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第13話 行動は計画的に
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バシュン‼︎
「しまった!」
運営の戦闘ドローンだ。
しかし今度撃ってきた弾は凍結弾ではない。
命中すると永久に復活不可能となってしまう物理殲滅弾だ。
俺はすっかり油断していた。
自分の座標は運営からマーキング済みと考えるのが普通なのに、俺はステルス機能すら使っていなかったのだ。
これじゃ「早く私をみつけて撃ち殺してね」って言ってるようなもんだ!
せめてもの救いは周囲の人間を巻き込まなくて済みそうなことくらいか!?
しかし、いくらルビアの能力を持ってしても目前に迫る物理殲滅弾はもう避けようがない!
「くっそ! ここまでなのか!!」
俺は目をつぶった。
ガゴッ!!
なにやら鈍い衝撃音。
目を開けると俺の目前まで飛んできた物理殲滅弾をでっかいトカゲが口に咥えて止めている。
「うお!? なんだおまえ!!」
ルビアの自動防衛システムが作動し、カタストロフ級兵装「地獄のファランクス」が緊急発動していたのだ。
しかし俺が知っている地獄のファランクスとは見た目が全然ちがっている。
それは子供の頃に恐竜図鑑で見た「アンキロサウルス」に酷似したトゲトゲで覆われた全長5メートルほどの怪物だ。
地獄のファランクスは相手の物理攻撃力を無効化する能力こそあるが、そもそも「盾」の形状をしており、形状変化するとは聞いていない。
しかしその怪物のステータスを開くとカタストロフ級兵装「地獄のファランクス」であることは間違いがない様だ。
その地獄のファランクスは物理殲滅弾を口で受け止めたまま、ハンマーテール(先端がハンマー状になった尻尾)を戦闘ドローンへ向けて放った。
ハンマーテールが鞭の様にしなやかに伸びてドローンを真上から叩き割り地面へと突き落とした。
ドローンは一瞬でぺちゃんこになって沈黙し、地獄のファランクスは咥えていた物理殲滅弾を牙でバキバキと砕くと美味そうにぺろっと飲み込んでいた。
俺は呆気に取られた。
形状がちがうどころか、物理攻撃を無効にするだけにとどまらず積極的な攻撃も可能!?
それにTAKIDAN最強の戦闘ならびに防御力を有している筈のドローンを一瞬で粉砕とか!?
あと物理殲滅弾って美味しいの!?
地獄の… いや、面倒なんでもう「ファランクス」でいいや。
ファランクスは食べ終わるとハンマーテールを左右に嬉しそうに振りながら俺に近づいてくる。
「いや待って、俺、美味くないから」
そう思ったのも束の間、ファランクスはルビアの身体に頭をすりすりして嬉しそうに目を閉じている。
「なんじゃこのでかいトカゲは!?」
いや、もしかするとこれがカタストロフ級兵装の真の姿なのかも!?
ルビアの所有になったことで本来の姿やパワーが解放されたのかもしれない!
ファランクスはずっと飽きずにスリスリしている。
「うお… ルビアって爬虫類に好かれるのか!?」
おそるおそるファランクスの硬そうな頭を優しく撫ぜると、ハンマーテールの振り方が尋常ではない高速振動となり地面にヒビが入り始めた。
「やばいやばい! このまま出しおくわけにもいかんので収納しなきゃ…」
「戻れ!ファランクス!」
そう言うとファランクスは「きゅい!」とひと鳴きして、大人しくルビアの収納ストレージへ戻って行った。
「……」
「ちょっと可愛いかも」
兵装に萌えるという新たな性癖が俺に付与された瞬間であった。
そんなことより俺はステルス機能を使って、他者からルビアへのマーキング不可、ならびにマーキング済みであっても現在位置は分からない様に急いで設定変更!
よし、あとはここを早急に離れよう。
ここに留まってもロクなことがないに決まっているし…。
俺は再び飛翔して、我がホームのあった土地からどんどん離れて行った。
「さて、まずは落ち着ける場所を探さなくては…」
目視でも他人から見つかりにくい上空一万メートルまで高度上昇。
大気は薄く気温もマイナス50度以下に下がるが、ルビアにとっては全く支障がない。
まぁTAKIDANでこの高度まで支障なく上がって来れるのは運営のドローンくらいだろう。
人間族が頑張って魔法飛行で上がれるのはせいぜい3000メートルくらいまで。
あと魔族の一部やドラゴンなら5000メートルくらいまでは上れるだろう。
(ただ、上がれたとしても浮かんでいるのが精一杯だと思うけど)
地平線まで続く深い青空を眺めていると少し落ち着きというものが出てきた。
不思議なことに高いところは苦手だった筈だが、今は全くそれを感じない。
むしろようやく一人になれてホッとしている自分がいた。
さて飛行しながらマップを開いて行き先を検討。
さっき見ていたTAKIDAN概要一覧の続きを見る。
「あれ? なんで自治区があんの!?」
「確か自治区って魔王ルビアに勝たないと拝領できなかったし、今までルビアに勝ったやつなんかいない筈なのになんで!?」
■自治区
魔王ルビア討伐戦で勝利した場合、大魔王から自治区を拝領することができる。
自治区は経済特区として保護され土地は永続使用がゆるされている。
現在、TAKIDANに一箇所のみ存在する自治区は以下の通り。
*リベノ自治区*
ブレスマス帝国内にある自治区。
魔王ルビア討伐戦において、原因不明のバグによりルビアが予定時刻になっても現れなかった為、挑戦者の不戦勝となり史上初めての自治区が制定された。
「おいおい、まさか俺がルビアを召喚しちまった晩の話なのか!!」
「確かあの時、ゲーム内公開チャットでルビアが討伐戦に現れなかったっていうニュースは知ったけど、まさかそれで不戦勝になるのかよ!?」
「なんてこった。これもおれのせい?」
知らない間に偶然とはいえ、TAKIDAN史上初めての自治区が誕生していた。
俺は「自治区」がどういうものなのかは知らない。
不戦勝で勝った奴らの顔もできたら見てみたい。
まぁ間接的には俺も絡んでいるわけだし、とりあえずどんなものなのか見るだけでも見てみようかな?
俺はまた安易に行き先を決めてしまった。
「しまった!」
運営の戦闘ドローンだ。
しかし今度撃ってきた弾は凍結弾ではない。
命中すると永久に復活不可能となってしまう物理殲滅弾だ。
俺はすっかり油断していた。
自分の座標は運営からマーキング済みと考えるのが普通なのに、俺はステルス機能すら使っていなかったのだ。
これじゃ「早く私をみつけて撃ち殺してね」って言ってるようなもんだ!
せめてもの救いは周囲の人間を巻き込まなくて済みそうなことくらいか!?
しかし、いくらルビアの能力を持ってしても目前に迫る物理殲滅弾はもう避けようがない!
「くっそ! ここまでなのか!!」
俺は目をつぶった。
ガゴッ!!
なにやら鈍い衝撃音。
目を開けると俺の目前まで飛んできた物理殲滅弾をでっかいトカゲが口に咥えて止めている。
「うお!? なんだおまえ!!」
ルビアの自動防衛システムが作動し、カタストロフ級兵装「地獄のファランクス」が緊急発動していたのだ。
しかし俺が知っている地獄のファランクスとは見た目が全然ちがっている。
それは子供の頃に恐竜図鑑で見た「アンキロサウルス」に酷似したトゲトゲで覆われた全長5メートルほどの怪物だ。
地獄のファランクスは相手の物理攻撃力を無効化する能力こそあるが、そもそも「盾」の形状をしており、形状変化するとは聞いていない。
しかしその怪物のステータスを開くとカタストロフ級兵装「地獄のファランクス」であることは間違いがない様だ。
その地獄のファランクスは物理殲滅弾を口で受け止めたまま、ハンマーテール(先端がハンマー状になった尻尾)を戦闘ドローンへ向けて放った。
ハンマーテールが鞭の様にしなやかに伸びてドローンを真上から叩き割り地面へと突き落とした。
ドローンは一瞬でぺちゃんこになって沈黙し、地獄のファランクスは咥えていた物理殲滅弾を牙でバキバキと砕くと美味そうにぺろっと飲み込んでいた。
俺は呆気に取られた。
形状がちがうどころか、物理攻撃を無効にするだけにとどまらず積極的な攻撃も可能!?
それにTAKIDAN最強の戦闘ならびに防御力を有している筈のドローンを一瞬で粉砕とか!?
あと物理殲滅弾って美味しいの!?
地獄の… いや、面倒なんでもう「ファランクス」でいいや。
ファランクスは食べ終わるとハンマーテールを左右に嬉しそうに振りながら俺に近づいてくる。
「いや待って、俺、美味くないから」
そう思ったのも束の間、ファランクスはルビアの身体に頭をすりすりして嬉しそうに目を閉じている。
「なんじゃこのでかいトカゲは!?」
いや、もしかするとこれがカタストロフ級兵装の真の姿なのかも!?
ルビアの所有になったことで本来の姿やパワーが解放されたのかもしれない!
ファランクスはずっと飽きずにスリスリしている。
「うお… ルビアって爬虫類に好かれるのか!?」
おそるおそるファランクスの硬そうな頭を優しく撫ぜると、ハンマーテールの振り方が尋常ではない高速振動となり地面にヒビが入り始めた。
「やばいやばい! このまま出しおくわけにもいかんので収納しなきゃ…」
「戻れ!ファランクス!」
そう言うとファランクスは「きゅい!」とひと鳴きして、大人しくルビアの収納ストレージへ戻って行った。
「……」
「ちょっと可愛いかも」
兵装に萌えるという新たな性癖が俺に付与された瞬間であった。
そんなことより俺はステルス機能を使って、他者からルビアへのマーキング不可、ならびにマーキング済みであっても現在位置は分からない様に急いで設定変更!
よし、あとはここを早急に離れよう。
ここに留まってもロクなことがないに決まっているし…。
俺は再び飛翔して、我がホームのあった土地からどんどん離れて行った。
「さて、まずは落ち着ける場所を探さなくては…」
目視でも他人から見つかりにくい上空一万メートルまで高度上昇。
大気は薄く気温もマイナス50度以下に下がるが、ルビアにとっては全く支障がない。
まぁTAKIDANでこの高度まで支障なく上がって来れるのは運営のドローンくらいだろう。
人間族が頑張って魔法飛行で上がれるのはせいぜい3000メートルくらいまで。
あと魔族の一部やドラゴンなら5000メートルくらいまでは上れるだろう。
(ただ、上がれたとしても浮かんでいるのが精一杯だと思うけど)
地平線まで続く深い青空を眺めていると少し落ち着きというものが出てきた。
不思議なことに高いところは苦手だった筈だが、今は全くそれを感じない。
むしろようやく一人になれてホッとしている自分がいた。
さて飛行しながらマップを開いて行き先を検討。
さっき見ていたTAKIDAN概要一覧の続きを見る。
「あれ? なんで自治区があんの!?」
「確か自治区って魔王ルビアに勝たないと拝領できなかったし、今までルビアに勝ったやつなんかいない筈なのになんで!?」
■自治区
魔王ルビア討伐戦で勝利した場合、大魔王から自治区を拝領することができる。
自治区は経済特区として保護され土地は永続使用がゆるされている。
現在、TAKIDANに一箇所のみ存在する自治区は以下の通り。
*リベノ自治区*
ブレスマス帝国内にある自治区。
魔王ルビア討伐戦において、原因不明のバグによりルビアが予定時刻になっても現れなかった為、挑戦者の不戦勝となり史上初めての自治区が制定された。
「おいおい、まさか俺がルビアを召喚しちまった晩の話なのか!!」
「確かあの時、ゲーム内公開チャットでルビアが討伐戦に現れなかったっていうニュースは知ったけど、まさかそれで不戦勝になるのかよ!?」
「なんてこった。これもおれのせい?」
知らない間に偶然とはいえ、TAKIDAN史上初めての自治区が誕生していた。
俺は「自治区」がどういうものなのかは知らない。
不戦勝で勝った奴らの顔もできたら見てみたい。
まぁ間接的には俺も絡んでいるわけだし、とりあえずどんなものなのか見るだけでも見てみようかな?
俺はまた安易に行き先を決めてしまった。
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相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
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