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第54話●マヨネ モードチェンジ
しおりを挟むすらりと手足が長くてコージより背が高いシュッとしたスレンダーだがナイスなバディのお姉さん。
キリリとした目元がかしこくて頼り甲斐がありそう。
これがマヨネ?
「マヨネ大きくなったー。おとなー。かっこいい?」
マヨネが嬉しそう。
ユウトが言う。
「元々コージを守るのにちょうどいいからあげたのに、見た目がちっちゃな子供だから庇おうとするんだろう。」
ペトロニウスが続ける。
「それでこの子には別のモードがセットしてあるんだ。」
「右の脇腹を2回つついて左の脇の下を長押ししたあとおでこをぐりぐりするとお姉ちゃんモードに変わるんだ。」
「どうだイカすだろう。」
なんか昔のゲーム機の裏技みたいだな。
「これなら素直に守ってもらえるだろう?」
「うーうん。」
なんだかコージは不満そうだ。
コージ達やユウトとペトロニウスはテーブルセットを出して昼食モードに入っている。
ルシフェルはいつのまにかケルビム達の中に混ざってセラフィムと並んでダブルセンターになって歌っているし、魔獣達も盛り上がって大合唱になっている。
もう元々のきっかけとか問題はどーでもよくなっているようだ。
「ユウトあれって本当は超やばい魔獣のはずだよね。」
ペトロニウスが言う。
「こんな辺境で人を襲うこともなければ別にいいんじゃないかな?」
みんな人化してちょっとアホっぽい感じだけど知性のある女子だったりして。
しかもどことなく大聖女エリミリアに似ているというのは非常にやりにくい。
討伐なんて無理って感じ。
エリミリア金貨にそんな力があったのは以外だ。
「俺もびっくりしたけど、人間の街に近づくことが出来ない身としては助かった。みんなかわいいだろ。」
アレインが言う。
本当はあれだけレベルが高いと長い年月過酷な戦いをして生き残って来ているはずなのに殺伐とした感じが全然ない。
むしろ普通の人間の方が好戦的な感じがする。
ユウトがエリミリア金貨をインベントリから出して眺めている。
「これにソロモンの石が混ざっていたとはね。これ誰が作ったんだろう?」
「セラフィムなら知っているかも。
アカシックレコードの一部って言ってたし。」
「タルソ・イェンゼンだったかしら?この次元の神だったと思うけど。元は人間で錬金術師。確かエリミリアの兄でシスコンね。」
なんかいらない情報を聞いた様な感じ。
セラフィムやケルビム、ルシフェルは別次元の存在でこちら側の存在ではない。
来ちゃっているけれど。
コージが複雑な顔をして椅子に座ってコーヒーを飲んでいる。
ユウトがムートを呼んで帰ろうと言っている。
ムートはまだ心残りがある様でぐずぐずしている。
マヨネがいつもと同じようにコージの膝の上にあがろうとするが今はマヨネの方が大きい。
コージに大人の女子のいろいろ柔らかいものが押しつけられる。
コージが顔を赤くしている。
「マヨネ無理だよ。マヨネの方が大きいんだから。」
「あれ?そうか、じゃ、これならどう?」
マヨネがコージを膝の上に載せて抱きかかえる。
「ペトロニウスー。マヨネを元に戻してー。」
その様子を見てマリタお嬢様とヘルミーネお嬢様が「これはまだまだ私たちの苦難も続くわね。」と言って頭を抱える。
「えーっと幼児モードに戻すのは、両脇をキュッと持ってマヨネの目の色が青と緑に点滅し始めたら頭を右に3回左に3回ぐるぐると撫でる。」
「どう、戻った?」
マヨネが両脇を掴まれたところでくすぐったがって暴れるのでなかなかうまくいかない。
「いやーん。コージくすぐったいー。」
「こらー。マヨネ変な声出すなー。あかんことしてるみたいだろー。」
なんとかマヨネのモードチェンジが出来たようだ。
「ちっちゃくなったー。」
コージは満足そうだ。
マヨネ相手にドギマギして話すのは嫌だよね。
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