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第98話 月祭り2
しおりを挟む「なんかお前、急に大きくなってないか?」
ギンは来た時は子猫ぐらいの大きさで人化すら出来なかったのに。
今は牛2頭ぐらいの大きさがある。
人化も出来る様になった。
「ユウト。あれして、きゃーはははパタパタドスドスってしてたやつ。」
ギンはちっちゃかったから混ざって出来なかったんじゃな。
羨ましかったんじゃろう。
「よーし。遊んでやろう」
きゃーははっと言いながら投げ飛ばしたギンが空中に上がる度に人化して小さな翼をパタパタさせて降りて来る。
着地すると人化を解いてドスドスと走って体当たりしてくる。
それをまた、わしが空中に放り上げる。
わしはギンが飽きるまで遊んでやる。
きゃーはははパタパタドスドス。
他の竜達は卵から孵ると既に牛ぐらいの大きさがあり人化してすぐに走り回っていたからな。
きゃーはははパタパタドスドス
きゃーはははパタパタドスドス
子供は同じ事を繰り返して飽きないのではない。
繰り返すたびに空中での姿勢や人化のタイミング,着地と駆け出す時の力加減、投げられ方を変えて心地よい方法を探している。
だから同じ事の繰り返しだが同じではない。
毎回少しずつ変化し進化させている。
そしてその変化を体感しているから楽しそうなのだ。
銀竜は初めは小さくて育ちにくいが環境が整うと他の竜よりも大きく強くなるらしい。
まあずっとわしのそばにいて魔力の食べ放題じゃから育ちもするか。
さすがに頭の上には乗れないので今は人化してムートにくっついている。
人化さえしておれば3歳児程度の大きさなので嵩張ることは無いが。
そろそろママさんが迎えに来ても良さそうなもんじゃが、、、。
ロイス邸はもう託児所の様じゃ。
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