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初計測①
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ポータルに入るとそこは大きな建物がそびえ立っていた。
「で、デカい」
俺の建物を見た第一の感想はデカいだった。
俺はこの建物にテンションが上がりまくっていた。
「さっそく兄さんの職場へGO」
俺は兄さんのことを忘れて、建物の中に入ろうとした。
「あれっ開かないどうして?」
いくらドアの開こうとしても開かなかった。ドンドンとドアを叩いて、中の人に開けてもらおうとするが、誰も俺に気づいてくれない。
いつまで経っても開かないドアに立ち向かう俺におそらくここの人らしき人が隣の入り口に
「ピッ」
と何かのカードをかざした。
「えっ」
驚愕した。
俺の人生最大の力を振り絞っても開かなかったドアがあんな紙切れ一枚に開かれるなんて、
「カードに負けた、」
落ち込みながらも建物の中に入ろうとすると、
「侵入者、侵入者を確認しました。」
警報音が聞こえる。
「えっ侵入者誰だ?」
周りには俺と兄さんしかいない。もしかして、俺?
そう戸惑っていると建物の中から黒服の男数人が俺を捕らえた。
「えっちょ、俺今からここに用事があるんだけど?」
振り解こうとするが、黒服の奴らもかなりのパワーがある。俺はもうどうすることもできなかった。
「わりぃ。こいつ俺の弟でさ、今日ここにくるの初めてでさ、よく分かって無いんだ、許してくれないか?」
「はっ! 悪かったな少年」
兄さんの一言で黒服の男達は俺に謝って部屋に戻って行った。
「た、助かったーありがとう兄さん。」
気を取り直して入ろうとするもまたもや開かない。
「くそ、俺だってカードには負けない!」
「………」
俺は魔法を詠唱し始める。このドアをぶち壊そうとした。
ここはそういう場所なんだと理解した上での行動、俺はもう試されている。
「お前が行くのはこっちじゃないあっち」
兄さんが横にある小さな建物を指差す。
「まだお前はここの社員じゃない、まずはあっちで登録《レジスト》して来て、証明書《ライセンス》を受け取らんとあの中には入れん」
そういうことだったのか、何ともお恥ずかしいことを、俺の顔が赤くなる。
「俺はあの中には入れん、ここからは一人だけど、いけるよな、」
「ああ、いけるよ」
二人はグータッチで分かれて行った。
兄さんはさっき俺が入ろうとしたデカい建物の中に、俺は小さな建物に向かって行った。
ここからは俺一人でやって行かなきゃいけない、いつもそばにいてくれた兄さんもいない。少し不安もあるけれども、兄さんみたいになるにはこんなとこで立ち止まってはいけない!
俺は心も数年で成長していた。特訓する前には一人は怖い気持ちしかなかった。けれど、今は一人で何かすることにワクワクしている感情が俺にはあった。
このドアを開ければ俺の人生が始まる。
俺の2度目の人生のスタートだ。
「で、デカい」
俺の建物を見た第一の感想はデカいだった。
俺はこの建物にテンションが上がりまくっていた。
「さっそく兄さんの職場へGO」
俺は兄さんのことを忘れて、建物の中に入ろうとした。
「あれっ開かないどうして?」
いくらドアの開こうとしても開かなかった。ドンドンとドアを叩いて、中の人に開けてもらおうとするが、誰も俺に気づいてくれない。
いつまで経っても開かないドアに立ち向かう俺におそらくここの人らしき人が隣の入り口に
「ピッ」
と何かのカードをかざした。
「えっ」
驚愕した。
俺の人生最大の力を振り絞っても開かなかったドアがあんな紙切れ一枚に開かれるなんて、
「カードに負けた、」
落ち込みながらも建物の中に入ろうとすると、
「侵入者、侵入者を確認しました。」
警報音が聞こえる。
「えっ侵入者誰だ?」
周りには俺と兄さんしかいない。もしかして、俺?
そう戸惑っていると建物の中から黒服の男数人が俺を捕らえた。
「えっちょ、俺今からここに用事があるんだけど?」
振り解こうとするが、黒服の奴らもかなりのパワーがある。俺はもうどうすることもできなかった。
「わりぃ。こいつ俺の弟でさ、今日ここにくるの初めてでさ、よく分かって無いんだ、許してくれないか?」
「はっ! 悪かったな少年」
兄さんの一言で黒服の男達は俺に謝って部屋に戻って行った。
「た、助かったーありがとう兄さん。」
気を取り直して入ろうとするもまたもや開かない。
「くそ、俺だってカードには負けない!」
「………」
俺は魔法を詠唱し始める。このドアをぶち壊そうとした。
ここはそういう場所なんだと理解した上での行動、俺はもう試されている。
「お前が行くのはこっちじゃないあっち」
兄さんが横にある小さな建物を指差す。
「まだお前はここの社員じゃない、まずはあっちで登録《レジスト》して来て、証明書《ライセンス》を受け取らんとあの中には入れん」
そういうことだったのか、何ともお恥ずかしいことを、俺の顔が赤くなる。
「俺はあの中には入れん、ここからは一人だけど、いけるよな、」
「ああ、いけるよ」
二人はグータッチで分かれて行った。
兄さんはさっき俺が入ろうとしたデカい建物の中に、俺は小さな建物に向かって行った。
ここからは俺一人でやって行かなきゃいけない、いつもそばにいてくれた兄さんもいない。少し不安もあるけれども、兄さんみたいになるにはこんなとこで立ち止まってはいけない!
俺は心も数年で成長していた。特訓する前には一人は怖い気持ちしかなかった。けれど、今は一人で何かすることにワクワクしている感情が俺にはあった。
このドアを開ければ俺の人生が始まる。
俺の2度目の人生のスタートだ。
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