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第18話 コスタドガル帝国
しおりを挟むコスタドガル帝国は元々他国を侵略して富を得、軍を強化することでなり立っていた。
しかし勇者がカルナガリア王国を建国してからこのドルツリア大陸では他国への侵略はタブーとなった。
勇者は他国への内政干渉などお構いなしに侵略国家を潰しにくる。
勇者の力は圧倒的で絶対だったのだ。
帝国は貧しい。
本国には資源となるものが殆どない。
鉱山も、特産物も、観光資源もない。
農民と兵士しかいないと言って良かったし農民には軍備のために重税を課していた。
周辺の属国にも重税を課していた。
その属国の独立を抑えるために軍事と暗部(帝国調査室)による政略にも力を入れていた。
軍事一辺倒で魔法や魔道具も軍需でしかなかった帝国が大きく変化した。
勇者ユウトが召喚されてまもなくの事。
子供の勇者を侮って帝国は王国に対して大侵攻を行った。
帝国の大部隊が勇者になすすべもなく敗北したが死傷者は一人もいなかった。
勇者がエイドガー宰相に神託するのをたくさんの兵士達が聞いており、その寛大な心に感動したなどと言っている。
以来コスタドガル帝国では勇者は大賢者として崇められている。
元は閲兵の為の大きな敷地が物流センターになっていて転移陣で頻繁に巨大な箱が現れたり、消えたりしている。
巨大な展示会場もあり一層産業に力を入れていくようだ。
なんだかうどん屋が多い。
「頭が良くなる賢者うどん」とかの屋号もある。
うどん屋は犬獣人が経営しているようだ。
転移陣が普及したのでうどん作りに必要な里の水を新鮮なまま持ってこれるようになった。
そのせいで大陸のどこでもうどんが作れるようになったらしい。
工場や研究所も増えた。
そのために研修所や学校が増えて人材の不足がないようにしている。
魔法師でなくても魔道具があるので働くところはいくらでもある。
また魔法大学も設立されたと言う。
街の中央に広場がある。
変なものが立っていた。
どんぶりと箸を持った子供の像が装飾された高い台の上に立っている。
あれってユウトだよね。
なんでどんぶりと箸を持っているんだろう。
見ると像に向かって手を合わせている人達がいる。
台の周囲に堀の様に溝があり水を貯めてあって噴水がある。
この溝に向かって銀貨や銅貨を投げ入れて拝んでいる。
あちこちでどんぶりと箸のマークを見かけるのはユウトのせいなんだ。
確か魔導飛機のパーツにもどんぶりと箸のマークが付いていた様な。
この国なら戦ったりしなくてもいい仕事が出来そうな気がするとコージは思った。
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