魔獣っ娘と王様

yahimoti

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第15話●天使降臨2

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ユウトも最近転生してきたところでそれ以前の勇者の記憶がない。

ガーン。 
セラフィムがショックを受けている。

「3000年程前になるかの、聖剣と聖衣をやったじゃろうが。」

「セラフィム様ー。ユウト全然、昔の記憶ないんだよ。」

ムートが人化して近づいてくる。

「悪魔の存在の質は独特だからマップが強く反応したんだ。あんなのがこっちに来るなんて初めてじゃないのか?」

ユウトが言う。

こう言う大きな力に対して戦うのは勇者の仕事だからねって、その手に持っているのは何?

「ああ丁度カツ丼食べている最中だったんだ。」

「ムート頭の後ろにご飯粒がついてるよ。」

ぶわっと目の前がぶれた様になる。

黒いローブを着た少年が現れる。

「あれー。もう終わり?せっかく来たのに。」

「なんじゃペトロニウスも来たんか。」

「どうしたん、コージ。」

ペトロニウスにユウトが説明する。

「そうか、それは仕方ないな、僕でもコイツらがそんな目にあったら世界を滅ぼすからな。」

ペトロニウスの服のポケットから顔を出していたチェリとツッピとテトの3匹が顔を真っ赤にしている。

自分が何を言ったか気付いたペトロニウスも「あ、しまった。」とか言って顔を赤くしている。

「えらく賑やかな辺境になってしまった。」

アレインがため息をつく。

「それであいつらの脅威はまだ続くのか?」

「いや、多分もう出てこない。ユウトとペトロニウスの存在を確認したから。わざわざリスクの高い所にはこない奴らさ。」

セラフィムが言う。



「ステージの続きをする?」

なんかニコニコしてケルビムの一人が言う。

コージはようやく泣き止んでヒックヒックとしゃっくりあげている。

セラフィムがコージの頭を撫でている。

お母さんか?

アレインがセラフィムに謝罪する。

「知らんかったとはいえ申し訳ない。どうさせていただいたらいいでしょうか?」

「問題ない私の方で遺跡とのリンクを切って置く。コージの店と同じで空間をまたいでつなげてあるだけだから。遺跡は自由に使えば良いぞ。」

セラフィムが言う。

いつの間に来たのか不思議そうな顔をして見ているマリタとヘルミーネ両お嬢様にケルビムが説明してくれる。

「私たちはアカシックレコードの一部が実体化したもので一般には天使って言われるけど神との主従関係はないわ。」

「神は完全に別次元の存在。」

「アカシックレコードの実体化には私達以外にあのデビル達もいる。元は同じだから。」

あのコンビニ周辺の時間経過の停止状態は天使達のせいだったのかも。

リンクが切られるんならインベントリに入れておかないと。

「ふーん。でも美味しいものは食べるのね。」

ヘルミーネは好奇心に目をキラキラさせている。

他のケルビム達がペトロニウスやエイベル、アイゼイヤ達と一緒にプリンを食べている。

コージはベーベー泣いて、ちっちゃい子二人に慰められている。

いつの間にかマリタとヘルミーネが来て持って来たお菓子やお茶でくつろいでいる。

ぶれないね。

「トローリとして舌触り最高。甘いわー。」

味覚は限りなく人間に近い事がわかった。

プリンを食べたケルビム達がステージ(岩の大きい奴)にあがって歌いはじめる。

どんどんケルビムの数が増えていく。

踊りのテンポが上がっていく。

人化した魔獣達が声援をあげる。

音楽はどうやって鳴らしているんだろう?

「これよ。」

ケルビムの一人が見せてくれたのはラジカセだった。

うーむ、まあ古代文明ってことで...。

ケルビムはたくさんいるようだけど全部一緒で一人であり全体でもある。
分身の術みたいなもの?



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