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第一章ー異世界転生ー幼少期前編
THE06ー初討伐、家族の絆ー
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ー早朝ー
3人で街に着く。
「サーチっ!
」
俺は街につきすぐに魔法で状況を確認したが怪我人の数の方が多かった。
「ひどいっ!」
エリスもまた、状況の確認を終えていたようだ。
「父様っ!僕たちはこれから別れて治療に回ります!」
「はいっ!お義父さまはどうされますか?」
なかなか息の合った夫婦だなと思い顎を指する。
「うむっまずは討伐部隊に状況の確認をしてくる、お前達は怪我人を頼む」
「「はいっ!」」
そうしてエリスと手分けして治療に当たる事にした。
「ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!っ!」
これじゃ埒があかないっ!
んっ?「ヒール3?」
すると、今までは1人だったの周辺の者にも効果が確認できた。
俺は走りながら一定の距離ごとにヒール3を唱えまくって駆け回る。
すると人だからの中心にエリスを発見した。
どうやら回復が間に合っていないようだった。
その頃にはヒール3はヒール5となって広範囲の回復が可能となっていた。
「皆さん慌てないでください!順番に治療しますからっ!」
あのエリスが怒っている?そんな君も可愛ね。
などと見ていたらしびれを切らした暴徒達がエリスに襲いかかろうとしている。
先程覚えた肉体強化を発動させ、エリスの隣まで一瞬でたどり着く。
エリスは突然俺が隣現れて驚いた顔をしていたが、「ヒール5!」呪文を唱えて治療が完了したにもかかわらず暴徒は治らない。
「仕方ないか…」
近くあった剣を鞘から抜かず襲いかかる暴徒を次々に薙ぎ払った。
エリスはずっと口を開けている。
暴徒を鎮圧して暴れる者が居ないのを確認した俺は、剣を投げ捨てて一喝。
「ふーっ僕の妻に、汚い手で触れるな!」
返事は無いが意識があるものは頭を上下に動かしている。
「まったくっ!ヒール5!」
辺りを緑がかった光が満たし外傷が治る。
そして、暴徒の内の1人が謝罪してきたが、フンッと鼻を鳴らしてエリスの手を引っ張り父の元に向かう。
「さっきは、助けてくれてありがとっ突然現れたと思ったら周りの人達が一斉に襲って来て驚いちゃったっ」
「僕は、怒ってるエリスも可愛いと思ったけど、他の男に触られて喜ぶ趣味はないんだよ…」
「っ!…凄くカッコよかったよ、あなた」
俺はおそらく今顔が真っ赤だろう。
そんな会話をしているとすぐに父を発見する事ができた。
父は森の入り口の少し手前で簡易テントの中、防具を纏った男達と話しをしているようだ。
「父様っ!」
「お義父様」
「んっ?」
俺達に気がついた兵士は下がれと手を広げて静止させられた。
「危ないから女と子供は家に帰りなさい!」
父もこちらに気がつき兵士に声をかけて入らせるように指示を出す。
テントに入り父から状況の説明をしてもらっていると周りから視線を感じて話している父の服を引っ張る。
「んっ?おぉ!皆すまなかった。
息子のリュークだ、剣は我輩と互角かそれ以上の実力があるからみな、安心してくれ」
父の一言であたりは騒めいている。
「リューク・ボーエンです。
こちらが妻のエリスタット・ボーエンです」
「っ!」
エリスは驚き俺を見てきた。
エリスをボーエンの名で呼ぶのは初めてだった為だろう。
すぐに向き直り軽く会釈をすると更に騒めきだした。
そりゃあこんな子供が妻です。
なんて言うのは世界でも俺ぐらいだろう。
父の話によると、ジャイアントボアは巨大な赤茶色のイノシシのような魔物のようだ、普段は単独で行動しているのでそれ程脅威ではないが今回は100体程の群れであると確認が取れている。
魔法で一気に叩けないかと提案してみたが、
(そんな大魔法なんて無理だろ)
っと、また、周りが騒がしい。
父から、まだ森から戻って来てない者も多いので、それは出来ないとの事だった。
だから父が単騎で、討伐に向かうと決めていたようだ。
なんでも、周りに人がいると邪魔だ!と話しを聞かないらしい。
「でしたら僕も少し離れた横に着いてもよろしいでしょか?後ろでエリスには回復に入ってもらいます」
エリスは隣で頷いている。
父は腕を組み考えている。
周りが子供が何を言っているのやらと言っている。
「お前達が来てくれるならより楽に事が運ぶと思っていたのだが、流石に我輩からは親として提案できんかったのでな!ハァッハッハッハッなら協力してもおうかっ」
「なっ!?我々は反対です!子供と女子には手に負えません!それならば、今街には怪我人が溢れている!そちらの手伝いをさせればよろしいかと!」
それを聞いた父は呆れた顔をして、俺に問いかけてきた。
「んっ?治療が完了したからこちらにきたのであろう?」
「「もちろんです」」
『『えっ!?』』
「ハァッハッハッハッ我輩の息子夫婦を若いからと言って侮ってもらっては困るぞ!では行くとするか?」
「「はいっ」」
父は腰に二本、剣を装備していたが、その内の一振りを俺に渡してきた。
周りはポカンとしているので無視してそのまま森に入って行く、すると歩き出して直ぐに父が話しかけてきた。
「先日、エイシャの魔法を防いだ時を覚えておるか?」
父は前を向いたまま話し続けている。
「あの技は二の型:絶対防御と言ってな、間合いに入る危険を全て切り伏せる技だ。
我輩も師より5年程、剣を習ったが二の型までしか習得できんかった。」
父よ…それはまさに、攻撃は最大の防御と言った所ですね。
「父様のお師匠様とはどういった方なのですか?」
「実は我輩も素性はよくわからんのだ。
しかし、名はエオラのリーパーと言っていたな」
「「えっ?」」
父の話しをまとめるとお祖父様に困っていた所に手を貸してもったから恩返しに剣を教えくれている、そして父の時も突然現れた言う。
ちなみにエリックの所にはまだ現れていないがいずれ俺の所も来ると言っていたが…
それにしても、先程から巨大なイノシシが次々に突進してきては木っ端微塵に消えていく。
後ろを振り返ると俺と父の歩いて来た道の左右の木々はジャイアントボアの血と肉片で上の方まで赤黒く染まっている。
途中に何人かの傷付いた兵を見つけてはエリスが安否を確認していたが、全滅だった、エリスは少し俯いていて眼鏡で表情が良く確認できないがなるべく直視しないように着いてきていた。
「エリス、大丈夫かい?」
「だ、大丈夫…ちょ直視しなけば平気…」
「「「っ!!」」」
そいつは突如、目の前に現れた。
「父様…」
「うむっあいつが元凶の様だな」
目の前には他のジャイアントボアの2倍はある赤黒い巨体が紅瞳でこちらを見ている。
そして今もなおジャイアントボアの突進は数が減る所か逆に増えて来ている。
後ろではエリスが回復魔法を交互にかけてくれているが、流石に剣の切れ味は徐々に落ちる。
「と、父様、このままでは…」
「くっ確かに、分が悪いな」
「そうだっエリスっ!僕達に強力な攻撃魔法を撃ってくれ!」
「えっ!?」
「僕と父様は間合いに入る瞬間に技を解く!
雑魚を蹴散らしたら今度は僕と父様で奴を叩く!」
「懐かしい作戦だ、良く母さんと同じ事をしたものだ。
リクエストでヘル・フレアでお願いしたいのだが?」
「っわかりました!あなた、お義父様もお怪我をなされぬようにお願います」
するとエリスは詠唱を始めみるみる両手の前に魔力が溜まっていく。
こちらは一向に敵の猛攻が止まらずにいる。
既に100匹はミンチにしているはずなのだが…
「準備できましたっ!避けてくださいねっ?いきますっ!」
「ヘル・フレアッ!」
エリスは右手をこちらに向け、左手で帽子を押えながら魔法を発動させた。
俺と父は間合いに入る瞬間斜め後方に飛び呪文を避ける。
目の前にはジャイアントボアの群が一瞬で消し炭に変わった。
「よしっ行くぞ!」
「はいっ!エリスよくやった!」
「は、はいっ」
俺と父は絶対防御を発動させて残ったジャイアントボアを肉片に変えながら群のボスに向かい突進して行く。
そして、その巨体の前に立ち俺と父は前後に分かれ一の型:絶対破壊でボスの四肢を切り裂き怒号をあげる赤黒いジャイアントボアの頭を斬り落とした。
倒れたと同時に大地が揺れる。
「はぁー…はぁー…父様やりましたね…」
父も額には汗がびっしりと浮かんでいる。
「うむっ…久方振りにもうダメかと思ったが、お前達が居てくれたおかげで事なきを得たな。
ハァッハッハッ…ふぅー…」
エリスはというと、ぺたんと座り込み肩で息をしていたので俺は側に駆け寄る。
「エリス、怪我はないかい?」
「はい…あなたは大丈夫ですか?」
「僕はエリスのおかげでなんともないよ…」
言った途端にエリスの胸に倒れ込む形で崩れ落ちた。
「ど…どうしたの?どこか怪我でもしたの?」
エリスは大慌てで俺の身体を弄る。
ち…力が…入らない…
側に刺さっている父に借りた剣が視界に入る、歯はかけて所々に亀裂もはいり今にも折れてしまいそうだ。
「いかに強力な力を持ってしてもやはり子供、無理をさせてしまったな、リュークよ不甲斐ない父を許してくれ、すまん、どれっ父が街までおぶってやろう。」
「待ってください!お義父様も大変お疲れのご様子ですしここは、妻である私が街まで夫の世話をさせてくださいませんか?」
デュークは驚き呆気に取られていたが
「フッ…ファハッハッハッ!リュークよ良き妻と巡り会えたな、では我輩からもお願いしよう。
これからもリュークをよろしく頼む義娘よ。」
「はいっ」
そうして俺はエリスにおぶさり父と3人街に戻る。
俺は声すら出せない程疲弊していたが、エリスの髪から香る匂いを堪能していると息子が反応してしまった。
「もうっ!」とエリスは顔を赤くして言うが怒ってはいなかった。
そして森を抜け簡易テントの兵に討伐の報告をした。
それと、同時に大声で喜びあう者や傷付き仲間を失った悲しみに泣く者それぞれであったが、俺達家族は無事に討伐ができた。
流石に、魔物の返り血や泥汚れなどが酷かったので、近くの宿屋で、休息も兼ねて風呂で汚れを落としてから帰ろうと父が提案してきた。
結局、宿に着くなり、みんな疲れきっていた事もあり今日は宿で2部屋取り一泊して朝一番で帰る事になったのだが、俺は身体がガタガタなのでエリスと初めて一緒にお風呂に入り一緒の、布団で寝たが、父は母には内緒にしてくれるとの事だった。
3人で街に着く。
「サーチっ!
」
俺は街につきすぐに魔法で状況を確認したが怪我人の数の方が多かった。
「ひどいっ!」
エリスもまた、状況の確認を終えていたようだ。
「父様っ!僕たちはこれから別れて治療に回ります!」
「はいっ!お義父さまはどうされますか?」
なかなか息の合った夫婦だなと思い顎を指する。
「うむっまずは討伐部隊に状況の確認をしてくる、お前達は怪我人を頼む」
「「はいっ!」」
そうしてエリスと手分けして治療に当たる事にした。
「ヒール!ヒール!ヒール!ヒール!っ!」
これじゃ埒があかないっ!
んっ?「ヒール3?」
すると、今までは1人だったの周辺の者にも効果が確認できた。
俺は走りながら一定の距離ごとにヒール3を唱えまくって駆け回る。
すると人だからの中心にエリスを発見した。
どうやら回復が間に合っていないようだった。
その頃にはヒール3はヒール5となって広範囲の回復が可能となっていた。
「皆さん慌てないでください!順番に治療しますからっ!」
あのエリスが怒っている?そんな君も可愛ね。
などと見ていたらしびれを切らした暴徒達がエリスに襲いかかろうとしている。
先程覚えた肉体強化を発動させ、エリスの隣まで一瞬でたどり着く。
エリスは突然俺が隣現れて驚いた顔をしていたが、「ヒール5!」呪文を唱えて治療が完了したにもかかわらず暴徒は治らない。
「仕方ないか…」
近くあった剣を鞘から抜かず襲いかかる暴徒を次々に薙ぎ払った。
エリスはずっと口を開けている。
暴徒を鎮圧して暴れる者が居ないのを確認した俺は、剣を投げ捨てて一喝。
「ふーっ僕の妻に、汚い手で触れるな!」
返事は無いが意識があるものは頭を上下に動かしている。
「まったくっ!ヒール5!」
辺りを緑がかった光が満たし外傷が治る。
そして、暴徒の内の1人が謝罪してきたが、フンッと鼻を鳴らしてエリスの手を引っ張り父の元に向かう。
「さっきは、助けてくれてありがとっ突然現れたと思ったら周りの人達が一斉に襲って来て驚いちゃったっ」
「僕は、怒ってるエリスも可愛いと思ったけど、他の男に触られて喜ぶ趣味はないんだよ…」
「っ!…凄くカッコよかったよ、あなた」
俺はおそらく今顔が真っ赤だろう。
そんな会話をしているとすぐに父を発見する事ができた。
父は森の入り口の少し手前で簡易テントの中、防具を纏った男達と話しをしているようだ。
「父様っ!」
「お義父様」
「んっ?」
俺達に気がついた兵士は下がれと手を広げて静止させられた。
「危ないから女と子供は家に帰りなさい!」
父もこちらに気がつき兵士に声をかけて入らせるように指示を出す。
テントに入り父から状況の説明をしてもらっていると周りから視線を感じて話している父の服を引っ張る。
「んっ?おぉ!皆すまなかった。
息子のリュークだ、剣は我輩と互角かそれ以上の実力があるからみな、安心してくれ」
父の一言であたりは騒めいている。
「リューク・ボーエンです。
こちらが妻のエリスタット・ボーエンです」
「っ!」
エリスは驚き俺を見てきた。
エリスをボーエンの名で呼ぶのは初めてだった為だろう。
すぐに向き直り軽く会釈をすると更に騒めきだした。
そりゃあこんな子供が妻です。
なんて言うのは世界でも俺ぐらいだろう。
父の話によると、ジャイアントボアは巨大な赤茶色のイノシシのような魔物のようだ、普段は単独で行動しているのでそれ程脅威ではないが今回は100体程の群れであると確認が取れている。
魔法で一気に叩けないかと提案してみたが、
(そんな大魔法なんて無理だろ)
っと、また、周りが騒がしい。
父から、まだ森から戻って来てない者も多いので、それは出来ないとの事だった。
だから父が単騎で、討伐に向かうと決めていたようだ。
なんでも、周りに人がいると邪魔だ!と話しを聞かないらしい。
「でしたら僕も少し離れた横に着いてもよろしいでしょか?後ろでエリスには回復に入ってもらいます」
エリスは隣で頷いている。
父は腕を組み考えている。
周りが子供が何を言っているのやらと言っている。
「お前達が来てくれるならより楽に事が運ぶと思っていたのだが、流石に我輩からは親として提案できんかったのでな!ハァッハッハッハッなら協力してもおうかっ」
「なっ!?我々は反対です!子供と女子には手に負えません!それならば、今街には怪我人が溢れている!そちらの手伝いをさせればよろしいかと!」
それを聞いた父は呆れた顔をして、俺に問いかけてきた。
「んっ?治療が完了したからこちらにきたのであろう?」
「「もちろんです」」
『『えっ!?』』
「ハァッハッハッハッ我輩の息子夫婦を若いからと言って侮ってもらっては困るぞ!では行くとするか?」
「「はいっ」」
父は腰に二本、剣を装備していたが、その内の一振りを俺に渡してきた。
周りはポカンとしているので無視してそのまま森に入って行く、すると歩き出して直ぐに父が話しかけてきた。
「先日、エイシャの魔法を防いだ時を覚えておるか?」
父は前を向いたまま話し続けている。
「あの技は二の型:絶対防御と言ってな、間合いに入る危険を全て切り伏せる技だ。
我輩も師より5年程、剣を習ったが二の型までしか習得できんかった。」
父よ…それはまさに、攻撃は最大の防御と言った所ですね。
「父様のお師匠様とはどういった方なのですか?」
「実は我輩も素性はよくわからんのだ。
しかし、名はエオラのリーパーと言っていたな」
「「えっ?」」
父の話しをまとめるとお祖父様に困っていた所に手を貸してもったから恩返しに剣を教えくれている、そして父の時も突然現れた言う。
ちなみにエリックの所にはまだ現れていないがいずれ俺の所も来ると言っていたが…
それにしても、先程から巨大なイノシシが次々に突進してきては木っ端微塵に消えていく。
後ろを振り返ると俺と父の歩いて来た道の左右の木々はジャイアントボアの血と肉片で上の方まで赤黒く染まっている。
途中に何人かの傷付いた兵を見つけてはエリスが安否を確認していたが、全滅だった、エリスは少し俯いていて眼鏡で表情が良く確認できないがなるべく直視しないように着いてきていた。
「エリス、大丈夫かい?」
「だ、大丈夫…ちょ直視しなけば平気…」
「「「っ!!」」」
そいつは突如、目の前に現れた。
「父様…」
「うむっあいつが元凶の様だな」
目の前には他のジャイアントボアの2倍はある赤黒い巨体が紅瞳でこちらを見ている。
そして今もなおジャイアントボアの突進は数が減る所か逆に増えて来ている。
後ろではエリスが回復魔法を交互にかけてくれているが、流石に剣の切れ味は徐々に落ちる。
「と、父様、このままでは…」
「くっ確かに、分が悪いな」
「そうだっエリスっ!僕達に強力な攻撃魔法を撃ってくれ!」
「えっ!?」
「僕と父様は間合いに入る瞬間に技を解く!
雑魚を蹴散らしたら今度は僕と父様で奴を叩く!」
「懐かしい作戦だ、良く母さんと同じ事をしたものだ。
リクエストでヘル・フレアでお願いしたいのだが?」
「っわかりました!あなた、お義父様もお怪我をなされぬようにお願います」
するとエリスは詠唱を始めみるみる両手の前に魔力が溜まっていく。
こちらは一向に敵の猛攻が止まらずにいる。
既に100匹はミンチにしているはずなのだが…
「準備できましたっ!避けてくださいねっ?いきますっ!」
「ヘル・フレアッ!」
エリスは右手をこちらに向け、左手で帽子を押えながら魔法を発動させた。
俺と父は間合いに入る瞬間斜め後方に飛び呪文を避ける。
目の前にはジャイアントボアの群が一瞬で消し炭に変わった。
「よしっ行くぞ!」
「はいっ!エリスよくやった!」
「は、はいっ」
俺と父は絶対防御を発動させて残ったジャイアントボアを肉片に変えながら群のボスに向かい突進して行く。
そして、その巨体の前に立ち俺と父は前後に分かれ一の型:絶対破壊でボスの四肢を切り裂き怒号をあげる赤黒いジャイアントボアの頭を斬り落とした。
倒れたと同時に大地が揺れる。
「はぁー…はぁー…父様やりましたね…」
父も額には汗がびっしりと浮かんでいる。
「うむっ…久方振りにもうダメかと思ったが、お前達が居てくれたおかげで事なきを得たな。
ハァッハッハッ…ふぅー…」
エリスはというと、ぺたんと座り込み肩で息をしていたので俺は側に駆け寄る。
「エリス、怪我はないかい?」
「はい…あなたは大丈夫ですか?」
「僕はエリスのおかげでなんともないよ…」
言った途端にエリスの胸に倒れ込む形で崩れ落ちた。
「ど…どうしたの?どこか怪我でもしたの?」
エリスは大慌てで俺の身体を弄る。
ち…力が…入らない…
側に刺さっている父に借りた剣が視界に入る、歯はかけて所々に亀裂もはいり今にも折れてしまいそうだ。
「いかに強力な力を持ってしてもやはり子供、無理をさせてしまったな、リュークよ不甲斐ない父を許してくれ、すまん、どれっ父が街までおぶってやろう。」
「待ってください!お義父様も大変お疲れのご様子ですしここは、妻である私が街まで夫の世話をさせてくださいませんか?」
デュークは驚き呆気に取られていたが
「フッ…ファハッハッハッ!リュークよ良き妻と巡り会えたな、では我輩からもお願いしよう。
これからもリュークをよろしく頼む義娘よ。」
「はいっ」
そうして俺はエリスにおぶさり父と3人街に戻る。
俺は声すら出せない程疲弊していたが、エリスの髪から香る匂いを堪能していると息子が反応してしまった。
「もうっ!」とエリスは顔を赤くして言うが怒ってはいなかった。
そして森を抜け簡易テントの兵に討伐の報告をした。
それと、同時に大声で喜びあう者や傷付き仲間を失った悲しみに泣く者それぞれであったが、俺達家族は無事に討伐ができた。
流石に、魔物の返り血や泥汚れなどが酷かったので、近くの宿屋で、休息も兼ねて風呂で汚れを落としてから帰ろうと父が提案してきた。
結局、宿に着くなり、みんな疲れきっていた事もあり今日は宿で2部屋取り一泊して朝一番で帰る事になったのだが、俺は身体がガタガタなのでエリスと初めて一緒にお風呂に入り一緒の、布団で寝たが、父は母には内緒にしてくれるとの事だった。
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