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第4話 そういえばパーティーを組んだこともありました
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ふとアキオはルビアと最後に戦った時の事を思い出した。
最後に彼女と戦ったのは今から半年前… ギルドで募集した最強冒険者達と討伐パーティーを組んで挑んだ時のことだった。
ソロでは絶対にルビアには勝てないと考えたアキオは思い切って大量の資金を投入し、ギルドでルビア討伐の手助けをしてくれる冒険者を募集することにした。
応募した中から更に高レベルプレーヤーの冒険者を選り抜き TAKIDAN 史上最強パーティーを結成する腹積りだ。
ちなみにTAKIDAN では冒険者レベルは最高の S > A > B > C > 初心者の D の序列に分けられている。
今回の報酬額は Sランク冒険者の成功報酬(高難易度クエスト)の数倍は高く設定したが、相手がルビアだった事が災いし選り抜くのが困まるほどの応募数はなかった。
「いやこれでいいんだ。これでも応募してくる奴は何かしら自分に自信があるんだろう」
パーティーメンバーの上限数は五人なので、アキオは自分を除く四人のメンバーを応募の中から吟味の上で選んだ。
当たり前であるが全員Sランクの強者(つわもの)冒険者ばかりだ。
選抜されたメンバーは以下の通り。
青年剣士デュラン、巨漢の盾役モルベス、少年天才魔導士クロノス、ハーフエルフの女性回復士エテルナ。
後日、アキオはこの選抜メンバーをギルドの中庭へと呼び出した。
「俺のことはアキって呼んでくれ。君たちの様な膨大な経験値や飛び抜けた技量はない代わりにこれで支援したい」
アキオは収納用空間ストレージから何やら五つの物体を取り出して中庭に並べるとそれを見た全員がどよめいた。
「おいおい、これはまさか?」
「あぁ、これ全部カタストロフ級兵装だ。皆にそれぞれ1個ずつ預けるよ」
アキオは TAKIDAN で最強パワーを誇る超UR武具(かなりの入手困難で伝説に近い存在)を更に課金で限界まで強化した「カタストロフ級兵装」と呼ばれる各種武具をパーティーのメンバーへと配布した。
実際のところ、自分の所有するカタストロフ級兵装と相性が良い冒険者を選ぶのが目的でもあったのだ。
剣士デュランには「元素対消滅剣」、盾役モルベスには「地獄のファランクス」、魔導士クロノスには「開闢の書 全巻」、回復士エテルナには「エデンの不死泉」、そして依頼主であるアキオ自身には「ビックバンアロー」というそれぞれ名前からしてヤバそうなカタストロフ級兵装が実装された。
「いくら何でもこんなヤベェやつを皆んなで装備したら戦闘開始10秒でオーバーキルじゃないか?」
Sランクの中でも最強を誇るデュランが呆れ気味に言うほど、そのカタストロフ級兵装はヤバいものであった。
無理やり例えるなら、石ころを投げてくる相手に、劣化ウラン弾をぶち込むくらいの差があった。
そう、アキオはこれをやりたかったのだ。この考えられない様な圧倒的な戦力差で…
惜しまずに金を注ぎ込んで得られたカタストロフ級兵装で、今まで誰も全然歯が立たなかった魔王ルビアを一瞬で葬り去るということを。
もしそれが実現できたら、それはなんという美しい光景、快感なのであろうか!!
自分で稼いだお金を注ぎ込めば注ぎ込んだだけ、 TAKIDAN は応えてくれる。
それを実証するためにもこの馬鹿げた圧倒的戦力で魔王ルビアを一瞬で葬り去らなければならないのだ。
「あと悪いがルビアへの最後のトドメは俺にさせてほしい、その代わりに討伐完了後にカタストロフ級兵装は、そのままみんなに譲渡するよ」
「え、まじかよ! やっぱ俺らアキさんに付いてくわ!」
剣士も含め、メンバー全員が狂喜した。
特に盾役の巨漢モルベスはあまりのサプライズに「地獄のファランクス」に頭をぶつけて夢かどうかを見極めようとした。
が、ぶつけた瞬間にHPが0となってゲームオーバー(ログアウト)してしまったのだ。
ま、そのくらい TAKIDAN でこのカタストロフ級兵装は超強力な存在である。
それは今までの装備が自転車レベルとしたら、いきなり高級スポーツカーに乗り換えるほどの差があり、使いこなしにもコツが必要にはなるものの、この依頼に集まった冒険者達の技能なら充分に使いこなせるとアキオは踏んでいた。
アキオもカタストロフ級兵装を使えるには使えたが、ハイエンドプレーヤーの様な「効率的な応用と使いこなし」は無理だ。
言ってみればアキオにできるのは単純にカタストロフ級兵装の稼働スイッチをただ入れるだけだった。(まぁそれだけでも凄い威力を発揮するが)
しかし彼らの様な冒険者であれば膨大な経験値と気の遠くなるような鍛錬によって、ただでさえやばいカタストロフ級兵装の性能を更に120%以上は引き出してくれるだろう。
相手はルビアだ。万が一は許されない。だから徹底的にこうやって過剰なほどの準備をするのだ。
しかも討伐成功時にプラスアルファのサプライズ報酬があれば、メンバーのモチベも更にアップ、自分だってそれを見ていてたいへん気分が良い!
一石二鳥である。
とにかく対ルビア戦に向けて単純にパワーを向上していくだけじゃなく、自分も含めてメンバー全員のやる気をマックスにさせることが一番重要なのだ。
それが戦う相手に対してスペック面、精神面両方で隙を見せず確実に勝利を掴めることに繋がってくる。
それからしばらくの間、このパーティーで高難易度の討伐を演習代わりに何度か行い、更なる錬成と同時にルビア戦に必要な申請ポイントも貯めていった。
短い期間ではあったがお互いの信頼度も驚くほど向上し、もう何年も前から続いているかの様な理想的パーティーとして着実な仕上がりを見せてきた。
本来はルビアを倒すためだけに結成したパーティーだったが、一緒に戦ったり喜んだり大騒ぎして打ち解けていくうちに冒険そのものが楽しく感じられるようになっていった。
アキオはそれがちょっと嬉しくもあり、ルビア戦に入る前から今までに味わった事がないような高揚感に自分が満ち溢れてくるのを感じていた。
そのルビア戦当日までは。
最後に彼女と戦ったのは今から半年前… ギルドで募集した最強冒険者達と討伐パーティーを組んで挑んだ時のことだった。
ソロでは絶対にルビアには勝てないと考えたアキオは思い切って大量の資金を投入し、ギルドでルビア討伐の手助けをしてくれる冒険者を募集することにした。
応募した中から更に高レベルプレーヤーの冒険者を選り抜き TAKIDAN 史上最強パーティーを結成する腹積りだ。
ちなみにTAKIDAN では冒険者レベルは最高の S > A > B > C > 初心者の D の序列に分けられている。
今回の報酬額は Sランク冒険者の成功報酬(高難易度クエスト)の数倍は高く設定したが、相手がルビアだった事が災いし選り抜くのが困まるほどの応募数はなかった。
「いやこれでいいんだ。これでも応募してくる奴は何かしら自分に自信があるんだろう」
パーティーメンバーの上限数は五人なので、アキオは自分を除く四人のメンバーを応募の中から吟味の上で選んだ。
当たり前であるが全員Sランクの強者(つわもの)冒険者ばかりだ。
選抜されたメンバーは以下の通り。
青年剣士デュラン、巨漢の盾役モルベス、少年天才魔導士クロノス、ハーフエルフの女性回復士エテルナ。
後日、アキオはこの選抜メンバーをギルドの中庭へと呼び出した。
「俺のことはアキって呼んでくれ。君たちの様な膨大な経験値や飛び抜けた技量はない代わりにこれで支援したい」
アキオは収納用空間ストレージから何やら五つの物体を取り出して中庭に並べるとそれを見た全員がどよめいた。
「おいおい、これはまさか?」
「あぁ、これ全部カタストロフ級兵装だ。皆にそれぞれ1個ずつ預けるよ」
アキオは TAKIDAN で最強パワーを誇る超UR武具(かなりの入手困難で伝説に近い存在)を更に課金で限界まで強化した「カタストロフ級兵装」と呼ばれる各種武具をパーティーのメンバーへと配布した。
実際のところ、自分の所有するカタストロフ級兵装と相性が良い冒険者を選ぶのが目的でもあったのだ。
剣士デュランには「元素対消滅剣」、盾役モルベスには「地獄のファランクス」、魔導士クロノスには「開闢の書 全巻」、回復士エテルナには「エデンの不死泉」、そして依頼主であるアキオ自身には「ビックバンアロー」というそれぞれ名前からしてヤバそうなカタストロフ級兵装が実装された。
「いくら何でもこんなヤベェやつを皆んなで装備したら戦闘開始10秒でオーバーキルじゃないか?」
Sランクの中でも最強を誇るデュランが呆れ気味に言うほど、そのカタストロフ級兵装はヤバいものであった。
無理やり例えるなら、石ころを投げてくる相手に、劣化ウラン弾をぶち込むくらいの差があった。
そう、アキオはこれをやりたかったのだ。この考えられない様な圧倒的な戦力差で…
惜しまずに金を注ぎ込んで得られたカタストロフ級兵装で、今まで誰も全然歯が立たなかった魔王ルビアを一瞬で葬り去るということを。
もしそれが実現できたら、それはなんという美しい光景、快感なのであろうか!!
自分で稼いだお金を注ぎ込めば注ぎ込んだだけ、 TAKIDAN は応えてくれる。
それを実証するためにもこの馬鹿げた圧倒的戦力で魔王ルビアを一瞬で葬り去らなければならないのだ。
「あと悪いがルビアへの最後のトドメは俺にさせてほしい、その代わりに討伐完了後にカタストロフ級兵装は、そのままみんなに譲渡するよ」
「え、まじかよ! やっぱ俺らアキさんに付いてくわ!」
剣士も含め、メンバー全員が狂喜した。
特に盾役の巨漢モルベスはあまりのサプライズに「地獄のファランクス」に頭をぶつけて夢かどうかを見極めようとした。
が、ぶつけた瞬間にHPが0となってゲームオーバー(ログアウト)してしまったのだ。
ま、そのくらい TAKIDAN でこのカタストロフ級兵装は超強力な存在である。
それは今までの装備が自転車レベルとしたら、いきなり高級スポーツカーに乗り換えるほどの差があり、使いこなしにもコツが必要にはなるものの、この依頼に集まった冒険者達の技能なら充分に使いこなせるとアキオは踏んでいた。
アキオもカタストロフ級兵装を使えるには使えたが、ハイエンドプレーヤーの様な「効率的な応用と使いこなし」は無理だ。
言ってみればアキオにできるのは単純にカタストロフ級兵装の稼働スイッチをただ入れるだけだった。(まぁそれだけでも凄い威力を発揮するが)
しかし彼らの様な冒険者であれば膨大な経験値と気の遠くなるような鍛錬によって、ただでさえやばいカタストロフ級兵装の性能を更に120%以上は引き出してくれるだろう。
相手はルビアだ。万が一は許されない。だから徹底的にこうやって過剰なほどの準備をするのだ。
しかも討伐成功時にプラスアルファのサプライズ報酬があれば、メンバーのモチベも更にアップ、自分だってそれを見ていてたいへん気分が良い!
一石二鳥である。
とにかく対ルビア戦に向けて単純にパワーを向上していくだけじゃなく、自分も含めてメンバー全員のやる気をマックスにさせることが一番重要なのだ。
それが戦う相手に対してスペック面、精神面両方で隙を見せず確実に勝利を掴めることに繋がってくる。
それからしばらくの間、このパーティーで高難易度の討伐を演習代わりに何度か行い、更なる錬成と同時にルビア戦に必要な申請ポイントも貯めていった。
短い期間ではあったがお互いの信頼度も驚くほど向上し、もう何年も前から続いているかの様な理想的パーティーとして着実な仕上がりを見せてきた。
本来はルビアを倒すためだけに結成したパーティーだったが、一緒に戦ったり喜んだり大騒ぎして打ち解けていくうちに冒険そのものが楽しく感じられるようになっていった。
アキオはそれがちょっと嬉しくもあり、ルビア戦に入る前から今までに味わった事がないような高揚感に自分が満ち溢れてくるのを感じていた。
そのルビア戦当日までは。
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