じゃあ勇者でお願いします。

本能寺隼人

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第五章ー異世界転生ー青年編

THE25ー兄婚約ー

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一方その頃実家にて

「龍九はまだ帰ってこんのか!妾は寂しいぞ…」

「まぁまぁあの子達はいつも忙しいから忘れてるのかもしれないわね」

「しかし義母上様せっかく皆で準備をしたと言うのに…」

「うむっリュークは約束は必ず守る男だ、スカーレットも少し待っててあげなさい」

「リューク様の奥さんは大変ね、早く会いたいわ」

「そうだね、君はリュークやエイシャに会うのは初めてだもんね」

「義兄上様と奥方様はいつも一緒に居られて羨ましいの…妾も郷を次の者に任せて龍九の下に行こうかの…」

テーブルの上には色取り取りの食材、壁一面にもお祝いのメッセージなどが飾ってある。

待つ事数時間、日が傾き夕暮れになると部屋の隅に裂け目が現れた。

「この匂いっ!龍九の匂いじゃ!」
「「「「「うわー」」」」」

そこには色取り取りの水着の女性の中に俺は居た。

俺とエリスとエイシャはひっくり返りながらも帰りを報告した。

「「「たっ、ただいま戻りました」」」
「っ!!」

「「「無事のようで」」」

俺達は各々の部屋に戻り着替えを済ませてテーブルに着く。

「疲れた…」

俺はテーブルに顎だけ乗せて遠くを見ていた。

そんな俺の隣には右腕にエリス左腕にスカーレットが腕を回し後ろにナージャが首に手を回し俺の頭に胸を乗せている…

そして何故かリリョウも俺に引っ付き頭に胸を乗せていた。

「チッ!」

「「ハハハ」」
兄と父が乾いた笑いをしていた。
母は…
「まぁまぁリューク大変ね」
この一言だった…

「あっあのお義母様?」
「あっそうねハイッみんな席に着いて!」
母は場を纏めてみんな各々の席に座る。

「では、エイシャ、リューク誕生日おめでとう」

パチパチパチパチパチパチ皆拍手で祝ってくれた。

…あれっ?誰?とみんなの視線を集める女性。

兄が立ち上がる。

「えー皆に紹介したい、妻のジェニーだ」
「初めまして、ジェニーです。
皆さんが旅に出ている間にエリック様の妻になりました。
これからもどうかよろしくお願いします」

「お、お兄様っ!」
「兄上おめでとうございます」
「ありがとうエイシャ、リューク」

そしてパーティーは進んだ。

「妾がいない間に随分と女性達と仲良くなったみたいよの?エリスは何をしておったのじゃ」

「ちゃんと見てましたわ!」

「こやつは見てるだけではダメじゃ!こうやってちゃんと握っておかねばならんのじゃ」

「「ちょっと!あっ!」」

「ハイッ喋ってないで残りも早く食べましょう!」

パーティーも終わり女性陣は片付けを始めた頃男達は外で剣を握っていた。

「ち、父上、本当にこれでやるんですか?」
「当たり前だ、お主は勇者なのだからな」
「リューク恨みっこなしだからな」

おいおい2体1って…

エイシャの声が静かな夜に響いた。
「始めっ!」

瞬殺っ!

父と兄は仰向けに吹っ飛んでいた。

「ちょ、ちょっとリュークやり過ぎよ!」

「2体1だぞっ?手加減…出来たけど…」
「まったくもう…」

「まっ明日には戻る事だし…」
「そうだな!」

翌朝…暑い、くっ苦しい…っ?

俺は目開けると女体の中に女体…

「なっなんじゃこりゃーー!」

俺のベッドには元々エリスとスカーレットの3人で寝ていたが今現在は…何故、ナージャとリリョウまでも寝ているんだ…

俺はナージャとリリョウを部屋の外に放り出した。

「そっそんなマイ…マスター…」
「龍…九…様…いケズ…」

「ちょっと…リリョウ…?」

「…エイ…シャ…冗談…ダヨ?」

「んもぉー愚弟ーーーー!」

「義姉上ー静かに」
「お義姉様っ!」

「わっ私が…悪いの」

俺達は皆また、水着になり俺とエイシャは家族に別れの挨拶をした。

「まぁこんな格好で申し訳ありませんが父様、母様、兄様、お義姉様行ってまいります」

「行ってきますっ!」

気をつけてと家族に見送られ裂け目に一人また一人と入っていった。


宿のチェックアウトを済ませて俺達はそれぞれ魔王の情報収集に探索した。

大体はナージャが把握していたので、自由時間に近いと思うが結局皆俺の周りに集まっていたので団体行動となって遊ん…情報を集め回った。

ー翌朝ー

俺達は魔王の住む城についた…が…

俺は思わず言葉が漏れた

「…なんだ?…これは?」

庭に広がる筋肉の発達したボディービルダーの様彫刻がポージングを決めあちこちに展示されている。

「…あなた…こんなの嫌よ?」
「マスターは今のままがいい」
「…キ…モイ…」
「チッ!キモッ!」

城のドアも凄かった。

何故ならドアにもマッチョの彫刻が描かれ握る部分は…

俺は触りたくなかったしエリスに触らせるのも嫌だった。

周りを見ても誰も視線を合わせない。

……

「魔王!出てこい!」

俺はドアを蹴破り中に足を踏み入れた!

「流石マイマスター…強引」

「「「「……」」」」

「あらーん、どちら様かしら私の大切なドアをこんなにする悪い人」

喉太い声、されどオネエといった話し方…

「「「「「くっ!!」」」」」

俺達は、恐らく人生最大の危機に陥っていたのかも知れない。
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