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第7話 天界
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「あ、あれっ、落ちちゃった。」
転生管理をしている女神の目の前で転生予定の子供がストンと下界に落ちて行った。
「まだなんにも説明してないんだけど。うーん、落ちて行ったのは教会の前だし、勇者もいるからなんとかなるかな。」
とっても適当なようだけれど直接的に下界に干渉できない決まりの運営サイドの女神にはもうどうしようもない。
床にぽっかりと空いた穴から下界を見ていると子供は都合よくシスターに拾われて教会に入って行った。
ひとまずは安心と床の穴を覗き込んでいると突然教会が強く光った。
「何も教えていないけれど神力は使えるみたいね。じゃ、この件は問題なしってことでいいかな。」
女神様は勝手に納得することにした。
なんせ神様ってのはとっても忙しいのだ。
「なーに1人でうなずいてんのよ。」
他の女神様が現れた。
「あー、これはー、いえー、別に問題ないでーす。」
どうやらもう1柱の女神様は先輩か上司みたいだ。
神は1人なんて誰が言ったんだ?
「あー、この子何かやらかした時っていつもこんな感じなのよねー。」
さらにもう1柱やかましい女神様登場。
「きっとさっきの転生者になんかまずい事やっちゃったんじゃない。」
なんかまた女神様が現れた。
神様うじゃうじゃいるじゃん。
女神様は慌てて床の穴を隠した。
「なんでそんな所に座ってんの。」
既にお見通しなのに意地悪を言う先輩女神様。
「あー、いえー、なんか座りたいかなーって。」
頭からダラダラ汗が流れている。
「そんなに暑いかしら。」
ダメー。絶対バレてるって。
女神様は観念して縮こまっている。
「大丈夫よ。あれだけ神力があればそんなに簡単に死んじゃう事はないから。」
「じゃ、また来るね、うふふ、面白かったわ。」
先輩女神様達が去ると女神様はほっとして床に平らに寝そべった。
全部ばれてたし。
床の穴は既になくなっていた。
転生管理をしている女神の目の前で転生予定の子供がストンと下界に落ちて行った。
「まだなんにも説明してないんだけど。うーん、落ちて行ったのは教会の前だし、勇者もいるからなんとかなるかな。」
とっても適当なようだけれど直接的に下界に干渉できない決まりの運営サイドの女神にはもうどうしようもない。
床にぽっかりと空いた穴から下界を見ていると子供は都合よくシスターに拾われて教会に入って行った。
ひとまずは安心と床の穴を覗き込んでいると突然教会が強く光った。
「何も教えていないけれど神力は使えるみたいね。じゃ、この件は問題なしってことでいいかな。」
女神様は勝手に納得することにした。
なんせ神様ってのはとっても忙しいのだ。
「なーに1人でうなずいてんのよ。」
他の女神様が現れた。
「あー、これはー、いえー、別に問題ないでーす。」
どうやらもう1柱の女神様は先輩か上司みたいだ。
神は1人なんて誰が言ったんだ?
「あー、この子何かやらかした時っていつもこんな感じなのよねー。」
さらにもう1柱やかましい女神様登場。
「きっとさっきの転生者になんかまずい事やっちゃったんじゃない。」
なんかまた女神様が現れた。
神様うじゃうじゃいるじゃん。
女神様は慌てて床の穴を隠した。
「なんでそんな所に座ってんの。」
既にお見通しなのに意地悪を言う先輩女神様。
「あー、いえー、なんか座りたいかなーって。」
頭からダラダラ汗が流れている。
「そんなに暑いかしら。」
ダメー。絶対バレてるって。
女神様は観念して縮こまっている。
「大丈夫よ。あれだけ神力があればそんなに簡単に死んじゃう事はないから。」
「じゃ、また来るね、うふふ、面白かったわ。」
先輩女神様達が去ると女神様はほっとして床に平らに寝そべった。
全部ばれてたし。
床の穴は既になくなっていた。
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