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第一章ー異世界転生ー幼少期前編
THE03ー家族、ともにー
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父と兄と帰路に就く。
エリックに化け物扱いされて兄の機嫌が悪いのがわかる。
エリックは父から稽古を付けてもらっていたが一度も勝った事がないという、それを初めての稽古で一度も勝てない父の四肢を折り圧倒的な勝利を目の当たりにさせられたのだ。
エリックはこれまでの自分の努力と血と汗の時間はなんだったんだ俺には剣の才能がないのではと考えていると。
「エリックよ。
気にする事は全くないぞ。
お前の実力は私の騎士団の中でも上位20人の内にはいる」
「しかし、リュークは…」
「フッハァッハッハッリュークはバ…天才なのかもな」
今絶対に化け物と言いかけたな…
「しかしリュークはよくあの技を知っていたな」
「「??」」
「うむ、先程、リュークが放った技は我がボーエン流一の型:絶対破壊という」
「「絶対破壊ですか?」」
「うむっあの技は本来、一撃の如き速さで四肢を切り落とし最後に頭を落とす…殺人剣だ」
「「っっ!?」」
気がつかない内に俺は相当ヤバイ技を使っていたようだ。
「使った事はあっても使われたのは2度目だ。
フッハァッハッハッハッ」
そんな会話をしならがら親子3人で家の門を順番に入る。
ちょうど最後の俺が入ると突如複数の巨大な火の玉が轟音とともに襲いかかってきた。
距離にして1.5メートルのところで俺は木剣を握りしめ複数の火の玉を一瞬で木っ端微塵に切り裂いた、しかし火の玉は轟音ととも爆風を発生させ、親子3人を飲み込んだ。
兄エリックは髪をチリチリにして、後方に吹っ飛ばされながら周りに父と弟がいない事に気がついた。
目の前には濛々と土埃が立ち込めていた、しかし突如突風が発生しその場の視界をはっきりとさせる。
エリックの目の前には信じられない光景がそこにはあった。
父と弟が剣を構え地面は何もなかったかように草がはえている円の中心にそれぞれがたっている、それ以外の地面は家の方から2人の眼前まで焼け野原と土がむき出しになっていた。
エリックはリュークの木剣が黒く焦げ刀身部分は原型を留めていなかったので弟が対処したのだと理解した。
「皆、怪我はないな?」
「「は、はい・・・」」
「お父~様~お兄~様~申し訳ございません~」
遠くから父と兄に謝りなが走ってくる1人の少女。
勿論俺は含まれていないが、姉のエイシャだ、こいつは理由もなく常に俺を蹴ってくる暴力の化身だ。
「申し訳ございません。
詠唱を誤って最後まで唱えてしまい、まさか、お父様とお兄様が近くにいるとはつゆ知らず申し訳ございませんでした」
なるほど、こいつは俺単身を狙ったと言う事か。
今のは悪戯じゃ済まなく死ぬ所だったぞ!!
「うむ、問題な…」
父は話の途中に俺の足元に目をやり突然大声で笑い出した。
「まぁっ!大変っ!兄様の素敵な髪の毛がリュークの所為で大変な事にっ!」
「エイシャは僕の心配をしてくれるのかい?いやぁ~優しくて可愛い妹だなぁ~」
エイシャはエリックに頭を撫でられながら俺を鋭い眼差しで睨みつけている…
しかし…デレッデレッだなっ!しかも、俺のせいになってるし、父は爆笑してる…だれか俺の心配もしてくれよ…
そして4人で家に向けて踵を返すが途中何度もエイシャに蹴られた。
家の前には母レインがソワソワと立って待っていた。
俺に気がついた母は走り寄り俺の前でしゃがみ両手でどこかに怪我はないかくまなく探して無事だと分かると少し強めに抱きしめくれた。
あぁこれが家族だよね、母様大好きだ。
「今、戻ったぞ」
父がそう言うと母は立ち上がり父と向かい合い俺に無理矢理稽古を付けてないか、危ない事をさせなかったか仁王立ちで問い詰めている。
「う、うむっまぁリュークの話よりエイシャの今の魔術なのだが…」
「はいっエイシャは私の娘ですからね、でもたった1日で中級魔法まで覚えてしまうとは。
っっで!?リュークは大丈夫だっんでしょうねっ!?」
母…怖い。
「う、うむ、リュークも俺の息子だから天才だぞ?」
「当たり前です!私の息子でもありすからっ!」
と鼻を鳴らして母は言う。
「ま、まぁそのなんだっリュークは我と試合をしてなっ」
「っっ!?まぁーなんて事をっ!!リュークは今日初めての稽古なんですよ?お父様に、怖い事されなかった?」
「うんっ!あっでも、殺されると思うほど凄い殺気だったよ。」
あっ!
ヤバイ目の前の阿修羅の右手に魔力がどんどん集まっている…
「っっ!?いやっ!まてっ!剣術の怖さをだな、先に教えておかねばと思ったのだが、逆にリュークに四肢を折られて完敗だったのだ」
「「えっ!?」」
母とエイシャが目を点にしながら俺と父を交互に見ている。
「まあ、たまたまと言う事もあったが先程確信した。
リュークっお前は天才だ!」
「「「「はいっ?」」」」
デュークを除く4人が頭を傾げて呆気に取られるもデュークは仁王立ちで大声で笑っているのであった。
そんなやり取りの後、みんなで家にもどり晩ご飯を囲んで今日1日の出来事を話していた。
エイシャは魔法の才能があるとかリュークは剣術の才能があるとか化け物だとか…
化け物と言ったエリックは母レインに怒られていたりそれを見て父は笑っていたりエイシャは隣で俺を見ながら肉をかじりテーブルの下で蹴り続けている。
子供の蹴りなど今の俺にとっては蚊に刺されるも同然なので、無論シカト、いつもニコニコと笑顔で接してくれていた母。
どうせと大した事ないだろうと思いコピーをせず完全にスルーしていたのだが、ふと母から
「お母さんは昔大魔導士だったのよ」
の一言から俺は即座にコピーした。
「っ!?」
ガタンと勢いよく椅子から立ち上がる俺に全員の視線を集めていた。
もっともエイシャは常に睨んでいたので別だが、注目されてしまった。
「いや、そ、その、そうだっ!もし父様がよろしければ明日は母様と魔法の勉強をしてみたいのですが、よろしいでしょうか」
「ほお、魔法か、そうだな…」
「そうよね、リュークも魔法覚えたいわよねー私がしっっかりとっ!教えてあげるわよ」
父に睨みながら母は言う、エイシャは母親似な…
「待ってくださいお母様っ!」
またエイシャもガタンっと椅子から立ち上がりテーブルを手でバンッと叩いた。
「私は断固反対ですっ!そもそもリュークには魔法の才能なんて、これっっっっぽっっちもっ!ございませんわ!それにわざわざお母様が直に教えなくともこの私がリュークの体にしっかりと叩き込みますわ!」
おいっお前は俺の何を知っているだ、それに体に叩き込むってさっきも死にかけたんだぞ。
「エイシャには白魔法の先生がいるから問題ないでしょ?だから私がリュークの専属の先生になってあげるのぉー」
と、言いながら俺を抱きしめながら母は俺の頬を頬ずりしなが言っている。
まあ、それはいいが先程、母をコピーしてわかったのだが、この母はマジでヤバイ。
なんと俺に表示されている魔法のトップがレイン・ボーエンとなっているのだ。
ちなみに2位以下は知らない名前が沢山ならんでいる。
この家のマジな夫婦喧嘩はおそらくこの辺一帯を更地にする事など容易いだろうな…
「まあ、木剣も黒焦げだしリュークには俺の教えてやれる事はもうないっ明日から母の言いつけを守り素直に魔法に専念しなさい。」
「「はいっ」」
なぜか母も目を輝かせながら一緒に返事をしてくれた。
「「そんなっ!?」」
とエリックとエイシャは驚きの顔と愕然とした顔で言った。
「まあエイシャもお姉さんなんだから弟には優しくしてあげなさい。
そうだっ実はリュークの魔法なのだが・・・
無詠唱で発動できるみたいだぞ?」
「「えっ」」
「?」
二階からバタバタと水色のローブをなびかせ先の尖ったいかにも魔法使いといった格好の女性が降りてきた。
よく見ると顔は少し幼さを残しているが歳は16歳か17歳と言った所だろう。
丸眼鏡に瞳と髪もブルーで腰まであろう髪はひとつに束ねられていて、ローブの下にはおそらく…ボンキュポンといった所だろう。
「旦那様、今のお話は誠でごさいますか?」
慌てた口調で喋りだしたが、うちにこんな美しい人がいたとは知らなかった。
「ああ、リュークに折られた両足を無詠唱で直してくれてな、もの凄い才能だ。」
それを確認し踵を返しこちらに向かってくる女性はピタリと俺の前で止まりちょうど90度の角度で前かがみになり眼鏡をクイっと上げて俺と目線を合わす、そしてローブと顎の間の奥にある谷間から目が離せない。
「無詠唱で魔法を発動させたと言うのは誠ですか?」
俺の視線は谷間からそらす事なくコクコクとうなづく。
「っ!?」
視線に気がついた母はコホンッ!といい俺の頬を抓ってきて俺も正気に戻される。
母の行動でハッと俺の視線に気がついた魔法使いは顔を赤くして胸元を握りながら俺の前でローブの裾を足に巻き腰を下ろす。
「も、もう一度お尋ねしますが、無詠唱で?」
「はいっなんとなくできました。」
「な、なんとなくって無詠唱を?」
と驚きながらブツブツと考えこんでしまった。
「所で父様、母様、こちら方はどなたですか?」
「おお、そうか、リュークには言っていなかったな、この方はエイシャに白魔法を教えていただく為に雇った白魔法師の先生だ」
自分の事を話されている事に少し遅れて気がつき先生は
「ブツブツ……あっ!?ご、ご挨拶が遅くなりましたが、私、回復魔法を専門に扱う魔法使いで名はエリスタット・カイヤナイトと申します、エリスとお呼びください。
よろしくおねがいしますね?リューク様」
「か、可愛い・・・」
思わず心の声が出てしまった。
「「「「えっ!?」」」」
家族はまた俺に視線を集めている、エリスはまた顔を真っ赤に染めてうつむいてしまっている、母は今にも泣きそうだし父と兄は目を点になりエイシャは口をポカンとあけたままだ。
「あっ明日から、よろしくお願いしますね、エリス先生っ!」
と4歳児っぽく満面の笑みで話しを変えた。
「はいっよろしくお願いします!」
まだ、顔は真っ赤だが優しい笑みで答えてくれた時、後ろから急に抱きしめられた。
「リュークは私がしっっかりと教えてあげるから先生はいいのよ?」
とギューと苦しい程に母に抱き、締められていたので母の顔は確認できないが、前にいるエリスの顔は俺より視線は上にありそして青褪めている。
母は俺の事が大好きなのだ。
明日からは魔法の勉強か、取り敢えずエリスもコピーしておいたから明日確認してみるか。
エリックに化け物扱いされて兄の機嫌が悪いのがわかる。
エリックは父から稽古を付けてもらっていたが一度も勝った事がないという、それを初めての稽古で一度も勝てない父の四肢を折り圧倒的な勝利を目の当たりにさせられたのだ。
エリックはこれまでの自分の努力と血と汗の時間はなんだったんだ俺には剣の才能がないのではと考えていると。
「エリックよ。
気にする事は全くないぞ。
お前の実力は私の騎士団の中でも上位20人の内にはいる」
「しかし、リュークは…」
「フッハァッハッハッリュークはバ…天才なのかもな」
今絶対に化け物と言いかけたな…
「しかしリュークはよくあの技を知っていたな」
「「??」」
「うむ、先程、リュークが放った技は我がボーエン流一の型:絶対破壊という」
「「絶対破壊ですか?」」
「うむっあの技は本来、一撃の如き速さで四肢を切り落とし最後に頭を落とす…殺人剣だ」
「「っっ!?」」
気がつかない内に俺は相当ヤバイ技を使っていたようだ。
「使った事はあっても使われたのは2度目だ。
フッハァッハッハッハッ」
そんな会話をしならがら親子3人で家の門を順番に入る。
ちょうど最後の俺が入ると突如複数の巨大な火の玉が轟音とともに襲いかかってきた。
距離にして1.5メートルのところで俺は木剣を握りしめ複数の火の玉を一瞬で木っ端微塵に切り裂いた、しかし火の玉は轟音ととも爆風を発生させ、親子3人を飲み込んだ。
兄エリックは髪をチリチリにして、後方に吹っ飛ばされながら周りに父と弟がいない事に気がついた。
目の前には濛々と土埃が立ち込めていた、しかし突如突風が発生しその場の視界をはっきりとさせる。
エリックの目の前には信じられない光景がそこにはあった。
父と弟が剣を構え地面は何もなかったかように草がはえている円の中心にそれぞれがたっている、それ以外の地面は家の方から2人の眼前まで焼け野原と土がむき出しになっていた。
エリックはリュークの木剣が黒く焦げ刀身部分は原型を留めていなかったので弟が対処したのだと理解した。
「皆、怪我はないな?」
「「は、はい・・・」」
「お父~様~お兄~様~申し訳ございません~」
遠くから父と兄に謝りなが走ってくる1人の少女。
勿論俺は含まれていないが、姉のエイシャだ、こいつは理由もなく常に俺を蹴ってくる暴力の化身だ。
「申し訳ございません。
詠唱を誤って最後まで唱えてしまい、まさか、お父様とお兄様が近くにいるとはつゆ知らず申し訳ございませんでした」
なるほど、こいつは俺単身を狙ったと言う事か。
今のは悪戯じゃ済まなく死ぬ所だったぞ!!
「うむ、問題な…」
父は話の途中に俺の足元に目をやり突然大声で笑い出した。
「まぁっ!大変っ!兄様の素敵な髪の毛がリュークの所為で大変な事にっ!」
「エイシャは僕の心配をしてくれるのかい?いやぁ~優しくて可愛い妹だなぁ~」
エイシャはエリックに頭を撫でられながら俺を鋭い眼差しで睨みつけている…
しかし…デレッデレッだなっ!しかも、俺のせいになってるし、父は爆笑してる…だれか俺の心配もしてくれよ…
そして4人で家に向けて踵を返すが途中何度もエイシャに蹴られた。
家の前には母レインがソワソワと立って待っていた。
俺に気がついた母は走り寄り俺の前でしゃがみ両手でどこかに怪我はないかくまなく探して無事だと分かると少し強めに抱きしめくれた。
あぁこれが家族だよね、母様大好きだ。
「今、戻ったぞ」
父がそう言うと母は立ち上がり父と向かい合い俺に無理矢理稽古を付けてないか、危ない事をさせなかったか仁王立ちで問い詰めている。
「う、うむっまぁリュークの話よりエイシャの今の魔術なのだが…」
「はいっエイシャは私の娘ですからね、でもたった1日で中級魔法まで覚えてしまうとは。
っっで!?リュークは大丈夫だっんでしょうねっ!?」
母…怖い。
「う、うむ、リュークも俺の息子だから天才だぞ?」
「当たり前です!私の息子でもありすからっ!」
と鼻を鳴らして母は言う。
「ま、まぁそのなんだっリュークは我と試合をしてなっ」
「っっ!?まぁーなんて事をっ!!リュークは今日初めての稽古なんですよ?お父様に、怖い事されなかった?」
「うんっ!あっでも、殺されると思うほど凄い殺気だったよ。」
あっ!
ヤバイ目の前の阿修羅の右手に魔力がどんどん集まっている…
「っっ!?いやっ!まてっ!剣術の怖さをだな、先に教えておかねばと思ったのだが、逆にリュークに四肢を折られて完敗だったのだ」
「「えっ!?」」
母とエイシャが目を点にしながら俺と父を交互に見ている。
「まあ、たまたまと言う事もあったが先程確信した。
リュークっお前は天才だ!」
「「「「はいっ?」」」」
デュークを除く4人が頭を傾げて呆気に取られるもデュークは仁王立ちで大声で笑っているのであった。
そんなやり取りの後、みんなで家にもどり晩ご飯を囲んで今日1日の出来事を話していた。
エイシャは魔法の才能があるとかリュークは剣術の才能があるとか化け物だとか…
化け物と言ったエリックは母レインに怒られていたりそれを見て父は笑っていたりエイシャは隣で俺を見ながら肉をかじりテーブルの下で蹴り続けている。
子供の蹴りなど今の俺にとっては蚊に刺されるも同然なので、無論シカト、いつもニコニコと笑顔で接してくれていた母。
どうせと大した事ないだろうと思いコピーをせず完全にスルーしていたのだが、ふと母から
「お母さんは昔大魔導士だったのよ」
の一言から俺は即座にコピーした。
「っ!?」
ガタンと勢いよく椅子から立ち上がる俺に全員の視線を集めていた。
もっともエイシャは常に睨んでいたので別だが、注目されてしまった。
「いや、そ、その、そうだっ!もし父様がよろしければ明日は母様と魔法の勉強をしてみたいのですが、よろしいでしょうか」
「ほお、魔法か、そうだな…」
「そうよね、リュークも魔法覚えたいわよねー私がしっっかりとっ!教えてあげるわよ」
父に睨みながら母は言う、エイシャは母親似な…
「待ってくださいお母様っ!」
またエイシャもガタンっと椅子から立ち上がりテーブルを手でバンッと叩いた。
「私は断固反対ですっ!そもそもリュークには魔法の才能なんて、これっっっっぽっっちもっ!ございませんわ!それにわざわざお母様が直に教えなくともこの私がリュークの体にしっかりと叩き込みますわ!」
おいっお前は俺の何を知っているだ、それに体に叩き込むってさっきも死にかけたんだぞ。
「エイシャには白魔法の先生がいるから問題ないでしょ?だから私がリュークの専属の先生になってあげるのぉー」
と、言いながら俺を抱きしめながら母は俺の頬を頬ずりしなが言っている。
まあ、それはいいが先程、母をコピーしてわかったのだが、この母はマジでヤバイ。
なんと俺に表示されている魔法のトップがレイン・ボーエンとなっているのだ。
ちなみに2位以下は知らない名前が沢山ならんでいる。
この家のマジな夫婦喧嘩はおそらくこの辺一帯を更地にする事など容易いだろうな…
「まあ、木剣も黒焦げだしリュークには俺の教えてやれる事はもうないっ明日から母の言いつけを守り素直に魔法に専念しなさい。」
「「はいっ」」
なぜか母も目を輝かせながら一緒に返事をしてくれた。
「「そんなっ!?」」
とエリックとエイシャは驚きの顔と愕然とした顔で言った。
「まあエイシャもお姉さんなんだから弟には優しくしてあげなさい。
そうだっ実はリュークの魔法なのだが・・・
無詠唱で発動できるみたいだぞ?」
「「えっ」」
「?」
二階からバタバタと水色のローブをなびかせ先の尖ったいかにも魔法使いといった格好の女性が降りてきた。
よく見ると顔は少し幼さを残しているが歳は16歳か17歳と言った所だろう。
丸眼鏡に瞳と髪もブルーで腰まであろう髪はひとつに束ねられていて、ローブの下にはおそらく…ボンキュポンといった所だろう。
「旦那様、今のお話は誠でごさいますか?」
慌てた口調で喋りだしたが、うちにこんな美しい人がいたとは知らなかった。
「ああ、リュークに折られた両足を無詠唱で直してくれてな、もの凄い才能だ。」
それを確認し踵を返しこちらに向かってくる女性はピタリと俺の前で止まりちょうど90度の角度で前かがみになり眼鏡をクイっと上げて俺と目線を合わす、そしてローブと顎の間の奥にある谷間から目が離せない。
「無詠唱で魔法を発動させたと言うのは誠ですか?」
俺の視線は谷間からそらす事なくコクコクとうなづく。
「っ!?」
視線に気がついた母はコホンッ!といい俺の頬を抓ってきて俺も正気に戻される。
母の行動でハッと俺の視線に気がついた魔法使いは顔を赤くして胸元を握りながら俺の前でローブの裾を足に巻き腰を下ろす。
「も、もう一度お尋ねしますが、無詠唱で?」
「はいっなんとなくできました。」
「な、なんとなくって無詠唱を?」
と驚きながらブツブツと考えこんでしまった。
「所で父様、母様、こちら方はどなたですか?」
「おお、そうか、リュークには言っていなかったな、この方はエイシャに白魔法を教えていただく為に雇った白魔法師の先生だ」
自分の事を話されている事に少し遅れて気がつき先生は
「ブツブツ……あっ!?ご、ご挨拶が遅くなりましたが、私、回復魔法を専門に扱う魔法使いで名はエリスタット・カイヤナイトと申します、エリスとお呼びください。
よろしくおねがいしますね?リューク様」
「か、可愛い・・・」
思わず心の声が出てしまった。
「「「「えっ!?」」」」
家族はまた俺に視線を集めている、エリスはまた顔を真っ赤に染めてうつむいてしまっている、母は今にも泣きそうだし父と兄は目を点になりエイシャは口をポカンとあけたままだ。
「あっ明日から、よろしくお願いしますね、エリス先生っ!」
と4歳児っぽく満面の笑みで話しを変えた。
「はいっよろしくお願いします!」
まだ、顔は真っ赤だが優しい笑みで答えてくれた時、後ろから急に抱きしめられた。
「リュークは私がしっっかりと教えてあげるから先生はいいのよ?」
とギューと苦しい程に母に抱き、締められていたので母の顔は確認できないが、前にいるエリスの顔は俺より視線は上にありそして青褪めている。
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