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決定
しおりを挟む「私たちのクランの名前を決めない?やっと一つになれたんだし、その証にもね!」
「良いですね。決めましょう!」
アイの言葉にアルバードは速攻賛同する。
こいつは本当にアイさんが大好きなのか?元々アルバードはこんな奴だったか?もっと冷静で先が見えているかの様な奴なのに、こいつ、、アイさんを前にするとタジタジになっている。
「何か案は無いかな?」
「神とか入れません?かっこよくないですか?」
「うーん私は悪くはないと思うんだけど他の所にも神を使ってる所は少なくないし、私らだけの特色を出したいかな」
「分かりました。」
神はあっさりと棄却される。
他にも不死鳥とか銀狼とか、ちょっと恥ずかしげのあり、カッコ良いからっていうだけの意見ばっかり出てきて、もうそろそろ少しは理由のある名前が欲しい所に、
「運命とかはどうでしょうか?自分達がここで出会った事も何かの運命だと思うし俺とアイさんが出会ったのも、、」
こいつ、ここでもロマンチスト見たく、綺麗な言葉を使いやがる。こんな所でも、抜かりは無いな。そこは流石とも言える。
「いいと思うよ!」
軽くスルーをする
「天界」
意味
人間界の上にあり、最上の果報を受ける者が住む清浄な世界。 天界。
(だ、だせえ~)
アルバードとアイは心の中でそう思った。生放送で、あんな発言しておいて、俺達は住む世界が違うって………
2人は笑いを堪えそうになる所、キリヤは……
「良いですね!!それ格好いいです!!!2人ともどうですか?自分はこのクラン名気に入りましたけど。」
笑いを堪えていた、アイがキリヤの真面目な顔に真面目なトーンでこのクソダサい名前に賛同した事に耐えられなくなってしまった。
「おい、どこが良いんだよこれ!本気で良いと思うのか?」
「おい、今なんて言った?アルバード」
アルバードが全力否定したのをフィルはキレ気味に聞く。
ドキッとしながらも、丁寧に反対である事を言う。
それを聞いたフィルも少しは納得してくれた様だ。
かれこれ1時間以上はクラン名と言う別にあっても無くても良い所で話し合っている。
「そう言えば、前はクラン名どんな名前でしたか?何かイメージが出てくるかもしれないので参考に」
キリヤが前の名前を聞く。
「そうね。今まではリューさんがいた時から変わらなくて、DAクランって名前。」
「DA(Direct Attack)クラン?ダイレクトアタックですか?」
想像以上にダイレクトな名前をしていた。意外とこんな感じでも大丈夫なのか?
「理由は私には分からないんだけど多分そんな感じの名前をつける様な人じゃ無いと思うよ」
「DAクランの意味はdo actionだよ。考える前に行動をしてそこから改善点を見つけてまたすぐに行動に移せって意味がある。」
「おーなるほど!!」
クラン名は結構スマートな方がより格好良い事に気づいた事で話し合いが、少し終わりに近づく。
「じゃあ名前はこれで決まりでいい、、」
「はい…………」
「はい!!!」
ようやくクラン名が決まった様だ。
アイとアルバードは少し不満気味だったが、かなりの時間をかけた事もあり、アルバードに関してはどうでも良くなっていた。
キリヤはこの名前で満足そうだった。
クラン名 「Eins Seele」
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