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第1話 贈り物
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10月15日、とある普通高校で1クラス40人の生徒が殺害された事件が発生した。
早朝、このクラスの担任ではない他の先生が、朝に見回りをしていた際に発見したものだという。
この事件は教育機関の中での殺人事件の死傷人数過去最多の規模として記録されており、教育委員会だけではなく、全国の教師でさえも脅かされた事件だと言える。
そんなことも知らずに、いつものように学校まで自転車を漕いでいる私。
家を出て、閑静な住宅街を何も言わずに通過し、学校の前に立ちはだかる急な坂道に差し掛かるところだった。
このままでは行けないので、自転車を降りて私は立ち止まってみた。
「なんでこんな心臓破りの坂みたいなところに学校なんか作っちゃったんだろ・・。」
と呆れる私がいた。
駄々をこねながら、私は心臓破りの坂を歩いていく。
「なんで自転車で歩かなきゃいけないの!
ああ。なんで私ここに来ちゃたんだろう。」
自分や学校に対する愚痴や不満が止まらなかった。
周りを見てみると、颯爽に自転車を立ち漕ぎして私を追い抜いていく人たちでいっぱいだった。
「これなんか私もう怪我人みたいなものだよ・・・。」
呆れるというよりかは諦めがついたと言っても過言ではないだろう。
学校の校門が見えてきた。
「今日も疲れたー。」
なんか毎日通学しているけれど、マラソンでも走った気分になるのは私だけなのだろうか。
「朝自習開始まで残り5分前になりました。生徒は直ちに教室に集まってください。」
「えっ!もうこんな時間急がないとやばい!」
駐輪場で自転車を止め、足早に教室に向かっていく。
「おはよう。」
私はあまりにも疲れていたのか、下を向いていた。
いつもの挨拶なのに、なぜか空気が重かった。
「先生?」
なぜか担任とクラスメイトたちがいたのだ。
「どうしたんですか?」と私が言ったら、
「早く席に座りなさい。」と担任が言った。
そして担任がこう言い始めた。
「実はみんなに話さなければいけないことがあってね。今日の朝登校したとき、3年4組の教室が全てカーテンで覆われたのは知ってますか?」
すると、
「ああー。確かにあったよね」
「一体なにが起こったんだろう?」
「私たちにそんな関係があるのかな?」
「まさかお化けが出たりして。」
「そんなわけないでしょ!」
周りが騒がしくなっているのに私はずっと困惑していた。
「なにそれ?知らないよー」
「先生!一体なにがあったんですか?」
学級委員長らしきメガネの男子生徒が先生に言った。
「聞いて驚かないほうがいいよ。実は殺人事件が発生したんだ。」
「ええええええええっ!!!!!!!」
みんな背筋が凍っており、あまりにも衝撃的すぎてなにも言えなくなってしまった。
「先生。それって本当なんですか?」
委員長が急に席を立って言った。
「本当だと思う?田中くん。先生もね、本当は信じたくなかったんだけど、‘’生徒全員‘’が虐殺されたそうよ。」
「そんな・・・・。」
そう言って田中くんは、異常な冷や汗をかきながら椅子に座るのだった。
「こんなに怖いと思っているのはうちのクラスだけじゃない。学校全体を狂わせた未曾有の事件だと断言してもいいと私は思っているの。もう、4組の子達はなにも残っていないけれど、私たちだけでも無事に卒業できるようにしましょう。いいね?」
「はーーい」
先生の問いに自信が持てずにいうことができなかった。
ショートホームルームが終わり、私は自分の席でなぜか数学の教科書をジーーっと見つめていた。
でも読書に集中できないのは当たり前に過ぎない。私はみんなと同様に恐怖を覚えてまったから。
「私は違うクラスだったけれど、次は私のクラスが襲ってくるのではないだろうか」と心底怖くなった。
知人に聞いたところ、急に刺されたとかの話ではなく、躊躇なく40人も処理したものだから、この事件の首謀者は、以前からここをマークしていたという可能性があり、この殺しは計画的犯行だったということを聞かされた。
犯行現場は無様な状態になっていたという。
私はこの話を聞いた瞬間、廊下に出た。
なぜかわからないが、学校全体に冷たい風のようなものが吹いている感覚がした。
それはミントのような爽快感のあるようなものではなく、空気が淀んでいて、何か不吉なことを思わせるような予感させるような匂いがした。
さらに廊下が騒がしくなっていった。
被害にあったクラスには、“立ち入り禁止”という黄色のテープが貼られている。
ベージュのフローリング、純白のコンクリートの壁で清潔感のあるはずだった教室が、全て
“血潮”にかえられていたのだ。
40名の死体はすででに片づけられているが、それでも、恐怖が私たちに襲いかからないということは間違いである。
廊下に立ちすくんでいた私は、
(ホラーにも程がある。こんなことが身近に起こるわけがないと信じ込んでしまっていた。こんなお小説でしか見ることがなかった。)
と驚嘆を見せる。
特に可哀想だとは思わなかった。
何らかの感情がこのことによって欠如しているのではないかと不安の声を見せる。
私には“親友”がいたというのに・・・。
早朝、このクラスの担任ではない他の先生が、朝に見回りをしていた際に発見したものだという。
この事件は教育機関の中での殺人事件の死傷人数過去最多の規模として記録されており、教育委員会だけではなく、全国の教師でさえも脅かされた事件だと言える。
そんなことも知らずに、いつものように学校まで自転車を漕いでいる私。
家を出て、閑静な住宅街を何も言わずに通過し、学校の前に立ちはだかる急な坂道に差し掛かるところだった。
このままでは行けないので、自転車を降りて私は立ち止まってみた。
「なんでこんな心臓破りの坂みたいなところに学校なんか作っちゃったんだろ・・。」
と呆れる私がいた。
駄々をこねながら、私は心臓破りの坂を歩いていく。
「なんで自転車で歩かなきゃいけないの!
ああ。なんで私ここに来ちゃたんだろう。」
自分や学校に対する愚痴や不満が止まらなかった。
周りを見てみると、颯爽に自転車を立ち漕ぎして私を追い抜いていく人たちでいっぱいだった。
「これなんか私もう怪我人みたいなものだよ・・・。」
呆れるというよりかは諦めがついたと言っても過言ではないだろう。
学校の校門が見えてきた。
「今日も疲れたー。」
なんか毎日通学しているけれど、マラソンでも走った気分になるのは私だけなのだろうか。
「朝自習開始まで残り5分前になりました。生徒は直ちに教室に集まってください。」
「えっ!もうこんな時間急がないとやばい!」
駐輪場で自転車を止め、足早に教室に向かっていく。
「おはよう。」
私はあまりにも疲れていたのか、下を向いていた。
いつもの挨拶なのに、なぜか空気が重かった。
「先生?」
なぜか担任とクラスメイトたちがいたのだ。
「どうしたんですか?」と私が言ったら、
「早く席に座りなさい。」と担任が言った。
そして担任がこう言い始めた。
「実はみんなに話さなければいけないことがあってね。今日の朝登校したとき、3年4組の教室が全てカーテンで覆われたのは知ってますか?」
すると、
「ああー。確かにあったよね」
「一体なにが起こったんだろう?」
「私たちにそんな関係があるのかな?」
「まさかお化けが出たりして。」
「そんなわけないでしょ!」
周りが騒がしくなっているのに私はずっと困惑していた。
「なにそれ?知らないよー」
「先生!一体なにがあったんですか?」
学級委員長らしきメガネの男子生徒が先生に言った。
「聞いて驚かないほうがいいよ。実は殺人事件が発生したんだ。」
「ええええええええっ!!!!!!!」
みんな背筋が凍っており、あまりにも衝撃的すぎてなにも言えなくなってしまった。
「先生。それって本当なんですか?」
委員長が急に席を立って言った。
「本当だと思う?田中くん。先生もね、本当は信じたくなかったんだけど、‘’生徒全員‘’が虐殺されたそうよ。」
「そんな・・・・。」
そう言って田中くんは、異常な冷や汗をかきながら椅子に座るのだった。
「こんなに怖いと思っているのはうちのクラスだけじゃない。学校全体を狂わせた未曾有の事件だと断言してもいいと私は思っているの。もう、4組の子達はなにも残っていないけれど、私たちだけでも無事に卒業できるようにしましょう。いいね?」
「はーーい」
先生の問いに自信が持てずにいうことができなかった。
ショートホームルームが終わり、私は自分の席でなぜか数学の教科書をジーーっと見つめていた。
でも読書に集中できないのは当たり前に過ぎない。私はみんなと同様に恐怖を覚えてまったから。
「私は違うクラスだったけれど、次は私のクラスが襲ってくるのではないだろうか」と心底怖くなった。
知人に聞いたところ、急に刺されたとかの話ではなく、躊躇なく40人も処理したものだから、この事件の首謀者は、以前からここをマークしていたという可能性があり、この殺しは計画的犯行だったということを聞かされた。
犯行現場は無様な状態になっていたという。
私はこの話を聞いた瞬間、廊下に出た。
なぜかわからないが、学校全体に冷たい風のようなものが吹いている感覚がした。
それはミントのような爽快感のあるようなものではなく、空気が淀んでいて、何か不吉なことを思わせるような予感させるような匂いがした。
さらに廊下が騒がしくなっていった。
被害にあったクラスには、“立ち入り禁止”という黄色のテープが貼られている。
ベージュのフローリング、純白のコンクリートの壁で清潔感のあるはずだった教室が、全て
“血潮”にかえられていたのだ。
40名の死体はすででに片づけられているが、それでも、恐怖が私たちに襲いかからないということは間違いである。
廊下に立ちすくんでいた私は、
(ホラーにも程がある。こんなことが身近に起こるわけがないと信じ込んでしまっていた。こんなお小説でしか見ることがなかった。)
と驚嘆を見せる。
特に可哀想だとは思わなかった。
何らかの感情がこのことによって欠如しているのではないかと不安の声を見せる。
私には“親友”がいたというのに・・・。
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