのか。

「月よ。暫くは戦争は終わらない。そなたも知っておるであろう?」
「はい」
「しかもウランを無くした影響で抑止力が無くなり、本来発生しなかった戦争も発生するであろう」

そっか……。核爆弾は戦争の抑止力にもなってるもんね。それがなかったら……。

「この世界はどうなるのでしょうか?」
「月よ。争いのない世界なんてないのだ。人間だけではない。動物たちだって縄張りのために争ったりしておる。それに争いがあるからこそ進化し続けることが出来るのだ」

確かに、争いの少なかった縄文時代は1万年以上続いたがほとんど発展はしなかった。戦のある時代の方が一気に発展してる。

「私たちに出来るのは罪なき無辜が命を落とさないように忠告するぐらいだ」

戦争は軍人同士がするものだと光様は続けた。

「それより我が国の弱点を克服しなければならない」
「弱点?」
「食料の自給率が低い事だ」

それは神日本国の唯一の弱点と言ってもいいだろう。

「光様にも、どうにもならないことですか?」
「人手が足りないのだ。そなたの創った地下都市は太平洋まで広げて農場を作ったが人が足りない」

いつの間に……。しかも、こっそり太平洋まで進出してるなんて……。

「自動は無理ですか?」
「自動?」
「はい。種まきから収穫、搬送まで自動化にすれば人数は最小限で抑えられませんか?」
「月よ!」
「はい!」
「そなたの手柄だ!勲章を与える!」

どうやら光様の悩みは解消されたようだ。光様はお父さんを呼ぶと大量の資料を渡す。

「この事案は急務である」
「かしこまりました」

お父さんは中を確認せずに、頭を下げて出て行った。

「しかし、太平洋まで手を伸ばしてたことが他国にバレたら非難されませんか?」
「バレるようなヘマはしておらん。隠蔽しておる」

どこまで広げたかは分からないけど、下手したら世界一の領土を持ってることになるよね?

「それより、子を作らんか?」
「子供?」
「そなた、子が出来ないようにしておるであろう?」
「世情が世情ですし……」
「父上様の跡継ぎも必要であろう」

光様と話し合って子供を5人作ることにした。お父さんはいつか亡くなる。その後継は重要な地位になる。
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