無課金で魔王になったので静かに暮らします

カレス

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第14話 服装はTPOをわきまえましょう

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俺はリベノ自治区の上空までやってきた。
このまま自治区へ入ってみたいところだが、その前にアウトフィット(外見の容姿)を変更した方がいいだろう…

というのも、今のビキニアーマー姿はかなりやばい。
魔王ルビアというだけでもやばいのに、このアウトフィットで更にヤバさが強調されまくりだ。
いきなり通報間違いなしと言っていい。

とにかくルビアと気が付かれずに自治区に侵入するには、魔王とは正反対の地味で大人しい外見が必要。

俺は思案しながら、目を下界へと向けた。

「ちょうど下に分厚い入道雲が発生しているから、あの中でこっそりアウトフィット変更を試すとするか」

雲の中に入り小さな結界を張って、そこにルビアの身体を浮かせながらの着せ替え作業となった。

「なんか大自然の平原ど真ん中で全裸作業してるみたいで心許ないなぁ」

とりあえずルビアの着替え用収納ストレージを開き、適当なアウトフィットがないかどうか探ってみる。

「あれ?」

なんとそこには俺が今まで揃えてきたアウトフィット類が全部収納されていたのだ。
しかもルビアの所有物として。

俺はアカウント停止をくらっている筈なので所有物は全て回収、あるいは削除された筈なのだが。

まぁ最後まで俺が持ってたカタストロフ級兵装の「ビックバンアロー」がルビアの所有物になっていた事実を考えれば、当然とも言えるのだが…

アカウント停止の時点で、俺の持ち物がルビアの所有物になってしまったのなら、どうしてそんなことが起きたのかも謎だ。

でも今はそれよりも先に自分の「やばすぎる外見」をなんとかしなくては!

そそくさと着替え準備を進める内にさっそくトラブル発生。

肝心のビキニアーマーが外れないのだ。

「なんで!?」

着せ替えメニューを出して、元々ルビアが着用していたレオタード状のスーツを選択、それをビキニアーマーに重ねてみたが、前回の様に自動で入れ替わってくれない。
初めてビキニアーマーを着せた時の逆手順で入れ替わるだろうと簡単に思っていたんだが…

「う~ん 困った」

手順や操作方法を変えて試しても、この恥ずかしい戦闘服を外す事はできなかった。

「最初にビキニアーマーが装着できたのは偶然で、ひょっとしてこの着替えは一方通行!? もう取り外せないとか!?」

「ルビアにビキニアーマー着せたまま、ホームに放置しちゃったことあったけど、もしかしてそれがダメだった?」

焦ったものの、どうやってもビキニアーマーは身体にぴったりフィットしたままだ。

「もうこれ外すのは諦めて、ビキニアーマーの上に重ね着をさせる方向でいこう」

ビキニアーマーは下着代わりということにして、その上により上位レイヤー層のシャツやコートを重ねてみると、問題なく重ね着は成功!

「とりあえずビキニアーマーが隠れればいいや」

もうそういう事でこの問題は納得することにした。

次の問題はルビアの頭部から生える燻銀の羊角だ。

取り外しはできないし、これどうやったら…

俺は以前、TAKIDANのガチャで限定品の黒兎帽子を運良く引いたことを思い出した。
うさ耳部分が大きな耳当てにもなるというちょっと可愛い帽子だ。
予想通り、これもストレージに収納されていたのでさっそく出して被ってみる。

ちょうどルビアの羊角がうさ耳部分に収まり隠れて都合が良い。
とりあえずこのうさ耳帽子と地味なコート、変装メガネ、そして古いリュックでも背負わせりゃ放浪中の旅人っぽく見えるのでは?
あとはステータスを覗き見されないようにセキュリティレベルをあげといて… 完成!!

怪しい旅の女が一体出来上がりである。
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