じゃあ勇者でお願いします。

本能寺隼人

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第一章ー異世界転生ー幼少期前編

THE02ー誤爆、そして発覚ー

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普段から街に出かけた時には片っ端からコピーをし続けてきたおかげで、少しずつではあるが、ステータスとともに使用可能な魔法も増えてきた。

ただ問題なのが魔法は一般的には詠唱しなくては発動しないらしい。

そう簡単にはいかないようだが、おれは魔法を「ばぶぅー!」と発動させていたし今では無詠唱でだいたいが発動させている。

今後検証する必要があるな。

それから、父や兄に聞いた話では、人のステータスは通常は見る事ができないらしい。

閲覧条件は3つ。
:一定の条件を満たしている時。
(パーティーを組んでる時にはメンバーにのみ任意で表示可能*最大本人を除いた4名まで)

:特定の場所で任意で表示する事が可能
(王宮や聖域など神聖な場所では任意で表示可能)

:特別な職業
(王族や勇者などの上級職業は、いつまでも任意で表示可能*ただし、職業・名前・レベルのみ)

との事だ。

俺は見たい放題だし人の一生まで見えてしまうので、個人情報保護など俺には通用しないのだ。

そうして、もうこちらの世界に来てから4年の歳月が流れた。

もうすぐ俺も30になるのか。

といっても、見た目はただの4歳児なのだが。

そして、今俺はというと、庭で父デュークの指南を受け、兄エリックと木剣で剣術を学んでいる。

やっと、身体がまともに動かせるようになり、(女神の代理)により得られた、体術、剣術をエリックと稽古をしながら確認した。

もっとも、現時点で俺が得た剣術や体術では父デュークが1番上に表示されている。

稽古がはじまり間も無くの事、父が目を点にして口をパクパクしながら俺の動きを見ていた。

やばいと思い俺はエリックに勝つのは5回に1回と決めた。

なぜかというと、相手のエリックはヒューヒューと肩で息をし顔面蒼白で今にでも倒れそうな勢いだ。

「どうしたエリック!まだ幼い弟に押されているぞ!気合いを入れろ!」

父はエリックに喝をいれている。

確かに4歳の子供に中2の少年がなかなか勝てないのだ。

だがっ!俺もそうやすやすと勝たしてやるつもりもない。

「そ、そんな事を申されましてもヒューッま、まるでヒューッち、父上を相手にし、しているようでヒュー」

「フッ!ハァッハッハッ!何を世迷言を申しておる。

リュークは今日初めて稽古をつけているのだぞ?」

「だが、確かにリュークの太刀筋は・・・」

と、顎に手をあてて俺を見ながら何かを考えている。

やばい・・・やり過ぎたか・・・

なんとか誤魔化しておかなければ・・・

「そっそれは、兄様と父様の稽古を毎日のように見ておりましたので、それで私も早く兄様や父様の様になりたいと思い1人で密かに特訓をしておりました。」

どうだっ!

「み、見てただけで、こ、これ程まで、強くなる訳がないだろうが!」

チッ!納得するわけないか…

「ウムッさすが我が子だ。」

あっ父が納得した。

「よしっでは、エリックよ下がりなさい。
リューク!俺が相手をしてやる。
かかってきなさい。」

「「えっ!?」」

「は、はいっ父上」

エリックはその場を離れるよう邪魔にならない所まで移動しようとしている。

「リュークどうしたっ早く剣を構えなさい。
構えないならこちらから行くぞっ?」

仕方ないか…

「お願いしますっ!」

「では…行くぞ!」

「「っっ!!」」

デュークは凄まじい殺気をまとい2メートル以上の距離を一瞬で間合いを詰め今俺の目の前で上段から一気に振り下ろそうとしている。

やばいっ殺される!!

俺の身体は本能で動いてしまった。



父デュークはリュークの剣技を見て初めての剣術でここまでの域に達している者など今まで見た事がない。

必ず将来は達人とまでいかずとも名を馳せる存在になると思った。

だからこそ力の使い方を間違えてほしくなかった剣は武器にも凶器にもなる。

それに、我がボーエン家の流派は、非常に危険な流派だ。

だからこそ初めのうちに危険と認識していほしかったのだ。

木剣でも大怪我しない程度。

喰らえっ!これが父の愛の鞭だっ!!



…やばい…

…やってしまった。

思わず…いや、そう父は殺気こそ本物だったが、攻撃自体は手を抜いてくれていた。

だからこそ自分対自分で戦えば手を抜いた方が敗北するのは間違いない。

そう、今父デュークは両膝を地面につけ、俺は父の喉元に剣を突きつけている。

「えっ!?」

思わず口を開いたのは俺だ。

エリックは口をパクパク。

父は何が起きたのかわからないといった所だろう。

やってしまった。
この場をどう納めようかと考えていると。

「フッ…フッハァッハッハッ!さすが我が息子よ。
この父を倒すとはなっ!…うっ!?」

立ち上がろうとしてよろける父の両腕が赤紫に腫れあがり折れていた。

エリックは慌てて駆け寄り腕に手をあてて回復魔法を詠唱しだした。

どうやら両足も折れているみたいだ。

俺も脚に手をあてて無詠唱で回復魔法を発動させてた。

「ほお、無詠唱か。」

「えっ!?リュークッ!?お前、いったいどこで魔法をっ!?いやそもそも詠唱はどうしたっ!?」

…無視をきめこんだ。

「フッハッ!やはり父の目に間違いはなかった。
リュークよ!お前も将来は父と同じ騎士団団長を目指しなさい」

立ち上がりそう言いながら俺の頭を優しく撫でてくれた。

「「えっ!?」」

「父上は騎士団団長なのですかっ!?」
「父様は騎士団団長なのですかっ!?」

おぉ見事にはもった。

どうやらエリックもしらなかったみたいだ。

「なんだ2人とも知らなかったのか?何を隠そう父はこれでもこの国では、一二を争う猛者ぞ!」

「「誠ですかっ」」

「フッハァッハッハッ!」
デュークは大声で笑いながら俺とエリックの頭を撫でながら家に向かった。
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