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第32話 ヒデヨシ見参
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「ようやく見つけた!」
ルビア砦の麓に一人の魔族が立っていた。
容姿は人間でいえば20歳くらいの若い女性。
バサバサの黒いショートヘアー。
金色に光る瞳。
頭部からちょこんと出ている黒い猫耳。
ラフなタンクトップとデニムのパンツに丈夫そうな黒いブーツ。
お尻からは黒くて太い尻尾が生えている。
かつてルビアの取り巻きの一人だった獣人族(黒猫属性)の「ヒデヨシ」だ。
(取り巻きといっても、ヒデヨシがそう思っているだけでルビアからはほぼ相手にされていなかったが)
獣人族の彼女はやがてルビアが大魔王に昇進すると見越して、早くからまるで餌をねだる猫のように彼女についてまわっていた。
しかしルビア自体はヒデヨシにあまり興味はなく、特に害もないので好きに振る舞わせていたというのが正しい関係だ。
ただ、獣人族の彼女の力(Lv83)は人間に対してであれば十分に強く、帝国の魔装兵士一個小隊(50人程度)であれば苦もなく屠ることが出来たので、ルビアにとっては「番犬」ならぬ「番猫」のような存在でもあった。
そんなヒデヨシは人間からは恐れられる存在であったものの、魔族の中では低い地位にみなされ上位魔族(幹部)などには到底なれない。
それは獣人族自体が元々は人間との混血から生まれた魔族だからというくだらない理由だけだった。
人間からも恐れられ、魔族からはその生い立ちを理由に虐げられるという獣人族の一人としてヒデヨシは自分を側に置いてくれるルビアは最後の希望でもあった。
ルビアはヒデヨシを差別することもなく好きに振る舞わせて側にいることを何ら咎めなかった。
ルビアとしては単に便利な小間使い程度にしか認識していなかったのだが、ヒデヨシからすれば自分の価値を認めてくれた稀有な存在こそルビアだった。
そのルビアがある日忽然とヒデヨシの前から消えてしまったのだ。
おまけに四天王は全滅、大魔王もダメージを受けて魔王城が炎上という緊急事態。
ヒデヨシはルビアの下剋上がついに起きた!と喜んだものの、全く自分にはルビアから声もかからずその行き先も不明。
そこでヒデヨシは魔族一とも言われる耳のセンサー能力を駆使し、微かに伝わってくるルビア特有の存在音(身体から発せられる固有振動数の一種)をキャッチし、ようやくこの砦に辿り着いたというところだ。
「しかし、変だなぁ。ルビア様の存在音に揺らぎがある… こんなことは今まで無かったのに」
ヒデヨシがすぐにルビアの居場所を見つけれなかった原因もそれだった。
(ルビアの存在音はアキオの時には揺らぎ、ルビア本人の魂が入った時は安定するといった状況があったからだ)
そんな訳でようやく見つけたルビアの居場所だが、ヒデヨシはこのまま「砦」に入るのがちょっと怖かった。
もしかしたらこの存在音の揺らぎはルビア様が弱っているという事では?
そもそも数時間前までは聞こえていた存在音が今は全く聞こえない。まさか…
いや、単純に身を隠すために存在音すら消そうとしている?
いやいやそれなら自分が砦の前まで来ているのにノーリアクションなのは何故?
「ここまで来たんだし、もう実際に会ってみるしかないよね?」
そう言ってヒデヨシはその敏捷で鍛えられた体躯を駆使し張り巡らせた結界を鮮やかに抜けると、砦の中へとすんなり入っていった。
「おかしい、いくら結界を気付かれずに突破したとはいえ、あのルビア様が何も気が付かないなんて… いや今はいないだけかもしれないじゃないか… きっとそ」
そこまで言ってヒデヨシは息を呑んだ。
ヒデヨシの目の前、砦の応接間とおぼしき部屋の中央に放り出されたように置かれた石製の大きな椅子。
そこに何者かが顎に手をついたままで座している。
「ル、ルビア様?」
その容姿はヒデヨシがいつも見ていたルビアそのものでダミーではなく本物であると、ヒデヨシのセンサーは訴えている。
しかしその者からはルビアの存在音すらしない。
存在音はしないものの、僅かな呼吸音は聞こえてくる。
「どういうこと… あ!」
これはもしかしたら下剋上やらかした時の魔素疲労をここで密かに回復しているのでは?
この地域が魔族領以外で唯一魔素の産地であること、しかも人間族の地域なので魔族の目が届きにくい。
そこで魔力を効率的に回復させ、同時に自分の存在音も悟られない様に超深度睡眠をされている!?
「そうだ! それであれば全て合点がいく。なんだ、そういうことだったのですね! ルビア様!」
ヒデヨシは完全にそう思い込んでしまった。
元々思い込みの激しいところもあるヒデヨシではあったが、今はそう納得するのが自然だった。
「そうか、よかった… きっとルビア様はここで力を回復した後、完全に魔王城を制圧、大魔王の座につかれるに違いない!」
「それまでこの私がルビア様の身体をお護りしなくては! うん!」
誰もそんなことを頼んでいないがヒデヨシは自分ファーストなところもあってどんどん都合いいように状況を解釈し始めた。
「うふふ、そうだ! ルビア様が目覚めた時、たくさん褒めてもらおう!」
(ルビアの顔真似をして)
「ヒデヨシよ、よく私を今まで護ってくれたな。やはり貴様は私の大事な腹心よ!」
「我が大魔王になった暁には、貴様に魔王の地位を与えてやろうぞ…」
な、なななな、なんちゃって!!!
ヒデヨシは妄想癖もひどく、そんな一人芝居を軽く小一時間はやった後、応接間の床で赤面しながら転がりまわっていた。
「はぁ… はぁ… ちょっと疲れちゃったかも」
ヒデヨシは改めて椅子にもたれて座るルビアの顔をまじまじと見つめた。
「そういえば、ルビア様のお顔をこんなにじーーーっと見つめることなんてなかったよなぁ」
「だってルビア様の魔眼怖いし、視線が合ったら速攻で石化されちゃいそうだし」
視線が合っただけでそんなことにはならない筈だが、ヒデヨシの中でルビアはメデューサ並みの怪物でもあったのだろう。
「あぁ、でもルビア様のご尊顔、見つめれば見つめるほど麗しい…!」
長く続いた緊張からの解放とルビアの美しい顔を間近で見つめ放題というヒデヨシにとってのヘブン状態がそうさせたのだろうか。
気がつくと、ヒデヨシはルビアの透き通るような頬をぺろっと舐めてしまった。
「うっぎゃぁぁぁっぁああああああ!?」
「今、何をした私!? とんでもないことやってしま… うっぎゃぁぁああ」
「ばかばか、私のあほまぬけっ こんなザラザラの舌でルビア様の頬を…!?」
「これ絶対やばいやつだ!ルビア様起きたら…」
(ここからルビアの顔真似で)
「なんか我の頬、臭くない?」
「とか言われて手打ちにされちゃうじゃぁぁぁああん!!」
「どどどどうしよう、もうだめだ、私終わった!」
ヒデヨシは何も始まっていないのに勝手に終わっていた。
「あかん、だめ、ノー! もうこれどうやっても絶対バレる!!」
「だったら、もうどうなってもいいや! やりたいことしちゃうからもう!!」
ヒデヨシは結構、短絡的な性格でもあった。
そして数分後、ルビアの頬にマジック(どっから出した)でイタズラ書きをしているヒデヨシがいた。
「どうせ超深度睡眠中だから気が付かないし、もうどうにでもな~れ☆」
このようにヒデヨシは一人だと勝手に自滅していくダメな魔族であった。
「あはははは… ルビア様を舐めたりイタズラしたりって私ってやばい奴じゃない?」
相当ヤバい奴だ。
「あ、でもこのままルビア様が目覚めなければ私が代わりにルビア様の身体を頂いて… ぐへへへへ」
ヒデヨシが色々とよからぬ発想に傾きかけた頃、砦の空気が一瞬で変わった。
凍える様な冷気が周囲を覆ったかと思うと、腹の底から響き渡るような超低音が響き渡った。
「あえ?」
ヒデヨシの顔面が一気に蒼白となり手にしたマジックが止まった。
ルビアは顎に手をついたポーズのままで、冷たく燃える真紅の瞳を開きヒデヨシを睨んでいた。
「久しぶりだなヒデヨシ。 ところでこれは我への戦線布告とみなして良いか?」
大河ドラマ ヒデヨシ(完)
ルビア砦の麓に一人の魔族が立っていた。
容姿は人間でいえば20歳くらいの若い女性。
バサバサの黒いショートヘアー。
金色に光る瞳。
頭部からちょこんと出ている黒い猫耳。
ラフなタンクトップとデニムのパンツに丈夫そうな黒いブーツ。
お尻からは黒くて太い尻尾が生えている。
かつてルビアの取り巻きの一人だった獣人族(黒猫属性)の「ヒデヨシ」だ。
(取り巻きといっても、ヒデヨシがそう思っているだけでルビアからはほぼ相手にされていなかったが)
獣人族の彼女はやがてルビアが大魔王に昇進すると見越して、早くからまるで餌をねだる猫のように彼女についてまわっていた。
しかしルビア自体はヒデヨシにあまり興味はなく、特に害もないので好きに振る舞わせていたというのが正しい関係だ。
ただ、獣人族の彼女の力(Lv83)は人間に対してであれば十分に強く、帝国の魔装兵士一個小隊(50人程度)であれば苦もなく屠ることが出来たので、ルビアにとっては「番犬」ならぬ「番猫」のような存在でもあった。
そんなヒデヨシは人間からは恐れられる存在であったものの、魔族の中では低い地位にみなされ上位魔族(幹部)などには到底なれない。
それは獣人族自体が元々は人間との混血から生まれた魔族だからというくだらない理由だけだった。
人間からも恐れられ、魔族からはその生い立ちを理由に虐げられるという獣人族の一人としてヒデヨシは自分を側に置いてくれるルビアは最後の希望でもあった。
ルビアはヒデヨシを差別することもなく好きに振る舞わせて側にいることを何ら咎めなかった。
ルビアとしては単に便利な小間使い程度にしか認識していなかったのだが、ヒデヨシからすれば自分の価値を認めてくれた稀有な存在こそルビアだった。
そのルビアがある日忽然とヒデヨシの前から消えてしまったのだ。
おまけに四天王は全滅、大魔王もダメージを受けて魔王城が炎上という緊急事態。
ヒデヨシはルビアの下剋上がついに起きた!と喜んだものの、全く自分にはルビアから声もかからずその行き先も不明。
そこでヒデヨシは魔族一とも言われる耳のセンサー能力を駆使し、微かに伝わってくるルビア特有の存在音(身体から発せられる固有振動数の一種)をキャッチし、ようやくこの砦に辿り着いたというところだ。
「しかし、変だなぁ。ルビア様の存在音に揺らぎがある… こんなことは今まで無かったのに」
ヒデヨシがすぐにルビアの居場所を見つけれなかった原因もそれだった。
(ルビアの存在音はアキオの時には揺らぎ、ルビア本人の魂が入った時は安定するといった状況があったからだ)
そんな訳でようやく見つけたルビアの居場所だが、ヒデヨシはこのまま「砦」に入るのがちょっと怖かった。
もしかしたらこの存在音の揺らぎはルビア様が弱っているという事では?
そもそも数時間前までは聞こえていた存在音が今は全く聞こえない。まさか…
いや、単純に身を隠すために存在音すら消そうとしている?
いやいやそれなら自分が砦の前まで来ているのにノーリアクションなのは何故?
「ここまで来たんだし、もう実際に会ってみるしかないよね?」
そう言ってヒデヨシはその敏捷で鍛えられた体躯を駆使し張り巡らせた結界を鮮やかに抜けると、砦の中へとすんなり入っていった。
「おかしい、いくら結界を気付かれずに突破したとはいえ、あのルビア様が何も気が付かないなんて… いや今はいないだけかもしれないじゃないか… きっとそ」
そこまで言ってヒデヨシは息を呑んだ。
ヒデヨシの目の前、砦の応接間とおぼしき部屋の中央に放り出されたように置かれた石製の大きな椅子。
そこに何者かが顎に手をついたままで座している。
「ル、ルビア様?」
その容姿はヒデヨシがいつも見ていたルビアそのものでダミーではなく本物であると、ヒデヨシのセンサーは訴えている。
しかしその者からはルビアの存在音すらしない。
存在音はしないものの、僅かな呼吸音は聞こえてくる。
「どういうこと… あ!」
これはもしかしたら下剋上やらかした時の魔素疲労をここで密かに回復しているのでは?
この地域が魔族領以外で唯一魔素の産地であること、しかも人間族の地域なので魔族の目が届きにくい。
そこで魔力を効率的に回復させ、同時に自分の存在音も悟られない様に超深度睡眠をされている!?
「そうだ! それであれば全て合点がいく。なんだ、そういうことだったのですね! ルビア様!」
ヒデヨシは完全にそう思い込んでしまった。
元々思い込みの激しいところもあるヒデヨシではあったが、今はそう納得するのが自然だった。
「そうか、よかった… きっとルビア様はここで力を回復した後、完全に魔王城を制圧、大魔王の座につかれるに違いない!」
「それまでこの私がルビア様の身体をお護りしなくては! うん!」
誰もそんなことを頼んでいないがヒデヨシは自分ファーストなところもあってどんどん都合いいように状況を解釈し始めた。
「うふふ、そうだ! ルビア様が目覚めた時、たくさん褒めてもらおう!」
(ルビアの顔真似をして)
「ヒデヨシよ、よく私を今まで護ってくれたな。やはり貴様は私の大事な腹心よ!」
「我が大魔王になった暁には、貴様に魔王の地位を与えてやろうぞ…」
な、なななな、なんちゃって!!!
ヒデヨシは妄想癖もひどく、そんな一人芝居を軽く小一時間はやった後、応接間の床で赤面しながら転がりまわっていた。
「はぁ… はぁ… ちょっと疲れちゃったかも」
ヒデヨシは改めて椅子にもたれて座るルビアの顔をまじまじと見つめた。
「そういえば、ルビア様のお顔をこんなにじーーーっと見つめることなんてなかったよなぁ」
「だってルビア様の魔眼怖いし、視線が合ったら速攻で石化されちゃいそうだし」
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「あぁ、でもルビア様のご尊顔、見つめれば見つめるほど麗しい…!」
長く続いた緊張からの解放とルビアの美しい顔を間近で見つめ放題というヒデヨシにとってのヘブン状態がそうさせたのだろうか。
気がつくと、ヒデヨシはルビアの透き通るような頬をぺろっと舐めてしまった。
「うっぎゃぁぁぁっぁああああああ!?」
「今、何をした私!? とんでもないことやってしま… うっぎゃぁぁああ」
「ばかばか、私のあほまぬけっ こんなザラザラの舌でルビア様の頬を…!?」
「これ絶対やばいやつだ!ルビア様起きたら…」
(ここからルビアの顔真似で)
「なんか我の頬、臭くない?」
「とか言われて手打ちにされちゃうじゃぁぁぁああん!!」
「どどどどうしよう、もうだめだ、私終わった!」
ヒデヨシは何も始まっていないのに勝手に終わっていた。
「あかん、だめ、ノー! もうこれどうやっても絶対バレる!!」
「だったら、もうどうなってもいいや! やりたいことしちゃうからもう!!」
ヒデヨシは結構、短絡的な性格でもあった。
そして数分後、ルビアの頬にマジック(どっから出した)でイタズラ書きをしているヒデヨシがいた。
「どうせ超深度睡眠中だから気が付かないし、もうどうにでもな~れ☆」
このようにヒデヨシは一人だと勝手に自滅していくダメな魔族であった。
「あはははは… ルビア様を舐めたりイタズラしたりって私ってやばい奴じゃない?」
相当ヤバい奴だ。
「あ、でもこのままルビア様が目覚めなければ私が代わりにルビア様の身体を頂いて… ぐへへへへ」
ヒデヨシが色々とよからぬ発想に傾きかけた頃、砦の空気が一瞬で変わった。
凍える様な冷気が周囲を覆ったかと思うと、腹の底から響き渡るような超低音が響き渡った。
「あえ?」
ヒデヨシの顔面が一気に蒼白となり手にしたマジックが止まった。
ルビアは顎に手をついたポーズのままで、冷たく燃える真紅の瞳を開きヒデヨシを睨んでいた。
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